『MARVEL Tōkon: Fighting Souls(マーベル闘魂)』は、『ギルティギア』シリーズなどで知られるアークシステムワークスが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売する新作対戦格闘です。マーベルのヒーロー・ヴィランを操り、2vs2で開始し、戦闘中に仲間を加えて最大4vs4まで発展していく「アッセンブル」システムのタッグバトルが特徴で、2026年8月7日(日本時間)に発売されました。ただし発売直後の現時点では、PC版のパフォーマンス問題が大きな注意点になっています。この記事は、公式スペックと発売直後の状況を踏まえてPC選びのポイントを整理します。
先に結論(今は様子見も選択肢)
対戦格闘は本来GPU要求が軽いジャンルですが、本作は状況が特殊です。今すぐ組むなら公式推奨(RTX 3070クラス)を上回る構成にしつつ、パフォーマンス問題の解消状況を追いかけながら判断するのが賢明です。
| 方針 | CPU | GPU | メモリ |
|---|---|---|---|
| 公式最小ラインぴったり | Core i5-8400級 | RTX 2060 6GB級 | 16GB |
| 公式推奨を上回る(無難) | Core i7-14700 / Ryzen 7 7700 | RTX 5060 Ti 16GB以上 | 16GB |
| 余裕を持たせたい場合 | Ryzen 7 7700 / Core i7-14700 | RTX 5070以上 | 32GB |
ポイントは、現状はハイエンド機でも快適さが保証されていないこと。既存のゲーミングPCで様子を見る、あるいはパッチでの改善を待ってから購入するのも合理的な選択です。
対戦格闘としては異例に重い公式スペック
| 階層 | CPU | GPU | メモリ | OS |
|---|---|---|---|---|
| 最小 | Core i5-8400 / Ryzen 5 1600X | RTX 2060 6GB / RX 6600 XT 8GB | 16GB | Windows 11のみ |
| 推奨 | Core i7-8700 / Ryzen 5 3600X | RTX 3070 8GB / RX 7600 XT 16GB | 16GB | Windows 11のみ |
ストリートファイター6が「対戦60fps固定・GPUほぼ不要」だったのに対し、本作は推奨GPUにRTX 3070クラスを要求する、対戦格闘としては異例に重い作品です。背景には、アークシステムワークスにとって初めてのUnreal Engine 5作品であること、アメコミ調の凝ったシェーダー表現を採用していることがあります。また、Windows 11専用(Windows 10非対応)という点も見落としやすいポイントです。
RTX 5090でも解決しないスタッター問題
発売直後の最大の注意点がこれです。オープンベータ時点から高いCPU使用率・スタッター・入力遅延・フレームレート低下が報告されており、発売日(8月6日)にはアークシステムワークスがPC版に的を絞った修正パッチを配信しました。CPU使用率の低減やシェーダーの事前読み込み改善などが盛り込まれましたが、発売後もRTX 5090+Ryzen 7 9800X3Dという最高クラスの組み合わせでスタッターが解消しないという報告があり、2026年8月7日時点でSteamのユーザーレビューは1,400件超のうち好評率43〜44%の「賛否両論」にとどまっています。
- 原因はデータマイニング対策の可能性
- PlayStation発の対戦格闘であることから、不正解析・データマイニングを防ぐための強力なセキュリティ対策が、パフォーマンス低下の一因ではないかと指摘されています。
- シェーダーの事前読み込みだけでは解決しない
- 通常、初回起動時のシェーダーコンパイルを済ませればスタッターは軽減しますが、本作はそれだけでは解消しないケースが報告されています。
- Steam Deckでは起動すらできない
- 不正対策ソフト(Easy Anti-Cheat)がSteamOS上でうまく機能せず、Steam Deckでは起動できないと報告されています。デスクトップPCでの利用が前提と考えましょう。
この状況は今後のアップデートで改善される可能性が高いため、購入・組み立て前に最新のパッチ情報を確認することを強くおすすめします。
DLSS・FSR・XeSSは現在使えない(発売日パッチで削除)
やや異例な経緯として、本作は発売前の段階でDLSS・FSR・XeSSが意図せず有効化されるバグが存在していましたが、発売日パッチでこのバグ自体が修正(=機能として削除)されました。つまり、現時点では公式にアップスケーリング技術を使う手段がありません。今後のアップデートで正式対応が入る可能性はありますが、「DLSSを使えば軽くなる」という前提でGPUを選ぶことは、今はできない点に注意してください。
フレームレートは60fps固定
対戦格闘ゲームの多くと同様、本作も60fpsに固定されており、公式に解除する手段はありません。高リフレッシュレートモニターを持っていても、本作単体では活かせない点は他の対戦格闘タイトルと共通です。
- V-Syncはオフに
- 入力遅延を避けるため、V-Syncはオフが基本です。60fps固定でもオフのほうが遅延を抑えられます。
- シェーダーウォームアップ機能を活用
- 設定内にシェーダーの事前読み込み機能があります。完全な解決にはなりませんが、初回のスタッター軽減には有効です。
予算別の構成例(パーツ実例)
現状のパフォーマンス問題を踏まえ、公式推奨に余裕を持たせた構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- 公式推奨を上回る(無難)/約20〜24万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 16GB + 650W電源。公式推奨(RTX3070級)を上回り、余裕を持たせた構成。
- 余裕を持たせたい場合/約27〜33万円
- Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 32GB + 750W電源。CPU使用率の高さが指摘されているため、CPUにも余裕を持たせた構成。
ストレージは27GBと軽量なので、既存のSSDに十分な空きがあれば問題ありません。BTOで買うなら、無理に最上位を狙わずミドルクラスで様子を見るのも一つの手です。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
よくある失敗
- 対戦格闘だからとGPUを軽視する
- 本作は対戦格闘としては異例にGPU要求が高く、公式推奨でRTX3070クラスが必要です。ストリートファイター6と同じ感覚で選ぶと力不足になります。
- ハイエンドPCなら安心と思い込む
- RTX5090クラスの最高峰構成でもスタッターが解消しないという報告があります。発売直後の現状ではハードウェアだけで解決できない問題がある点を理解しておきましょう。
- DLSSが使える前提で組む
- 発売日パッチでDLSS・FSR・XeSSは無効化されています。現時点でアップスケーリングは使えません。
- Windows 10のまま導入しようとする
- 本作はWindows 11専用です。Windows 10環境では動作しません。
よくある質問
Q.MARVEL Tōkon: Fighting Soulsはどんなゲームですか?
A.アークシステムワークスが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売する新作対戦格闘です。マーベルのヒーロー・ヴィランで2vs2のタッグを組み、試合中に仲間を加えて最大4vs4まで発展する「アッセンブル」システムが特徴で、2026年8月7日(日本時間)に発売されました。
Q.今すぐ買っても快適に遊べますか?
A.発売直後(2026年8月8日時点)は、最高クラスのPC構成でもスタッターが解消しないという報告があります。既存のPCで様子を見るか、パッチでの改善状況を確認してから購入するのも選択肢です。
Q.推奨スペック(RTX 3070)で足りますか?
A.公式推奨としては足りますが、発売直後は最適化不足の報告が多いため、余裕を持ってRTX5060 Ti以上を用意すると安心です。それでも現状の不具合を完全に避けられる保証はありません。
Q.DLSSやFSRは使えますか?
A.発売前は意図せず有効化されるバグとして存在しましたが、発売日パッチでこの機能自体が削除されました。現時点では公式にアップスケーリングを使う手段はありません。
Q.フレームレートの上限はありますか?
A.他の対戦格闘タイトルと同様、60fpsに固定されており、公式に解除する手段はありません。
Q.スタッターの原因は何ですか?
A.はっきりとは特定されていませんが、PlayStation発のタイトルであることから、データマイニング対策などの強力なセキュリティ機能が一因ではないかと指摘されています。開発元も発売日パッチで対処を試みましたが、2026年8月7日時点では完全には解消していないと報告されています。
まとめ・次に読みたい記事
MARVEL Tōkon: Fighting Soulsは、対戦格闘としては異例にGPU要求が高く、しかも発売直後はハイエンド機でも解決しないスタッター問題を抱えているという、特殊な状況にあるタイトルです。公式推奨(RTX3070クラス)に余裕を持たせた構成が基本ですが、現状ではハードウェアだけで快適さを保証できません。購入・組み立て前に、最新のパッチ状況を確認することをおすすめします。



