マインクラフトは「軽いゲーム」と思われがちですが、それはバニラ(MODなし)の話。影MOD(シェーダー)を入れると、同じPCでも別ゲーム級に重くなります。だからPC選びは「どこまで盛って遊びたいか」で決まります。この記事は、シェーダー別の必要GPU・実測fps、描画距離とCPU/RAMの関係、Java版のメモリ設定まで、これ一本で選べるように解説します。
先に結論(編集部のおすすめ)
「何をして遊ぶか」を先に決めるのが正解です。迷ったら、人気の中量シェーダー(BSL/Complementary)を快適に動かせるRTX 5060 Ti 16GB+メモリ16〜32GBが、コスパと満足度のバランスが良い本命ラインです。
| 遊び方 | GPUの目安 | CPU/メモリ | 備考 |
|---|---|---|---|
| バニラ・軽量シェーダー | RTX 5060 / RTX 4060 | Ryzen 5 / Core i5・16GB | 軽いので幅広く動く |
| 中量シェーダー(BSL等) | RTX 5060 Ti 16GB | Ryzen 5 / Core i5・16〜32GB | いちばんの人気帯 |
| パストレ系・大型MOD・統合版RTX | RTX 5070 Ti 以上 | Ryzen 7 / Core i7・32GB | 重い遊びはGPU+RAMを盛る |
ポイントは、シェーダーはGPU、描画距離・大型MODはCPUとRAMが効くこと。遊び方に合わせてバランスよく選びましょう。
バニラは軽い、シェーダーで別ゲーになる
バニラ(MODなし)のマインクラフトは非常に軽く、エントリーPCやノートでも快適に動きます。重くなるのは、見た目を劇的に美しくする影MOD(シェーダー)を入れたとき。シェーダーには重さの段階があり、必要なGPUが変わります。
- 軽量シェーダー(Sildur's Vibrant など)
- 比較的軽く、GTX 1660クラス以上で60fpsが狙えます。まず影MODを試すならここから。
- 中量シェーダー(BSL/Complementary Reimagined)
- 最も人気のバランス型。RTX 3060で60〜80fps、最新ならRTX 5060 Ti級で余裕。ComplementaryはBSLよりやや軽めです。
- パストレース系(SEUS PTGI/Kappa PT)
- 本物の光線追跡に近い最重量級。安定60fps以上にはRTX 5070 Ti〜5080クラスが必要です。
シェーダー別の実測fps(中量シェーダー)
人気の中量シェーダー(BSL)・フルHD・描画距離16チャンクでのグラボ別平均fpsです。シェーダーの種類や設定で大きく変わるため、目安として見てください。
マインクラフト 中量シェーダー(BSL)・フルHDの平均fps
BSL・フルHD・描画距離16チャンク・Iris+Sodium使用の目安。シェーダーや設定で大きく変動する
中量シェーダーなら、RTX 5060 Ti級で安定100fps超、RTX 5060・RTX 5050でも60fps以上は十分狙えます。旧世代のRTX 3060・GTX 1660 SUPERでも、軽め〜中量シェーダーなら遊べます。一方、パストレース系の最重量シェーダーは別物で、RTX 5070 Ti以上が安心です。
ひとつ重要な注意点として、マインクラフトJava版のシェーダーはNVIDIAが有利です。Java版はOpenGLベースで、AMD(Radeon)はドライバの相性から、同格のラスタ性能よりシェーダーfpsが落ち、フレームも不安定になりがち(上のグラフもその傾向を反映しています)。影MODをメインに遊ぶなら、同価格帯ではGeForceを選ぶのが無難です。なお、フルHD・描画距離16程度なら、RTX 5060 Tiは8GB版でも16GB版とほぼ同じfpsです(高描画距離や高解像度テクスチャでは16GB版が有利)。
解像度を上げるとシェーダーは重くなり、WQHDは1080p比でおおむね3〜4割重くなります。中量シェーダーで安定60fpsを保つ目安は、WQHDならRTX 5070級(RTX 5060 Tiでも60fps前後)。4Kはさらに重く、シェーダー+高描画距離では最上位GPUでも負荷が高いため、マイクラの影MODは1080p〜WQHDが現実的です。
描画距離・大型MODはCPUとRAMが効く
シェーダー=GPUですが、描画距離(チャンク)の拡大や大型MOD(工業・科学MODなど)は、GPUよりCPUとRAMが効きます。
- 描画距離8〜16チャンクは標準
- Ryzen 5 / Core i5+16GBで、ほとんどの遊び方に十分。12〜16チャンクが快適ラインです。
- 32〜64チャンク以上は別世界
- 遠くまで見渡す描画距離は、CPUのシングルスレッド性能とRAMが直撃。Sodium(軽量化MOD)が事実上必須で、RAMは32GB以上が安心です。
- 大型MOD・modpackはRAM勝負
- 工業MODや大量のmodを入れるmodpackは、GPUより先にRAMが足りなくなります。盛るなら32GBを基準に。
なお、新しい土地への移動やエリトラでの高速飛行では、チャンクが次々に生成され、ここでもCPUのシングルスレッド性能が効きます。GPUが強くてもCPUが弱いと、探索中にカクつくことがあります。とくにRyzen X3D(5800X3D/7800X3D/9800X3D)は大容量キャッシュがマインクラフトと好相性で、描画距離や探索の安定感が一段上がります。凝って遊ぶならCPUにもこだわる価値があります。
Java版のメモリ割り当ては「盛りすぎ注意」
意外と知られていないのが、Java版のRAM割り当て(ランチャーのJVM設定)の正解です。
- 8〜10GBが最適
- Java版に割り当てるメモリは8〜10GBが上限の目安。物理16GBなら8GB、32GBなら10〜12GBが目安です。
- 盛りすぎると逆効果
- 16GBを超えて割り当てると、Javaのガベージコレクション(メモリ掃除)の停止が増え、かえってカクつき(スタッタ)の原因になります。多ければ良いわけではありません。
- 軽量化はIris+Sodiumが定番
- 2026年時点では、Iris(シェーダー)+Sodium(軽量化)の組み合わせが主流。旧定番のOptiFineより大幅に高速です。
Java版と統合版の違い(RTXは統合版のみ)
マインクラフトには2つのエディションがあり、遊び方の方向性が異なります。
- Java版=シェーダー(影MOD)の本場
- 豊富なシェーダーやMODが使えるのはJava版。Iris+Sodiumで影MODを快適に楽しめます。PCで凝るならこちらが定番です。
- 統合版(Bedrock)=公式レイトレ(RTX)対応
- 公式のハードウェアレイトレ(Minecraft with RTX)は統合版だけの機能で、Windows+RTX GPUが必要。快適に動かすならRTX 5060 Ti級以上が目安です。Java版では公式RTXは使えませんが、SEUS PTGIなどのパストレース系シェーダー(ソフトによる擬似レイトレ)で近い表現は可能です。
ノートPC・低スペックでも遊べる
マインクラフトは、バニラなら要求が低く、ノートPCや内蔵GPU(iGPU)でも遊べる数少ない人気タイトルです。カジュアルに始めたい人や、子どもの初めてのPCにも向きます。
- バニラ・フルHDなら幅広く動く
- 最近の内蔵GPU搭載CPUやエントリーノートでも快適。まずは気軽に始められます。
- 軽量シェーダーまで楽しむなら外部GPU
- ノートでもRTX 4060/5060クラスを積んだモデルなら、軽量〜中量シェーダーも楽しめます。
- 本格シェーダー・統合版RTXは放熱に余裕を
- ノートでも可能ですが、長時間は発熱が課題。同じ価格ならデスクトップのほうが高fps・安定で有利です。
予算重視なら、まずバニラで遊び、後からシェーダーに挑戦という段階的な選び方もおすすめ。最初から無理に上位構成を狙う必要はありません。
予算別の構成例(パーツ実例)
遊び方別の具体的なパーツ構成です。価格は2026年6月時点のBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- バニラ・軽量シェーダー/約16〜21万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 + 16GB DDR5 + 550W電源。バニラは超快適、軽量〜中量シェーダーも楽しめる入門ライン。
- 中量シェーダー(BSL)快適/約22〜27万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB DDR5 + 650W電源。人気シェーダーを高fpsで、大型MODも視野に入る本命構成。
- パストレ・統合版RTX・大型MOD/約30〜38万円
- Ryzen 7 9700X(または Core i7-14700)+ RTX 5070 Ti + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。最重量シェーダーやレイトレ、重いmodpackまで快適に。
ストレージは1TB以上のSSD(NVMe)が目安。modpackやワールドデータは意外と容量を使うため、余裕を見ておくと安心です。
影MODや大型MODを本格的に盛る人、他の重いゲームも遊ぶ人は、その基準で選んでおくと長く使えます。サイバーパンク2077向けゲーミングPCや予算20万円のおすすめゲーミングPCも参考にすると選びやすいです。
BTOで買うなら、各社のミドル帯が狙い目です。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
fpsを稼ぐ設定・軽量化
重いと感じたら、次の順で見直すと効果的です。
- まずIris+Sodiumを導入
- Java版の軽量化の基本。これだけでfpsが大きく改善します。
- 描画距離を下げる
- 重さに直結する設定。16→12チャンクなどに下げると、CPU・GPU両方が軽くなります。
- シェーダーを軽いものに/設定を下げる
- Complementaryなど軽めのシェーダーに変える、影や反射の品質を落とすだけでも快適になります。
- RAM割り当ては盛りすぎない
- 8〜10GBが目安。増やしすぎるとかえってカクつきます。
よくある失敗
- 「軽いから」と性能を妥協する
- バニラは軽くても、影MODは別物。シェーダーまで楽しむなら、GPUをケチらないことが大切です。
- RAMを盛れば速くなると思い込む
- Java版は16GB超の割り当てで逆にカクつきます。8〜10GBが正解です。
- OptiFineのまま重いと悩む
- いまはIris+Sodiumのほうが大幅に高速。軽量化MODを最新の構成に。
- 統合版でシェーダー/Java版でレイトレを探す
- 影MODはJava版、レイトレ(RTX)は統合版。エディションで使える機能が違います。
よくある質問
Q.マインクラフトは安いPCでも遊べますか?
A.バニラ(MODなし)なら非常に軽く、エントリークラスやノートでも快適です。ただし影MOD(シェーダー)を入れると一気に重くなるため、シェーダーまで楽しむならRTX 5060クラス以上を目安にしましょう。
Q.影MODを快適に動かすには?
A.人気の中量シェーダー(BSL/Complementary)ならRTX 5060 Ti 16GB級で安定100fps超。パストレース系の最重量シェーダーはRTX 5070 Ti以上が安心です。Java版はIris+Sodiumの導入が前提になります。
Q.メモリ(RAM)はどのくらい必要?
A.通常プレイや軽めのMODなら16GB、大型MODや遠い描画距離なら32GBが安心です。なおJava版に割り当てるメモリは8〜10GBが最適で、盛りすぎるとかえってカクつきます。
Q.レイトレーシング(RTX)で遊べますか?
A.本格的なレイトレは統合版(Bedrock)の「Minecraft with RTX」だけの機能で、Windows+RTX GPUが必要です。快適に遊ぶならRTX 5060 Ti級以上が目安。Java版では公式RTXは使えませんが、SEUS PTGIなどのパストレース系シェーダーで擬似的に近い表現を楽しめます。
Q.影MODはNVIDIAとAMD、どちらが良いですか?
A.マインクラフトJava版のシェーダー(影MOD)はNVIDIAが有利です。Java版はOpenGLベースで、AMD(Radeon)はドライバの相性から、同格のラスタ性能よりシェーダーfpsが落ち、フレームも不安定になりがち。影MODをメインに遊ぶなら、同価格帯ではGeForce(RTXシリーズ)を選ぶのが無難です。
Q.Java版と統合版(Bedrock)、どちらを選ぶべき?
A.影MOD(シェーダー)やMODで凝りたいならJava版、公式のレイトレーシング(Minecraft with RTX)を楽しみたいなら統合版です。PCでビジュアルを追求する多くの人は、Java版+Iris/Sodiumで影MODを楽しむ構成を選びます。目的に合わせて使い分けましょう。
Q.マイクラのRAM(メモリ)割り当ては何GBが最適ですか?
A.Java版に割り当てるメモリは8〜10GBが最適です。物理16GBなら8GB、32GBなら10〜12GBが目安。16GBを超えて割り当てると、かえってガベージコレクションでカクつくため、多ければ良いわけではありません。
まとめ・次に読みたい記事
マインクラフトは、バニラは軽く、影MOD(シェーダー)で別ゲーム級に重くなるタイトルです。本命は中量シェーダーを快適に動かすRTX 5060 Ti 16GB+メモリ16〜32GB。描画距離や大型MODはCPU・RAMが効き、Java版のRAM割り当ては8〜10GBが最適です。遊び方を先に決めて、無駄なく選びましょう。



