『NTE: Neverness to Everness』は、『Tower of Fantasy(幻塔)』を手がけたHotta Studioが開発し、Perfect World Gamesが発売するオープンワールドアクションRPGです。「超現実都市(ハイパーリアルシティ)」を舞台に、現代的な都市とファンタジー要素が入り混じる世界観が特徴です。2026年4月29日に独自ランチャー・スマートフォン・PS5・Mac向けに世界同時配信され、Steam・Epic Games Store版は同年7月に追加されました。PC選びで押さえておきたいのは、アップスケーリング技術がNVIDIA DLSSのみに対応し、AMD FSR・Intel XeSSには非対応という点。この記事は、公式情報と実測データをもとにPC選びのポイントを整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

NVIDIA環境であることが前提になるタイトルです。快適に遊ぶなら、RTX 5070クラス以上のNVIDIA製GPUが本命です。

遊び方CPUGPUメモリ
フルHD・標準(入門)Core i5-13600K / Ryzen 5 7600RTX 5060 Ti 16GB32GB
フルHD・快適(本命)Core i7-14700 / Ryzen 7 7700RTX 507032GB
レイトレ込み・60fps安定(上位)Ryzen 7 7800X3DRTX 5070 Ti以上32GB

ポイントは、AMD・Intel製GPUだと超解像の恩恵を受けられないこと。Radeon・Arc環境で組む場合は、この制約を理解した上でGPUのランクに余裕を持たせましょう。

DLSSのみ対応、FSR・XeSSは非対応

本作最大の注意点がこれです。NVIDIA DLSS 4・マルチフレーム生成には対応していますが、AMD FSRやIntel XeSSには対応していません。つまり、Radeon・Arc環境のユーザーは、アップスケーリングによるfps底上げの恩恵を受けられず、ネイティブ解像度で戦う必要があります。

NVIDIA環境はDLSS 4を積極活用
超解像とマルチフレーム生成の両方に対応しており、RTX 50シリーズなら特に大きな恩恵があります。
AMD・Intel環境はネイティブ前提
FSR・XeSSに対応していません。FSRを無理に有効化しようとすると、影が真っ黒になるなどの表示不具合が報告されており、AMD環境はネイティブ解像度での動作が前提になります。fpsが足りない場合は解像度や画質設定そのものを下げましょう。
GPU選びは実質NVIDIA優位
同価格帯のRadeonと迷っているなら、アップスケーリング対応まで含めるとGeForceのほうが選択肢の幅が広がります。

レイトレーシングの対応GPUはかなり絞られている

もう一つの見落としやすい制約が、レイトレーシングの対応範囲です。単に「新しいGPUなら使える」わけではなく、世代・シリーズごとに細かく足切りラインが設定されています。

AMD Radeonは全モデル対象外
ソフトウェア側で明確に無効化されており、Radeon RX 9070 XTのような最新GPUでも公式にはレイトレーシングを利用できません。
RTX 20/30シリーズも対象外
レイトレーシング対応GPUとして発売されたRTX 2000/3000シリーズも、本作では強制的に無効化されています。
RTX 40シリーズはRTX 4080以上
RTX 4070などのミドルクラスでは選択肢に出てきません。
RTX 50シリーズはRTX 5070以上
RTX 5060/RTX 5060 Ti 16GBでは、RTX 50シリーズであっても対象外です。

こうした制限は明確な技術的合理性に乏しいとの指摘もあり、実際にコミュニティによる有効化ツールも出回っていますが、これは非公式な手段です。予算帯でGPUを選ぶ際は、「レイトレを公式にサポートされた形で使いたいか」を先に決めておく必要があります。

公式動作環境

階層CPUGPUメモリストレージ
最小Core i7-10700(第10世代)GTX 1660 / RX 560016GB70GB
推奨Core i7-12700(第12世代)RTX 3060 / RX 670032GB70GB

推奨スペックの時点でメモリ32GBを要求しており、基本プレイ無料タイトルとしてはやや重めの基準です。快適な60fps安定を狙うなら、GPUはRTX 5070 Tiクラスが目安になります。

NPC・交通量の密度がCPU負荷を左右する

本作は「超現実都市」というテーマ通り、街には多くのNPCや車両が行き交います。このNPC・交通シミュレーションの密度が、CPU・GPU・ストレージすべてに負荷をかける仕組みになっており、街なかでのカクつきの主な原因になっています。

「交通量・雑踏密度」設定を下げるとよく効く
画質全体・描画距離・交通/雑踏密度の3項目が、スタッター対策として特に効果の大きい設定です。
SSD(できればNVMe)が前提
都市の広い範囲でシーンデータを読み込み続けるため、HDDでは読み込みが追いつかずスタッターの原因になります。
メモリ16GB以下は仮想メモリの調整も検討
物理メモリが16GB以下の環境でカクつきや落ちが起きる場合、Windowsの仮想メモリ(ページファイル)を物理メモリの1.5〜2倍程度に設定すると改善することがあります。

予算別の構成例(パーツ実例)

DLSSの恩恵を活かせるNVIDIA環境を前提にした構成です。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

フルHD・標準(入門)/約20〜24万円
Core i5-13600K(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB + 650W電源。公式推奨を上回る、無難な構成。
フルHD・快適(本命)/約27〜33万円
Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 32GB + 750W電源。レイトレも視野に入る、満足度の高い構成。
レイトレ込み・60fps安定(上位)/約36〜45万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5070 Ti以上 + 32GB + 750W電源。都市の雑踏が多い場面でも安定を狙える構成。

ストレージは、本体70GB+展開時にさらに70GBの空き容量が必要なため、500GB以上のNVMe SSDが目安です。

よくある失敗

Radeon・ArcでDLSS前提のfps底上げを期待する
FSR・XeSSに対応していないため、AMD・Intel環境ではアップスケーリングによる恩恵がありません。ネイティブで足りるGPUを選びましょう。
対応外のGPUでレイトレを狙う
AMD Radeon全モデル、RTX 20/30シリーズ、RTX 5060/5060 Ti 16GBは、いずれも公式にはレイトレーシングの対象外です。RTX 40はRTX 4080以上、RTX 50はRTX 5070以上を選びましょう。
都市部のカクつきをGPUのせいだと決めつける
NPC・交通量の密度はCPU・ストレージにも負荷をかけます。まずは交通/雑踏密度の設定を見直しましょう。
HDDにインストールする
広範囲のシーンデータを読み込み続けるため、HDDでは深刻なスタッターの原因になります。SSD(できればNVMe)が前提です。

よくある質問

Q.NTE: Neverness to Evernessはどんなゲームですか?

A.『Tower of Fantasy』のHotta Studioが開発する、超現実都市を舞台にしたオープンワールドアクションRPGです。現代的な都市とファンタジー要素が入り混じる世界観が特徴で、2026年4月29日に独自ランチャー・スマートフォン・PS5・Mac向けに世界同時配信されました。Steam・Epic Games Store版は同年7月に追加されています。

Q.AMD Radeonでも快適に遊べますか?

A.動作はしますが、FSR・XeSSに対応していないためアップスケーリングの恩恵を受けられません。快適さを求めるなら、NVIDIA製GPUのほうが有利です。

Q.レイトレーシングを使うにはどのGPUが必要ですか?

A.NVIDIA RTX 50シリーズならRTX 5070以上、RTX 40シリーズならRTX 4080以上が対象です。RTX 20・30シリーズやAMD Radeonは全モデル対象外で、レイトレーシングの設定自体が選べません。

Q.推奨スペック(RTX 3060)で快適に遊べますか?

A.動作の最低ラインとしては足りますが、快適な60fps安定を狙うならRTX 5070 Tiクラス以上が目安です。

Q.街なかでカクつくのはなぜですか?

A.NPCや車両のシミュレーション密度が、CPU・GPU・ストレージすべてに負荷をかける仕組みになっています。グラフィック設定の「交通量・雑踏密度」を下げると改善しやすいです。

Q.メモリは何GB必要ですか?

A.公式推奨は32GBです。16GB以下の環境でカクつきや落ちが起きる場合は、Windowsの仮想メモリ(ページファイル)を物理メモリの1.5〜2倍程度に増やす対策も有効とされています。

まとめ・次に読みたい記事

NTE: Neverness to Evernessは、DLSS専用対応(FSR・XeSS非対応)と、Radeon全モデル対象外を含む厳しいレイトレーシング対応GPUの絞り込みという、GPU選びに直結する2つの制約を持つタイトルです。快適に遊ぶならRTX5070クラス以上のNVIDIA製GPUが本命。都市部のカクつきはCPU・ストレージ側の要因も大きいため、GPUだけでなく総合的な構成を意識しましょう。