買ったばかりのゲーミングノートで、少し重いゲームを1時間も遊ぶと底面が熱を持ち、ファンが唸り始め、いつの間にかカクつきが増えている。デスクトップ向けの記事を検索すると「CPUは95〜100℃、GPUは約90℃で性能が落ちる」という数字が出てきますが、その基準をそのままノートPCに当てはめてよいのか、確信が持てないまま様子を見ている方も多いと思います。

結論から言うと、ノートPCはデスクトップと温度・電力の管理の仕組みが根本的に違います。CPUとGPUが電力の上限を奪い合うTGP(Total Graphics Power)という設計、負荷に応じて配分を動かすDynamic Boost、そして両者が同じ筐体の中で排熱を共有する構造。これらはデスクトップには存在しない制約で、当てはまる温度の基準も対策の効き方も変わってきます。

当サイトでは、購入前にTGPやMUXスイッチの見方を解説した記事、デスクトップの温度基準をまとめた記事、モニタリングソフトの使い方を解説した記事をそれぞれ公開してきましたが、「買ったあとに実際に熱くなったとき、何をどの順番で確認すればいいか」だけをまとめた記事はありませんでした。この記事はその欠けていたピースとして、設置場所の見直しから冷却パッド、アンダーボルトの可否まで、費用のかからない確認から順番に整理します。

まず、この記事の対象かどうかを確認する

「熱い」「重い」と一言で言っても、疑うべき記事が違うことがあります。

ゲーム中に熱を持ち、fpsやクロックが落ちる
これがこの記事の対象です。以降で温度と電力の両面から切り分けていきます
熱よりも、遊び続けるうちにfpsがじわじわ下がる原因を広く知りたい
サーマルスロットリング以外にも、バッテリー駆動やACアダプターの出力不足によるTGPの動的な絞り込みなど、ノート特有の原因が別にあります。長時間プレイでfpsがじわじわ下がる原因の切り分けの7番目でまとめているので、あわせて確認してください
これから機種を選ぶ段階で、TGPやMUXスイッチの意味を知りたい
この記事は購入後のトラブル対策に絞っています。購入前に確認すべきスペックの見方はRTX 5060・5070搭載ゲーミングノートは同じGPUでも性能が違うにまとめています
デスクトップPCの場合
この記事の温度基準はノートPC向けです。デスクトップの場合はゲーミングPCがうるさい原因で扱っている温度基準を使ってください
HWiNFOやMSI Afterburnerの基本的な使い方が分からない
この記事はセンサー画面の基本操作を前提にしています。先にGPU/CPU温度とクロックの正常値の見方を確認してから戻ってきてください

デスクトップと何が根本的に違うのか

対象が確定したら、まずノートPC特有の設計を押さえておきます。ここを理解しておくと、この先の対策がなぜ効くのか(あるいは効かないのか)が分かりやすくなります。

ノートPCのGPUには、TGP(Total Graphics Power)というGPUサブシステムに供給できる電力の上限があります。同じGPU名でも機種によってTGPが55Wから115Wまで大きく異なるという詳しい内訳はRTX 5060・5070搭載ゲーミングノートは同じGPUでも性能が違うで扱いましたが、この記事で押さえておいてほしいのは次の2点です。

TGPは固定ではなく、CPUと分け合っている
NVIDIAのDynamic Boostは、ゲームやアプリの負荷に応じてCPUとGPUの電力配分を自動的に調整する機能です。CPU側の負荷や発熱が増えると、GPU側に回せる電力(とその分の発熱)が変わります。デスクトップのCPUとGPUはそれぞれ独立した電源と冷却装置を持つため、この綱引きは基本的に起きません
CPUとGPUが排熱経路を共有している
ノートPCは薄い筐体の中に、ヒートパイプやベイパーチャンバーでCPUとGPUの熱を同じファンへ集約する設計が一般的です。片方だけを冷やしても、もう片方の温度が高いままだと、共有された排熱経路全体の効率が下がります

つまりノートPCでは、CPUかGPUのどちらか一方だけに対策を打つより、筐体全体の排熱をどう改善するかという視点のほうが効きやすい、という前提を先に置いておいてください。

ノートPC基準の温度と電力の上限を確認する

デスクトップ向けの記事でまとめたIntel・AMDの上限温度は、そのままではノートPC向けCPUに当てはまりません。メーカー公式の製品仕様ページを確認すると、ノート向けのH系は現行デスクトップより明確に高い温度まで、HX系は現行デスクトップの最新世代(Arrow Lake)とほぼ同水準まで、正常動作するよう設計されています。

CPUの最大動作温度の目安 ノート向けとデスクトップの比較

ノート向けの数値はIntel公式の製品仕様ページに基づきます。AMD Ryzen AI 9 HX 370はAMD公式ページへの直接確認が取れなかったため、複数の海外メディアで一致した数値を参考値として掲載しています。実際にこの温度まで使い切るかは搭載機種の冷却設計次第です

Intel Core Ultra H系(例 Core Ultra 9 285H)110
Intel Core Ultra HX系(例 Core Ultra 9 275HX)105
AMD Ryzen AI(例 Ryzen AI 9 HX 370・参考値)100
参考 デスクトップIntel Arrow Lake(Core Ultra 200S)105
参考 デスクトップAMD Ryzen 7000/900095

数値の出典は、Intel Core Ultra 9 285Hの製品仕様ページ(Intel)、Core Ultra 9 275HXの製品仕様ページ(Intel)です。AMD Ryzen AI 9 HX 370についてはAMD公式ページへの直接アクセスができなかったため、複数の海外メディアで一致していた100℃という数値を参考値として扱っています。デスクトップ基準の「CPUは95〜100℃で保護に入る」という数字をそのままノートPCに当てはめると、実際にはまだ余裕がある段階で「もう限界だ」と早合点してしまいます。自分のCPUの型番を確認し、メーカーの製品仕様ページで上限値を調べるところから始めてください。

GPUについては、ノート向けとデスクトップで単純な比較表を作りにくい事情があります。NVIDIAのGPU Boostという基本的な動作原理はデスクトップと共通ですが、スロットルを開始する目標温度と、強い保護がかかる温度は、GPUごとにVBIOS(GPUの基本設定)へ個別に書き込まれています。

ノート向けはスロットル開始点が低めに設定されている例がある
NVIDIA Developer Forumsに投稿された事例では、ノート向けRTX 3060の「GPU Max Operating Temp」が87℃、「GPU Slowdown Temp」が102℃と表示されていました。NVIDIAのフォーラムモデレーターは、ノートPCが複数のコンポーネントの排熱を共有する設計であることを理由に挙げていますNVIDIA Developer Forums
ただし全機種共通の数字ではない
87℃・102℃という値はあくまで一例で、機種やGPUの世代によって異なります。正確な値は、HWiNFOのGPUセンサー項目にある「GPU Temp Limit」や「GPU Thermal Limit(Slowdown)」で確認してください。HWiNFOの具体的な使い方はGPU/CPU温度とクロックの正常値の見方にまとめています
60〜85℃の範囲で安定しているなら気にしなくていい
この範囲でクロックがわずかに右肩下がりになるのは、デスクトップと同じくGPU Boostによる通常の温度維持動作です。故障のサインではありません

温度だけでなく、電力側の上限も確認しておくと、サーマルスロットリングなのか、単に電力上限に張り付いているだけなのかを区別しやすくなります。

Intel CPUのPL1/PL2
PL1は長時間持続できる電力の上限、PL2は短時間だけ許容される瞬間的に高い電力の上限です。PL2が続く時間(Tau)を過ぎると、PL1まで電力が絞られます。ノートPCは筐体が小さいぶんPL1とPL2の差が小さく設定されていることが多く、デスクトップほど「瞬間だけ高性能」の余地がありません
AMD CPUのPPT/TDC/EDC
PPTはCPUパッケージ全体が使える電力の総量、TDCは電源回路が持続的に供給できる電流、EDCは瞬間的に供給できる電流です。3つのうちどれか1つでも上限に達すると、そこがボトルネックになってクロックが頭打ちになります
HWiNFOで確認する
HWiNFOのCPUセンサー項目には、現在のPL1/PL2設定値(Intel)やPPT/TDC/EDCの使用率(AMD)が表示されます。この数値が上限に張り付いたままクロックが伸びていない場合、温度ではなく電力側が制限要因になっている可能性があります

原因を切り分ける順番

対象がこの記事のものだと確認できたら、費用がかからず切り分けやすい確認から順番に進めます。

1. 設置場所と排気口を確認する
設定変更も出費も不要です
2. 動作モードとバッテリー駆動を確認する
同じく無料でできます
3. HWiNFOで温度と電力上限の張り付きを確認する
ソフトが必要ですが無料です
4. MUXスイッチ/Optimusの設定を確認する
設定を切り替えるだけです
5. 冷却パッドを試す
ここから数千円の出費になります
6. アンダーボルトを検討する
無料ですが機種依存でリスクもあります

以下、順番に見ていきます。

1. 設置場所と排気口を確認する

多くのゲーミングノートは底面から吸気する設計です。膝の上、布団、クッションの上に置いていると、吸気口がふさがれて熱がこもります。まずは硬い机の上に置き、通気を妨げていないかを確認してください。

底面の吸気口をふさいでいないか
布団やひざの上での使用は避け、硬く平らな面に置いてください。それだけで改善が見られることがあります
排気口の外側からエアダスターで清掃する
吸排気口の外側にホコリが詰まっていないか確認し、エアダスターで軽く清掃してください
分解しての清掃・グリスの塗り直しはノートPCでは同列に扱えない
デスクトップ向けにまとめたCPUグリスの塗り直し方は、側板を外すだけで内部にアクセスできるデスクトップを前提にしています。ノートPCは底面カバーを外すだけでも保証に触れる場合があり、機種によっては爪や接着で固定されていて分解自体が難しい設計もあります。ユーザー自身の対処としては、外側からの清掃と設置環境の見直しにとどめるのが安全です
部屋の気温そのものも影響する
夏場の室温が高い時間帯は、同じ設定でも温度が高く出ます。エアコンの効いた部屋で使うだけでも変わります

2. 動作モードとバッテリー駆動を確認する

メーカー製ユーティリティのモードを確認する
ASUSのArmoury Crate、MSI Center、Lenovo Legion ToolkitやVantage、Dell/AlienwareのCommand Center、HP OMEN Gaming Hub、AcerのPredatorSenseなど、メーカーごとに名称は違いますが、どの製品にも静音・バランス・パフォーマンス(ターボ)といった動作モードがあります。パフォーマンスモードでは電力上限とファンカーブが同時に引き上げられるため、他の対策より効果が大きい傾向があります
バッテリー駆動になっていないか確認する
ACアダプターを挿さずに遊んでいると、多くの機種でバッテリー保護のため性能が絞られます。純正のACアダプターを挿した状態でパフォーマンスモードにしているかを確認してください。バッテリー駆動時の絞り込みは長時間プレイでfpsがじわじわ下がる原因の切り分けの7番目でも扱っています
Windowsの電源プランが省電力寄りになっていないか
ここはノート特有ではなく、デスクトップとも共通する確認項目です。手順はWindows側の設定でfpsを上げる方法にまとめています

3. HWiNFOで温度と電力上限の張り付きを確認する

温度が上限付近で頭打ち、クロックだけ下がっている
前の章で確認した上限温度に近い状態が続いているなら、サーマルスロットリングです。この先は5・6の対策に進んでください
温度に余裕があるのにクロックが伸びない
PL1/PL2やPPT/TDC/EDCが上限に張り付いているなら、温度ではなく電力側の制限です。この場合、冷却パッドを追加しても効果は限定的で、動作モードの見直しやMUXスイッチの設定のほうが効きます
具体的なセンサー画面の見方は別記事に譲ります
HWiNFOのインストールからログの取り方、CPU律速かGPU律速かの判断方法まではGPU/CPU温度とクロックの正常値の見方にまとめています。まだ読んでいない場合は、先にそちらを確認してから戻ってきてください

4. MUXスイッチ/Optimusの設定を確認する

ゲーム中の熱さが目的なら影響は小さい
MUXスイッチやAdvanced Optimusは、主に内蔵ディスプレイへの出力経路を変える機能で、GPU自体の発熱量を大きく左右するものではありません。詳しい仕組みはRTX 5060・5070搭載ゲーミングノートは同じGPUでも性能が違うで扱っています
普段使いでも熱っぽい場合は確認する価値がある
dGPU固定モードのままだと、動画を見ているだけの場面でも専用GPUが常時稼働し続け、Optimus(ハイブリッド)モードより待機時の発熱と消費電力が高くなる傾向があります。ゲーム以外の場面でもファンが回りっぱなしなら、メーカー製ユーティリティでハイブリッドモードやAdvanced Optimusに戻せないか確認してください
Advanced Optimus対応機種なら自動で切り替わる
対応機種では、ゲーム中は専用GPU、普段使いは内蔵GPUへ自動的に切り替わるため、手動で意識する必要はありません

5. 冷却パッドを試す 効果はどこまで期待できるか

冷却パッドは手軽な対策として人気ですが、効果は条件によって大きく変わります。結論を先に言うと、劇的な改善を期待するものではありません。

効果が出やすい条件
それまで布団やひざの上、あるいは通気の悪い机で使っていて、底面の吸気そのものがふさがれていた場合です。この場合、冷却パッドを使わなくても硬い机に置き直すだけで改善することが多く、冷却パッドはその延長で温度を数℃押し下げる上乗せ効果になります
効果が出にくい条件
すでに硬い机の上に置き、ファンが全開で回っている状態からさらに冷却パッドを足す場合です。内部のヒートパイプやファンの処理能力そのものが上限に達しているため、外から風を追加しても数℃程度の改善にとどまることが珍しくありません
メッシュ型と密閉型で効果の出方が違う
一般的な網目状の冷却パッドは、送り込んだ風の一部が横に逃げてしまうため、効果が小さめになりがちです。吸気口に密着させて風を逃がさない密閉型のほうが効果が出やすいとされますが、対応する機種やサイズの制約があります
ファンの音が増える点も考慮する
冷却パッド自体にもファンがあるため、静音性を重視する環境では逆にうるさく感じることがあります

6. アンダーボルトを検討する できるかどうかは機種次第

CPU側は多くの機種でロックされている
Intelは2019年に公表されたPlundervolt脆弱性への対策として、電圧を操作する機能をBIOS側で無効化できる仕組みを導入しました。この結果、多くのノートPCでIntel XTUの電圧調整機能が制限されています。AMD側もPBOのCurve Optimizerに相当する機能が使えるかはメーカーのBIOS実装次第で、対応は機種ごとにばらつきます
GPU側のほうが試しやすい
MSI AfterburnerのVoltage/Frequency Curve機能を使ったGPU側のアンダーボルトは、CPUほど厳格にロックされておらず、ノートPCのGPUでも動作する例が確認されています。同じ動作クロックをより低い電圧で維持できれば、発熱と消費電力の両方を抑えられます
小刻みな調整と安定性の確認が必須
一度に大きく電圧を下げるとゲーム中のクラッシュにつながります。少しずつ下げながら、ベンチマークや実際のゲームで安定するかを確認してください
保証への影響を理解しておく
BTO各社の多くは「メーカーが指定する定格外の動作をさせたことに起因する故障」を保証対象外にしています。デスクトップのオーバークロックについて9社の規約を横断比較したBTOでオーバークロックすると保証はどうなるかでも同じ構造が確認されており、ノートPCのアンダーボルトも性質としては近い行為です。保証期間中に試す場合は、故障時の切り分けが自己責任になる点を理解したうえで判断してください

それでも改善しないとき

ここまでの確認を一通り試しても改善しない場合、内部のホコリの蓄積やサーマルパッドの劣化など、分解しないと対処できない段階まで進んでいる可能性があります。ノートPCは分解の難易度がデスクトップより高く、保証期間中であれば自分で開けるより先にメーカーや購入店のサポートへ相談したほうが安全です。保証の考え方や修理の流れはBTOパソコンが故障したときの修理ガイドにまとめています。

なお、当サイトは中古のノートPCを積極的にはおすすめしていません。デスクトップ以上に、バッテリーの膨張や内部のサーマルパッドの経年劣化といった、外から見えないリスクが大きいためです。特にサーマルスロットリングのような熱に関するトラブルは、前の使用者の使い方(埃だらけの環境で使い続けていた、分解修理歴があるなど)に起因している場合と、単なる設計上の癖なのかを、購入後の自分では切り分けにくいという問題があります。

よくある失敗

デスクトップの温度基準だけで「まだ大丈夫」「もう限界」と判断する
ノートPCはメーカーと世代で上限温度が100℃から110℃まで幅があります。自分の機種の数値を確認せずに判断すると、対策が的外れになります
一度に複数の対策を同時に試す
動作モードの変更と冷却パッドの追加を同時に行うと、どちらが効いたのか分からなくなります。1つずつ試して、温度やクロックの変化を確認してください
アンダーボルトから先に試す
効果は大きい場合がありますが、機種によってはロックされていて設定自体ができません。まず無料でできる設置場所・動作モード・MUXスイッチの確認を済ませてから検討してください
保証期間中に分解して内部清掃やグリスの塗り直しを試みる
デスクトップの感覚で分解すると、保証の対象外になる場合があります。外側からの清掃にとどめ、それ以上はメーカーに相談してください

よくある質問

Q.ノートPCの温度は何度までなら正常ですか?デスクトップと同じ基準でいいですか?

A.そのまま当てはめないでください。デスクトップのCPUがおおむね95〜100℃で保護に入るのに対し、ノート向けのIntel Core Ultra H系は110℃、HX系は105℃、AMD Ryzen AIシリーズは100℃が公式の上限です。ノートPCのほうがむしろ高い温度まで正常動作するよう設計されています。GPUは機種ごとにVBIOSで異なるため、HWiNFOで自分の機種の数値を確認するのが確実です。

Q.冷却パッドを使えば必ず涼しくなりますか?

A.条件次第です。もともと布団やひざの上で使っていて吸気がふさがれていた場合は効果が出やすい一方、すでに硬い机の上でファンが全開の状態からさらに追加する場合は、数℃程度の改善にとどまることが珍しくありません。過度な期待は禁物です。

Q.アンダーボルトはノートPCでも効果がありますか?

A.GPU側はMSI Afterburnerなどで試せる機種が多く、発熱と消費電力を抑える効果が期待できます。CPU側は多くの機種でIntelのセキュリティ対策以降ロックされており、そもそも設定できないことがあります。保証期間中は、定格外の動作に起因する故障が保証対象外になる点も理解しておいてください。

Q.MUXスイッチをdGPU固定にすると熱くなりますか?

A.ゲーム中の発熱そのものへの影響は小さいですが、普段使いの場面では専用GPUが常時稼働し続けるため、ハイブリッドモードより待機時の発熱と消費電力がやや高くなる傾向があります。ゲーム以外の場面でもファンが回りっぱなしなら、ハイブリッドモードやAdvanced Optimusへの切り替えを検討してください。

Q.デスクトップと同じようにグリスを塗り直せば直りますか?

A.ノートPCでは同列に扱えません。底面カバーを外すだけでも保証に触れる場合があり、機種によっては分解自体が難しい設計もあります。ユーザー自身でできる対処は、外側からの清掃と設置環境の見直しが基本です。改善しない場合はメーカーや購入店に相談してください。

Q.熱いのはCPUとGPUのどちらが原因か切り分けられますか?

A.HWiNFOでCPU・GPUそれぞれの温度とクロックを同時にログすれば分かります。具体的な見方は「GPU/CPU温度とクロックの正常値の見方」にまとめています。ノートPCの場合はDynamic BoostによってCPUとGPUが電力を分け合っているため、どちらか一方だけが極端に熱いというより、両方が同時に上限へ近づいている場合も多く見られます。

まとめ・次に読みたい記事

ノートPCが熱くなったとき、デスクトップの基準をそのまま当てはめないことが最初の一歩です。CPUの上限温度はメーカーと世代で100℃から110℃まで幅があり、GPUも機種のVBIOSごとに異なります。まず自分の機種の数値をHWiNFOで確認し、そのうえで設置場所、動作モード、MUXスイッチの設定という無料の確認を先に済ませてください。冷却パッドとアンダーボルトは効果はあるものの、劇的な改善を期待するものではありません。過度な期待をせず、現実的な選択肢の1つとして試してください。