日本ファルコムの『空の軌跡 the 2nd』が、2026年9月17日(木)に発売されます。前作『空の軌跡 the 1st』に続く、軌跡シリーズのフルリメイク第2弾です。

発売前の「推奨スペック」記事は、たいてい推測で書かれています。この記事は違います。Steamの公式データを直接確認したところ、すでに最小スペックが掲載されていました。そして、その中身が予想外でした。

結論から言うと、要求スペックは前作から1ミリも上がっていません。それどころか推奨スペックは実質的に公開されていません。この2つを知っているだけで、PCを買い替えるべきかどうかの判断が付きます。

先に結論

こういう人判断
前作 the 1st が快適に動いたそのままで問題ありません。買い替え不要です
これからPCを買うRTX 5060クラスで十分すぎます。このタイトルのために盛る必要はありません
GTX 1050世代のPCを使っている動きますが「1080p・低設定・60fps」が前提です
高解像度・高画質で遊びたい公式の指標がないので、前作の傾向から判断することになります
予約特典が欲しいSteam版は対象外です。特典目当てならコンシューマ版を選んでください

公式が出しているのは「最小」だけです

まずここが本題です。Steamのストアデータを確認すると、推奨スペックの欄には具体的な型番が一つも書かれていません

項目最小スペック推奨スペック
OSWindows 10 / 11(64bit)記載なし
プロセッサーAMD Ryzen 5 1600記載なし
メモリー8GB記載なし
グラフィックNVIDIA GeForce GTX 1050記載なし
DirectXVersion 11記載なし
ストレージ記載なし(前作は33GB)記載なし

推奨欄に書かれているのは「64ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です」という一文だけです。これは最小欄にも同じ文言があるもので、実質的に推奨スペックは非公開と考えるべきです。

★つまり、いま出回っている「空の軌跡 the 2nd の推奨スペック」は、すべて各サイトの独自見解ということになります。当サイトも例外ではありません。この記事でこれから示す目安も、公式の裏付けがあるのは最小スペックの部分だけです。

同じ構造は他のタイトルでも起きています。Counter-Strike 2もValveが最低スペックしか公開しておらず、世に出回る推奨スペックは各媒体の推定です。「公式推奨」と書かれていたら、本当に公式が出しているのかを疑う価値があります

最小スペックは前作と完全に同じです

もうひとつ、実際に並べてみて分かったことがあります。

項目空の軌跡 the 1st(2025年9月19日発売)空の軌跡 the 2nd(2026年9月17日発売)
OSWindows 10 / 11Windows 10 / 11
プロセッサーAMD Ryzen 5 1600AMD Ryzen 5 1600
メモリー8GB8GB
グラフィックGeForce GTX 1050GeForce GTX 1050
DirectXVersion 11Version 11
想定設定1080p・60fps・LOW設定1080p・60fps・LOW設定

1項目も違いません。CPUもGPUもメモリも、想定している画質設定まで一字一句同じです。

これが意味するのは単純です。前作 the 1st が動いていたPCなら、the 2nd もそのまま動きます。1年間隔で出る続編ですが、エンジンや描画の作りを大きく変えていないと見てよさそうです。

近年は運営型タイトルを中心に、後から要求スペックが引き上げられることが珍しくありません。実際崩壊:スターレイルは、サービス開始から3年足らずで最小・推奨とも引き上げられました。買い切りの続編で据え置きというのは、購入者にとっては素直にありがたい話です。

「最小=GTX 1050」には但し書きがあります

ここは読み飛ばされやすいのですが、重要です。

Steamの記載には「設定: 1080p、60 FPS、LOW設定」という追記があります。つまり最小スペックのGTX 1050は、フルHDで画質を最低に落として60fpsが出るという水準の話です。

GTX 1050で最高画質が動く、という意味ではありません
最小スペックはあくまで「LOW設定」が前提です。影や描画距離を上げれば、当然その分だけ足りなくなります。
「軽いから何でもいい」と読むのも危険です
前作の傾向として、CPUよりGPU側の負荷が高いという報告があります。GPU使用率が90%を超える一方でCPUは20〜30%程度、という測定例です。JRPGでよくある「CPUが効く」構図とは逆になります。
とはいえ現行GPUなら心配は要りません
GTX 1050は2016年のGPUです。現行のRTX 5060クラスであれば、最高画質でも余裕があると考えて差し支えありません。

前作はアップスケーリングが後から追加されました

もう一点、購入判断に関わる経緯があります。

前作 the 1st は、発売時点ではアップスケーリング機能を搭載していませんでした。Steamのコミュニティにも「DLSSはいつ追加されるのか」というスレッドが立っていたほどです。その後のアップデートでグラフィックオプションに「Upscaling」の項目が追加され、AMD FSR 2.2 と NVIDIA DLSS 4 を選べるようになりました。

the 2nd が発売時点でこれらに対応するかは、現時点では公表されていません。ただ、前作が最終的に対応した以上、同等の対応は期待してよいと考えるのが自然です。

もっとも、このタイトルの要求スペックであれば、アップスケーリングに頼らないと動かないという場面はまず起きません。GPU別に何が使えるかはDLSS・FSR・XeSSの対応早見表にまとめていますが、本作に限っては気にしなくて問題ないでしょう。

発売日はSteamと日本公式で1日ずれています

細かい話ですが、混乱しやすいので触れておきます。

情報源表示されている発売日
日本ファルコム公式2026年9月17日(木)
Steamストア2026年9月16日

Steamは配信の基準時刻が日本時間とずれるため、表示が1日前になることがあります。国内での正式な発売日は、ファルコム公式が告知している9月17日(木)です。Steamで9月16日と表示されていても、日本から購入する場合の解禁は17日と考えておくのが安全です。

価格と各版の違い

日本ファルコムの公式発表による価格です。

価格(税込)備考
通常版(Steam・PS5・Switch)8,800円パッケージ・ダウンロードとも同額
デジタルデラックス版12,650円ダウンロード専売
シーズンパス4,180円追加コンテンツ用
ウロボロスBOX(限定版)13,860円パッケージのみ
Nintendo Switch 2 Edition8,950円Switch版からのアップグレードパスは150円

前作 the 1st も8,800円だったので、据え置きです。

★Steam版は予約特典の対象外です

見落とすと損をする部分なので、独立して書いておきます。

本作には予約特典として、『英雄伝説 空の軌跡FC』をプレイできるダウンロードコードが付きます。HDリマスター版に高速モードなどを加えたもので、シリーズの原点を遊べる内容です。

ところがファルコム公式は「Steam版は特典対象外となります」と明記しています。特典が付くのはパッケージ版とダウンロード版(Steamを除く)で、PC(Steam)で買う人にはコードが配布されません

PCで遊びたい、かつ特典も欲しい
この2つは両立しません。特典を優先するならコンシューマ版を選ぶことになります。
PCで遊ぶことを優先する
特典は諦める前提になります。原点にあたるFCは、リマスター版が別途Steamでも販売されています。
購入前に必ず公式で確認を
特典の内容や対象は変更されることがあります。予約するタイミングで公式ページを確認してください。

どんなPCを買えばいいか

以上をふまえた目安です。公式の推奨スペックが存在しない以上、これは当サイトの見解である点を明記しておきます。

遊び方GPUの目安CPUの目安メモリ
フルHD・低設定・60fps(公式の最小)GTX 1050Ryzen 5 16008GB
フルHD・高画質・60fpsRTX 5060クラスRyzen 5 / Core i5クラス16GB
WQHD・高画質・60fpsRTX 5060クラスRyzen 5 / Core i5クラス16GB
4K・高画質RTX 5060 Ti以上Ryzen 5 / Core i5クラス16GB

表を見て分かるとおり、このタイトルのためにハイエンドGPUを買う理由はありません。他の重量級タイトルも遊ぶ予定があるなら、そちらを基準に選んでください。

BTOで買うなら、要求が軽いタイトルなので各社のコスパ帯で十分です。

よくある質問

Q.空の軌跡 the 2nd の推奨スペックはどれくらいですか?

A.公式には公開されていません。Steamの推奨欄には「64ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です」としか書かれておらず、具体的な型番は一つも記載がありません。公開されているのは最小スペック(Ryzen 5 1600 / 8GB / GTX 1050)だけです。他サイトが挙げている推奨スペックは、すべて独自の推定と考えてください。

Q.前作が動いたPCでそのまま遊べますか?

A.遊べる見込みが高いです。the 2nd の最小スペックは、前作 the 1st と1項目も違わず完全に同一です(OS・CPU・GPU・メモリ・DirectX・想定設定のすべて)。買い替えを検討する理由は、現時点では見当たりません。

Q.GTX 1050で本当に動きますか?

A.公式の最小スペックなので動作はします。ただし「1080p・60fps・LOW設定」という但し書きが付きます。画質を上げたい場合は別です。GTX 1050は2016年のGPUなので、これから買うなら現行世代を選んでください。

Q.必要な容量はどれくらいですか?

A.the 2nd はストレージ容量が未記載です。前作 the 1st は33GBだったので、同程度かやや大きいくらいを見込んでおくとよいでしょう。発売前に公式で更新される可能性があります。

Q.DLSSやFSRには対応しますか?

A.the 2nd については未公表です。前作 the 1st は発売時点では非対応でしたが、その後のアップデートでグラフィックオプションに「Upscaling」が追加され、AMD FSR 2.2 と NVIDIA DLSS 4 を選べるようになりました。同等の対応は期待できますが、確約はされていません。なお本作の要求スペックなら、アップスケーリングなしでも困る場面は考えにくいです。

Q.発売日はいつですか?9月16日と17日どちらですか?

A.日本での正式な発売日は、日本ファルコム公式が告知している2026年9月17日(木)です。Steamストアでは9月16日と表示されますが、これは配信の基準時刻が日本時間とずれるためです。

Q.Steam版に予約特典は付きますか?

A.付きません。予約特典の『英雄伝説 空の軌跡FC』ダウンロードコードについて、ファルコム公式は「Steam版は特典対象外となります」と明記しています。対象はパッケージ版とダウンロード版(Steamを除く)です。

Q.価格はいくらですか?

A.Steam版の通常版が8,800円(税込)です。ほかにデジタルデラックス版が12,650円、シーズンパスが4,180円。パッケージの限定版「ウロボロスBOX」は13,860円です。前作 the 1st も8,800円だったので据え置きになります。

まとめ・次に読みたい記事

『空の軌跡 the 2nd』のPC版について、発売前の時点で確かなことは2つです。

ひとつは、公式が出しているのは最小スペックだけだということ。推奨スペックの欄は実質的に空欄で、具体的な型番は一つも書かれていません。検索して出てくる「推奨スペック」は、どこのものであれ推定です。この記事の目安も同様で、公式の裏付けがあるのは最小の部分だけだと明記しておきます。

もうひとつは、その最小スペックが前作と完全に同一だということ。OS・CPU・GPU・メモリ・DirectX・想定設定まで1項目も違いません。前作が動いたPCなら、買い替えを考える必要はありません

そのうえで注意点を2つ挙げるなら、最小スペックには「1080p・60fps・LOW設定」という但し書きが付くこと、そしてSteam版だけが予約特典の対象外であることです。特典の『空の軌跡FC』が目当てなら、購入先を決める前に確認してください。