240Hzのモニターを買ったのに、遊んでいるゲームでは60fpsしか出ない。これは故障でも設定ミスでもなく、ゲーム側に上限があるだけです。
見落とされやすいのですが、この上限は構成を選ぶうえでかなり重要です。60fps上限のタイトルを遊ぶなら、上位GPUも高リフレッシュレートモニターも意味を持ちません。
当サイトではタイトル別に動作環境を扱ってきました。この記事では、それらを横断して上限を一覧にします。
上限別のタイトル一覧
当サイトのタイトル別記事で確認した内容をまとめます。
60fps上限
- エルデンリング
- 60fps上限に加え、DLSSなどのアップスケーリングにも公式対応していません
- 原神
- PC版は公式では60fps上限です。DLSS非対応でFSR 2に対応しています
- 崩壊:スターレイル
- PC版は60fps上限。上限が決まっているぶん、必要GPUは「レンダリング精度」の設定で決まります
- メタルギアソリッド デルタ
- 全編60fps固定で、公式にフレームレート上限を解除する機能はありません
- ストリートファイター6
- 対戦(ファイティンググラウンド)が60fps固定です
- MARVEL Tōkon: Fighting Souls
- 60fps固定で、解除する公式手段はありません。ただし推奨GPUはRTX 3070クラスと格闘ゲームとしては重めです
120fps前後
- アークナイツ:エンドフィールド — 120fps
- ネイティブの上限は120fpsですが、フレーム生成を併用すると表示上は480fpsまで伸ばせます
- グランブルーファンタジー リリンク — 120fps
- グラフィック設定で切り替えられ、GPUに余裕があれば120fpsで遊べます
- Dead by Daylight — 120fps
- 初期状態では60fps前後に制限されていますが、ゲーム内設定で120fpsまで引き上げられます
- 鳴潮 — 120fps(条件あり)
- 120fpsの解放が公式の対応CPU/GPUリスト方式で決まります。Ryzen 5は世代を問わず対象外です
144fps以上
- FF14 — 144fps
- 拡張「黄金のレガシー」で上限が144fpsに引き上げられました。上位GPUは上限に張り付きます
- Apex Legends — 約300fps
- エンジン側の上限です。240Hzモニターが狙い目になる理由でもあります
- オーバーウォッチ2 — 600fps
- 上限は極めて高いのですが、GPUよりCPUとメモリで決まるためハイエンドGPUが報われにくい面があります
上限なし、または実質的に緩い
- ゼンレスゾーンゼロ
- HoYoverse作品では唯一、fps上限がありません。原神や崩壊スターレイルと違い、144Hzや240Hzを活かせます
- フォートナイト
- Apexのような上限がなく、構成次第で360fps以上も出せます
- PUBG
- エンジンの厳しい上限がなく、競技設定なら240fps以上も狙えます
- バトルフィールド6
- フレームレート上限なしを謳う数少ないタイトルです
- Forza Horizon 6
- 厳密なエンジン上限はなく、60/72/120/144fpsのほかアンキャップも選べます
- Counter-Strike 2 / VALORANT / League of Legends
- 明確な上限はありません。ただし後述のとおり、意図的に上限をかけるのが定石です
60fps上限なら、GPUを盛っても報われません
一覧を見て分かるのは、上限のあるタイトルとないタイトルで、必要な構成がまったく違うということです。
60fps上限のタイトルしか遊ばないのであれば、上位GPUに予算を割く意味は薄くなります。60fpsに張り付いてしまえば、そこから先は性能が余るだけです。同じ理由で、240Hzのモニターも4分の1しか使えません。
- 予算はGPU以外に回せます
- 解像度を上げる、メモリやSSDを増やす、モニターの画質を上げるといった方向に振ったほうが体感が変わります
- 60fpsを安定させることに集中する
- 平均60fpsではなく、下振れしないことが重要になります。1% Lowという指標で確認してください
- 画質を上げる余裕が生まれます
- fpsが頭打ちなら、余った性能は画質に回せます。レイトレを有効にするならこのパターンです
計測の手順はゲーミングPCの性能を測る方法にまとめました。
上限は解除できることがあります
上限があるからといって、すべて諦める必要はありません。ただし条件はタイトルごとに大きく違います。
- 設定で上げられる — Dead by Daylight
- 初期値が60fps前後というだけで、ゲーム内設定から120fpsへ変更できます。買ったまま遊んでいると気づきません
- 対応表次第 — 鳴潮
- 120fpsの解放は公式の対応CPU/GPUリストで機械的に決まります。Ryzen 5は世代を問わず対象外という、性能とは別の線引きです
- フレーム生成で伸ばす — アークナイツ:エンドフィールド
- ネイティブの上限は120fpsのままですが、フレーム生成を併用すれば表示上は480fpsまで届きます
- 解除できない — メタルギアソリッドΔ、MARVEL Tōkon
- どちらも公式に解除手段がありません。ここは構成で解決できない部分です
フレーム生成の対応状況はDLSS・FSR・XeSSの対応早見表で扱っています。
カットシーンだけ30fpsというケース
もうひとつ、知っておくと混乱しない仕様があります。
- FF16
- カットシーンは公式には30fps固定です。戦闘中との落差が大きく、故障を疑う方もいます
- Clair Obscur: Expedition 33
- 戦闘や探索に上限はありませんが、ムービーシーンはゲームエンジンの仕様で30fpsに固定されています
どちらも仕様ですので、設定で直るものではありません。
上限がないタイトルでも、あえて上限をかけます
最後に、逆の話です。
上限のないタイトルでは、ゲーム側で意図的に上限をかけるのが定石になっています。CS2やVALORANTでは、モニターのリフレッシュレートから3を引いた値(240Hzなら237fps)に設定します。
理由はG-SyncやFreeSyncとの兼ね合いです。fpsがリフレッシュレートを超えると同期が外れてティアリングが出るため、少し下に抑えておきます。詳しい仕組みはゲームのカクつき・画面のズレを直す設定にまとめました。
つまり、上限は「あると困るもの」でもなければ「なければ良いもの」でもありません。遊ぶタイトルの上限を知ったうえで、モニターと構成を選ぶのが正しい順番です。
よくある質問
Q.240Hzモニターを買えばどのゲームも240fpsになりますか?
A.なりません。ゲーム側に上限がある場合、そこで頭打ちになります。エルデンリングや原神、崩壊スターレイル、ストリートファイター6の対戦などは60fps上限なので、240Hzモニターは4分の1しか使えません。
Q.60fps上限のゲームなら安いGPUでいいですか?
A.上限に張り付くだけの性能があれば十分です。ただし60fpsを安定して維持できるかは別問題で、平均ではなく下振れしないことが重要になります。余った性能は解像度や画質に回すのが合理的です。
Q.fps上限は解除できますか?
A.タイトルによります。Dead by Daylightのようにゲーム内設定で120fpsまで上げられるものもあれば、メタルギアソリッドΔやMARVEL Tōkonのように公式の解除手段がないものもあります。鳴潮は公式の対応CPU/GPUリストに載っているかどうかで決まり、Ryzen 5は世代を問わず対象外です。
Q.上限があるのにフレーム生成は意味がありますか?
A.タイトルによっては意味があります。アークナイツ:エンドフィールドはネイティブの上限が120fpsですが、フレーム生成を併用すると表示上は480fpsまで伸ばせます。ただし内部的な処理の上限が変わるわけではありません。
Q.カットシーンだけカクつくのですが故障ですか?
A.仕様の可能性があります。FF16はカットシーンが公式に30fps固定で、Clair Obscur: Expedition 33もムービーシーンがエンジンの仕様で30fpsに固定されています。戦闘中は問題なく動いているなら、故障ではありません。
Q.上限がないゲームでは上限を設定しないほうがいいですか?
A.むしろ設定することをおすすめします。G-SyncやFreeSyncを使っている場合、fpsがリフレッシュレートを超えると同期が外れてティアリングが出ます。リフレッシュレートから3を引いた値に上限をかけるのが定石です。
まとめ・次に読みたい記事
fps上限はタイトルごとにばらばらで、60fpsから600fpsまで、あるいは上限なしまで幅があります。
60fps上限のタイトルが中心なら、上位GPUも高リフレッシュレートモニターも報われません。逆にゼンレスゾーンゼロやフォートナイト、PUBG、バトルフィールド6のように上限がないタイトルを遊ぶなら、240Hz以上のモニターが素直に活きます。モニターとGPUは、遊ぶタイトルの上限から逆算して選んでください。
上限があっても、解除できる場合はあります。Dead by Daylightは設定で120fpsまで、鳴潮は公式の対応リスト次第、アークナイツはフレーム生成で表示上480fpsまで。一方でメタルギアソリッドΔとMARVEL Tōkonには公式の解除手段がありません。
タイトルごとの詳細は個別記事にまとめていますので、気になるものは人気ゲーム別おすすめゲーミングPC一覧からご覧ください。仕様は更新で変わることがありますので、購入前に最新の情報をご確認ください。



