ゲーミングPCを買ったあと、次に考えるのはソフト代です。1本9,800円の新作を何本も買うのか、それともサブスクで済ませるのか。
そこで候補に挙がるのがXbox Game Passなのですが、この1年で料金体系が2回変わりました。しかもプラン名まで変わっています。ネット上には値上げ時点で止まった情報と、値下げ後の情報が混在していて、「PC Game Passは廃止された」という説明まで見かけます。
実際には廃止されていませんし、いまの料金で計算すると多くの人にとって最適なプランは意外なものになります。順に整理していきます。
料金は1年で2回変わりました
まず現在地を確認します。日本での月額料金の推移です。
- Essential(旧Core)— 842円 → 850円 → 850円
- ほぼ据え置きです。カタログは50本以上で、新作は含まれません
- Premium(旧Standard)— 1,100円 → 1,300円 → 1,300円
- 2025年10月に上がったまま。200本以上で、新作は発売から1年以内に追加されます
- PC Game Pass — 990円 → 1,550円 → 1,300円
- 上がったあと2026年4月に下げられました。300本以上で、新作は発売初日に入ります
- Ultimate — 1,450円 → 2,750円 → 1,550円
- いったん倍近くまで上げて、半年で戻しました。400本以上です
2025年10月の改定でCoreがEssentialに、StandardがPremiumに名前が変わりました。そして2026年4月22日、Ultimateが2,750円から1,550円へ、PC Game Passが1,550円から1,300円へ下げられています。
Ultimateの値下げ幅は40%を超えます。マイクロソフト側も、Ultimateが多くのプレイヤーにとって高すぎるものになってしまったと認めた上での改定でした。半年で倍にして、半年で戻したという経緯です。
ネット上の情報が食い違っているのは、この短期間に3つの価格が存在したためです。
PCで遊ぶとき、プランはこう違います
4つのプランはすべてPCで遊べます。違いはカタログの本数と、新作がいつ入るかです。
- Essential — 850円 / 50本以上
- 新作は含まれません。とりあえず試すならここです
- Premium — 1,300円 / 200本以上
- 新作は発売から1年以内に追加されます。初日には遊べません
- PC Game Pass — 1,300円 / 300本以上
- 新作が発売初日に入ります。EA Playも含まれます
- Ultimate — 1,550円 / 400本以上
- PCに加えてXbox本体とクラウドでも遊べます。EA Playに加えてフォートナイトクルーとUbisoft+ Classicsが付きます
ここで気づくことがあります。PremiumとPC Game Passは同じ1,300円なのに、中身はPC Game Passのほうが上です。本数は300本対200本、新作は初日対1年後。PCで遊ぶ人がPremiumを選ぶ理由は見当たりません。
つまり実質的な選択肢は、Essential・PC Game Pass・Ultimateの3つになります。
Ultimateとの差は250円しかありません
そして本題です。PC Game Passが1,300円、Ultimateが1,550円。差は250円です。
この250円で何が増えるのかを並べます。
- カタログが300本以上から400本以上へ
- 単純に100本増えます
- フォートナイトクルー
- 単体で契約すると月1,320円のサービスです。バトルパス、月1,000V-Bucks、専用スキン、ロケットリーグのロケットパスが含まれます
- Ubisoft+ Classics
- こちらは単体で月800円。アサシンクリードなどのユービーアイソフト作品が対象です
- Xbox本体とクラウドでも遊べる
- PC Game PassはPCのみです
250円足すと、単体なら合計2,120円分のサービスが付いてきます。フォートナイトを遊んでいる方なら、この時点で計算するまでもありません。フォートナイトクルーだけでUltimateの月額をほぼ回収できてしまいます。
フォートナイトもユービーアイソフト作品も遊ばない、という方であっても、カタログが100本増えて250円です。PC Game Passをあえて選ぶ理由は、かなり限られます。
何本遊べば元が取れるか
次に、買い切りとの比較です。基準になるソフトの値段を確認しました。
Steamの日本ストアで、2026年10月23日発売の『Call of Duty: Modern Warfare 4』は9,800円。同じくSteamの『Battlefield 6』も9,800円です。大型タイトルのPC版は、この水準が定価と考えて差し支えありません。
これを年額と並べます。
- Essential — 年10,200円
- 新作1本ぶんと少しです。ただし新作は含まれません
- PC Game Pass — 年15,600円
- 新作1.6本ぶんに相当します
- Ultimate — 年18,600円
- 新作1.9本ぶん。フォートナイトクルーなどを含めての金額です
つまり分岐点は年2本です。フルプライスの新作を年に2本買う方なら、Ultimateの年18,600円のほうが19,600円より安く済みます。3本、4本と買う方であれば、差はそのまま開いていきます。
逆に、年に1本しか買わない方には向きません。遊ぶタイトルが決まっていて、それを長く続けるタイプの遊び方であれば、買い切りのほうが確実に安く上がります。
セールを積極的に使う遊び方との比較はSteamセールで買う軽量な名作ゲーム9選も参考になると思います。少し前の作品なら数百円で買えることも珍しくないため、そこを狙う方にはサブスクの優位性は薄くなります。
10月23日のCoD新作は、初日には遊べません
ここは注意が必要な変更点です。
2026年4月の値下げと引き換えに、2026年以降に発売される『Call of Duty』シリーズの新作は、発売初日にGame Passへ追加されなくなりました。追加は発売から約1年後、ホリデーシーズンの予定とされています。
10月23日に発売される『Call of Duty: Modern Warfare 4』は、これに該当します。発売日から遊びたいのであれば、9,800円で購入することになります。
Game Passに入っているから新作は全部カバーできる、という前提で計画を立てると外れる部分です。このタイトルの動作環境と必要なPCについてはCall of Duty: Modern Warfare 4向けゲーミングPCガイドにまとめました。
結局どれを選ぶべきか
- 年に2本以上、新作を買う人 — Ultimate
- 1,550円。買い切りより安く、フォートナイトクルーとUbisoft+ Classicsも付きます。PC Game Passとの差は250円しかありません
- フォートナイトを遊んでいる人 — Ultimate
- クルー単体で1,320円ですので、実質230円で400本以上のカタログが付く計算になります
- とりあえず試したい人 — Essential
- 850円。50本以上を試して、合わなければやめるという使い方ができます
- 遊ぶタイトルが決まっている人 — 買わない
- 年1本しか買わないなら、その1本を買い切るほうが安く済みます
- PCでしか遊ばない人 — それでもUltimateを検討
- PC Game Passとの差が250円まで縮まったため、PCのみという理由で下位プランを選ぶ意味が薄くなりました
なお、家庭用ゲーム機との比較という観点ではPS5とゲーミングPCはどっちを買うべきかで、PS Plusの年6,800円と合わせて扱っています。月額のサービス全般についてはクラウドゲーミングでPCは不要かもご覧ください。
よくある質問
Q.PC Game Passは廃止されたのですか?
A.廃止されていません。2026年8月時点でも月1,300円で提供されています。2025年10月に990円から1,550円へ値上げされ、2026年4月22日に1,300円へ下げられたという経緯があり、その途中の情報が残っているために混乱が起きているようです。
Q.PC Game PassとUltimateはどちらを選ぶべきですか?
A.多くの方にはUltimateをおすすめします。差が250円しかない一方で、カタログが300本以上から400本以上に増え、単体で月1,320円のフォートナイトクルーと月800円のUbisoft+ Classicsが付きます。加えてXbox本体とクラウドでも遊べます。
Q.Premiumを選ぶ意味はありますか?
A.PCで遊ぶ前提であれば、ほとんどありません。PC Game Passと同じ1,300円ですが、カタログは200本以上とPC Game Passの300本以上より少なく、新作も発売初日ではなく1年以内の追加になります。
Q.何本遊べば元が取れますか?
A.年2本が分岐点です。大型タイトルのPC版はSteamで9,800円が目安ですので、年2本で19,600円。Ultimateの年額18,600円をわずかに上回ります。年3本以上買う方なら、サブスクのほうが明確に安くなります。
Q.Call of Dutyの新作は発売日から遊べますか?
A.2026年以降の新作は遊べません。2026年4月の値下げに伴い、Call of Dutyシリーズの新作は発売初日にGame Passへ追加されなくなりました。追加は発売から約1年後のホリデーシーズンが予定されています。10月23日発売のModern Warfare 4も対象です。
Q.Ultimateはなぜ値下げされたのですか?
A.2025年10月に1,450円から2,750円へ引き上げた結果、多くのプレイヤーにとって高すぎる価格になってしまったためです。マイクロソフト側もその点を認めた上で、2026年4月22日に1,550円へ改定しました。ただし引き換えに、Call of Duty新作の発売日プレイが対象外になっています。
まとめ・次に読みたい記事
Game Passの料金は1年で2回変わりました。PC Game Passは990円から1,550円へ上がり、2026年4月に1,300円へ。Ultimateに至っては1,450円から2,750円へ倍近く上げたあと、半年で1,550円まで戻しています。廃止されたという情報は誤りです。
いまの料金で見ると、PC Game PassとUltimateの差は250円しかありません。その250円に、単体なら月1,320円のフォートナイトクルーと月800円のUbisoft+ Classicsが含まれます。PCでしか遊ばない方でも、Ultimateを検討する価値は十分にあります。
損得の分岐点は年2本です。Steamで新作が9,800円ですので、年2本以上買う方はサブスクのほうが安く、年1本の方は買い切りのほうが安く済みます。ただしCall of Dutyの新作は発売初日に入らなくなりましたので、10月23日のModern Warfare 4を初日から遊びたい方は別に用意が必要です。料金や提供内容は変更されることがありますので、契約前に公式の最新情報をご確認ください。



