2026年7月10日、パルワールドはついに正式版v1.0がリリースされ、新エリア「世界樹」「天陽郷」や新パル72体、パルを覚醒させる新システムが追加されました。見た目こそポップですが、実は要求スペックが高めのタイトルです。ポイントは3つ——公式推奨スペックが引き上げられたこと、大型拠点やマルチプレイではCPU律速になること、そしてDLSSに対応していること。「軽そうだから」と最低限の構成を選ぶと、拠点が大きくなったときにカクつきます。この記事は、実測fpsをもとに快適に遊ぶ構成を整理します。
先に結論(編集部のおすすめ)
迷ったら、フルHD〜WQHDを快適に遊べるRTX 5060 Ti 16GB+メモリ32GBが、コスパと満足度のバランスが良い本命ラインです。
| 遊び方の目標 | GPUの目安 | CPUの目安 | メモリ |
|---|---|---|---|
| フルHD・快適(本命) | RTX 5060 Ti 16GB | Ryzen 5 / Core i5 | 32GB |
| WQHD・大きな拠点も快適 | RTX 5070 | Ryzen 7 / Core i7 | 32GB |
| マルチ(ホスト)・高fps | RTX 5070 Ti | Ryzen 7 9800X3D | 32GB |
ポイントは、メモリだけは妥協しないこと。GPUはミドルでも遊べますが、メモリ16GBだと拠点拡大やマルチで詰まりやすくなります。32GBを基準に選びましょう。
正式版v1.0で何が変わった?
2026年7月10日の正式リリースで、パルワールドは大型アップデートを迎えました。新エリア「世界樹」「天陽郷」、新パル72体(総287体)、パルを強化する新システム「覚醒」などが追加され、ボリュームが大きく増えています。
PC選びに関わる変更点は次のとおりです。
- 公式推奨スペックが引き上げ
- 最小構成はGTX 1050→GTX 1660、推奨はRTX 2070→RTX 3060 Ti / RX 6700 XTへと公式要件が上昇しました。この記事の実測ベースの目安(RTX 5060 Ti 16GBが快適ライン)は、公式推奨よりさらに余裕を持った基準です。
- 「重くなった」は公式には未確認
- SNS等で重くなったという声もありますが、開発側から明確な負荷増の発表はありません。実態は、拠点のパル数が増えるほどCPU負荷が上がるという、以前からの特性が新エリアの探索でより表面化しやすくなった、というのが近い理解です。
- 拠点の作業パル数がデフォルト15体に
- 公式側もCPU負荷を意識してか、1拠点あたりの作業パル数の初期上限を15体に設定しています。重いと感じたら、まずはこの上限を超えて無理に増やしていないか確認しましょう。パル数を絞るのは、スペックを上げるより効果的な対策です。
- 新エリアは探索負荷も追加
- 空に浮かぶ「天陽郷」や終盤の「世界樹」は新しい描画要素が多く、探索時の負荷は増える傾向。既存エリアと同じ設定で重く感じたら、影・描画距離を見直しましょう。
メモリ32GB推奨が最大の特徴
パルワールドで最も珍しいのが、推奨スペックにメモリ32GBが挙がる点です。多くのゲームが16GBで足りるなか、これは異例。理由は、拠点づくりとパル(仲間)の数です。拠点が大きくなり、パルが増えて働き続けると、メモリ使用量が一気に膨らみます。
16GBでも遊べますが「最低ライン」。広大なマップを移動したり、大量のパルが同時に動く場面では、メモリ不足でカクつきます。長く快適に遊ぶなら32GBが基準。16GBで始めるなら、後から増設しやすい構成にしておくと安心です。
メモリの速度はDDR5-6000・CL30あたりが標準で十分です。重要なのは容量で、空きスロットのある構成なら、後から32GB→64GBへ増設もしやすくなります。とくに後述の大規模な専用サーバーを建てる場合は、64GBが効く場面もあります。
グラボ別の実測fps(最高設定)
Epic品質(最高設定)・ネイティブのソロプレイでのグラボ別平均fpsです。フルHD・WQHD・4Kの順(同じ目盛り)で、解像度を上げるほど一気に重くなるのが分かります。
パルワールド フルHD・最高設定の平均fps(ソロ)
Epic品質・ネイティブ・ソロの目安。マルチや大型拠点ではCPU律速でこれより下がる
パルワールド WQHD・最高設定の平均fps(ソロ)
Epic品質・ネイティブ・ソロの目安。4Kはさらに重く、DLSSの併用が前提になる
パルワールド 4K・最高設定の平均fps(ソロ)
Epic品質・ネイティブ・ソロの目安。4Kは重く、安定60fpsにはDLSSの併用がほぼ前提
フルHD・最高設定60fps以上はRTX 5060クラスから、余裕を持つならRTX 5060 Ti 16GBで90〜110fps。WQHDはRTX 5070クラスで100fps前後が目安です。4Kは一段重く(RTX 5070 Tiでも50fps前後)、DLSSの併用が前提になります。ただし、これらはソロの値。マルチや大型拠点では後述のCPU律速でfpsが落ちる点に注意してください。
大型拠点・マルチプレイはCPU律速
パルワールドはオープンワールドのサバイバルで、拠点の規模が大きくなるほど、またマルチプレイの人数・パルが増えるほど、CPUに負荷が集中します。パルの行動やタスク管理、多数のオブジェクト処理はCPUの仕事だからです。
- ソロ・小規模ならCPUは軽め
- Ryzen 5 / Core i5クラスでも、序盤や小さな拠点なら快適です。
- 大型拠点・マルチはCPUが効く
- 拠点が育ち、パルが大量に働く場面ではCPU律速に。GPUが強くてもCPUが弱いとfpsが落ちます。
- ホスト(サーバー役)は特にCPU重視
- 自分がホストになってマルチをするなら、Ryzen 7 9800X3D / Core Ultra 7 265Kクラスのできるだけ高性能なCPUが安心です。
つまり、ソロ中心ならGPU+メモリ、マルチや大規模拠点を見据えるならCPUにも投資する、と目的で選び分けるのがコツです。なお、前述のとおり拠点の作業パル数を絞るのは、ハードを変えずにできる最も効果的な対策です。
マルチ・専用サーバーを建てるなら
パルワールドは協力プレイ(最大4人)に加え、専用サーバー(最大32人)を建てて大人数で遊べます。サーバー役のPCには、通常より高い負荷がかかります。
- ゲームPCでホスト=二重負荷
- 自分のPCでサーバーを立てつつプレイすると、ゲームとサーバーの処理が重なり、CPU・メモリを大きく消費します。少人数なら可能ですが、余裕のある構成(高性能CPU+32GB以上)が前提です。
- 大人数・常時運用は別マシンかレンタルサーバー
- 32人規模や24時間運用を考えるなら、専用に高コアCPU+大容量RAM(規模により64GB)のマシンか、ホスティングサービスを使うほうが安定します。
- サーバーはコア数とRAMが効く
- 多数のパルとプレイヤーを同時処理するため、コア数の多いCPUと余裕あるメモリほど安定します。
DLSS対応とUE5のスタッタ対策
パルワールドはNVIDIA DLSS(2系の超解像)に対応しており、RTXシリーズなら画質を保ちつつfpsを底上げできます。ただしDLSSのフレーム生成(DLSS 3)はネイティブ非対応で、対応するのは超解像までです。FSR/XeSSも公式非対応で、フレーム生成を使いたい場合はMOD(FSR 3など)経由になります。4Kや高負荷ではDLSS対応のRTXが有利です。
- RTXならDLSSをクオリティ〜バランスで
- DLSSを併用すると、他の設定を高めに保ったままfpsを稼げます。とくにWQHD/4Kで効果的です。
- UE5のシェーダースタッタに注意
- 初回プレイ時は、UE5特有のシェーダーコンパイルによる一瞬のフリーズが起きがち。低負荷エリアを30〜60分ほど探索してウォームアップすると、以降のカクつきが減ります。
- 影・描画距離・エフェクトで調整
- GPUがボトルネックのときは、この3つを下げるとfpsが改善します。
予算別の構成例(パーツ実例)
目的別の具体的なパーツ構成です。価格は2026年6月時点のBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。いずれもメモリ32GBが前提です。
- フルHD・快適(本命)/約24〜28万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB DDR5 + 650W電源。フルHDで余裕を持って遊べる、いちばんおすすめの構成。
- WQHD・大きな拠点も快適/約30〜36万円
- Core i7-14700(または Ryzen 7 9700X)+ RTX 5070 + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。WQHDや育った拠点でも安定。
- マルチ(ホスト)・高fps/約36〜44万円
- Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 Ti + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。自分がホストでマルチを回すなら、CPUに振った構成が安心です。
ストレージは1TB以上のSSD(NVMe)が目安。オープンワールドの読み込みが快適になります。なお、パルワールド以外に重いゲームも遊ぶなら、サイバーパンク2077向けゲーミングPCや予算20万円のおすすめゲーミングPCも参考にすると、無駄なく選べます。
BTOで買うなら、メモリ32GBを選べるかを必ず確認しましょう。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
よくある失敗
- 「軽そう」とメモリ16GBで組む
- パルワールドはメモリ32GB推奨。16GBだと拠点拡大やマルチでカクつきます。ここだけは妥協しないのが鉄則です。
- GPUばかりでCPUが弱い
- 大型拠点・マルチはCPU律速。ホストをやるなら、GPUと釣り合う(できればX3D)CPUを選びましょう。
- 初回のスタッタをPCのせいにする
- UE5のシェーダーコンパイルによる一時的なカクつきです。少し遊べば落ち着くので、慌てて設定を下げすぎないように。
- 4Kをネイティブで狙う
- 4Kは重め。RTX 5070 Tiでも50fps前後なので、DLSSの併用を前提にしましょう。
よくある質問
Q.パルワールドにメモリは何GB必要ですか?
A.32GBを強く推奨します。パルワールドは拠点の規模やパルの数でメモリ使用量が急増する珍しいタイトルで、16GBは最低ライン。長く快適に遊ぶなら32GBを基準にしましょう。
Q.パルワールドはDLSSに対応していますか?
A.はい、NVIDIA DLSS(2系)に対応しています。RTXシリーズならDLSSで画質を保ちつつfpsを底上げできます。FSR/XeSSは公式非対応で、AMD環境ではMOD経由の導入になるため、4Kや高負荷ではDLSS対応のRTXが有利です。
Q.パルワールドはフレーム生成に対応していますか?
A.公式にはネイティブ対応していません。DLSSは超解像(2系)のみで、フレーム生成(DLSS 3)には対応せず、FSR 3も公式非対応です。フレーム生成を使いたい場合はMOD(FSR 3導入MOD等)経由になり、動作の安定性は自己責任になります。標準機能で快適さを底上げしたいなら、まずはDLSS超解像の活用が現実的です。
Q.パルワールドが重い・カクつくときの対処は?
A.まず影・描画距離・エフェクトを下げ、RTXならDLSSを併用します。初回のカクつきはUE5のシェーダーコンパイルが原因のことが多く、少し遊べば落ち着きます。大型拠点・マルチで重い場合はCPU律速なので、CPUの見直しが効きます。
Q.マルチプレイや大型拠点で重いのはなぜ?
A.パルの行動・タスク管理や大量のオブジェクト処理がCPUに集中するためです。とくに自分がホストの場合はCPU負荷が大きいので、Ryzen 7 9800X3Dなどできるだけ高性能なCPUが安心です。
Q.正式版v1.0で重くなりましたか?
A.開発側から明確な負荷増の発表はなく、公式に「重くなった」わけではありません。新エリアの探索や拠点の拡大でパル数が増えやすく、以前からのCPU律速の特性が表面化しやすくなっています。公式も対策として拠点の作業パル数を初期15体に制限しており、重いと感じたらまずパル数を見直すのが効果的です。
まとめ・次に読みたい記事
パルワールドは正式版v1.0で公式推奨スペックが引き上げられましたが、実測ベースの本命ラインは変わらずRTX 5060 Ti 16GB+メモリ32GB。とくにメモリ32GBは妥協せず、大型拠点・マルチを見据えるならCPU(X3D)にも投資しましょう。重いと感じたら、まず拠点の作業パル数を見直すのが手軽で効果的です。



