「RDNA5が出るまで待ったほうがいいのでは」——RX 9070 XTクラスのグラフィックボードを検討していると、この疑問にぶつかった方も多いと思います。海外メディアでは「UDNA」という統合アーキテクチャ名や、次世代RX 10000シリーズといった話題が飛び交っていて、いま買うのは損なのではと不安になるのも無理はありません。
結論から言うと、2026年9月時点でAMDはRDNA5の発売日を正式発表していません。複数の海外メディアの報道を突き合わせると、発売時期の見通しは2026年6月ごろの「2027年半ば」という楽観的な観測から、2026年9月の最新報道では「2028年」へさらに後ろ倒しされつつあります。しかもこれはAMD単独の問題ではなく、NVIDIAの次世代GPU「RTX 60シリーズ」も同じ理由で足並みを揃えて延期しているという構図です。
サイト内ではCPU側の「待つべきか」記事としてAMD「Zen 6」はいつ出る?待つべきかとIntel「Nova Lake」はいつ出る?待つべきか、GPU側ではRTX 50 SUPERはもう出ない?を公開済みですが、Radeonの次世代についてはまとまった記事がありませんでした。この記事では「いつ出るのか」の整理に加えて、CPUの待ち時記事とは切り口を変え、「今RX 9070 XTを買った場合、次世代が出るまで実際に何年使えるのか」という具体的な計算に落とし込みます。
RDNA5(UDNA)についてリークされている情報の全体像
まず、現時点で複数の海外メディアが報じている内容を整理します。いずれもAMDの公式発表ではなく、匿名のボードパートナー(AIB)やリーカーの情報に基づく報道です。
- アーキテクチャの呼び方
- GPUアーキテクチャとしての名称は「RDNA5」ですが、AMDは2024年9月のIFAでコンシューマー向けRDNAとデータセンター向けCDNAを将来的に「UDNA」という統合アーキテクチャへまとめていく方針を公式に表明しています。次世代GPUがRDNA5として出るのかUDNA(の初弾)として出るのか、正式な製品ブランド名はAMDから発表されていません。
- 想定される製品名
- リーク情報では「Radeon RX 10000シリーズ」、最上位モデルは「RX 10900 XT」になるとされています。ただしこれもリーカー発の呼称で、AMDが認めたものではありません。
- ダイ構成
- 最上位の「AT0」ダイは154基のCompute Unit・36GBのGDDR7を搭載、下位の「AT2」ダイはゲーミング向けに最大64基のCompute Unit・12〜18GBのGDDR7を搭載するという情報が複数のメディアで報じられています。ただしCU数やVRAM容量は情報源によって幅があり、確定した仕様ではありません。
- 製造プロセス
- TSMCのN3系プロセス(N3PまたはN3E)を用いるという報道が複数ありますが、こちらも確定情報ではありません。
- 採用メモリ
- GDDR7を採用するという点は多くのリーク情報で共通しています。現行のRX 9070 XTがGDDR6であることを踏まえると、RDNA5でメモリ規格が切り替わることになります。
- 性能の噂
- レイトレーシングやAIアップスケーリング処理が2倍近く向上し、通常描画も2割程度向上するという観測がありますが、いずれも未確定のリーク段階の数字です。
発売時期はいつなのか、「2027年半ば」から「2028年」へ後ろ倒しされた経緯
RDNA5の発売時期は、2026年の中でも報道のたびに見通しが後ろへずれてきました。
2026年6月、著名なリーカー「Moore’s Law Is Dead」が匿名の大手OEMパートナー経由の情報として、RDNA5搭載のRadeonが「2027年半ば」に出荷されると報じました。
AMDのRDNA5 Radeonは2027年半ば発売という新リーク(TweakTown)
同じ2026年6月、Computex 2026の会場でオランダの技術メディアTweakersが複数のAMDボードパートナーに取材した内容では、見方が2つに割れています。ある企業は「2027年第2四半期か第3四半期」を見込む一方、別の企業はより慎重に「2027年末、場合によっては2028年初頭」になると答えています。取材源はどちらも匿名のパートナー企業で、AMDの公式見解ではありません。
AMD RDNA5 GPUは2028年になるかもしれないという噂(Club386)
RDNA5ゲーミングGPUはComputexでのAIB取材によれば2027年後半(Tom’s Hardware)
ところが2026年9月16日になって、状況はさらに悪化する方向の報道が出ました。TweakTownが、リーカー「Kepler_L2」の投稿をもとに報じた内容では、AMDとNVIDIAはいずれも2027年中のフルラインアップ投入を見送り、大部分の製品を2028年へ先送りする見通しだとされています。この報道では、比較的小型のダイ(前述の「AT2」など)だけが2027年に間に合う可能性がある一方、主力となる上位モデルの多くは2028年へずれ込むという内容です。
NVIDIA「Rubin」とAMD RDNA5は2028年へ延期と報道(TweakTown)
つまり、わずか3か月ほどの間に、見通しの中心が「2027年半ば」から「2028年」へと後ろにずれています。半導体のロードマップは量産の歩留まりや他製品との兼ね合いで前後することが珍しくなく、これはIntelのNova LakeやAMD Zen 6の記事でも触れている傾向と同じです。ただしRDNA5の場合、延期の方向がここまで短期間で明確に出ている点には注意が必要です。
なぜAMDとNVIDIAが足並みを揃えて延期しているのか
RDNA5の延期理由として各メディアが共通して挙げているのが、GDDR7メモリの供給不足です。これはRTX 50 SUPERの発売延期を扱った記事で詳しく検証したのと同じ構造の問題です。
- AI向け需要がメモリ生産能力を奪っている
- データセンター向けのHBM(広帯域メモリ)需要が急増しており、メモリメーカーがGDDR7のような高付加価値のコンシューマー向けメモリより、AI向け生産を優先しているという分析が各メディアで共通しています。
- RTX 60シリーズも同時に延期
- 前述の2026年9月16日の報道では、NVIDIAの次世代GPU「RTX 60シリーズ」(開発コード名Rubin)も同じ理由で2028年へ延期される見通しだとされています。RDNA5だけがAMD固有の事情で遅れているわけではありません。
- RTX 50 SUPERのリフレッシュも影響を受けている
- 同じメモリ不足を理由に、現行世代の中間モデルであるRTX 50 SUPERシリーズも発売時期が定まらないまま保留が続いています。詳しくはRTX 50 SUPERの記事で扱っています。
- メモリ不足自体が2028年まで続くという見通し
- Samsungが2026年7月の決算発表で「メモリ不足は2028年まで継続する見通し」と説明しており、SK hynixも2027年を「業界史上最悪の供給不足の年」になるとコメントしています。GPUの発売時期の見通しは、このメモリ業界全体の供給見通しとほぼ重なっています。
ここで押さえておきたいのは、現行のRX 9070 XTは16GBのGDDR6を使っており、このGDDR7の供給不足による直接的な影響は受けていないという点です。むしろRDNA5がGDDR7を採用することで同じ供給不足に巻き込まれ、発売が遅れているという構図なので、今RX 9070 XTを選ぶことは、この問題から距離を置く選択にもなっています。
RDNA5かUDNAか、名称そのものが定まっていない
もうひとつ、この次世代GPUを調べるときに混乱しやすいのが呼び方です。
2024年9月、AMDのJack Huynh氏(コンピューティング・グラフィックス事業部門のシニアバイスプレジデント)は、Tom’s Hardwareとのインタビューで「今後、コンシューマー向けのRDNAとデータセンター向けのCDNAを『UDNA』という一つのアーキテクチャに統合していく」という方針を明らかにしました。これはAMD幹部本人の発言であり、リークではありません。
AMDが統合GPUアーキテクチャ「UDNA」を発表(TweakTown)
ただしHuynh氏はこのとき、統合の具体的な時期については「まだ公表していない」と述べるにとどめています。そのため海外メディアの間でも扱いが割れており、「RDNA5はRDNAブランドとして出る最後の世代で、その次からUDNAに切り替わる」という見方もあれば、「開発中のアーキテクチャ自体がすでにUDNAで、RDNA5という製品は存在しないかもしれない」という見方も報じられています。
AMDはRDNA5を飛ばしUDNAへ移行するという観測(TechPowerUp)
現時点で確実に言えるのは、①AMDが将来的にRDNAとCDNAを統合する方針そのものは公式に表明済みであること、②次に出るコンシューマー向けGPUの正式な製品名・ブランドはまだ発表されていないこと、の2点です。この記事では便宜上「RDNA5」という呼び方で統一していますが、検索では「UDNA」という表記でも同じ製品を指している場合がある、と理解しておくとよいと思います。
過去のRDNA世代間隔から見て、この延期は異常なのか
「2027年半ば」でも「2028年」でも、待つ側にとっては具体性に欠けます。判断材料として、AMDのRadeonアーキテクチャが過去どのくらいの間隔で世代交代してきたかを見ておきます。
Radeonアーキテクチャの世代交代間隔(ヶ月)
各世代の旗艦モデル発売日を基準に算出。RDNA4→RDNA5は2026年9月時点のリーク情報にもとづく想定レンジで、確定した発売日ではありません
こうして並べると、楽観シナリオの28ヶ月は、直近のRDNA3→RDNA4の27ヶ月とほぼ同じ水準で、歴史的に見て特別長いわけではありません。一方の悲観シナリオである35ヶ月(2028年)は、過去3回の世代交代(16・25・27ヶ月)のどれよりも長く、Radeonの世代交代としては初めての水準になります。しかも前述の2026年9月16日の報道では「2028年」の中でも後半にずれ込む可能性が示唆されており、実際にはこの35ヶ月よりさらに伸びる余地も残っています。
参考までに、NVIDIA側のRTXシリーズも見ておきます。RTX 20シリーズ(2018年9月)からRTX 30シリーズ(2020年9月)まで約24ヶ月、RTX 30からRTX 40シリーズ(2022年10月)まで約25ヶ月、RTX 40からRTX 50シリーズ(2025年1月)まで約28ヶ月と、こちらもおおむね2年強のペースを保ってきました。そして前述のとおり、次世代のRTX 60シリーズも2028年へ延期という報道が出ており、RTX 40からの間隔は3年を超える見通しです。つまり今回の延期は、AMD・NVIDIAどちらのGPUでも「歴代最長クラスの世代間隔になりかねない」という共通の事態だと言えます。
今RX 9070 XTを買うと、何年「現行世代」として使えるか
ここがこの記事でいちばん伝えたい計算です。単に「いつ出るか」ではなく、「今買ったら何年使えるか」を具体的に見積もります。
RX 9070 XTの発売日は2025年3月6日です。2026年9月時点ですでに発売から約1年半が経過していますが、これから購入する場合の起点は「買った日」になります。
- RDNA5楽観シナリオ(2027年半ば)まで
- 2026年9月に購入した場合、RDNA5が仮に最速の観測どおり2027年半ばに出たとしても、およそ9〜10か月は最新世代として使えます。しかも発売直後のRDNA5は上位モデルが先行し、RX 9070 XT相当のミドルハイ帯が実際に買える状態になるのは、そこからさらに数か月かかると見るのが自然です。
- RDNA5悲観シナリオ(2028年)まで
- 2028年にずれ込んだ場合、購入から次世代の登場まで1年3か月〜1年半以上の期間があります。RTX 50 SUPERの延期がそうだったように、見通しがさらに後ろへずれる可能性も否定できません。
- ゲーミングGPUとしての実用寿命はもっと長い
- 次世代が出た瞬間にRX 9070 XTが使えなくなるわけではありません。16GBのVRAMは現行の主要タイトルに対して余裕があり、VRAM 8GBでは不足するゲームで挙げているような容量不足の心配は当面考えにくい水準です。WQHD〜4Kのゲーミング用途であれば、RDNA5世代が定着したあとも数年単位で通用する性能が見込めます。
まとめると、最短でも9か月、長ければ1年3か月以上、次世代を気にせず現行最上位クラスのRadeonとして使える計算になります。そのうえでGPU自体の実用寿命はさらに数年続くため、「次が出るまで待つ」という発想自体が、GPUの買い替えサイクルにはあまり馴染まないというのがこの記事の見立てです。
GPUの「待つか買うか」がCPUより頻繁に訪れる理由
サイト内のCPU待ち記事(Zen 6・Nova Lake)と比べて、GPUの「待つべきか」はやや性質が異なります。
CPU側では、AMDがAM5ソケットのサポートを2029年まで延長すると公式に表明しています。つまり2022年にAM5マザーボードを買った人は、2029年までの間、CPUだけを載せ替えながら同じ土台を使い続けられる可能性が高いということです。「待つか買うか」という判断は、実質的にAM5という枠組みの中で数年に一度しか訪れません。
一方、グラフィックボードにはAM5に相当する「土台」の概念がありません。PCIeスロット自体は世代が変わっても物理的な互換性が保たれますが、性能・機能面では2年に1度のペースでまったく新しいアーキテクチャの製品群に置き換わってきました。前述のとおり、RDNA1からRDNA4まで16〜27ヶ月というほぼ一定の間隔でモデルチェンジが起きています。つまりGPUを買う人は、CPUのように「一度プラットフォームを選べば数年は判断から解放される」立場にはなく、平均するとおよそ2年に1度、同じ「買うか待つか」の判断に向き合うことになります。
この記事の冒頭で紹介した「今買うと何年使えるか」という計算が重要なのは、この構造があるためです。GPUは次から次に新しい世代が来ることを前提に、そのつど「今の世代でどれだけ使い倒せるか」を考えるほうが現実的な向き合い方だと言えます。
待つ場合に発生する機会損失
待つと決めた場合のデメリットも正直に書いておきます。
まず、待機期間そのものが機会損失です。楽観シナリオでも9〜10か月、悲観シナリオでは1年3か月以上、今遊びたいゲームを我慢するか、性能の劣るPCで妥協することになります。
次に、見通しがさらに後ろへずれるリスクです。2026年6月時点で「2027年半ば」だった観測が、わずか3か月後の9月には「2028年」に変わりました。RTX 50 SUPERの記事で扱ったとおり、NVIDIA側でも同種の延期が繰り返されており、「待てば待つほど発売が遠ざかる」という展開は、GPU業界全体で起きやすい状況になっています。
最後に、RDNA5が出たとしても値段が安くなる保証はありません。延期の理由がGDDR7メモリのコスト増にある以上、RDNA5がRX 9070 XTより安く・速くなるとは限らず、むしろメモリコストを反映して価格が上がる可能性も十分にあります。「型落ちになったRX 9070 XTが値下がりするのを待つ」という戦略も、その値下がり幅がどこまで見込めるかは不透明です。
今買うべきか、待つべきかの判断基準
- 今すぐゲームが重い、PCが不調
- 待つ根拠は薄いケースです。RDNA5はAMDから発売日すら発表されておらず、最速の観測でも2027年半ばです。今から半年以上待っても手が届かない可能性が高く、現行のRX 9070 XTやRTX 50シリーズで組んでしまうのが現実的です。
- 半年〜1年程度は待てる
- 楽観シナリオである2027年半ばを待つ、という選択も成立はします。ただし前述のとおり見通しはすでに後ろ倒しされており、待つ場合も期限を決めておいたほうが安全です。
- 4K・パストレーシングを本格的に使いたい
- RDNA5でレイトレーシング性能が刷新されるという観測もありますが未確定です。今すぐ重いレイトレーシングを快適に動かしたいなら、RadeonとGeForceの比較記事で扱っているとおり、現時点ではGeForce上位モデルのほうが優位です。
- ラスタライズ中心のゲーム用途がメイン
- RX 9070 XTは16GBのVRAMを備え、現行タイトルを快適に動かせる性能があります。世代交代を待つより、GPU性能比較・序列早見表で価格と性能のバランスを見て、今のモデルから選ぶほうが合理的な場合が多いです。
現行RX 9070 XTの実売価格
RDNA5を待つかどうかを判断する材料として、現行のRX 9070 XT搭載BTOの実売価格も見ておきます。以下は2026年9月時点のドスパラGALLERIAの価格です。価格は変動するため、購入前に最新の価格を確認してください。
- GALLERIA XGC5M-97XT-GD(Radeon RX 9070 XT)
- Core Ultra 5 225F / 16GB DDR5 / 500GB Gen4 SSD = 294,980円〜(2026年9月22日時点の目安)
- 同条件のGeForce RTX 5070 Ti搭載機との比較
- 同じドスパラのRTX 5070 Ti搭載機は379,980円〜で、差は約8.5万円まで開いています。2026年9月に入ってGDDR7メモリの高騰でGeForce上位モデルのBTO価格が急騰しており、BTO完成品で選ぶ場合もRadeonの価格優位がはっきり出ている状況です。詳しくはRadeonは買いかの記事で単体価格とBTO価格の違いを比較しています。
- 一段上のRTX 5080搭載機との比較
- 同構成のRTX 5080搭載機は384,980円〜です。予算に余裕があり4K中心に遊ぶなら、この価格帯まで視野に入れる価値があります。
よくある質問
Q.RDNA5(UDNA)はいつ発売されますか?
A.2026年9月時点でAMDは具体的な発売日を正式発表していません。複数の海外メディアの報道では、2026年6月ごろの「2027年半ば」という楽観的な観測から、9月の最新報道では「2028年」へさらに後ろ倒しされつつあります。小型のダイだけ2027年に間に合う可能性はありますが、主力モデルの多くは2028年にずれ込むという見方が強まっています。
Q.RDNA5とUDNAは同じものですか?
A.厳密には確定していません。AMDは2024年9月に、コンシューマー向けRDNAとデータセンター向けCDNAを将来「UDNA」という一つのアーキテクチャへ統合していく方針を公式に表明しました。次世代GPUがRDNAブランド最後の世代として「RDNA5」の名前で出るのか、すでにUDNAとして出るのかは、AMDから正式発表されていません。
Q.今RX 9070 XTを買っても大丈夫ですか?
A.問題ないと考えられます。RDNA5の発売時期は最速でも2027年半ば、悲観的には2028年という見通しのため、2026年9月に購入しても9か月から1年3か月以上は最新世代のRadeonとして使えます。RX 9070 XTは16GBのVRAMを備え、現行タイトルを快適に動かせる性能があり、次世代が出たあとも数年単位でゲーミング用途に通用すると見込まれます。
Q.なぜRDNA5の発売が遅れているのですか?
A.各メディアが共通して挙げているのはGDDR7メモリの供給不足です。データセンター向けAI需要がメモリの生産能力を奪っており、これはRTX 50 SUPERの延期と同じ構造の問題です。NVIDIAの次世代「RTX 60シリーズ」も同時期に2028年へ延期という報道が出ており、AMD固有の問題ではなく業界全体のメモリ不足が背景にあります。
Q.待てば安く・速いGPUが買えますか?
A.その保証はありません。RDNA5の延期理由がGDDR7メモリのコスト増にある以上、次世代GPUが現行のRX 9070 XTより価格面で有利になるとは限らず、むしろ高くなる可能性もあります。型落ちしたRX 9070 XTの値下がり幅も現時点では見通せません。
Q.GPUの待ち時判断はCPUと何が違いますか?
A.CPUはAMDがAM5ソケットを2029年まで公式にサポートすると表明しており、一度プラットフォームを選べば数年はCPUだけの載せ替えで済みます。一方GPUには同様の「土台」がなく、過去のRDNAシリーズは16〜27ヶ月というほぼ一定の間隔で世代交代してきました。つまりGPUを買う人は、CPUよりずっと高い頻度で「買うか待つか」の判断に向き合うことになります。
まとめ・次に読みたい記事
2026年9月時点で確認できる事実は、AMDがRDNA5(UDNA)の発売日を正式発表しておらず、複数の海外メディアの観測が2026年6月の「2027年半ば」から9月の「2028年」へと後ろ倒しされているという段階までです。延期の理由はGDDR7メモリの供給不足で、NVIDIAの次世代RTX 60シリーズも同じ理由で足並みを揃えて延期しており、AMD単独の事情ではありません。
過去のRDNA世代間隔(16〜27ヶ月)と比べると、楽観シナリオの28ヶ月はほぼ通常ペースですが、悲観シナリオの35ヶ月(2028年)は歴代最長クラスになる計算です。それでも、今RX 9070 XTを購入すれば、最速シナリオでも9〜10か月、遅れれば1年3か月以上は最新世代のRadeonとして使えるうえ、GPUとしての実用寿命はその先も数年続きます。CPUのAM5のように同じ土台を長く使い続けられる仕組みがGPUには存在しない以上、「次のRDNA5を待つ」より「今の世代を使い倒す」という考え方のほうが、GPUの買い替えサイクルには合っていると言えます。
価格帯ごとの具体的な構成は予算別おすすめゲーミングPCで確認できます。なお、GPU価格自体の値上がり動向はゲーミングPCはいくら値上がりしたのかにまとめています。



