『FINAL FANTASY RESONANCE』(ファイナルファンタジー レゾナンス)は、2026年10月22日に発売されるスクウェア・エニックスの新作RPGです。Steam版のみ10月23日発売で、ほかにNintendo Switch 2・Nintendo Switch・PS5・Xbox Series X|S・Microsoft Store版が用意されています。
「もし『FINAL FANTASY』がドットのまま進化をしていたら」というコンセプトのもと、シリーズで初めてHD-2Dを採用したタイトルです。スマートフォン向け『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS』の1stシーズンをベースに、全要素を根本から作り直した完全新作にあたります。
さて、PC選びの話です。この記事の結論を先に言うと、「たいていの人は何も買わなくていい」になります。FFの新作と聞いて身構える必要はまったくありません。ただし、たったひとつだけ足切りの条件があります。
先に結論(編集部のおすすめ)
このタイトルのためだけにPCを買う必要は、ほぼありません。目安は次のとおりです。
| いまのPC | 判定 | やること |
|---|---|---|
| Windows 11+GTX 1650以上のグラボあり | そのまま遊べます | 何もしなくて大丈夫です |
| Windows 11+近年の内蔵GPU(ノートPCなど) | 動く可能性が高いです | メモリが8GBなら16GBへの増設を検討 |
| Windows 10のまま | 動きません | Windows 11へのアップグレードを確認 |
| 10年近く前のPC・4コア以下 | 買い替えどき | 本作以外のタイトルを基準に選びましょう |
もし新しくゲーミングPCを買うなら、本作を基準にすると確実に選び方を誤ります。要求が低すぎて、判断材料にならないからです。ほかに遊びたいタイトルがあるなら、そちらを基準にしてください。
公式動作環境は驚くほど軽い
Steamで公開されているシステム要件です。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Ryzen 3 2300X / Core i3-8100 | Ryzen 5 2500X / Core i3-8100 |
| メモリ | 8GB | 8GB |
| GPU | RX 6400 / Arc A580 / GTX 1650 | RX 5500 XT / Arc A580 / GTX 1650 |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| ストレージ | 15GB | 15GB |
| 想定する動作 | 1080p / 30fps / 低設定 | 1080p / 60fps / 最高設定 |
数字を見比べてください。最低と推奨がほとんど変わりません。
- NVIDIA GPUは最低・推奨とも GTX 1650
- まったく同じ型番です。つまりGTX 1650があれば、1080pの低設定30fpsも、最高設定60fpsも、同じGPUで届く想定になっています。
- Intel GPUも最低・推奨とも Arc A580
- こちらも同一です。段差がついているのはAMDだけで、RX 6400→RX 5500 XTはおおむね2〜4割の性能差があります。NVIDIAとIntelは据え置きなのにAMDだけ上がる、というちぐはぐな要件表になっています。
- Intel CPUは最低・推奨とも Core i3-8100
- 2018年発売の4コアCPUです。AMD側もRyzen 3 2300X→Ryzen 5 2500Xと、同世代内での小さな差にとどまります。
- メモリは最低・推奨とも8GB
- 近年のタイトルでは16GBが最低ラインになりつつあるなか、8GBのままです。
- ストレージは15GB
- 同時期発売の『エースコンバット8』が125GB、『ドラゴンズドグマ2』が100GBであることを考えると、桁が違います。
この構成は「最高設定でもGPUに負荷がかからない」ことを意味します。 通常、推奨スペックは最低スペックの1.5〜3倍の性能を要求するものですが、本作はそうなっていません。HD-2Dとシネマティックピクセルという表現手法が、そもそも描画負荷の低い作りだということです。
なお公式が想定を示しているのは1080p・60fpsまでで、WQHDや4K、120fps以上についての公式な目安はありません。この点は後述します。
唯一の関門はWindows 11必須
Windows 10をいつまで使えるのかは、Windows 10でゲームはいつまで遊べるかにまとめています。
軽い軽いと書いてきましたが、ひとつだけ厳しい条件があります。OS欄がWindows 11のみで、Windows 10の記載がありません。
Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了しています。それを踏まえた判断だと思われますが、実際にはWindows 10のまま使い続けているPCは少なくありません。GPUもCPUも余裕で条件を満たしているのに、OSだけで弾かれるというのが、本作でいちばん起こりやすいパターンです。
これは本作だけの傾向ではありません。同じ2026年10月発売のエースコンバット8もWindows 11必須になっており、2026年後半の新作からWindows 11必須が標準化しつつあると見てよさそうです。
参考までに、3年前の『オクトパストラベラーII』はWindows 10/11の両対応でした。要求されるGPU性能はむしろ下がっているのに、OSの条件だけは厳しくなっている、という構図です。
内蔵GPUでも遊べるのか
ここは多くの人が知りたい部分でしょう。結論から言うと、近年の内蔵GPUなら動く可能性が高いです。
基準となるGTX 1650と、主要な内蔵GPUの性能関係を整理します。3DMark Time Spyのスコアで比較した報告をもとにしています。
| GPU | 位置づけ | 判定の目安 |
|---|---|---|
| Intel Arc 140V(Lunar Lake内蔵) | GTX 1650を上回る | 条件を満たします |
| GeForce GTX 1650 | 本作の推奨ライン | 基準 |
| Radeon 890M(Strix Point内蔵) | GTX 1650のわずかに下 | ほぼ同等。設定次第で足ります |
| Radeon 780M(Ryzen 8000G等) | GTX 1650の約15%下 | 低〜中設定なら現実的です |
つまり、ここ数年のCPU内蔵グラフィックスを積んだノートPCやミニPCでも、1080pで十分に遊べる公算が大きいということです。グラフィックボードのない事務用PCで最新のFFが動く、というのはなかなか珍しい状況です。
ただし、内蔵GPUの場合はメモリに注意してください。内蔵GPUはメインメモリの一部をビデオメモリとして間借りします。公式要件は8GBですが、8GBのうち2GB前後をGPUに取られると、Windows本体とゲームで残りを奪い合う形になり、動作が不安定になりがちです。
内蔵GPUで遊ぶなら、メモリは16GBを用意してください。 これは公式要件を超える推奨ですが、実用上ここがいちばん効きます。メモリの考え方はメモリの選び方にまとめています。
HD-2Dだから軽い、とは限らないのですが
「ドット絵風だから軽いのは当たり前」と思われるかもしれません。実はそう単純でもありません。
HD-2Dは、ドット絵のキャラクターを3D空間に配置し、被写界深度やライティング、パーティクルを重ねる表現です。見た目の素朴さに反して、処理そのものは3Dゲームのそれです。実際、シリーズの代表作である『オクトパストラベラーII』の公式要件と比べると、こうなります。
| 項目 | オクトパストラベラーII(2023年) | FINAL FANTASY RESONANCE(2026年) |
|---|---|---|
| 最低GPU | GTX 750 / RX 460 | GTX 1650 / RX 6400 / Arc A580 |
| 推奨GPU | GTX 1060 6GB / RX 470 / Arc A750 | GTX 1650 / RX 5500 XT / Arc A580 |
| 推奨時の想定 | 1080p / 最高設定 / 60fps | 1080p / 最高設定 / 60fps |
| OS | Windows 10 / 11 | Windows 11 のみ |
| ストレージ | 10GB | 15GB |
同じ「1080p・最高設定・60fps」という条件で見比べると、推奨GPUはGTX 1060 6GBからGTX 1650へと、むしろ下がっています。GTX 1650はGTX 1060 6GBより2〜3割ほど遅いカードだからです。3年新しいタイトルなのに要求が下がるのは、かなり珍しいことです。
一方で最低ラインは上がっています。オクトパストラベラーIIの最低はGTX 750(2014年)でしたが、本作はGTX 1650(2019年)。下は切り上げ、上は据え置きという形で、要求スペックの幅そのものが狭くなっているのが本作の特徴です。
同じFFでも、FF16とはまったく別物です
シリーズ内で比べると、その軽さがよくわかります。
| タイトル | GPUの目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| FINAL FANTASY RESONANCE | GTX 1650 クラス | 内蔵GPUでも動く可能性あり |
| FF14(黄金のレガシー) | RTX 5060 Ti クラス | グラフィック刷新で要求が上昇 |
| FF16 | RTX 5070 クラス | 4Kは最上位GPUでも60fps割れ |
「FFの最新作だからハイエンドが必要だろう」という思い込みは、本作にはまったく当てはまりません。詳しい比較はFF16向けおすすめゲーミングPCとFF14向けおすすめゲーミングPCをご覧ください。
公式が答えていないこと
現時点(2026年8月)で、公式が示していない点もあります。ここは推測で埋めず、分かっていないことを分かっていないと書いておきます。
- WQHD・4Kの目安がありません
- 公式の想定は1080p・60fpsまでです。ただし推奨がGTX 1650で1080p最高設定60fpsという水準なら、RTX 5060クラス以上のGPUがあればWQHDや4Kでも大きな問題は起きにくいと考えられます。これは公式見解ではなく、要件からの推定です。
- フレームレート上限が不明です
- 60fpsを超える設定が可能かどうか、公式なアナウンスはありません。高リフレッシュレートのモニターを本作のために買うのは、情報が出てからでよいでしょう。
- DLSSやFSRへの対応が未発表です
- そもそも負荷が低いため、アップスケーリングの必要性は薄いと考えられますが、対応の有無は公表されていません。
- 体験版の予定が未発表です
- 2026年8月時点で体験版やベンチマークツールの配信予定は発表されていません。実機での検証は発売後になります。
Denuvoが搭載されます
PC版にはDenuvo Anti-Tamperが搭載されることが判明しています。性能への影響はタイトルごとに異なるため一概には言えませんが、もともと負荷が非常に低いタイトルなので、体感に影響する可能性は低いと考えられます。
ただし、PCの構成を頻繁に変える予定がある方は、アクティベーションの扱いを把握しておくと安心です。
価格とエディション
参考までに、購入時の選択肢を整理しておきます。
| エディション | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| 通常版 | 7,678円 | ゲーム本編 |
| デジタルデラックスエディション | 9,878円 | 本編+特典パック |
| コレクターズエディション | 25,500円 | 本編+デジタルデラックスコード+アクリルブロック+アートブック+サウンドトラックCD+トレーディングカード |
予約特典として魔導船認証キーと装備・アイテムセット、早期購入特典として招福の胸当てとミストエーテルが付きます。CERO区分はC(15歳以上対象)です。
それでもPCを買うなら
本作のためにPCを買う必要はない、というのがこの記事の立場です。とはいえ「どうせなら新調したい」という方もいるでしょう。その場合の考え方です。
本作の要件は判断材料になりません。 一緒に遊ぶタイトルを基準にしてください。目安を挙げておきます。
- RPG・ノベル中心/約20〜23万円
- RTX 5060 + Ryzen 5 7600 + 16〜32GB + 1TB NVMe SSD。本作のようなHD-2D系や国産RPGが中心なら、これで十分に余裕があります。むしろ余りすぎるくらいです。
- 話題の重量級も遊びたい/約24〜29万円
- RTX 5060 Ti 16GB + Ryzen 7 7700 + 32GB + 1TB NVMe SSD。2026年秋の新作をひととおりカバーできる現実的なライン。汎用性を重視するならここです。
- WQHD以上で長く使いたい/約29〜38万円
- RTX 5070 + Ryzen 7 7700 + 32GB + 1TB NVMe SSD。本作にとっては完全に過剰ですが、数年先まで見据えるならこの帯です。
価格は2026年8月時点のBTO完成品の目安です。メモリ・SSD・GPUとも変動が激しい局面なので、最新価格は各メーカーで確認してください。予算帯ごとの詳細は20万円台のゲーミングPCと30万円台のゲーミングPCにまとめています。
- 定番の安心感ならドスパラ(GALLERIA)
- セールを狙って安く買うならフロンティア
- カスタマイズの自由度ならパソコン工房
なお、軽いタイトルしか遊ばないなら、そもそもゲーミングPCが必要とは限りません。この判断については軽いゲーム中心ならどこまで安くできるかで詳しく扱っています。
よくある失敗
- 「FF最新作だから」とハイエンドを買う
- 本作に限っては完全に過剰投資です。推奨GPUがGTX 1650のタイトルにRTX 5080は要りません。買うなら他のタイトルを基準にしてください。
- Windows 10のまま準備した気になる
- 本作でいちばん起こりやすい足切りです。GPUとCPUに余裕があっても、OSがWindows 10なら動作環境を満たしません。
- 内蔵GPU機をメモリ8GBのまま使う
- 内蔵GPUはメインメモリを間借りします。公式要件は8GBですが、内蔵GPUで遊ぶなら16GBを用意してください。
- 「HD-2Dだから何でも動く」と考える
- 本作は例外的に軽いだけで、HD-2D作品が一律に軽いわけではありません。最低ラインはオクトパストラベラーIIより上がっています。
- 本作のために高リフレッシュレートモニターを買う
- フレームレート上限が公表されていません。情報が出てからでも遅くありません。
よくある質問
Q.FINAL FANTASY RESONANCEの推奨スペックは?
A.Windows 11(64bit)・Ryzen 5 2500X または Core i3-8100・メモリ8GB・GTX 1650 / RX 5500 XT / Arc A580・ストレージ15GBです。この構成で1080p・最高設定・60fpsが想定されています。近年のタイトルとしては極めて軽い部類に入ります。
Q.なぜ最低スペックと推奨スペックがほとんど同じなのですか?
A.NVIDIA GPUはどちらもGTX 1650、Intel GPUはどちらもArc A580、Intel CPUはどちらもCore i3-8100と、実際に同一の型番が並んでいます。HD-2Dとシネマティックピクセルという表現手法が、最高設定にしてもGPU負荷がほとんど増えない作りになっているためと考えられます。
Q.Windows 10でも遊べますか?
A.公式の動作環境はWindows 11(64bit)のみで、Windows 10の記載がありません。Windows 10は2025年10月にサポートが終了しているため、GPUやCPUが条件を満たしていてもOSのアップグレードが必要になります。本作でもっとも起こりやすい足切りがここです。
Q.グラボなし(内蔵GPU)でも動きますか?
A.近年の内蔵GPUなら動く可能性が高いです。3DMark Time Spyの比較ではIntel Arc 140VがGTX 1650を上回り、Radeon 890Mはわずかに下、Radeon 780Mは約15%下という関係にあります。ただし内蔵GPUはメインメモリを間借りするため、公式要件の8GBではなく16GBを用意してください。
Q.ストレージはどれくらい必要ですか?
A.公式要件は15GBです。同時期発売の『エースコンバット8』が125GB、『ドラゴンズドグマ2』が100GBであることを考えると桁違いに小さく、容量を気にする必要はほとんどありません。
Q.WQHDや4Kで遊べますか?
A.公式が示している想定は1080p・60fpsまでで、WQHDや4Kの目安は公表されていません。ただし推奨がGTX 1650で1080p最高設定60fpsという水準を踏まえると、RTX 5060クラス以上があれば高解像度でも大きな問題は起きにくいと考えられます。これは公式見解ではなく要件からの推定です。
Q.『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS』を遊んでいないと分かりませんか?
A.本作はスマートフォン向け『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS』の1stシーズンをベースにしていますが、全要素を根本から再構築した完全新作として作られています。単純な移植ではないため、前提知識がなくても問題ありません。なおスマートフォン版の展開はなく、家庭用とPC向けのタイトルです。
Q.このゲームのためにゲーミングPCを買うべきですか?
A.本作だけが目的なら、買う必要はほぼありません。Windows 11でGTX 1650以上、あるいは近年の内蔵GPUを積んだPCがあれば足ります。新しく買うなら、ほかに遊びたいタイトルを基準に選んでください。本作の要件は軽すぎて判断材料になりません。
Q.Steam版だけ発売日が違うのはなぜですか?
A.他機種が2026年10月22日(木)発売なのに対し、Steam版のみ10月23日(金)発売とアナウンスされています。理由は公表されていませんが、予約や事前ダウンロードの計画を立てる際は日付の違いに注意してください。
Q.DLSSやフレーム生成には対応しますか?
A.2026年8月時点で対応の有無は公表されていません。もっとも推奨GPUがGTX 1650という負荷の低さなので、アップスケーリングに頼る場面はほとんどないと考えられます。
まとめ・次に読みたい記事
『FINAL FANTASY RESONANCE』は、PC選びでいちばん気を使わなくていいFFです。
押さえるべきは3点です。ひとつ、推奨GPUがGTX 1650で、しかもNVIDIA側は最低構成と同じ型番であること。ふたつ、ストレージ15GB・メモリ8GBと、あらゆる要求が軽いこと。みっつ、唯一の関門がWindows 11必須で、性能ではなくOSで弾かれる可能性があること。
やるべきことは、手持ちのPCがWindows 11かどうかを確認する。それだけです。GPUの心配はほとんど要りません。
もし新しくPCを買うなら、本作ではなく一緒に遊ぶタイトルを基準にしてください。2026年秋は要求の重い新作が続くので、そちらから逆算するほうが確実です。



