当サイトではPS5とゲーミングPCはどっちを買うべきかで、本体価格ではPS5に勝てないと正直に書きました。PS5が5万5,000円で、ゲーミングPCは17万円からです。

それでもPCを選ぶ理由のひとつが、ソフト代です。同じタイトルでもPC版のほうが安く手に入る場面が多く、長く遊ぶほど本体の差は縮まります。

ただ、この「安く買える」は放っておいて実現するものではありません。どの時期に何が起きるかを知っているかどうかで、同じゲームの支払額が数千円変わります。Steamの大型セールは、2027年上半期までの日程が公式に公開されています。まずそこから見ていきます。

先に結論

急ぎでないなら大型セールまで待ってください
年4回の日程が分かっているので、待つ期間を計算できます。数日後にセールが来ると分かっていれば、定価で買う理由はありません
ウィッシュリストに入れておいてください
対象が値下げされたときに通知が届きます。セールのたびに全部を見て回る必要はありません
合わなければ2時間以内に返してください
Steamの返金は理由を問われません。「重くて遊べなかった」も対象です
安さの裏に危険がある方法には手を出さないでください
キー転売サイトと居住国の偽装は、後からゲームを失ったりアカウントを止められたりします

Steamの大型セール日程は公開されています

意外と知られていませんが、Valveはセール日程を事前に告知しています。2027年上半期までの分が公開済みです。

セール期間(太平洋時間)
オータムセール 202610月1日〜10月8日
ウィンターセール 202612月17日〜2027年1月4日
スプリングセール 20273月18日〜3月25日
サマーセール 20276月24日〜7月8日

日程は太平洋時間の表記なので、日本時間では1日ずれます。開始日の翌日未明から始まると考えてください。

ウィンターセールがいちばん長い
12月17日から1月4日までの約3週間です。年末年始にまとめて買うなら、この期間がもっとも選択肢が広くなります
オータムセールは短期決戦です
10月1日から8日までの8日間。期間が短いので、事前にウィッシュリストを整えておくと取りこぼしません
大型セール以外も年間26回あります
2026年の総セール数は26回で、前年から6回増えています。ジャンル別のテーマセールが頻繁に開かれています
Next Festは無料デモの祭典です
年3回開催され、発売前タイトルの体験版がまとめて公開されます。買う前に自分のPCで動くか確かめられます

自分のPCで実際に動くかどうかを事前に測る方法は、ゲーミングPCの性能を測るにまとめました。

セールを待たずにできること

日程が分かっていても、いま遊びたいものはあります。常設で使える手段を並べます。

ウィッシュリストに入れておく
値下げされるとメールで通知されます。Steamの割引はセール期間以外にも単発で発生するので、これがいちばん取りこぼしが少ない方法です
Epic Games Storeの無料配布を受け取る
毎週木曜の日本時間1時に、有料タイトルが無料で配布されます。受け取れば永久に自分のものになります。遊ばなくても、受け取るだけならライブラリに残ります
価格の履歴を確認する
SteamDBやIsThereAnyDealといったサイトで、そのタイトルの過去最安値が分かります。「50%オフ」が本当に安いのかを判断できます
バンドル販売を見る
Humble Bundleなどで、複数タイトルがまとめて安く売られることがあります。目当ての1本のために買っても、単品より安いことがあります

Epic Games Store

買ってしまっても2時間以内なら返せます

ここは知らない人が多い部分です。Steamには返金の規定があり、理由を問われません。

14日以内かつプレイ時間2時間未満が条件です
この2つを満たしていれば、面白くなかった・重くて遊べなかったという理由でも返金されます
DLCは本編のプレイ時間が条件になります
14日以内の返金は可能ですが、本編のプレイ時間が2時間未満であることが必要です。また消費・改変されていないことも条件になります
ゲーム内購入はValve製が48時間以内
サードパーティ製のゲーム内購入は、開発元が対応している場合のみです
事前購入は発売日から14日です
2時間のプレイ時間制限は同じですが、14日のカウントは購入日ではなく販売開始日から始まります
映像コンテンツは返金できません
他の返金可能なコンテンツとセットになっている場合を除きます

返金額はSteamウォレットか元の支払い方法に戻ります。ただしValveは「返金はSteamでの購入からリスクを取り除くためのもので、無料でゲームを手に入れる手段ではない」と明記しており、濫用と判断されると返金の受付そのものを止められます。動作確認のために毎回買って返す、という使い方はできません。

この規定は、動作要件が不安なときの保険として有効です。公式推奨スペックが当てにならない理由でも触れたとおり、公式の推奨どおりでも快適に遊べるとは限りません。2時間あれば、自分の環境で実際にどうかは判断できます。

Steamファミリーなら6人まで共有できます

2024年9月に全体展開された仕組みです。旧来の共有機能から大きく変わりました。

最大6アカウントで1つのファミリーを作れます
各メンバーの共有可能なゲームが、ひとつのファミリーライブラリに統合されます
違うゲームなら全員が同時に遊べます
旧来の機能では、誰かがライブラリを使っていると他の人が遊べませんでした。ここが改善された点です
同じゲームは1本につき1人までです
3人が同時に同じタイトルを遊びたいなら、3本必要になります。協力プレイをするなら人数分の購入が要ります
セーブデータと実績は個別です
共有されるのはゲームそのもので、進行状況は各自のものになります

家族でPCを使う場合の管理は子供にゲーミングPCを買うときの選び方でも扱っています。なおファミリーへの参加や離脱には制限があるので、組む前に公式の条件を確認してください。

おすすめしない方法

安く買う方法を調べると、必ず出てくる2つがあります。当サイトの立場をはっきり書いておきます。

キー転売サイト

G2Aに代表される、個人がゲームキーを売買するサイトです。定価より大幅に安いことがありますが、勧められません。

不正に取得されたキーが混ざります
盗まれたクレジットカードで購入されたキーが売られていることがあります。決済がチャージバックされると、そのキーは無効化されます
後からゲームが消えます
Valveは不正取得やチャージバックされたキーの検出を強化しており、問題のあるキーは削除の対象になります。すでに遊んでいても取り上げられます
返金の相手がいません
Steamでの購入ではないので、Steamの返金規定は使えません。売り手と直接やりとりすることになります
リージョン制限で有効化できないことがあります
特定の国でしか有効化できないキーが増えており、買っても自分の地域では使えないという事例が多発しました

数千円を浮かせるために、ゲームを失う可能性と手間を引き受ける取引です。割に合いません。

居住国を偽装して安い地域価格で買う

VPNでIPアドレスを別の国に見せかけ、その国の価格で購入する方法です。これも勧められません。

Steamの利用規約に抵触します
居住国を偽って購入する行為は、明確に規約違反です。アカウントに対する措置の対象になり得ます
現在はそもそも難しくなっています
2026年時点で、居住国の変更にはその国で発行された支払い手段が必要です。VPNだけでは変更できません
失うものが大きすぎます
何年もかけて積み上げたライブラリと実績が、数千円の節約と引き換えになります

安く買いたいという動機は自然ですが、この2つは「安い方法」ではなく「損をする可能性のある方法」です。前述のセール日程とウィッシュリストで、十分に安く買えます。

買い切りとサブスクの分かれ目

もうひとつの選択肢がサブスクです。当サイトでPC Game Passは元が取れるかを検証したところ、分岐点は年2本でした。

Steamの日本ストアで、大型タイトルのPC版は9,800円が目安です。『Call of Duty: Modern Warfare 4』も『Battlefield 6』も9,800円でした。年2本買えば19,600円になり、PC Game Pass Ultimateの年18,600円をわずかに上回ります。

年1本しか買わないなら買い切りです
9,800円で済みます。セールを待てばさらに下がります
年3本以上ならサブスクが安くなります
本数が増えるほど差は開きます。ただし対象タイトルは入れ替わるので、遊びたいものが入っているかは都度の確認が必要です
遊びたい特定の1本があるなら買い切りです
サブスクに入っていない、あるいは発売初日には入らないタイトルがあります
併用も現実的です
サブスクで幅広く試し、気に入って長く遊ぶものだけセールで買い切る、という使い分けができます

安く買えても容量には限りがあります

最後に実務的な注意です。セールで安いからと買い込むと、別の問題が起きます。

大作は1本あたり100GBを超えることが珍しくありません。500GBのSSDなら、3本前後で埋まります。詳しくはSSDが足りなくなったときの対処にまとめましたが、Steamはインストール先を後から移動できるので、外付けSSDという逃げ道はあります。

安く買うこと自体は良いのですが、買ったぶんだけ置き場所が要るという点は頭に入れておいてください。

よくある質問

Q.Steamの次のセールはいつですか?

A.2026年10月1日から10月8日のオータムセールです(太平洋時間の表記なので、日本時間では1日ずれます)。その次は12月17日から2027年1月4日のウィンターセール、2027年3月18日からのスプリングセール、6月24日からのサマーセールです。Valveが2027年上半期までの日程を公開しています。

Q.セールを待つべきですか?

A.急ぎでなければ待つ価値があります。大型セールの日程が公開されているため、あと何日待てばよいかを計算できるからです。ただし発売直後の新作は大きく値引きされないので、発売日から遊びたい場合は待っても意味がありません。

Q.買ったゲームは返金できますか?

A.購入から14日以内かつプレイ時間が2時間未満なら返金されます。理由は問われないので、面白くなかった・重くて動かなかったという場合も対象です。ただしValveは返金の濫用に対して受付を停止する場合があると明記しているため、動作確認のために繰り返し買って返すという使い方はできません。

Q.Epic Games Storeの無料配布はいつですか?

A.毎週木曜の日本時間1時に更新されます。受け取ったタイトルは永久に自分のライブラリに残るので、すぐ遊ばなくても受け取っておく価値があります。

Q.キー転売サイトは使っても大丈夫ですか?

A.おすすめしません。不正に取得されたキーが混ざっていることがあり、決済がチャージバックされるとキーは無効化されます。Valveは不正キーの検出を強化しており、すでに遊んでいても削除の対象になります。Steamでの購入ではないため返金規定も使えず、リージョン制限で有効化できない事例も増えています。

Q.VPNで海外の安い価格で買えますか?

A.やめてください。居住国を偽って購入する行為はSteamの利用規約に抵触し、アカウントへの措置の対象になり得ます。加えて2026年時点では、居住国の変更にその国で発行された支払い手段が必要になっており、VPNだけでは変更できません。積み上げたライブラリを失うリスクに見合いません。

Q.家族でゲームを共有できますか?

A.Steamファミリーで最大6アカウントまで共有できます。2024年9月に全体展開された仕組みで、違うゲームであれば全員が同時に遊べます。ただし同じゲームを同時に遊べるのは1本につき1人までなので、協力プレイをするなら人数分の購入が必要です。

Q.サブスクと買い切りはどちらが安いですか?

A.年2本が分岐点です。Steamで大型タイトルは9,800円が目安なので、年2本で19,600円。PC Game Pass Ultimateの年18,600円をわずかに上回ります。年1本なら買い切り、年3本以上ならサブスクが安くなります。

まとめ・次に読みたい記事

PCゲームが安く買えるというのは事実ですが、待っていて自動的に安くなるわけではありません。やることは3つです。

まず、セールの日程を知っておくこと。2027年上半期までの日程は公開済みで、次のオータムセールは10月1日からです。日程が分かっていれば、あと何日待つかを計算して判断できます。

次に、ウィッシュリストに入れておくこと。値下げの通知が届くので、セールのたびに探し回る必要がありません。

そして、合わなければ返すこと。14日以内かつプレイ2時間未満なら、理由を問われずに返金されます。この規定があるおかげで、動くかどうか不安なタイトルも試せます。

逆に、手を出さないほうがよいものもあります。キー転売サイトと居住国の偽装です。どちらも数千円のために、ゲームそのものやアカウントを失う可能性を引き受ける取引になります。正規のセールで十分に安くなるので、危ない橋を渡る理由がありません。