FF14のPC選びは、3つのポイントで決まります。拡張「黄金のレガシー」でグラフィックが刷新されて重くなったこと、フレームレート上限が144fpsに引き上げられたこと、そして混雑エリアではCPU依存が強くなること。さらにFF14には、買う前に快適さを数値で確認できる公式ベンチマークがあります。この記事では、ベンチの評価・解像度別の実測fps・CPUの効き方まで、これ一本で選べるように解説します。
先に結論(編集部のおすすめ)
長く遊ぶMMOなので、少し余裕を持たせるのが正解です。迷ったらWQHD・最高品質で144fpsを狙えるRTX 5070 Ti+Core i7/Ryzen 7クラスが、美しさとなめらかさのバランスが良い本命ラインです。
| 目標(最高品質) | GPUの目安 | CPUの目安 | メモリ |
|---|---|---|---|
| フルHD・60〜100fps(コスパ) | RTX 5060 Ti 16GB | Ryzen 5 / Core i5 | 16GB |
| WQHD・144fps(本命) | RTX 5070 Ti | Ryzen 7 / Core i7 | 32GB |
| 4K・60fps以上 | RTX 5080 | Ryzen 7 / Core i7 | 32GB |
WQHDで144fpsを狙う場合、ネイティブで144fpsに届くのは最上位クラスのみで、RTX 5070 TiクラスではDLSS/FSRの併用が前提になります(後述)。
もうひとつのポイントは、FF14は混雑エリアでCPUが効くこと。GPUだけでなく、新しめで高クロックのCPU(できればRyzen X3D系)を選ぶと、人が多い場面でも崩れにくくなります。
黄金のレガシーで「重くなった」
FF14は2024年の拡張「黄金のレガシー」でグラフィックエンジンが刷新され、光や影・質感が大きく向上しました。その代わり要求スペックも一段上昇。以前のスペック感覚のままだと、最高品質では物足りないことがあります。同時にフレームレート上限が144fpsに引き上げられたため、高リフレッシュレートモニターで遊ぶ価値も生まれました。
公式の推奨は、CPUがCore i7-9700/Ryzen 7 3700Xクラス、GPUがRTX 2070/RX 5700 XTクラス、メモリ16GB、SSD空き容量120GB以上が目安。ただしこれは「動く」ライン。最高品質で快適に、144fpsまで狙うなら、もっと余裕を持たせましょう。
公式ベンチマークの評価で選ぶ
FF14最大の強みは、無料の公式ベンチマークソフトで、買う前にPCのスコアと評価を確認できることです。スコアに応じて次のような評価が出ます。
| ベンチスコア(黄金のレガシー) | 評価 |
|---|---|
| 15000以上 | 非常に快適(最高評価) |
| 11000〜14999 | とても快適 |
| 8000〜10999 | 快適 |
| 6000〜7999 | やや快適 |
| 4000〜5999 | 普通 |
| 4000未満 | 設定変更が必要〜動作困難 |
目安としては、最高品質で「非常に快適(15000以上)」を狙うなら、WQHDでRTX 5070 Tiクラス、4KならRTX 5080クラス以上。BTOの構成を比較するときも、各社の掲載スコアや自分でのベンチ結果を見れば、数字で快適さを判断できます。買ってから後悔しにくい、いちばん確実な方法です。
ひとつ注意点があります。ベンチマークは決まったシーンを再生する仕組みで、実際の24人レイドやモブハントの混雑は、ベンチの数値より重くなりがちです。評価がギリギリの構成より、ワンランク上の余裕(できれば「非常に快適」)を見ておくと、本番の混雑でも崩れにくくなります。
グラボ別の実測fps(最高品質)
最高品質・アップスケーリングなしでのグラボ別の平均fpsです。FF14は144fps上限なので、上位GPUは上限に張り付きます。
FF14 黄金のレガシー フルHD・最高品質の平均fps
最高品質・ネイティブの実測目安。上限は144fps。混雑エリアではこれより下がる
FF14 黄金のレガシー WQHD・最高品質の平均fps
最高品質・ネイティブの実測目安。上限は144fps。混雑エリアではこれより下がる
FF14 黄金のレガシー 4K・最高品質の平均fps
最高品質・ネイティブの実測目安。DLSS/FSRの併用でさらに伸ばせる
FF14はレイトレ負荷が軽く、ラスタ性能の高いRadeon(RX 9070 XTなど)も好相性です。WQHDはRTX 5070 Ti/RX 9070 XTクラスでネイティブ115〜120fps前後、DLSS/FSR併用で144fpsも視野に入ります。4Kで60fps以上ならRTX 5080クラスが目安。フルHDなら、RTX 5060 Ti 16GBでも最高品質で100fps前後とじゅうぶん快適です。なお、FF14はVRAM消費が控えめなため、RTX 5060 Tiは8GB版でも16GB版とほぼ同じfpsが出ます(重量級ゲームのようなVRAM不足による失速は起きにくいです)。RTX 5050クラスなら、フルHD最高品質で70fps前後が目安です。
混雑エリアはCPU律速になる
FF14はMMOです。フィールドでは軽快でも、人が密集する場面ではCPUがボトルネックになります。
- 都市・レイド・狩り(モブハント)で重くなる
- リムサ・ロミンサなどの主要都市や、24人レイド、フィールドのモブハント(S・A狩り)では、プレイヤーやエフェクトが大量に描画され、fpsが20〜30%落ち込みます。
- 効くのはCPUのシングルスレッド性能
- FF14は単コア性能への依存が強いタイトル。高クロックの新しめCPUほど、混雑時のfpsが安定します。
- 144fpsを混雑でも保つならX3Dクラス
- WQHDで144fpsを混雑エリアでも維持したいなら、Core i7-14700/Ryzen 7 9800X3DなどのハイクラスCPUが安心です。
つまり、「フィールドのfps」より「混雑時のfps」を基準にCPUを選ぶのが、FF14で後悔しないコツです。
メモリとストレージはMMOゆえの注意
FF14は長時間プレイ&ながら作業が多いMMOです。ハードウェアもそこを見て選びましょう。
- メモリは16GB最低・32GB推奨
- ゲーム単体なら16GBで足りますが、FF14は攻略サイト・Discord・ACT(パーサー)・配信などを同時に開くことが多いタイトル。多重起動の余裕を考えると32GBがおすすめです。
- ストレージはNVMe SSD必須
- ゾーン移動やレイド・アライアンスへの突入時のロードが速くなり、出遅れを防げます。HDDは避けましょう。
- 容量は1TB以上
- FF14は本体だけで100GB超。拡張やパッチのたびに増えていくため、余裕を持って1TB以上を選ぶと安心です。
DLSS・FSRで高fps・高解像度を狙う
黄金のレガシー以降、FF14はDLSS・FSRといったアップスケーリングに対応しました。内部解像度を下げてAIで高精細化することで、画質を保ちつつfpsを底上げできます。
- WQHD/4Kで144fpsを狙う決め手
- ネイティブでは届かないfpsも、DLSS/FSRを併用すれば144fpsに近づけられます。とくに4Kで効果が大きいです。
- RadeonならFSR、GeForceならDLSS
- GeForceはDLSS、RadeonはFSRが基本。FF14ではDLSSよりFSRのほうが軽く感じる場面もあり、環境に合わせて選べます。
- 競技ではないので画質優先でOK
- FF14は対人の反応速度を競うゲームではないため、品質寄りの設定でも快適に楽しめます。
モニターは144Hzが活きるようになった
黄金のレガシーでフレームレート上限が144fpsに引き上げられたことで、FF14でも高リフレッシュレートモニターの価値が生まれました。60fps時代は60Hzで十分でしたが、いまはWQHDで144fpsを狙える構成なら、144Hzモニターでなめらかさを体感できます。
- 60〜75Hz(コスパ)
- 最高品質でじっくり世界を味わうなら十分。景観・撮影メインの人向けです。
- 144Hz(本命)
- RTX 5070 Tiクラス+上位CPUで144fpsを狙うなら、その滑らかさを活かせます。戦闘やレイドの操作感が一段上がります。
- 可変リフレッシュ(VRR)対応だと安心
- 混雑エリアでfpsが揺れても、G-Sync / FreeSync対応ならカクつきにくく快適です。
なお、FF14(PC版)はウルトラワイド(21:9)にネイティブ対応しており、横長モニターで没入感のある視界を楽しめます(通常プレイでは黒帯が出ません。ムービーシーンのみ左右に黒帯が入ります)。広い視界はMMOの探索や撮影とも相性が良いので、景観を楽しみたい人はウルトラワイドも選択肢になります。
予算別の構成例(パーツ実例)
目的別の具体的なパーツ構成です。価格は2026年6月時点のBTO完成品の目安で、メモリ高騰で変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- フルHD・最高品質(コスパ)/約22〜26万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 16GB DDR5 + 650W電源。フルHD最高品質で100fps前後、まず始めるのに十分なライン。
- WQHD・144fps(本命)/約30〜38万円
- Core i7-14700(または Ryzen 7 9800X3D)+ RTX 5070 Ti + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。混雑エリアでも崩れにくい、いちばんおすすめの構成。
- 4K・最高品質/約40〜50万円
- Ryzen 7 9800X3D(または Core Ultra 7)+ RTX 5080 + 32GB DDR5-6000 + 850W電源。DLSS/FSR併用で4K高fpsも視野に入る最上位構成。
ストレージは1TB以上のSSD(NVMe)が目安。FF14は更新のたびに容量が増えるため、余裕を見ておくと安心です。
BTOで買うなら、各社の黄金のレガシー推奨モデルが狙い目です。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
画質設定は「景観重視」と「レイド用」を使い分ける
FF14は、目的によって設定を切り替えるのがおすすめです。
- 景観・写真撮影は最高品質で
- 美しい景色やハウジング、グループポーズでの撮影を楽しむなら、最高品質がおすすめ。fpsより見た目を優先します。
- レイド・混雑用は軽めのプロファイル
- 高難易度レイドやモブハントでは、被写界深度・周囲の透明度・キャラクターの表示数などを下げた軽量プロファイルに切り替えると、fpsが安定して操作しやすくなります。
- 重いときはDLSS/FSRを先に
- 解像度を下げる前に、DLSS/FSRで底上げすると画質を保ちやすいです。
fpsを稼ぐ主な設定
軽量プロファイルで下げると、画質の割に効果が大きいのは次の項目です。
- 影の品質・解像度 → 中
- 負荷の大きい代表格。中に落としても見た目の差は小さく、混雑時のfpsが安定します。
- 環境光遮蔽(AO)→ 中/オフ
- 陰影の濃さを決める処理。下げると軽くなり、暗所の見やすさも上がります。
- 水面の反射・屈折 → 中
- 水辺の多いエリアで効きます。高負荷なので中で十分です。
- 草・グラスフィジクス → 下げる
- 草原フィールドでのfps低下を抑えられます。揺れの物理処理は重めです。
- 被写界深度・リムライティング → 好みでオフ
- 演出系で重さのわりに好みが分かれます。オフでfpsを稼げます。
逆に、解像度を下げるのは最後の手段に。先にDLSS/FSRで底上げすると、画質を保ちつつfpsを伸ばせます。
よくある失敗
- 古い推奨スペック感覚で選ぶ
- 黄金のレガシーで要求が上がっています。刷新前の感覚で選ぶと、最高品質で物足りないことに。ワンランク上を意識しましょう。
- GPUばかりでCPUが弱い
- 混雑エリアはCPU律速。GPUが強くても、CPUが弱いと都市やレイドでfpsが落ちます。高クロックの新しめCPU(できればX3D)を。
- フィールドのfpsだけで判断する
- 軽い場所だけ見て選ぶと、混雑時に割り込みます。混雑時のfpsを基準に、余裕を持たせましょう。
- ベンチを使わずに買う
- FF14は公式ベンチでスコアと評価を確認できます。使わない手はありません。
よくある質問
Q.FF14に高性能GPUは必要ですか?
A.フルHD最高品質ならRTX 5060 Ti 16GBクラスで100fps前後と快適です。WQHDで144fpsを狙うならRTX 5070 Ti/RX 9070 XTクラス、4K最高品質ならRTX 5080クラス以上が目安。黄金のレガシーで重くなったので、長く遊ぶなら少し余裕を持たせましょう。
Q.GPUとCPU、どちらを優先すべき?
A.GPUを基準にしつつ、FF14は混雑エリアでCPU律速になります。都市やレイド、モブハントでfpsを保つには、高クロックで新しめのCPU(とくにRyzen X3D系)が効きます。
Q.DLSSやFSRは使えますか?
A.黄金のレガシー以降、DLSS・FSRに対応しています。WQHDや4Kで144fpsを狙うときの強い味方です。FF14ではDLSSよりFSRが軽く感じる場面もあるので、環境に合わせて選びましょう。
Q.買う前に快適さを確認する方法は?
A.公式の無料ベンチマークソフトでスコアを確認するのが確実です。最高品質で「非常に快適(15000以上)」になる構成を目安にすると、長く快適に遊べます。
Q.ノートPCでもFF14は快適に遊べますか?
A.高リフレッシュ対応のゲーミングノートなら十分快適に遊べます。長時間遊ぶMMOなので、放熱に余裕のあるモデルが安心です。ただし同じ価格ならデスクトップのほうが高品質・高fpsを出しやすく、混雑エリアでも崩れにくい傾向があります。
Q.FF14ベンチマークのスコアの目安は?
A.黄金のレガシーの公式ベンチは、15000以上で最高評価の「非常に快適」、11000〜14999で「とても快適」、8000〜10999で「快適」です。最高品質で長く快適に遊ぶなら「非常に快適(15000以上)」を目安にしましょう。
Q.FF14で144fpsを出すには?
A.黄金のレガシーは144fpsに対応しています。WQHDで144fpsを狙うなら、RTX 5070 Tiクラス+Core i7/Ryzen 7クラス(混雑対策にX3Dが有利)が目安。ネイティブで届かない分はDLSS/FSRで補えます。
まとめ・次に読みたい記事
FF14は、黄金のレガシーでグラフィック刷新・144fps化し、要求スペックが上がりました。本命はWQHD・144fpsを狙えるRTX 5070 Ti+Core i7/Ryzen 7クラス。混雑エリアのCPU律速を意識し、迷ったら公式ベンチで「非常に快適」を確認するのが、長く快適に遊ぶ近道です。



