『グランブルーファンタジー リリンク』は、Cygamesが7年以上かけて開発したアクションRPGです。Unreal Engineなど汎用エンジンではなく内製の独自エンジンで作られているのが特徴で、他の最新タイトルで話題になりやすいUE5特有のシェーダーコンパイルスタッターとは事情が異なります。一方で見落としやすいのが、PC版が公式にDLSS・FSRといったアップスケーリング機能に対応していないこと。2026年7月9日発売の追加ディスク『エンドレスラグナロク』後もこの点は変わっていません。この記事は、公式の動作環境と発売後の実情をもとに、PC選びのポイントを整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

公式推奨(RTX 2080)はやや古いGPUを基準にしているため、今組むなら余裕を持った構成が現実的です。

遊び方CPUGPUメモリ
フルHD・標準(入門)Core i5-12400 / Ryzen 5 5600RTX 506016GB
フルHD・最高画質60fps安定(本命)Core i5-13600K / Ryzen 7 7700RTX 5060 Ti 16GB16GB
120fps・高リフレッシュ狙い(上位)Ryzen 7 7800X3DRTX 5070以上16〜32GB

アップスケーリングに頼れない分、素のGPU性能に余裕を持たせるのが失敗しないコツです。

DLSS・FSRに公式非対応という見落としやすい注意点

多くの最新タイトルが対応するDLSS・FSR・XeSSといったアップスケーリング機能ですが、本作は2024年2月の発売から現在まで公式には一切対応していません。2026年7月の『エンドレスラグナロク』アップデートでも追加されていないため、フレームレートを稼ぎたい場合はGPUの素の性能に頼るしかありません。

アップスケーリングに頼れない設計
他タイトルなら「DLSS品質モードでfpsを底上げ」という選択肢が使えないため、GPU選びは余裕を持たせる必要があります。
非公式Modで追加する方法もあるが自己責任
有志によるLuma Modなどで DLSS・FSR・HDRを追加する試みも存在しますが、非公式改造のため導入は自己責任です。公式サポート対象外である点に注意してください。
画質を盛るほどGPU負荷に直結
アップスケーリングによる誤魔化しが効かないため、最高品質設定はGPU性能がそのままfpsに反映されます。

フレームレート上限は120fps。アクションRPGとしては珍しいタイプ

グラフィック設定でフレームレート上限を切り替えられ、GPUに余裕があれば120fpsでのプレイが可能です。60fps上限のアクションRPGが多い中、高リフレッシュレートモニターを活かせるのは本作の強みです。

高リフレッシュレートモニターとセットで検討
120fps設定を活かすには、144Hz以上のモニターが前提になります。

Core i7-14700KF・メモリ32GB・最高画質・フレームレート上限120fps設定という条件での実測ベンチマークでは、次のような結果が報告されています(負荷の高い「花都シードホルム」エリアで計測)。

GPU4KWQHD(1440p)フルHD
RTX 4070 Ti62fps97fps113fps
RTX 4070 SUPER62fps92fps110fps
RTX 407053fps90fps107fps
RTX 4060 Ti38fps69fps92fps
RTX 406031fps60fps79fps

この結果を見ると、フルHDで120fps上限に張り付かせるにはRTX4070 Tiクラスでもまだ届かず、RTX5070クラス以上でようやく余裕が出てくる計算になります。逆に4Kは、RTX4070クラスでも公式目安(30fps)を大きく上回る53fpsに達しており、4K目安はかなり控えめな表記と言えそうです。

公式動作環境

階層CPUGPUメモリ目安
最小Core i3-9100 / Ryzen 3 3200GGTX 1060 6GB / RX 580 8GB16GB1080p・標準品質30fps
推奨Core i7-8700 / Ryzen 5 3600RTX 2080 8GB / RX 6700 XT 8GB16GB1080p・最高品質60fps
4K目安Core i7-8700 / Ryzen 5 3600RTX 4070 12GB / RX 7900 XTX 24GB16GB2160p・最高品質30fps

ストレージは共通で90GB(SSD推奨)、DirectX 11、Windows 10(64bit)以降が必要です。なお公式の4K目安はRTX4070とRX7900 XTXが並記されていますが、この2枚は性能差が大きく、AMD環境で同等の4K体験を得るにはよりハイエンドなGPUが必要という実情を示しています。

追加ディスク『エンドレスラグナロク』でも動作環境は据え置き

2026年7月9日発売の追加ディスク『グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク』では、PC版の必要・推奨スペックは旧作からまったく変わっていません。RPG1本分に相当する新規ストーリー、新難度「CHAOS」、新規プレイアブルキャラクター6人、戦闘中に召喚石を使役できる星晶獣召喚システム、シングル専用の新コンテンツ「極沌空所」などボリュームは大幅に増えていますが、要求スペックへの影響はないため、既存ユーザーは追加のPC買い替えを心配する必要はありません。

旧作所有者はアップグレードキットで移行
Standard版(税込3,960円)・Special版(税込6,490円、特典付き)が用意されており、セーブデータはそのまま引き継げます。
無料体験版で購入前に動作確認可能
2026年6月18日から無料体験版が配信されており、自分のPCでの動作を確認してから購入を判断できます。
全機種クロスプレイに対応(2026年7月9日〜)
Switch2・PS5・PS4・Steamの全プラットフォーム間でクロスプレイが可能になりました。Steam版はPS Plusのような有料サービス加入なしでオンラインマルチプレイができます。

パッド推奨。キーボード+マウスは非推奨

本作はもともとPS系ハード向けに作られたタイトルで、キーボード+マウス操作には相応に慣れが必要とされています。全ボタン配置タイプに対応するアップデートは行われていますが、快適に遊ぶならXbox系またはPS系のゲームパッドを用意しておくのがおすすめです。

予算別の構成例(パーツ実例)

アップスケーリングに頼れない前提で、素のGPU性能に余裕を持たせています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

フルHD・標準(入門)/約18〜22万円
Core i5-12400(または Ryzen 5 5600)+ RTX 5060 + 16GB + 550W電源。公式推奨(RTX2080)を大きく上回る、無難な構成。
フルHD・最高画質60fps安定(本命)/約22〜26万円
Core i5-13600K(または Ryzen 7 7700)+ RTX 5060 Ti 16GB + 16GB + 650W電源。最高品質・60fps安定を狙える構成。
120fps・高リフレッシュ狙い(上位)/約30〜37万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5070以上 + 32GB + 750W電源。144Hz以上のモニターと組み合わせて120fps設定を活かす構成。

よくある失敗

DLSSでfpsを稼ぐ前提で予算を削る
本作はDLSS・FSRに公式非対応です。他タイトルの感覚でGPUを妥協すると、fps不足に直結します。
公式推奨(RTX2080)をそのまま鵜呑みにする
推奨スペックはやや古いGPUが基準です。今組むならRTX5060クラス以上を目安にしましょう。
キーボード+マウスで操作性に戸惑う
コンシューマー向けに設計された操作体系のため、パッドの方が快適に遊べます。
旧作を持っているのに買い替えを心配する
『エンドレスラグナロク』でも動作環境は据え置きです。アップグレードキットで移行すれば問題ありません。

よくある質問

Q.グランブルーファンタジー リリンクはどんなゲームですか?

A.Cygamesが開発した、内製の独自エンジンによるアクションRPGです。2024年2月にPS4/PS5/Steamで発売され、2026年7月9日には追加ディスク『エンドレスラグナロク』も発売されました。

Q.DLSSやFSRには対応していますか?

A.公式には対応していません。発売から現在まで、追加ディスク後もアップスケーリング機能は実装されていないため、フレームレートはGPUの素の性能で稼ぐ必要があります。

Q.何fpsまで出せますか?

A.グラフィック設定でフレームレート上限を切り替えられ、GPUに余裕があれば120fpsまで対応します。60fps上限のアクションRPGが多い中、高リフレッシュレートモニターを活かせるのが特徴です。

Q.旧作を持っていますが、エンドレスラグナロクのために買い替えが必要ですか?

A.不要です。PC版の必要・推奨スペックは旧作から変わっていません。アップグレードキット(Standard/Special)を購入すれば、セーブデータを引き継いだまま新要素を遊べます。

Q.キーボード+マウスでも快適に遊べますか?

A.動作はしますが、もともとコンシューマー向けに設計された操作体系のため、パッド操作の方が快適とされています。全ボタン配置タイプへの対応アップデートは行われています。

まとめ・次に読みたい記事

グランブルーファンタジー リリンクは、DLSS・FSRに公式非対応という珍しい前提を持つタイトルです。アップスケーリングに頼れない分、GPU選びには余裕を持たせましょう。フレームレート上限120fpsという強みを活かすなら、RTX5070クラス以上と高リフレッシュレートモニターの組み合わせがおすすめです。追加ディスク『エンドレスラグナロク』でも動作環境は据え置きなので、旧作ユーザーはアップグレードキットで安心して移行できます。