CPUクーラーを交換した後、PCを起動すると「CPU Fan Error」「CPU fan error, please check!」などのメッセージが表示され、F1キーを押さないとWindowsへ進めなくなることがあります。CPUファンが実際に回っていて、CPU温度も正常なのに、起動するたびにエラーが出るケースもあります。

このエラーは、必ずしもCPUクーラーが故障していることを意味しません。CPUファンを間違った端子へ接続している、簡易水冷の専用コントローラーを使っていてCPU_FAN端子が空いている、静音ファンの回転数がBIOSの監視下限を下回っているといった場合にも発生します。

ASUSは、POST時に表示される「CPU FAN Error」について、マザーボードがCPUファンを検出できていないことを示すエラーと説明しています。MSIも、CPUファンまたはポンプファンの接続忘れを知らせるための警告機能として案内しています。ただし、CPUファンや簡易水冷ポンプが本当に停止している場合も、同じような警告が表示されます。最初からBIOSの警告を無効にするのではなく、CPU温度、ファンの実回転、接続端子、回転数表示の順に確認することが重要です。

CPU Fan Errorとは

CPU Fan Errorは、マザーボードが起動時の自己診断でCPUファンの回転を正常に検出できなかったときに表示される警告です。マザーボードは、CPU_FAN端子から返される回転数信号を読み取り、CPUを冷却するファンが動いているかを監視しています。CPU_FAN端子に何も接続されていない場合や、接続されていても回転数が監視下限より低い場合は、ファンが停止していると判断されることがあります。

エラー画面には、次のような文言が表示されます。

CPU Fan Error!
Press F1 to Run SETUP
CPU fan speed error detected.
Ensure that the CPU fan is properly installed on the CPU_FAN header.

表示される文言やF1キーを求める動作は、マザーボードメーカーとBIOSのバージョンによって異なります。

CPU Fan ErrorとCPU Over Temperature Errorは違う

「CPU Fan Error」と「CPU Over Temperature Error」は、分けて考える必要があります。CPU Fan Errorは、主にCPU_FAN端子の回転数を検出できない場合に表示されます。CPUが正常に冷えていても、配線や回転数設定によって発生することがあります。CPU Over Temperature Errorは、CPU温度が高すぎることを示す警告です。ASUSも、CPU Over Temperature Errorが表示された場合は、CPUクーラーのファン、取り付け状態、CPU温度を確認するよう案内しています。

表示されるエラー主な意味
CPU Fan ErrorCPUファンの回転数を検出できない
CPU Fan Speed Error回転数が監視値を下回っている
CPU Over Temperature ErrorCPU温度が異常に高い
CPU fan error, please checkファンの接続を確認する警告

CPU Fan Errorだけなら、配線や回転数検出の問題である可能性があります。CPU温度の警告も同時に表示される場合は、BIOSの監視設定を無効にせず、CPUクーラーの動作を優先して確認してください。

CPU Fan Errorが出たら最初にCPU温度を確認する

F1キーを押してBIOSへ入り、CPU温度を確認してください。BIOSを開いた直後の温度が極端に高い場合や、画面を見ている間にも温度が急上昇する場合は、CPUクーラーが正常に動作していない可能性があります。CPU、室温、電力設定によって適正温度は異なるため、「何℃なら絶対に正常」と一律には判断できません。重要なのは、温度が短時間で急上昇していないか、CPUクーラー交換前より明らかに高くなっていないかという点です。

BIOS上の状態対応
CPU温度が安定しファンも回っている配線先や回転数下限を確認
CPU温度が急速に上昇するPCを停止してクーラーを点検
ファンが止まりCPU温度も上がる警告を無効にしない
ファンは回るが0RPMと表示される接続端子や回転信号を確認
簡易水冷へ交換後に高温になったポンプ電源と水冷ヘッドの接触を確認

CPU温度が異常な状態で、ベンチマークやゲームを起動して確認する必要はありません。一度PCをシャットダウンし、CPUクーラーの接続と取り付けを確認してください。

原因1|CPUファンをCPU_FAN以外の端子へ接続している

CPUクーラー交換後にエラーが出た場合、最も先に確認したいのがファンの接続先です。マザーボードには複数のファン端子があります。

マザーボード上の表記主な用途
CPU_FANCPUクーラーの主ファン
CPU_OPTCPUクーラーの2基目のファンなど
AIO_PUMP・PUMP_FAN簡易水冷ポンプ
CHA_FAN・SYS_FANケースファン
W_PUMP高出力ポンプなど

空冷CPUクーラーの主ファンは、原則としてCPU_FAN端子へ接続します。CPUファンをCHA_FANやSYS_FANへ接続すると、ファン自体は回転していてもCPU_FAN端子には回転信号が入りません。そのため、マザーボードがCPUファンの停止と判断してエラーを表示することがあります。

PCをシャットダウンし、電源ケーブルを抜いてから、CPUクーラーのファンケーブルがCPU_FAN端子へ挿さっているか確認してください。CPU_FAN端子の位置はマザーボードによって異なりますが、CPUソケットの上側や右側に配置されていることが一般的です。端子の場所が分からない場合は、マザーボードのマニュアルにある「Fan Header」「CPU Fan Connector」などの配線図を確認してください。

原因2|ファンケーブルが奥まで挿さっていない

CPU_FAN端子へ接続していても、コネクターが奥まで挿さっていないと回転数を検出できないことがあります。4ピンPWMファンのコネクターには向きを合わせるための溝があります。端子のガイドに沿って、斜めにならないよう取り付けてください。

CPUファンが回っている場合でも、回転数信号を送るピンだけが正常に接触していない可能性があります。一度ケーブルを抜き、端子やコネクターに曲がりや異物がないか確認してから挿し直します。PCの電源が入っている状態でファンケーブルを抜き挿しすることは避けてください。

原因3|CPUファンが実際に停止している

CPUファンの羽根が回っていない場合は、BIOS設定より先にファン本体と配線を確認します。ケーブルを挿し直しても回らない場合は、CPUファンの故障、CPU_FAN端子の故障、PWM・DC設定の不一致などが考えられます。

可能であれば、問題のファンを別のファン端子へ一時的に接続し、回転するか確認します。別の端子では回転する場合は、CPU_FAN端子またはBIOS設定に問題がある可能性があります。どの端子でも回転しない場合は、ファン本体やケーブルの故障を疑います。

ただし、CPUクーラーのファンを別端子へ接続したまま常用すると、CPU Fan Errorが残ったり、CPU温度に連動した制御が正常に働かなかったりする可能性があります。動作確認後は、正常なファンまたは適切な分岐ケーブルをCPU_FANへ接続してください。

原因4|静音ファンの回転数が監視下限より低い

CPUファンが正常に回っているのにエラーが出る場合は、回転数がBIOSの監視下限を下回っている可能性があります。静音性を重視した大型ファンや低回転ファンでは、起動直後の回転数が300~600RPM程度になる場合があります。マザーボード側の警告基準が600RPMや900RPMに設定されていると、ファンが実際には動いていても「停止」と誤認されることがあります。

Noctuaも、一部のマザーボードではファン回転数が900RPMなどの監視しきい値を下回ると、CPUファンエラーが表示される場合があると説明しています。同社は、この場合はBIOS側のしきい値を調整するか、警告自体を無効にする対応を案内しています(ファン自体に回転数の下限を持たせる機能を備えた製品もあります)。

BIOSで実際のCPUファン回転数を確認し、ファンが安定して回転しているなら、監視下限を実際の最低回転数より低い値へ変更します。ASUSでは、BIOSの「Monitor」内にある「CPU Fan Speed Low Limit」から下限値を変更できる製品があります。ASUSは、CPUファンが正しく接続されていることを確認したうえで、低回転ファンの場合は監視下限を変更する方法を案内しています。

BIOSに表示される項目例変更内容
CPU Fan Speed Low Limit実際の最低回転数より低くする
CPU Fan Fail Warning正常動作を確認後に設定を変更
CPU Fan Warning Control警告条件を確認する
Fan Speed Warning監視する回転数を調整する

最初から「Ignore」や「Disabled」にするのではなく、200RPM、300RPM、400RPMなど、選択可能な低い下限値があれば、そちらを優先します。

原因5|CPUファンを低回転または停止する設定にしている

BIOSのファンカーブを変更した後からエラーが出る場合は、低温時の回転率を下げすぎている可能性があります。CPUファンを0%に設定したり、Fan Stop機能を有効にしたりすると、起動時にCPU_FANの回転数が0RPMになる場合があります。

ケースファンでは低温時の停止機能を利用しやすい一方、CPUファンについては起動時の監視エラーや急な温度上昇を考慮する必要があります。BIOSのファン制御画面を開き、CPUファンの最低回転率を上げてください。静音化したい場合も、最初はファンが確実に始動する回転率を確認し、そこから少しずつ下げる方が安全です。

原因6|3ピンファンをPWMモードで制御している

CPUファン端子は、4ピンPWMファンと3ピンDCファンの両方に対応する製品があります。4ピンファンはPWM信号、3ピンファンは供給電圧を変えるDC制御で回転数を調整します。3ピンファンをPWMモードで使用したり、4ピンファンを不適切なDC設定で使用したりすると、回転数を正しく制御できない場合があります。

4ピンPWMファン
BIOSのCPUファン制御モードを「PWM」または「Auto」に設定します。
3ピンDCファン
BIOSのCPUファン制御モードを「DC」または「Auto」に設定します。
判別できない場合
まず「Auto」を試し、正常に回らない場合はコネクターのピン数を確認して明示的にPWMまたはDCへ変更します。

設定変更後はCPU温度と回転数を確認し、負荷に応じて回転数が上がることも確認してください。

原因7|デュアルファンCPUクーラーの分岐ケーブルに問題がある

ツインタワー型CPUクーラーなどでは、2基のファンをY字分岐ケーブルへ接続することがあります。一般的な分岐ケーブルでは、2基のファンから同時に回転数信号を送ると正常に読み取れないため、片側のコネクターだけが回転数信号に対応します。

Noctuaも、Y字ケーブルの片方でRPM信号用ピンが省略されているのは正常な設計であり、2基目のファンは自動制御されても回転数信号は返さないと説明しています。回転数信号に対応していない側へ主ファンだけを接続すると、ファンは回転していてもCPU_FAN上では0RPMになる可能性があります。

分岐ケーブルのマニュアルを確認し、回転数信号を返す側へ少なくとも1基のファンを接続してください。2基のファンをCPU_FANとCPU_OPTへ個別に接続する方法もありますが、CPU_OPTの制御仕様はマザーボードによって異なります。CPUクーラー付属の分岐ケーブルがある場合は、メーカー指定の接続方法を優先してください。

原因8|ファンハブから回転数信号が返っていない

CPUファンをファンハブへ接続している場合は、ハブのRPM信号に対応する端子を確認します。複数のファンから同時に回転数信号を返すことはできないため、多くのファンハブでは特定の1ポートだけがRPM検出に対応します。

ファンハブのCPU・PWM・RPMなどと表示されたポートが空いていたり、そのポートのファンが停止していたりすると、CPU_FANが0RPMになる場合があります。Noctuaも、ファンハブでは回転数信号の扱いによってファンエラーメッセージが発生する可能性があると説明しており、同社製ハブ(NA-FH1)では安定したRPM検出のための専用回路を搭載しています。

ファンハブを使用する場合は、ハブの入力ケーブルをCPU_FANへ接続し、RPM検出に対応するポートへCPUクーラーのファンを接続してください。ケースファン用の簡易的なハブでは、回転数信号を返さない製品もあります。その場合はCPUクーラーの主ファンだけをCPU_FANへ直接接続し、ケースファンをハブへ接続する方法が安全です。

簡易水冷へ交換後にCPU Fan Errorが出る原因

空冷から簡易水冷へ交換した後は、CPU_FAN端子が空いたことによってエラーが出やすくなります。簡易水冷では、ポンプ、ラジエーターファン、回転数検出ケーブルの接続方法が製品ごとに異なります。

簡易水冷の構成主な接続方法
ポンプとファンが別ケーブルポンプをAIO_PUMP、ファンをCPU_FAN
専用コントローラー式ポンプとファンをコントローラーへ接続
回転信号だけCPU_FANへ返す方式タコメーターケーブルをCPU_FANへ接続
1本のPWMケーブルで一括制御メーカー指定の端子へ接続
3本の独立PWMケーブルポンプ・VRMファン・ラジエーターファンを個別接続

例えば、CORSAIRの一部の簡易水冷では、ポンプの回転検出用ケーブルをマザーボードのCPU_FAN端子へ接続する構成があります。ARCTIC Liquid Freezer IIIシリーズには、ポンプ、VRMファン、ラジエーターファンを1本でまとめて制御する構成と、それぞれを独立した端子へ接続する構成があります。そのため、「簡易水冷なら必ずポンプをAIO_PUMP、ファンをCPU_FANへ接続する」と一律に判断することはできません。簡易水冷付属のマニュアルにある配線図を確認し、CPU_FANへ何を接続する設計なのかを調べてください。

簡易水冷の故障そのものが疑われる場合は、簡易水冷が壊れかけるとどうなる?の記事で、ポンプ回転数やCPU温度の確認方法を参照してください。

簡易水冷でCPU_FANを使わない場合

簡易水冷のポンプとファンが専用コントローラーで管理され、CPU_FAN端子を使わない製品もあります。この場合、簡易水冷が正常に動作していても、マザーボード側ではCPUファンを検出できません。

まず、専用ソフトやBIOSでポンプとファンの回転数を確認します。CPU温度が正常で、ポンプとラジエーターファンが確実に動作し、製品マニュアルでもCPU_FANへ接続しない構成になっているなら、CPUファン監視をIgnoreまたはDisabledへ変更できる場合があります。ASUSも、液冷システムを搭載していてCPU_FANを使用しない構成では、BIOSのCPU FAN SpeedをIgnoreへ設定できると案内しています。

ただし、ポンプ回転数が0RPM、CPU温度が高い、ラジエーターファンが停止している場合は、警告設定を変更してはいけません。

AIO_PUMPへ接続しただけでは警告が消えない場合がある

簡易水冷ポンプをAIO_PUMP端子へ接続すると、ポンプ自体は正常に動作する可能性があります。しかし、マザーボードがCPU_FAN端子だけを起動時の監視対象にしている場合、CPU_FANが空いているためエラーは残ります。

この場合は、ラジエーターファンをCPU_FANへ接続するか、簡易水冷の回転検出用ケーブルをCPU_FANへ接続します。どちらをCPU_FANへ接続するかは、簡易水冷メーカーの配線図に従ってください。自己判断でポンプの電源方式を変更すると、ポンプ回転数が下がり、CPU温度が上昇する可能性があります。

BIOSでCPUファン回転数の下限を変更する方法

CPUファンが正常に回り、CPU温度も安定しているのにエラーが出る場合は、BIOSの監視下限を変更します。ASUS製マザーボードでは、起動時にDeleteキーまたはF2キーを押してBIOSへ入り、Advanced Modeの「Monitor」から「Q-Fan Configuration」またはCPUファン関連の項目を開きます。

「CPU Fan Speed Low Limit」が表示される場合は、現在のファン回転数より低い値へ変更します。ASUSは、CPU Fan Speed Low Limitが、CPU Q-Fan ControlをDC、PWM、Autoなどへ設定した場合に表示されると説明しています。例えば、起動時の回転数が450RPM前後なら、監視下限を200RPMまたは300RPMへ変更します。選べる下限値はマザーボードによって異なります。

GIGABYTEでは「CPU Fan Fail Warning」、MSIでは「CPU Fan Fail Warning Control」などの名称が使われることがあります。GIGABYTEも公式サポートで、「CPU Smart Fan」と「CPU Fan Fail Warning」を両方有効にしていると、CPU温度が低くファンの回転数が落ちたタイミングで、正常動作を停止と誤検出して警告音が鳴る場合があると説明しています。該当する場合は、CPU Fan Fail Warningの設定を確認し、必要に応じて調整してください。

BIOS設定を変更したらF10キーを押し、保存して再起動します。

CPU Fan SpeedをIgnoreにしてよいケース

CPU Fan SpeedをIgnoreにするのは、CPUクーラーが正常に動作していることを確認できた場合に限ります。専用コントローラーで簡易水冷を管理し、CPU_FAN端子を使用しないことが製品マニュアルに明記されている場合は、Ignore設定が必要になることがあります。低回転ファンが正常に動作しているものの、下限値を十分に下げられない場合も、温度監視と冷却動作を確認したうえでIgnoreを検討できます。

Ignoreを検討できる状態Ignoreにしてはいけない状態
専用コントローラー式簡易水冷CPUファンが実際に停止している
CPU_FANを使わない指定の製品CPU温度が急上昇している
回転数下限を下げても誤検出するポンプ回転数が0RPM
別の方法でポンプ・ファンを監視できる配線方法が分からない
CPU温度と冷却動作が正常液漏れや異音が発生している

Ignoreにすると、CPU_FAN端子の回転数が0RPMになってもBIOSが警告しなくなる可能性があります。冷却異常を知らせる安全機能を一つ失うことになるため、理由が分からない状態で無効にするべきではありません。

Wait for F1 if Errorを無効にするのは最後

ASUSなどのBIOSには、「Wait for F1 if Error」という設定があります。この設定をDisabledにすると、起動時にエラーを検出してもF1キーの入力を待たず、Windowsの起動を続行できる場合があります。ASUS公式サポートも、Advanced Modeの「Boot」「Boot Configuration」にある「Wait For F1 If Error」をDisabledへ変更する方法自体は案内していますが、原因を確認せずに無効化することを勧める内容ではありません。

この設定は、CPUファンの故障を修理するものではありません。CPU Fan Error以外のエラーまで見逃す可能性があるため、単にF1キーを押すのが面倒という理由で無効にするのは避けてください。最初にCPUファンの配線、回転数、温度、監視下限を確認し、エラーの原因を解消します。専用コントローラー式の簡易水冷など、構成上どうしても警告が残る場合に限り、最後の手段として検討してください。

CMOSクリアやBIOS更新後にエラーが出る場合

以前は正常だったのに、CMOSクリアやBIOSアップデート後からCPU Fan Errorが出る場合は、ファン設定が初期化された可能性があります。CPUファンの監視下限、PWM・DCモード、ファンカーブ、CPU Fan SpeedのIgnore設定などが初期値へ戻ることがあります。BIOSへ入り、CPUファン回転数と設定を確認してください。

設定を変更しても、コンセントを抜くたびに元へ戻る場合は、マザーボードのボタン電池が消耗している可能性があります。時計やXMP、起動順などの設定も毎回初期化されるなら、ボタン電池の交換を検討してください。

BIOSを更新する

配線とファンに問題がなく、設定も正しいのにCPU Fan Errorが出る場合は、マザーボードのBIOSを更新します。ASUSも、CPU FAN Errorへの対処の一つとしてBIOSを最新バージョンへ更新する方法を案内しています。BIOS更新によって、ファン検出や特定クーラーとの互換性が改善される可能性があります。

ただし、BIOS更新中に電源が切れると、マザーボードが起動できなくなる危険があります。製品型番に合ったBIOSファイルを使用し、メーカー公式の更新手順に従ってください。BTOゲーミングPCでは、市販マザーボードと異なる専用BIOSが使われている場合があります。BTOメーカーのサポートページに更新ファイルがある場合は、そちらを優先します。

CPUクーラー交換後に確認する順番

CPU Fan Errorが表示されたら、最初にF1キーを押してBIOSへ入り、CPU温度とCPUファン回転数を確認します。CPU温度が急上昇している場合は、警告を無効にせずPCを停止します。

温度が安定している場合は、CPUクーラーの主ファンがCPU_FAN端子へ接続されているか確認してください。簡易水冷の場合は、ポンプ、ラジエーターファン、タコメーターケーブルの接続方法を製品マニュアルと照合します。次に、CPUファンが実際に回っているのに回転数が0RPMになっていないか確認します。

低回転ファンで回転数が監視下限を下回っている場合は、CPU Fan Speed Low Limitを適切な値へ下げます。専用コントローラー式でCPU_FANを使用しない構成なら、CPU温度とポンプ動作を確認したうえで、CPU Fan SpeedのIgnoreを検討します。Wait for F1 if Errorの無効化は、原因を確認しても構成上警告が残る場合の最後の手段です。

設定を変更しても直らない場合

正常なCPUファンをCPU_FANへ直接接続しても0RPMになる場合は、マザーボード側の端子が故障している可能性があります。別のファンをCPU_FANへ接続し、回転数を検出できるか確認してください。

別のファンでも回転しない、または回転しても0RPMのままなら、CPU_FAN端子やマザーボードのセンサーに問題がある可能性があります。保証期間内のBTOゲーミングPCやマザーボードなら、端子を改造したり変換ケーブルで無理に回避したりする前に、購入店やメーカーへ相談してください。別のファンでは正常に検出される場合は、CPUクーラー側のファン、ケーブル、分岐ケーブル、ファンハブを交換します。

よくある質問

Q.CPUファンは回っているのにCPU Fan Errorが出るのはなぜですか?

A.CPUファンがCPU_FAN以外の端子へ接続されている、回転数が監視下限を下回っている、分岐ケーブルやファンハブからRPM信号が返っていない可能性があります。BIOSでCPUファンの回転数を確認し、0RPMなら配線先と回転信号を調べてください。

Q.CPU_FANとCPU_OPTのどちらへ接続しますか?

A.CPUクーラーの主ファンはCPU_FANへ接続します。デュアルファンの2基目は、付属の分岐ケーブルまたはCPU_OPTを使用します。製品マニュアルに指定がある場合は、その接続方法を優先してください。

Q.簡易水冷ポンプはCPU_FANとAIO_PUMPのどちらですか?

A.製品によって異なります。ポンプをAIO_PUMPへ接続し、ラジエーターファンをCPU_FANへ接続する製品もあれば、ポンプの回転検出ケーブルをCPU_FANへ接続する製品もあります。簡易水冷の配線図を確認せず、一律に接続先を変更しないでください。

Q.CPU Fan Speed Low Limitは何RPMにすればよいですか?

A.使用しているファンの最低回転数より低い値に設定します。起動時に450RPM前後で回転するファンなら、200RPMまたは300RPMなどを試します。選べる数値はマザーボードによって異なります。

Q.CPU Fan SpeedをIgnoreにしても大丈夫ですか?

A.CPUファンや簡易水冷が正常に動作していることを確認でき、構成上CPU_FANから回転数を取得しない場合に限って検討できます。CPU温度が高い、ファンが止まっている、ポンプ回転数が0RPMの場合はIgnoreにしてはいけません。

Q.F1を押さずに起動する方法はありますか?

A.ASUS製マザーボードなどでは、BIOSの「Wait for F1 if Error」をDisabledへ変更できる場合があります。ただし、これはエラーそのものを解決する設定ではないため、原因を確認してから検討してください。

Q.CPU Fan Errorのまま使い続けるとCPUは壊れますか?

A.ファンが正常に動作し、CPU温度も問題なければ、警告の誤検出だけでCPUが壊れるわけではありません。一方、CPUファンや簡易水冷ポンプが実際に停止している場合は、CPU温度が上昇して性能低下や強制終了につながります。原因を確認せずに警告だけを無効化して使い続けることは避けてください。

まとめ・次に読みたい記事

CPUクーラー交換後に「CPU Fan Error」が表示され、F1キーを押さないと起動できない場合は、マザーボードがCPU_FAN端子の回転数を正常に検出できていない可能性があります。最初にBIOSでCPU温度を確認し、温度が急上昇している場合は警告を無効にせず、CPUクーラーの動作を点検してください。

空冷CPUクーラーでは、主ファンをCPU_FAN端子へ接続するのが基本です。CHA_FANやSYS_FANへ接続すると、ファンは回っていてもCPU Fan Errorが表示されることがあります。静音ファンを使っている場合は、回転数がBIOSの監視下限を下回り、停止と誤認されている可能性があります。ファンの実回転とCPU温度が正常なら、CPU Fan Speed Low Limitを適切な値へ下げてください。

簡易水冷では、ポンプ、ラジエーターファン、回転検出ケーブルの接続方法が製品ごとに異なります。CPU_FAN端子を使わない構成もあるため、必ず付属マニュアルの配線図を確認します。CPU Fan SpeedのIgnoreやWait for F1 if Errorの無効化は、冷却が正常であることを確認した後に限って検討してください。CPUファンが実際に停止している、ポンプ回転数が0RPM、CPU温度が急上昇している場合は、警告を消すのではなく、ファンやCPUクーラーを修理・交換する必要があります。