ゲーミングPCのメモリの選び方|容量は16GB?32GB?DDR5の見方も解説

メモリ(RAM)は、ゲーム中に使うデータを一時的に置いておく「作業机」のようなパーツです。容量が足りないと、性能に余裕があってもカクついたり、ゲームと他のアプリの切り替えがもたついたりします。

選び方のポイントは多くありません。容量・規格・速度の3つを押さえれば十分です。

メモリの役割

CPUやGPUが「処理する」担当なら、メモリは「処理に使うデータを手元に広げておく」担当です。机が広いほど多くの作業を同時に広げられるように、メモリ容量が大きいほど、ゲームや他のアプリを余裕をもって動かせます。

机が狭い(容量不足)と、いちいち引き出し(ストレージ)に物をしまったり出したりすることになり、これが動作のもたつきにつながります。

容量の選び方

いちばん大事なのが容量です。目安は次のとおりです。

8GB
今となっては最低限です。ゲーム中にブラウザやチャットを開くと不足しがちで、これから買うPCには正直おすすめできません。
16GB
現在の標準ライン。多くのゲームを快適に動かせます。まず迷ったらここを基準にすればOKです。
32GB
配信・動画編集・たくさんのアプリの同時起動に余裕が出ます。重量級タイトルや「長く使いたい」人にもおすすめです。

ポイントは、容量は「多いほど速くなる」のではなく、「足りているか」が大事だということ。足りない状態を解消するまでは効果が大きく、足りた後は増やしてもフレームレートは基本的に変わりません。

規格(DDR5とDDR4)

メモリには世代(規格)があり、現在の主流は DDR5 です。

項目DDR5DDR4
位置づけ現在の主流ひと世代前・低価格帯に残る
速度高速標準的
対応プラットフォーム最新世代のCPU・マザーボード旧世代
こんな人にこれから新規に組む人予算優先・旧構成を流用する人

注意したいのは、DDR5とDDR4には互換性がないこと。マザーボード(とCPU)が対応する規格は決まっているので、メモリだけ単体で選ぶときは対応規格を必ず確認してください。BTO(組み立て済みパソコン)なら、最初から噛み合った構成で売られているので心配いりません。

速度(クロック)とEXPO/XMP

メモリには「DDR5-6000」のように速度の表記があります。ゲーミングでの体感差はCPUほど大きくありませんが、特にAMD Ryzenでは速度の影響が出やすい傾向があります。

速度の目安
Ryzen環境ではDDR5-6000前後が定番の組み合わせとしてよく選ばれます。迷ったらこのあたりが無難です。
EXPO / XMP
メモリを表記どおりの速度で動かすための設定(プロファイル)です。AMDはEXPO、IntelはXMP対応品を選び、BIOSで有効化します。BTOでは設定済みのことが多いです。

デュアルチャネル(2枚挿し)

同じ16GBでも、8GB×2枚で挿したほうが、16GB×1枚より性能を発揮しやすくなります。これを「デュアルチャネル」と呼びます。

これから選ぶなら、16GBなら8GB×2、32GBなら16GB×2のように、2枚組(2枚セット)で構成するのが基本です。将来の増設を考えるなら、空きスロットの数も確認しておくと安心です。

用途別のメモリ目安

使い方推奨容量速度の目安
フルHDで軽めのゲーム中心16GBDDR5-5600〜
WQHD・最新ゲーム中心16〜32GBDDR5-6000(特にRyzen)
配信・動画編集も兼ねる32GBDDR5-6000〜
クリエイティブ本格・多数同時起動32〜64GBDDR5-6000〜

よくある失敗

8GBで妥協してしまう
今のPCでは最低限。ゲーム+ブラウザ程度でも不足しがちで、買い替えサイクルを早めてしまいます。
1枚挿しにしてしまう
デュアルチャネルにならず性能を損ねます。同じ容量なら、8GB×2・16GB×2のように2枚組で構成しましょう。
規格を間違える
DDR5とDDR4には互換性がありません。マザーボードとCPUの対応規格を必ず確認しましょう。
速度プロファイルの有効化忘れ
EXPO/XMPをBIOSで有効にしないと、表記どおりの速度で動きません(BTOは設定済みのことが多い)。

よくある質問

Q.16GBと32GB、どちらを選ぶべき?

A.ゲーム中心なら16GBで多くの場合は十分です。配信・動画編集を兼ねる、たくさんのアプリを同時に使う、長く使いたい、という人は32GBがおすすめです。

Q.メモリを増やすとゲームは速くなりますか?

A.容量が不足している場合は、増やすことでカクつきが解消され快適になります。ただし足りている状態からさらに増やしても、フレームレート自体は基本的に上がりません。

Q.速度(DDR5-6000など)は気にすべき?

A.特にRyzenでは効きやすいので、EXPO/XMP対応品を選び、プロファイルを有効化しておくと安心です。BTOなら設定済みのことが多く、あまり気にしなくても大丈夫です。

まとめ・次に読みたい記事

メモリは、容量は16GBを基準に(兼用するなら32GB)、規格はDDR5、できれば2枚挿し——この3点を押さえれば失敗しません。容量は「足りているか」で考えるのがコツです。