『Subnautica 2』は、2026年5月14日にSteam・Xboxで早期アクセス版が配信された、水中探索サバイバルの続編です。配信から数日で累計販売本数100万本を突破し、Steamレビューは7万件超で「非常に好評」(93%)という異例のヒットになっています。最大の目玉は、シリーズ初となる最大4人までの協力マルチプレイ。前作の孤独な深海探索とは一味違う体験が楽しめます。一方で、開発エンジンがUnreal Engine 5に刷新されたことで、前作とは比較にならないほどPCへの要求スペックが上がったとも指摘されています。この記事は、公式動作環境と実測ベンチマークをもとに、PC選びのポイントを整理します。
なぜ前作より重くなったのか
初代『Subnautica』(2018年)はUnityベースで、比較的モダンでないPCでも動く軽量なタイトルとして知られていました。今作『Subnautica 2』は開発エンジンをUnreal Engine 5に刷新し、水の透明感や光の差し込み方、生物の質感などをUE5の最新技術で大きく作り直しています。グラフィックの進化と引き換えに、PCへの要求スペックも前作とは別次元まで上がったというのが、早期アクセス版に対する共通した評価です。「前作は軽かったから」という感覚のまま選ぶと、実際のプレイで戸惑うことになるので注意しましょう。
公式動作環境
| 階層 | CPU | メモリ | GPU | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 最小 | Core i5-8400 / Ryzen 5 2600 | 12GB | GTX 1660 6GB / RX 5500 XT 6GB | 50GB |
| 推奨 | Core i7-13700 / Ryzen 7 7700X | 16GB | RTX 3070 8GB / RX 6700 XT 8GB | 50GB |
OSは最小要件がWindows 10/11、推奨要件はWindows 11のみとなっています。推奨CPUがCore i7-13700という比較的新しい世代を指定している点も、UE5移行による要求水準の高さを物語っています。
VRAM不足がスタッタリング・クラッシュに直結する
本作でとくに注意したいのがVRAM(グラフィックボードのメモリ)です。海外メディアの検証によれば、VRAM容量を超えてテクスチャデータを読み込もうとすると、システムRAMとのスワップが発生し、激しいスタッタリングの末にクラッシュすることがあると報告されています。
- VRAM 8GB以下のGPU
- テクスチャ品質は「Epic」を避け、「High」までにとどめるのが鉄則です。Epicにすると、VRAM不足によるスタッタリング・クラッシュのリスクが高まります。
- VRAM使用量の確認方法
- ゲーム内の「設定→表示→パフォーマンス統計」から「VRAM Budget」オーバーレイを有効にすると、リアルタイムのVRAM使用率を確認できます。搭載VRAMの90%未満に収めるのが安全の目安です。
グラボ別の目安fps
複数の海外メディアの検証(CPUボトルネックを避けるためRyzen 7 9800X3Dを使用)によれば、本作はネイティブ(アップスケーリングなし)では上位GPUでも重く、DLSS・マルチフレーム生成の活用が事実上の前提になっているタイトルです。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti(ネイティブ) | — | — | 17〜18fps |
| RTX 5060 Ti(Preset M+マルチフレーム生成) | — | — | 108〜126fps |
| RTX 5080(ネイティブ) | — | — | 201〜233fps |
| RTX 5090(ネイティブ) | 627fps | 501fps | 326〜370fps |
もっとも象徴的なのがRTX 5060 Tiの4Kネイティブが17〜18fpsしか出ないという結果です。同じRTX5060 Tiでも、画質プリセットを調整しマルチフレーム生成を有効にすると108〜126fpsまで跳ね上がるため、ミドルクラス以下のGPUでは、DLSS・マルチフレーム生成の活用がほぼ必須と考えておきましょう。RTX5080・RTX5090クラスであればネイティブでも余裕がありますが、ミドルクラスGPUで4Kを狙う場合は、アップスケーリング前提で計画するのが現実的です。
効果の大きい設定変更
複数の海外メディアの検証で、「Epic」から「High」に1段階下げるだけで大きなfps向上が得られる項目が具体的に特定されています。
- エフェクト(Effects)
- 本作でもっともfpsを消費する項目とされています。Epicにすると、何も起きていない静かな場面でも15fps以上低下するという報告があり、真っ先に下げたい設定です。
- クラウド(Clouds)
- Epicにすると地上・水面付近で最大20fps低下しますが、水中では画質への効果が一切ありません。本作のプレイ時間の大半は水中なので、上げるメリットが薄い設定です。
- グローバルイルミネーション・シャドウ・ボリュメトリックライティング(フォグ)・反射・植生
- いずれもEpic→Highに下げるだけで二桁%規模のfps向上が見込める項目です。水中描画に関しては、Epic→Highで描画負荷が15〜20%、High→Mediumでさらに10〜15%軽減されるとの報告もあります。
- DLSS(RTX 40シリーズ以降)
- RTX40シリーズ以降のGPUなら、DLSSの活用が推奨されています。とくにRTX50シリーズはDLSS4.5・マルチフレーム生成の恩恵が大きいタイトルです。
- FSR 3(Radeon RX 7000シリーズ)
- AMD環境ではFSR3の活用が推奨されています。ネイティブでの動作が重いぶん、積極的に使いたい機能です。
早期アクセス特有の注意点
本作は2026年5月に配信が始まったばかりの早期アクセス版で、開発チームは今後2〜3年程度の開発期間を予定しています。海中探索のワクワク感や没入感は高く評価されている一方、バグや接続の不安定さが残っているという指摘も見られます。動作環境やパフォーマンスは今後のアップデートで変わっていく可能性が高いため、本記事の情報も「2026年8月時点の早期アクセス版」の情報として捉え、購入前には最新のパッチノートも確認することをおすすめします。
予算別の構成例(パーツ実例)
VRAM容量を優先するかどうかで構成の考え方が変わります。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- フルHD・標準設定(入門)/約20〜24万円
- Core i5-13400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB + 650W電源。VRAM16GBを優先し、テクスチャ品質はHighまでにとどめる構成。
- WQHD・高画質(本命)/約27〜33万円
- Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 32GB + 750W電源。DLSS併用でWQHDも快適に狙える構成。
- 4K・DLSS前提(上位)/約50万円〜
- Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080以上 + 32GB + 850W電源。ネイティブでも4Kに余裕を持たせられる構成。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
よくある失敗
- 「前作は軽かった」という印象のまま選ぶ
- 初代はUnityベースの軽量タイトルでしたが、今作はUE5移行で要求スペックが大幅に上がっています。前作の印象は通用しません。
- VRAM 8GB以下でテクスチャをEpicにする
- VRAM不足によるスタッタリング・クラッシュのリスクが高まります。8GB以下ならHighまでにとどめましょう。
- ミドルクラスGPUで4Kネイティブを狙う
- RTX5060 Tiクラスの4Kネイティブは17〜18fps程度と、実用的ではありません。DLSS・マルチフレーム生成の活用が前提です。
- 早期アクセス版であることを忘れて評価を確定させる
- 開発は今後2〜3年続く予定です。パフォーマンス・要求スペックは今後のアップデートで変わる可能性が高い点は理解しておきましょう。
よくある質問
Q.Subnautica 2はどんなゲームですか?
A.2026年5月14日に早期アクセス配信された水中探索サバイバルの続編です。シリーズ初となる最大4人までの協力マルチプレイが最大の特徴で、配信数日で累計100万本を突破する大ヒットとなりました。
Q.前作(初代Subnautica)より重いですか?
A.はい。初代はUnityベースの軽量タイトルでしたが、今作はUnreal Engine 5に刷新され、要求スペックが大幅に上がっています。前作の印象のまま選ぶと戸惑うことになります。
Q.VRAMは何GBあれば安心ですか?
A.8GB以下の場合、テクスチャ品質を「Epic」にするとVRAM不足でスタッタリング・クラッシュのリスクが高まります。安心して遊ぶなら12GB以上、余裕を持つなら16GBが目安です。
Q.推奨スペック(RTX3070)で快適に遊べますか?
A.動作はしますが、本作はDLSS・マルチフレーム生成の活用が事実上前提のタイトルです。ネイティブでの高画質プレイを狙うなら、推奨スペックより一段上のGPUを検討すると安心です。
Q.4Kでも快適に遊べますか?
A.RTX5060Tiクラスではネイティブ4Kは17〜18fps程度と実用的ではありませんが、DLSS・マルチフレーム生成を併用すれば108〜126fps程度まで伸ばせます。RTX5080以上ならネイティブでも4Kに余裕があります。
Q.早期アクセス版を今すぐ買うべきですか?
A.海中探索の没入感は高く評価されていますが、バグや接続の不安定さも報告されています。動作環境やパフォーマンスも今後のアップデートで変わる可能性が高いため、購入前に最新のレビュー・パッチノートを確認することをおすすめします。
まとめ・次に読みたい記事
『Subnautica 2』は、配信数日で100万本を突破した水中探索サバイバルの続編です。シリーズ初の協力マルチプレイが大きな魅力である一方、Unreal Engine 5移行により前作とは別次元までPCへの要求スペックが上がった点には注意が必要です。とくにVRAM不足によるスタッタリング・クラッシュのリスクと、ミドルクラス以下のGPUではDLSS・マルチフレーム生成の活用がほぼ前提になる点は、購入前に押さえておきましょう。早期アクセス版のため、今後のアップデートで動作環境が変わる可能性がある点も念頭に置いてください。



