サイバーパンク2077は、PCの実力が一番わかる「重量級タイトルの代表格」です。ポイントは、ラスタライズ(レイトレオフ)/レイトレ/パストレーシング(オーバードライブ)の3段階で、必要なGPUが激変すること。この記事は、1080p/WQHD/4Kの実測fpsをもとに、遊びたい画質別の最適構成とDLSSの使い方まで、これ一本で決められるように解説します。

先に結論(編集部のおすすめ)

「どの重さ・どの解像度で遊ぶか」を先に決めるのが正解です。下が遊び方別の目安。WQHDでレイトレを満喫するなら、RTX 5070 Ti+VRAM 16GBが満足度の高い本命ラインです。

遊び方・解像度GPUの目安VRAMメモリ
フルHD・高画質(レイトレ控えめ)RTX 5060 Ti 16GB8〜16GB16〜32GB
WQHD・レイトレUltraRTX 5070 / 5070 Ti12〜16GB32GB
4K・レイトレ/パストレRTX 5080 / 509016GB以上32GB

ポイントは、パストレーシングを狙うかどうかで予算が大きく変わること。パストレ抜きならコスパよく組めますが、パストレ快適を求めると一気にハイエンド帯になります。

3つの「重さ」で必要GPUが激変する

サイバーパンク2077は、描画方式で負荷がまるで違います。

ラスタライズ(レイトレオフ)
従来方式。最も軽く、1080p〜WQHDならミドルGPUでも高fpsが出ます。まず軽く遊ぶならここ。
レイトレーシング(RT Ultra)
反射・影・陰影がリアルになる代わりに重くなります。WQHDで快適に楽しむならRTX 5070クラス以上が目安です。
パストレーシング(RTオーバードライブ)
光の挙動を丸ごとシミュレートする最高峰の表現で、負荷は別次元。ネイティブでは最上位GPUでも厳しく、DLSS+フレーム生成の活用が前提です。

つまり「どこまで光の表現を盛るか」で必要なGPUが決まります。以下、ラスタとパストレの実測でそれぞれ見ていきます(いずれもPatch 2.3・Ryzen 7 9800X3D・32GB DDR5-6000での計測)。

ラスタライズ(レイトレオフ)の実測fps

まずはレイトレオフ・Ultra設定・ネイティブのWQHD(1440p)でのグラボ別平均fpsです。

サイバーパンク2077 WQHD・Ultra・レイトレオフの平均fps(ネイティブ)

Patch 2.3・Ryzen 7 9800X3D・ネイティブの実測目安。1080pはこれより高く、4Kは大きく下がる

RTX 5090181fps
RTX 4090138fps
RTX 5080135fps
RX 9070 XT110fps
RTX 5070 Ti107fps
RTX 4080 SUPER104fps
RX 907094fps
RTX 4070 Ti SUPER93fps
RTX 507091fps
RTX 308087fps
RTX 407079fps
RTX 5060 Ti 16GB68fps
RTX 4060 Ti57fps
RTX 406050fps

レイトレオフなら、WQHDはRTX 5070クラスで90fps前後、RTX 5060 Ti 16GBでも約68fpsと十分実用的です。1080pならさらに余裕で、ミドルGPUでも100fps超が狙えます。一方で4Kネイティブは一段重く、最上位のRTX 5090でも95fps、上位〜ミドルでは50〜70fps前後まで落ちます。4Kで高fpsや高画質を狙うなら、DLSSの併用が前提になります。

なお、ラスタライズではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiに並ぶほど健闘します。ただしRadeon(RDNA 4)は後述のレイトレ・パストレーシングになると大きく順位を落とすため、レイトレ重視ならNVIDIA、ラスタ主体で安く強くしたいならAMD、と見極めるのがポイントです。

パストレーシング(オーバードライブ)の実測fps

ここがサイバーパンク2077の真骨頂であり、最大の難所です。下はパストレーシング・WQHD(1440p)のネイティブ平均fpsです。

サイバーパンク2077 パストレーシング WQHD・ネイティブの平均fps

Patch 2.3・ネイティブ(アップスケーリングなし)の実測目安。実用にはDLSS+フレーム生成がほぼ必須

RTX 509061fps
RTX 409047fps
RTX 508041fps
RTX 5070 Ti32fps
RTX 507025fps
RX 9070 XT15fps

ネイティブでは、最上位のRTX 5090でもWQHDで61fps、4Kにいたっては27fps。パストレーシングは、アップスケーリングとフレーム生成なしでは最上位GPUでも厳しい、別次元の負荷です。

そこで効くのがDLSS 4+フレーム生成。DLSS 4 Quality+マルチフレーム生成(MFG)を使うと、実用域まで一気に伸びます。

GPUWQHD ネイティブWQHD DLSS 4+フレーム生成
RTX 509061fps130fps以上(MFG 4x)
RTX 508041fps120fps以上(MFG 4x)
RTX 409047fps約105fps(FG 2x)
RTX 5070 Ti32fps85fps以上(MFG 4x)
RTX 507025fps65fps以上(MFG 4x)

注目はRTX 5080とRTX 4090の逆転です。ネイティブではRTX 4090(47fps)がRTX 5080(41fps)を上回りますが、RTX 50シリーズは最大4倍のマルチフレーム生成(MFG 4x)が使えるため、フレーム生成ありではRTX 5080(120fps以上)がRTX 4090(約105fps)を逆転します。パストレーシングを狙うなら、MFG対応のRTX 50シリーズが圧倒的に有利です。

公式の推奨スペック

CD PROJEKT REDが公開している動作環境の目安です。遊ぶ画質・機能で必要GPUが段階的に上がります。

目標CPUGPUVRAM
推奨(高設定60fps)Core i7-12700 / Ryzen 7 7800X3DRTX 2060 SUPER / RX 5700 XT8GB
ウルトラCore i9-12900 / Ryzen 9 7900XRTX 3080 / RX 7900 XTX12GB
レイトレ ウルトラCore i9-12900 / Ryzen 9 7900XRTX 3080 Ti / RX 7900 XTX12GB
RTオーバードライブ(パストレ)Core i9-12900 / Ryzen 9 7900XRTX 408016GB

メモリ(RAM)は推奨で16GB、パストレーシングでは24GBが目安とされています。実際には32GBにしておくと、MOD導入やマルチタスクでも余裕が持てます。

ただし上の表はあくまで最低ラインです。とくにパストレーシングは、表のRTX 4080でも動きはしますが、滑らかに楽しむなら最大4倍のフレーム生成が使えるRTX 5080以上が現実的と考えてください。

VRAMとメモリは「盛るほど」効く

サイバーパンク2077は、画質を上げるほどVRAM(GPUのメモリ)とRAMを消費します。

VRAMは8GB→12GB→16GBで段階的に
フルHDのラスタなら8GBでも遊べますが、レイトレは12GB、パストレや4K・高精細テクスチャでは16GBが安心です。VRAM不足はカクつき・テクスチャ崩れの原因になります。
RAMは32GBが安心
公式はパストレで24GBを目安にしています。32GBを積んでおけば、MODやブラウザ併用でも安定します。
メモリはDDR5-6000・CL30
Ryzenなら6000がInfinity Fabricと同期する基準点。混雑した街中のfps(1% Low)の安定にも効きます。

DLSS 4・フレーム生成が「前提」になる

このゲームでは、高画質を快適に動かす技術選びがGPU選びと直結します。

DLSS 4(超解像)でfpsを底上げ
内部解像度を下げてAIで高精細化。最新のDLSS 4は画質劣化が小さく、4Kやレイトレを現実的なfpsに引き上げます(RTX系)。
フレーム生成で滑らかに
RTX 50は最大4倍のマルチフレーム生成(MFG)、RTX 40は2倍のフレーム生成に対応。パストレーシングを快適にする決め手です。
AMD・Intelも対応
RadeonはFSR 4とFSR 3.1フレーム生成、IntelはXeSS 2.0に対応。FSR 4の超解像は2026年6月22日のAdrenalin 26.6.2からRX 7000シリーズにも降りてきました(ML版フレーム生成はRX 9000のみ)。ただしパストレ性能はNVIDIAが頭一つ抜けています。
競技ではないので遅延は許容しやすい
サイバーパンク2077はシングルプレイ。フレーム生成の遅延増はFPSほど気にならず、滑らかさのメリットが大きいです。

予算別の構成例(パーツ実例)

遊び方別の具体的なパーツ構成です。価格は2026年6月時点のBTO完成品の目安で、メモリ・GPU高騰により変動が大きいため、最新は各メーカーで必ず確認してください。

フルHD・高画質+軽めのレイトレ/約22〜26万円
Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB DDR5 + 650W電源。フルHDでレイトレを控えめに、DLSSを併用して快適に楽しめます。
WQHD・レイトレUltra/約33〜42万円
Ryzen 7 7800X3D(または Core i7-14700)+ RTX 5070 Ti + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。WQHDでレイトレUltra、DLSS+フレーム生成でパストレも視野に入る本命構成。
4K・パストレーシング快適/約45〜60万円
Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080(予算が許せば 5090)+ 32GB DDR5-6000 CL30 + 850W電源。DLSS 4+MFGで4Kパストレーシングを滑らかに動かす最上位構成。

なお、サイバーパンク2077は高解像度ほどGPU律速で、4Kやパストレーシングではfpsの大半をGPUが決めます。X3D(9800X3Dなど)が本当に効くのは、混雑した街中での高fpsや1% Low(最低fps)の安定。フルHDで高fpsを狙う人やMODを盛る人ほどCPUにこだわる価値が大きく、4K主体なら7800X3Dクラスでも十分です。

ストレージは1TB以上のSSD(NVMe)が目安。なお2026年はメモリ・GPUの価格が高止まりしているため、急ぎでなければセール(フロンティアの金曜セールなど)を待つのも有効です。

BTOで買うなら、各社の高性能帯が狙い目です。

重い設定を見極める

fpsが足りないときは、効果の大きい順に設定を見直します。

まずパストレーシングを切る/下げる
最も重い項目。レイトレUltraに落とすだけで大きく軽くなります。
DLSSを「品質」から調整
DLSSの品質→バランスへ下げると、画質を保ちつつfpsを稼げます。4Kでは特に効果大。
スクリーンスペース反射・群衆密度
反射の品質や街の群衆密度は負荷が高め。高→中で見た目への影響を抑えつつ軽くできます。
ボリュメトリック雲・被写界深度
効果が分かりにくいわりに重い項目。下げてもプレイ感はほぼ変わりません。

よくある失敗

VRAM 8GBでレイトレ・4Kに挑む
VRAM不足はカクつき・テクスチャ崩れの原因。レイトレは12GB、パストレ・4Kは16GBを基準に。
パストレをネイティブで動かそうとする
ネイティブパストレは5090でも4K 27fps。DLSS+フレーム生成の活用が前提です。
フレーム生成非対応の旧GPUでパストレ狙い
パストレ快適にはフレーム生成が事実上必須。狙うならRTX 40/50シリーズを選びましょう。
メモリ16GBでMODを大量導入
重量級+MODではRAMも消費。盛るなら32GBが安心です。

よくある質問

Q.RTX 5060でも遊べますか?

A.フルHD・ラスタライズ(レイトレ控えめ)なら快適に遊べます。レイトレをしっかり楽しむならRTX 5070クラス、パストレーシングならRTX 5080以上が現実的です。

Q.パストレーシングを快適に動かすには?

A.ネイティブでは最上位GPUでも厳しいため、DLSS 4+フレーム生成が前提です。RTX 5080以上+VRAM 16GBが本命。RTX 50シリーズは最大4倍のマルチフレーム生成が使えるため、同価格帯でも有利です。

Q.RTX 4090とRTX 5080、パストレならどっち?

A.ネイティブ性能はRTX 4090がわずかに上ですが、フレーム生成を使うと最大4倍のMFGに対応するRTX 5080が逆転します。これからパストレを狙うならRTX 5080(以上)がおすすめです。

Q.メモリ(RAM)は16GBで足りますか?

A.標準的な遊び方なら16GBでも動きますが、公式もパストレで24GBを目安にしています。MOD導入や安定を考えるなら32GBが安心です。

Q.RTX 5070 Tiで4Kのレイトレは快適ですか?

A.4KのレイトレUltra(パストレなし)なら、DLSSを併用すれば実用的に遊べます。ただしパストレーシング(オーバードライブ)まで4Kで快適にするなら、RTX 5080以上+DLSS 4のフレーム生成が安心です。

Q.Radeon(RX 9070 XTなど)でサイバーパンクはどうですか?

A.ラスタライズ(レイトレオフ)ではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiに並ぶほど健闘します。ただしレイトレ・パストレーシングでは大きく順位を落とすため、レイトレ重視ならNVIDIA、ラスタ主体で安く強くしたいならAMDが向いています。

まとめ・次に読みたい記事

サイバーパンク2077は、ラスタ/レイトレ/パストレの「3つの重さ」で必要GPUが激変するタイトルです。ラスタやレイトレならRTX 5060 Ti〜5070 Tiでコスパよく、パストレーシングまで快適に楽しむならRTX 5080以上+VRAM 16GB+DLSS 4・フレーム生成が基準。遊びたい画質を先に決めて、無駄なく予算を配分しましょう。