電源ユニットとは?
電源ユニットとは、家庭用電源を直流電流に変換し、各PCパーツへ供給する箱型の電源供給装置です。現在は、ATX,SFX,TFXと3つの規格があります。
ATX規格が最も一般的なタワー型のデスクトップパソコン用となり、SFX規格とTFX規格は小型ケース向けの規格となっています。
パソコンのパーツ構成や接続する周辺機器によって、必要となる電源容量(ワット数)が違ってくるので、購入する際には基本的なパーツ構成が決まってから、ある程度余裕を持たせたものを選びましょう。
電源ユニットの基本的な性能は、電源の容量(ワット数)で決まる
電源ユニットの基本的な性能は、電源の容量(ワット数)で決まるとも言えます。もちろん、ワット数が性能のすべてではありませんが、電源ユニットを選ぶ基準としては非常に重要な要素です。
必要となる電力量は、パソコンの構成によって違ってきます。特にゲーム用のパソコンでは、CPUやグラフィックボードなどに高性能なパーツを搭載することが多いため、必要とする電力量も多くなるので注意が必要です。
電源の出力が足りないと、パソコンの動作が不安定になったり、起動しなかったりとトラブルの原因になってしまうので注意が必要です。多すぎるのもあまりよくないので、高負荷時の消費電力が電源出力に対して70%前後のものが理想とされています。
電源の容量は製品ごとにワット数が明記されていますが、定格出力と最大出力の違いに注意が必要です。最大出力はピーク時のワット数を表記しているため、当然定格出力はそれより下がることになります。特に安くで販売されている電源ほど最大出力を表記している傾向が強いので注意しましょう。
通常のパソコンであれば400W~500W程度あれば十分です。ゲーム用のパソコンなら600W以上、ハイエンドモデルの場合は750W以上の電源であれば問題ないでしょう。
80PLUSとは?
80PLUSとは、80PLUSプログラムで定められた、変換効率が80%以上の電源ユニットであることを示す品質保証規格です。
この80PLUSのロゴマークが掲載されている電源ユニットは、変換効率高いため省電力性に優れた、性能や品質が高い製品ということになります。
認証されていない電源ユニットと比較すると、信頼度も高くおすすめです。特に、オンラインゲームなどは長時間続けてプレイしたり、パソコンを付けっぱなしにする時間も長くなるため、省電力性に優れた80PLUS認証電源ユニットを使用したいところです。
最近では、低価格帯の製品にも80PLUS認証を取得しているものが増えてきています。80PLUS STANDARDや80PLUS BRONZEであれば比較的安く手に入るので、電源を選ぶときはなるべく80PLUS認証を取得している製品を選びたいところです。
また、87%~90%という高変換効率を誇る、80PLUS GOLD認証電源も続々と登場しています。こちらも以前と比べて、比較的安価で手に入るようになってきているので、予算に余裕のある方は80PLUS GOLD認証電源を選択しておけば節電にも繋がります。
80PLUSの種類と変換効率の比較
負荷率 | 80PLUS STANDARD スタンダード |
80PLUS BRONZE ブロンズ |
80PLUS SILVER シルバー |
80PLUS GOLD ゴールド |
80PLUS PLATINUM プラチナ |
---|---|---|---|---|---|
負荷20% | 80% | 82% | 85% | 87% | 90% |
負荷50% | 80% | 85% | 88% | 90% | 92% |
負荷100% | 80% | 82% | 85% | 87% | 89% |
電源ユニットの選び方まとめ
- 電源を選ぶ際は最大出力(ワット数)に注意!
- 高品質の証明!80PLUS認証取得電源がおすすめ!
- 予算に余裕があれば、省エネ抜群な80PLUS GOLD認証電源!