『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』は、2026年10月9日に発売されるカプコンのオープンワールドアクションです。2024年発売の『ドラゴンズドグマ 2』に新たな物語と体験を追加したもので、Nintendo Switch 2・PS5・Xbox Series X|S・Steamで展開されます。

PC選びという観点で見ると、このタイトルは近年でもかなり特殊な部類に入ります。公式の推奨スペックに書かれているGPUはRTX 2080と、いまとなっては控えめな型番です。それを見て「そんなに重くないのか」と判断すると、確実に失敗します。この記事では、公式動作環境をどう読むべきかを解きほぐしたうえで、2026年8月時点の実売価格をもとに現実的な構成を提示します。

先に結論(編集部のおすすめ)

このゲームで見るべきは、GPUの型番ではなくCPUです。目標fpsから逆算した構成は次のとおりです。

遊び方の目安CPU(最優先)GPUメモリ
1080p・30〜45fpsで割り切るRyzen 7 7700 / Core i5-14600KFRTX 5060 Ti 16GB32GB
1080p・60fpsを狙う(本命)Ryzen 7 7800X3DRTX 5060 Ti 16GB〜RTX 507032GB
WQHD・60fpsRyzen 7 7800X3DRTX 507032GB
4K・60fpsRyzen 7 9800X3DRTX 5070 Ti〜RTX 508032GB

一般的なゲームでは「同じ予算ならGPU優先」が鉄則です。ドラゴンズドグマ2はその鉄則が通用しない、数少ないタイトルになります。理由は後述しますが、街に入った瞬間にGPUの性能差が消えてなくなるからです。

まず、買い方が3種類あります

PC選びの前に、商品の形を整理しておきます。ここが分かりにくく、価格を見比べるときに混乱しがちな部分です。

商品価格対象
『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』5,990円本編+新要素が一体になったセット。これから始める人向け
『ダークアリズン エクスパンション』(DLC)2,990円すでに本編を持っている人向けの拡張DLC
『ドラゴンズドグマ 2』本編4,990円2026年6月25日から値下げ済み

Steam版でこれから始めるなら、セット版の5,990円が素直な選択です。すでに本編を持っているなら、追加するのは2,990円のエクスパンションだけで済みます。

追加される内容は、極北の凍土「ノルガン」を舞台にした新ストーリーと、本編フィールドに追加される12種類のダンジョン「忘れられた試儀」。開発者インタビューによると、拡張部分だけで25時間以上のボリュームがあり、150種類の新装備と、装備の性能を厳選するハックアンドスラッシュ要素が加わります。新規ジョブの追加はありませんが、各ジョブの新スキルとカスタムスキル枠の拡張が入ります。

PC版の動作環境は、本編のものがそのまま基準になると考えてよいでしょう。新エリアが追加される以上まったく同じとは限りませんが、拡張DLCという形をとる以上、要求が大きく跳ね上がることは考えにくいためです。

公式推奨は「4K解像度で30fps」の話です

ここが最重要です。カプコンが公開している動作環境を見てください。

項目最低推奨
OSWindows 10 / 11(64bit)Windows 10 / 11(64bit)
CPUCore i5-10600 / Ryzen 5 3600Core i7-10700 / Ryzen 5 3600X
メモリ16GB16GB
GPUGTX 1070 / RX 5500 XT(8GB)RTX 2080 / RX 6700
DirectXVersion 12Version 12
ストレージ100GB(SSD)100GB(SSD)
想定する動作1080p / 30fps2160p(4K)/ 30fps

推奨欄の想定が、1080pではなく2160p、つまり4Kになっています。そしてfpsは最低・推奨のどちらも30fpsです。

多くのゲームでは「推奨スペック=1080pで60fps」という暗黙の了解があり、そこを基準に上下を判断できます。ドラゴンズドグマ2にはその基準点がありません。公式が示しているのは「4Kで30fps動く構成」であって、「60fpsで快適に遊べる構成」ではないのです。

さらに両方の欄に「負荷の大きい場面ではフレームレートが低下する場合があります」という注記まで添えられています。推奨構成を満たしても、30fpsを割り込む場面があると公式に予告されている、ということです。

つまり60fpsで遊びたい人にとって、この推奨スペックは指標としてほぼ役に立ちません。RTX 2080という型番だけを見て「軽い」と判断してしまうと、実際に遊んだときの落差が大きくなります。

街に入るとGPUが効かなくなります

では60fpsの壁はどこにあるのか。答えは街です。

発売直後にGamersNexusが実施した検証では、次のような結果が報告されています。

街と屋外で最大91fpsの差
首都ヴェルンワースの街中では平均70〜80fps、屋外のフィールドでは平均120〜170fps。同じPC・同じ設定で、これだけ開きます。
街ではGPUを上げても伸びない
街中ではRTX 4090がRTX 4070 Ti SUPERと同じfpsに張り付いたと報告されています。GPUのスケーリングがほぼゼロ、という状態です。
4Kにしても解消しない
解像度を上げればGPU側の負荷が増えてCPU律速は薄まるのが普通ですが、本作では4Kでも街のCPU律速が残ったとされています。
最上位CPUでも90fpsに届かない
同検証ではRyzen 7 7800X3Dが平均86fps、Core i9-14900Kが平均83〜84fpsという結果でした。当時の最速クラスでこの数字です。
下位CPUは実用外
Ryzen 5 5600Xでは最大270ミリ秒のフレームタイムスパイク、Core i3-12100Fでは750ミリ秒の停止が発生し「プレイ不可能」と評価されています。

DSOGamingの分析でも、RTX 4090を使って最もNPCが密集する酒場に入ったところ、52fpsまで落ち込んだと報告されています。GPUが最上位でも、です。

これがドラゴンズドグマ2の本質です。 「重いゲーム」ではなく、「重い場所が局所的に存在するゲーム」で、その場所ではGPUの性能がまったく効きません。そして街は物語の進行上、何度も出入りすることになります。

なぜCPUで決まるのか

理由ははっきりしています。カプコンの開発者自身が、街のNPCひとりひとりについて思考ルーチンを処理し、さらにキャラクターの物理演算にも影響を与える計算を行っていると説明しています。NPCが多い場所ほどCPUの仕事が増える、という素直な構造です。

一般的なオープンワールドでは、遠くのNPCは簡略化した処理で済ませます。ドラゴンズドグマ2はそこを手抜きしない設計を選んだ結果、街の人口密度がそのままCPU負荷になるという特性を持ちました。屋外でfpsが跳ね上がるのは、単純にNPCがいないからです。

もうひとつ重要なのがコア数です。DSOGamingの検証では、本作は8コア/8スレッドを完全に使い切ることができる数少ないゲームとされており、6コア構成では顕著なスタッターが観測され、8コアで初めて安定したと報告されています。

4コアは対象外
公式の最低構成であるCore i5-10600でも6コアです。4コアCPUでの快適なプレイは想定されていません。
6コアは最低ライン
動きますが、街でのスタッターは覚悟が必要です。公式の最低・推奨に挙がっているRyzen 5 3600 / 3600Xがこの位置です。
8コア以上が実質的な推奨
60fpsを目指すならここからです。Ryzen 7クラス、Core i5-14600KF以上を目安にしてください。
X3D系がとくに効く
NPCの思考処理はメモリへのアクセスが多く、大容量のL3キャッシュが効きやすい負荷です。実際に検証でもRyzen 7 7800X3Dが最速でした。

CPUの単体性能とキャッシュで上限が決まるという点で、本作はCounter-Strike 2と同じ性格を持っています。逆に、GPUに予算を寄せるべきエースコンバット8とは正反対です。同じ「重いタイトル」でも、お金を入れるべき場所はまったく違います。

レイトレーシングは別枠の要件があり、しかもオフ推奨

見落とされがちですが、公式の動作環境には注記があります。レイトレーシングを使う場合は、GeForce RTX 2080 Ti または Radeon RX 6800 以上が必要です。

推奨欄のGPUはRTX 2080ですから、推奨構成をそのまま組んでもレイトレーシングは使えないという、ややこしい状態になっています。RTX 2080とRTX 2080 Tiは別物です。

ただし、実用上はこれを気にする必要はあまりありません。海外メディアの検証では、本作のレイトレーシングは負荷が非常に重いわりに、オフにしても照明表現は十分に良好だと評価されています。もともとCPUで詰まっているタイトルにGPU負荷を上乗せする意味は薄く、基本はオフでよいというのが現実的な判断です。

fpsを稼ぐ目的なら、レイトレーシングを切って、その余力を解像度やアップスケーリングの品質設定に回したほうが体感は良くなります。

アップスケーリングとフレーム生成の注意点

本作はDLSSとFSRの両方に対応していますが、扱いには注意が必要です。

アップスケーリングは街の問題を解決しません
DLSSもFSRも、GPUの描画負荷を下げる技術です。街のfps低下はCPUが原因なので、内部解像度を落としてもほとんど改善しません。屋外では効きます。
フレーム生成はDLSS側のみ
カプコンが実装したフレーム生成はDLSS系のみで、RTX 40シリーズ以降が対象です。海外メディアからは影の描画に不具合が出るという指摘もあり、万能ではありません。
フレーム生成は「増やす」だけです
フレーム生成は生成したフレームを挟み込む技術で、入力遅延そのものは改善しません。もともと50fps台で詰まっている状態からの底上げには限界があります。

要するに、アップスケーリングやフレーム生成でCPU律速を回避することはできません。ここを勘違いすると、「DLSSがあるからGPUを盛れば大丈夫」という誤った判断につながります。

2026年8月末のエンジン更新で、既存の情報は古くなります

ここは本作の情報を扱ううえで、いま最も重要な注意点です。

カプコンは『ダークアリズン』の発売に先立ち、本編側に大型アップデートを2段階で配信すると発表しています。

タイトルアップデート3.1(2026年6月10日・配信済み)
ユーザビリティ向上が目的。ファストトラベル用アイテム「刹那の永久石」の実装、移動・オプション機能・UI・ポーンまわりの調整が入りました。
タイトルアップデート3.2(2026年8月末・配信予定)
「エンジン更新を伴うシステム改善」と明言されており、最適化による動作改善、セーブシステム、竜憑き、アクションの調整が予定されています。フレームレートの向上が含まれます。

つまり、この記事の公開時点(2026年8月11日)で、本作のパフォーマンスはこれから変わる予定です。

さらに遡ると、本作は2024年3月の発売直後から性能面で批判を集め、2024年9月の大型アップデートで一度大きく改善しています。この時点でPS5・Xbox Series Xがおよそ50〜60fpsで動くようになり、Steam版でも負荷の下がる設定が選べるようになりました。

検索で出てくるドラゴンズドグマ2のベンチマークは、そのほとんどが2024年3月の発売直後に測られたものです。 前述のGamersNexusやDSOGamingの数値も同じで、2024年9月の改善も、2026年8月末のエンジン更新も反映されていません。この記事で挙げた数値も、あくまでCPU律速という構造を示すための材料として読んでください。絶対値をそのまま2026年の実機性能だと受け取るのは危険です。

PCの購入を検討しているなら、8月末のアップデート後に出てくる検証記事を一度確認するのが賢い動き方になります。10月9日の発売まで時間がありますし、待つことで判断材料が増えます。

現行パーツへの読み替え

公式動作環境に出てくるパーツは、いずれも数世代前のものです。いま買うなら何を狙えばよいかをまとめました。

公式表記現行世代で狙うなら補足
Core i5-10600(最低・6コア)Ryzen 5 7600 / Core i5-14400F動きはしますが、街のスタッターは避けられません
Core i7-10700(推奨・8コア)Ryzen 7 7700 / Core i5-14600KFこれで4K/30fps想定です。60fpsを狙うならさらに上へ
60fpsを狙う場合(公式指標なし)Ryzen 7 7800X3D 以上L3キャッシュが効く負荷。費用対効果のピークはここです
GTX 1070(最低)RTX 5060現行エントリーで最低要件は上回ります
RTX 2080(推奨・4K/30fps)RTX 5060 Ti 16GB4Kで60fpsを狙うならRTX 5070 Ti以上が必要です
RTX 2080 Ti(レイトレ使用時)RTX 5060 Ti 16GB 以上そもそもレイトレはオフ推奨なので優先度は低めです

メモリについて補足します。公式要件は最低・推奨とも16GBですが、2026年に新規で組むなら32GBを選んでください。BTOの標準構成が32GBに寄ってきていることに加え、本作はCPU負荷が高く、裏で他のアプリを動かしたときの余裕が効いてくるためです。

X3D系CPUとミドルGPUの組み合わせは、BTOで買いにくい

ここが実際の買い物でつまずくポイントです。

本作にとっての理想は「Ryzen 7 7800X3D+ミドルクラスGPU」ですが、BTOメーカーはCPUとGPUのグレードを揃えて構成を組むのが基本です。X3D系CPUは上位GPUとセットになった機種にしか載らないことが多く、「7800X3D+RTX 5060 Ti」のような構成は選択肢が限られます。

現実的な解は3つあります。

BTOのカスタマイズでCPUだけ上げる
多くのBTOはCPUの変更に対応しています。ミドルGPUのモデルを選び、CPUをX3D系に差し替えられないか確認してください。ただし選択肢が用意されていないモデルも多いので、事前確認は必須です。
GPUが一段上がるのを受け入れる
7800X3D搭載機はRTX 5070クラスとセットになっていることが多く、実売でおおむね26〜31万円です。GPUが余りますが、他のゲームでは無駄になりません。
構成指定で組む
CPUとGPUのバランスを自由に決められます。手間はかかりますが、本作だけを見るなら最も無駄がありません。判断材料はBTOと自作の比較にまとめています。

なお、9800X3Dはチップ単体では7800X3Dとの差が1〜2万円程度ですが、BTOでは上位機体にしか搭載されないため、機体グレードごと一段上がって数万円変わります。4K/60fpsを本気で狙うのでなければ、7800X3Dで十分です。

予算別の構成例

2026年8月時点のBTO完成品の目安です。メモリ・SSD・GPUのいずれも価格変動が激しい局面なので、最新価格は各メーカーで必ず確認してください。

1080p・30〜45fpsで割り切る/約23〜27万円
Ryzen 7 7700 + RTX 5060 Ti 16GB + 32GB DDR5-6000 + 1TB NVMe SSD + 650W電源。公式推奨を現行世代に置き換えた構成です。屋外は快適ですが、街では30〜45fpsを行き来します。
1080p・60fpsを狙う(本命)/約26〜31万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5060 Ti 16GB〜RTX 5070 + 32GB DDR5-6000 + 1TB NVMe SSD + 750W電源。X3DのL3キャッシュが街のfpsに効きます。本作の費用対効果はここがピークです。
WQHD・60fps/約31〜38万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5070 + 32GB DDR5-6000 + 1TB NVMe SSD + 750W電源。同じ構成でもセールと通常価格で数万円開く価格帯なので、急がないなら時期を選ぶ価値があります。
4K・60fps/約40〜50万円
Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 Ti〜RTX 5080 + 32GB DDR5-6000 + 1TB NVMe SSD + 850W電源。屋外は余裕で60fpsを超えますが、街では9800X3Dでも落ち込みます。ここは割り切りが必要です。

予算帯ごとの選び方は30万円台のゲーミングPC40万円台のゲーミングPCに詳しくまとめています。

ストレージは100GBのSSD

公式要件は100GBの空き容量で、SSDが指定されています。HDDへのインストールは想定されていません。

ただし、実際のインストール容量は約67GBという報告が多く、公式要件の100GBとは差があります。この差は更新時の一時領域などを見込んだ余裕分と考えられるので、「67GBしか使わないから500GBで足りる」と考えるのは危険です。

そして100GBはあくまで本編の数字です。『ダークアリズン』で新エリアと12種類のダンジョンが追加される以上、必要容量はさらに増えます。500GBのSSDだと本作だけで容量の2割以上を占有するため、1TB以上を前提にしてください。詳しくはストレージ(SSD)の選び方をご覧ください。

よくある失敗

推奨のRTX 2080を見て「軽い」と判断する
本作でいちばん多い誤解です。あの数字は4K解像度で30fpsを想定したものです。60fpsを狙うなら、まったく別の話になります。
GPUに予算を寄せる
街ではRTX 4090がRTX 4070 Ti SUPERと同じfpsになったという検証があります。他のゲームの常識をそのまま持ち込まないでください。
6コアCPUで60fpsを狙う
本作は8コアを使い切れる数少ないタイトルで、6コアでは街のスタッターが顕著になります。CPUのコア数は妥協しないでください。
DLSSやフレーム生成で解決すると考える
どちらもGPU側の負荷を下げる技術です。CPUが原因の街のfps低下には効きません。
推奨構成を組んだのにレイトレが使えない
レイトレーシングにはRTX 2080 Ti / RX 6800以上という別の要件があります。RTX 2080では要件を満たしません。もっとも、レイトレは基本オフ推奨です。
2024年のベンチマーク記事だけで判断する
2024年9月に大型の改善が入り、2026年8月末にはエンジン更新を伴うアップデートが控えています。古い記事の数値は、実際より厳しい結論になります。

よくある質問

Q.『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』の推奨スペックは?

A.本編の公式推奨はWindows 10/11・Core i7-10700 または Ryzen 5 3600X・メモリ16GB・RTX 2080 または RX 6700・SSD 100GBです。ただしこれは「4K解像度で30fps」を想定した数値で、60fpsの目安ではありません。60fpsを狙うなら、現行世代でRyzen 7 7800X3DとRTX 5060 Ti 16GB〜RTX 5070クラスが実用的な目安になります。

Q.なぜ推奨スペックが4K基準なのですか?

A.カプコンが公開している動作環境の想定が、最低は1080p/30fps、推奨は2160p(4K)/30fpsとなっているためです。多くのゲームで一般的な「推奨=1080p/60fps」という基準点が本作には存在しないため、60fpsを狙う場合は公式の数値から逆算できません。

Q.GPUとCPU、どちらを優先すべきですか?

A.CPUです。街ではNPCひとりひとりの思考処理と物理演算がCPUにかかるため、GPUの性能差がほとんど出ません。RTX 4090が街中でRTX 4070 Ti SUPERと同じfpsに張り付いたという検証結果もあります。予算はCPU、それも8コア以上とL3キャッシュの大きいX3D系に寄せてください。

Q.6コアのCPUでも遊べますか?

A.遊べますが、街でのスタッターは避けられません。本作は8コア/8スレッドを使い切れる数少ないタイトルで、6コア構成では顕著なスタッターが観測されています。公式の最低構成であるRyzen 5 3600も6コアで、これは30fps想定の位置づけです。60fpsを狙うなら8コア以上を選んでください。

Q.レイトレーシングは使うべきですか?

A.基本はオフをおすすめします。負荷が非常に重いわりに、オフでも照明表現は十分に良好だと複数の海外メディアが評価しています。またレイトレーシングを使うにはRTX 2080 Ti または RX 6800 以上という別要件があり、公式推奨のRTX 2080では要件を満たしません。

Q.DLSSやフレーム生成でfpsは改善しますか?

A.屋外では改善しますが、街では効果が限定的です。どちらもGPU側の描画負荷を下げる技術で、街のfps低下はCPUが原因だからです。またフレーム生成はDLSS系のみの対応でRTX 40シリーズ以降が対象、影の描画に不具合が出るという指摘もあります。

Q.本編を持っている場合、何を買えばいいですか?

A.拡張DLC『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン エクスパンション』(2,990円)を購入すれば追加コンテンツを遊べます。これから始める人は、本編と新要素が一体になった『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』(5,990円)が向いています。なお本編単体のダウンロード版は2026年6月25日から4,990円に値下げされています。

Q.追加コンテンツのボリュームはどれくらいですか?

A.開発者インタビューによると、新エリア「ノルガン」の追加ストーリーがクリアまで15〜20時間、12種類の追加ダンジョン「忘れられた試儀」が合計12時間前後で、拡張部分だけで25時間以上とされています。150種類の新装備と、装備の性能を厳選するハックアンドスラッシュ要素も加わります。新規ジョブの追加はありません。

Q.いま買うべきですか、待つべきですか?

A.PCの購入は8月末以降がおすすめです。2026年8月末に「エンジン更新を伴うシステム改善」を含むタイトルアップデート3.2が予定されており、フレームレートの向上が含まれます。既存のベンチマークはほぼすべてこの更新前のものなので、更新後の検証を確認してから決めたほうが判断材料が増えます。発売の10月9日まで時間もあります。

Q.ストレージはどれくらい必要ですか?

A.本編の公式要件は100GBの空き容量で、SSDが指定されています。HDDは想定されていません。実際のインストール容量は約67GBという報告が多いですが、公式が100GBを求めているのは更新時の一時領域などを見込んだためと考えられます。さらに『ダークアリズン』で新エリアと12種類のダンジョンが追加されるので、実際にはもっと増えます。1TB以上のSSDを推奨します。

まとめ・次に読みたい記事

『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』は、PC選びの常識がそのまま通用しないタイトルです。

押さえるべきは3点です。ひとつ、公式推奨のRTX 2080は「4Kで30fps」の想定であって、60fpsの目安ではないこと。ふたつ、街ではNPCの処理でCPUが詰まり、GPUの性能差がほとんど出ないこと。みっつ、2026年8月末にエンジン更新が控えており、いま出回っているベンチマークはこれから古くなること。

この3点を押さえれば、「GPUに予算を寄せて街でカクつく」という、本作でいちばん典型的な失敗を避けられます。

本命の構成は、Ryzen 7 7800X3D+RTX 5060 Ti 16GB〜RTX 5070+メモリ32GB+1TB SSDです。そして買うタイミングは、8月末のアップデート後の検証を見てからで十分間に合います。