「ゲームを始めたいけれど、PS5とゲーミングPCのどちらがいいのか」——これは購入検討のいちばん最初にぶつかる分かれ道です。

当サイトはゲーミングPCを扱うサイトですが、だからといって全員にPCを勧めるつもりはありません。2026年8月の実売価格で並べると、価格差はかなりはっきりしています。そのうえで、それでもPCを選ぶ理由がある人と、素直にPS5を選んだほうがいい人に分かれます。

この記事では、本体価格・ランニングコスト・遊べるタイトルという3点から、正直に整理します。

PS5も値上げされていました

まず価格から確認します。意外に知られていませんが、PS5は2026年4月2日に希望小売価格が改定されました

PS5(ディスクドライブ搭載)— 97,980円
79,980円から18,000円の値上げです
PS5 デジタル・エディション — 89,980円
72,980円から18,000円の値上げ
PS5 Pro — 137,980円
こちらも18,000円上がりました
PS5 デジタル・エディション 日本語専用 — 55,000円
2025年11月発売のモデルで、今回の改定でも据え置きです

パーツ高騰の波は、ゲーム機にも及んでいたということです。当サイトが追ってきたゲーミングPCの値上がりと同じ流れにあります。

55,000円のモデルには制約があります

ここで重要なのが、日本語専用モデルの存在です。5万5,000円という価格は、他のモデルと比べて突出して安く見えます。ただし名前のとおり制約があります。

本体の言語は日本語のみ
他の言語には設定できません
日本アカウント限定
国/地域を「日本」に設定したPlayStationアカウントでのみ使えます
ディスクドライブなし
別売りのドライブを後から取り付けることは可能です
基本性能は通常版と同じ
高速SSD、3Dオーディオ、PS4との後方互換、DualSenseのハプティックフィードバックとアダプティブトリガーはそのままです

日本国内で日本語で遊ぶぶんには、この制約はほとんど意味を持ちません。つまり多くの方にとって、PS5の実質的な価格は5万5,000円ということになります。

本体価格では、PS5が圧倒的です

一方のゲーミングPCはどうか。2026年8月14日時点の実売を確認すると、RTX 5060を搭載したモデルが16万8,980円からでした(ドスパラ THIRDWAVE AD-R7X56A-01W)。これが現実的な下限です。

PS5 デジタル・エディション 日本語専用 — 55,000円
ゲームだけが目的なら、これで足ります
ゲーミングPC(RTX 5060クラス)— 168,980円
さらにモニターやキーボード、マウスが必要です

本体だけで3倍以上、周辺機器を含めればさらに開きます。ゲーミングPCはモニターが付属しないため、別途1万5,000円から3万円ほどかかります。キーボードとマウスも必要です。詳しくはゲーミングPCの初期費用はいくら?にまとめました。

一方PS5は、多くの家庭にすでにあるテレビにつなげば使えます。コントローラーも1つ付属します。

価格という一点だけを見れば、PS5に軍配が上がるのは明らかです。ここを曖昧にしても意味がないので、はっきり書いておきます。

ただしランニングコストは逆転します

本体価格の差は、長く使ううちに少し縮まります。理由が2つあります。

オンライン対戦の費用

PS5でオンライン対戦をするには、PlayStation Plusへの加入が必要です。いちばん安いエッセンシャルで年6,800円かかります。

一方、PCのオンライン対戦は基本的に無料です。Steamのマルチプレイに追加費用はかかりません。

5年間で計算すると、PS5側には34,000円が上乗せされます。本体価格の差が3倍あっても、この分は確実に縮まります。

ソフトの価格

もうひとつがソフト代です。同じタイトルでも、PC版のほうが定価が安いことがあり、加えてSteamのセールが強力です。少し前の作品であれば、数百円から数千円で買えることも珍しくありません。

年に何本買うかで差は変わりますが、たくさん遊ぶ方ほどPC側が有利になります。加えてPCにはXbox Game Passという選択肢もあり、月1,300円から新作を含むカタログが遊べます。損得の目安はPC Game Passの料金とプラン比較にまとめました。軽めのタイトルを安く楽しむ方法はSteamセールで買う軽量な名作ゲーム9選でも扱っています。

遊べるタイトルが違います

価格の次に大きいのが、ここです。

PS5でしか遊べないもの
ソニーの独占タイトルが中心です。ただし近年はPC版が後から出ることが増えており、以前ほど絶対的な差ではなくなりました
PCでしか遊べないもの
インディー作品の幅、MODによる拡張、古い作品、そして基本無料のPCゲームが該当します。Steamのライブラリ規模はゲーム機のストアとは桁が違います
どちらでも遊べるもの
近年の大型タイトルの多くはこちらです。マルチプラットフォーム展開が標準になっています

判断としては、遊びたいタイトルが決まっているなら、それがどちらで動くかを先に確認するのがいちばん確実です。当サイトでは人気ゲーム別おすすめゲーミングPC一覧でタイトルごとに整理しています。

PCを選ぶ理由があるのはこういう人

ここまでの流れだと「PS5でいいのでは」と思われるかもしれません。実際、ゲームだけが目的なら多くの方にとってそのとおりです。

そのうえで、PCが明確に有利になる場面を挙げます。

ゲーム以外にも使う
動画編集、配信、イラスト制作、プログラミング学習、仕事。PCは1台で兼ねられます。ゲーム専用機はゲームしかできません
高いフレームレートで遊びたい
競技系のタイトルを144Hz以上のモニターで遊ぶなら、PCが必要になります。ゲーム機は基本的に60fps前後です
遊びたいタイトルがPCにしかない
MODを使いたい、基本無料タイトルを遊びたい、古い作品を遊びたい、といった場合です
配信をしたい
エンコードや配信ソフトの自由度はPCが圧倒的です。詳しくは配信・ゲーム実況用ゲーミングPCの選び方をご覧ください
自分で拡張・修理したい
パーツを足す、壊れたところだけ替える、性能を上げる。PS5にはできない使い方です

逆に、上のどれにも当てはまらないなら、PS5のほうが合理的です。5万5,000円で始められて、設定に悩む必要もありません。

迷ったときの判断手順

1. 遊びたいタイトルを確認する
PS5独占ならPS5、PC専用ならPC。ここで決まるなら、それ以上悩む必要はありません
2. ゲーム以外に使うか考える
作業や制作、配信にも使うならPC。ゲームだけならPS5で足ります
3. 予算を確認する
周辺機器込みでPCは25万円前後になります。PS5なら5万5,000円から始められます
4. 迷ったらPS5から始めるのも手です
後からPCを足すことはできます。PS5は売却もしやすく、実際に遊んでみてから判断できます

なお、PCを買うと決めた場合の予算の組み方は予算別おすすめゲーミングPCに、いま買うべきかという時期の判断は今買うべきか待つべきかにまとめています。

よくある質問

Q.PS5とゲーミングPC、どちらが安いですか?

A.本体価格ではPS5が圧倒的に安くなります。PS5 デジタル・エディション 日本語専用が55,000円、ゲーミングPCの現実的な下限が168,980円で、3倍以上の差があります。加えてPCはモニターや周辺機器も必要です。ただしオンライン対戦の費用はPS5が年6,800円、PCは基本無料なので、長く使うほど差は縮まります。

Q.55,000円のPS5には何か制約がありますか?

A.本体の言語が日本語のみで、国/地域を「日本」に設定したPlayStationアカウントでしか使えません。またディスクドライブが付いていません(別売りで後付けは可能)。基本性能は通常版と同じなので、日本国内で日本語で遊ぶぶんには実用上の制約はほとんどありません。

Q.PS5は値上げされたのですか?

A.はい。2026年4月2日に希望小売価格が改定され、PS5が79,980円から97,980円へ、デジタル・エディションが72,980円から89,980円へ、PS5 Proも18,000円上がりました。ただし日本語専用モデルの55,000円は据え置きです。

Q.ゲーミングPCを選ぶべきなのはどんな人ですか?

A.ゲーム以外にも使う方、144Hz以上の高フレームレートで遊びたい方、遊びたいタイトルがPCにしかない方、配信をしたい方、自分で拡張や修理をしたい方です。これらに当てはまらず、ゲームだけが目的であれば、PS5のほうが合理的です。

Q.両方買う必要はありますか?

A.多くの方には不要です。ただし遊びたいタイトルが両方に分かれている場合や、PCを作業に使いつつゲーム機で独占タイトルを遊ぶ、といった使い分けをする方はいます。まずはどちらか一方から始めて、必要になってから足すほうが無駄がありません。

Q.PS5から始めて、後からPCに移れますか?

A.移れます。セーブデータの引き継ぎはできませんが、PS5は売却もしやすいため、実際に遊んでみてから判断するという進め方は現実的です。迷っているなら、初期費用の低いほうから始めるのも合理的な選択です。

まとめ・次に読みたい記事

価格だけを見れば、PS5のほうが圧倒的に安く始められます。日本語専用モデルなら5万5,000円で、ゲーミングPCの現実的な下限168,980円とは3倍以上の差があります。周辺機器を含めればさらに開きます。

一方でオンライン対戦の費用は逆転し、PS5が年6,800円、PCは基本無料です。ソフトもPCのほうが安く買える傾向があるため、長く遊ぶほど差は縮まります。

判断の順番としては、遊びたいタイトル → ゲーム以外に使うか → 予算の順に見てください。ゲームだけが目的なら、PS5を選ぶのは十分に合理的です。PCが勝つのは、用途が広がるときと、遊びたいタイトルがPCにしかないときです。