『アークナイツ:エンドフィールド』は、『アークナイツ』の開発元Hypergryphが手がける、拠点建設(工場自動化)とリアルタイム戦略RPGを融合させた新作です。2026年1月22日に基本プレイ無料でPC・PS5・スマートフォン向けに配信開始され、発売直後からゲーム攻略サイトのおすすめランキングで上位に挙げられるなど話題になりました。PC選びで押さえておきたいのは、GPUを盛っても解消しないCPU律速エリアがあること、そしてDLSS 4には完全対応する一方でFSRには非対応なこと。この記事は、25GPU×15CPUという網羅的な実測ベンチマークをもとに整理します。
先に結論(編集部のおすすめ)
本作はGPU要求が比較的軽く、CPUの選び方が満足度を左右します。WQHD・快適に遊ぶなら、Ryzen 7 X3Dクラス+RTX 5060クラスが現実的な本命ラインです。
| 遊び方 | CPU | GPU | メモリ |
|---|---|---|---|
| フルHD・快適(入門) | Core i5-13400 / Ryzen 5 7500F | RTX 5050 / RTX 5060 | 16GB |
| WQHD・快適(本命) | Ryzen 7 9700X以上 | RTX 5060 / RTX 5060 Ti | 16〜32GB |
| 4K・DLAA快適(上位) | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 Ti | 32GB |
ポイントは、GPUのランクを上げるより、CPUを一段良いものにするほうが効果的な場面が多いこと。とくに拠点や市街地が密集するエリアでは、この傾向が顕著です。
どんなゲーム?工場自動化×RTS戦闘
本作は「管理人」となり、オペレーターを率いて戦闘を行う一方で、施設を配置しベルトコンベアで接続して生産ラインを自動化する「集成工業」システムが核になっています。『アークナイツ』本編から約100年後の世界が舞台で、探索・拠点建設・戦闘が一体となった構成です。工場自動化ゲーム(Factorio・Satisfactoryのような)とキャラクター育成RPGが融合した、当サイトでもこれまでにないジャンルです。
公式動作環境とCPU負荷の実態
公式の動作環境は次のとおりです。
| 階層 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 最小 | Core i5-9400F相当 | GTX 1060 6GB相当 | 16GB | 60GB(展開時+45GB) |
| 推奨 | Core i7-10700K相当 | RTX 2060相当 | 16GB | 60GB(展開時+45GB) |
数値上の要求は控えめですが、実際にはNPCと建造物が密集するエリアでCPU負荷が跳ね上がる特性があります。実測ベンチマークでは、序盤の激戦エリア「武陵城」(大規模な建造物とNPCが大量に描写される場所)が、エンドフィールド屈指のCPU負荷エリアと報告されており、解像度を上げてもこのCPU負荷は緩和されません。GPUがどれだけ強くても、CPUが非力だとこのようなエリアでfpsが伸び悩みます。
CPU別の実測fps(最重量エリア・フルHD)
CPU負荷が最も高いとされる「武陵城」エリア、フルHD・最高設定でのCPU別平均fpsです。
アークナイツ:エンドフィールド CPU別の平均fps(「武陵城」フルHD・最高設定)
ちもろぐの実測値をもとにした目安。解像度を上げてもこのCPU負荷はほぼ変わらないため、上位帯を目安にすると安心
X3D系CPU(9800X3D・9950X3D)が頭ひとつ抜けて安定しており、ミドルクラスのCore Ultra 5やRyzen 5クラスでは100fpsに届かない場面があります。高fpsを安定させたいなら、X3D系CPUの効果が大きいタイトルです。
グラボ別の実測fps(フルHD・最高設定)
フルHD・最高設定(TAAU、Ryzen 7 9800X3D使用)でのグラボ別平均fpsです。
アークナイツ:エンドフィールド フルHD・最高設定の平均fps(Ryzen 7 9800X3D使用)
ちもろぐの実測値。上位GPU同士の差が小さいのはCPU側で頭打ちになっているため
注目は、RTX 5090・5070 Ti・5080がほぼ横並びなこと。フルHDではCPU側の上限(前述のX3D系で約175fps)に近づいて頭打ちになっており、GPUをこれ以上盛っても伸びにくい状態です。フルHDで狙うならRTX 5060クラスでも十分で、それ以上はCPUとの兼ね合いで費用対効果が下がります。
WQHD・4Kでの実測fps
| GPU | WQHD(高画質) | 4K(DLAA+フレーム生成2倍) |
|---|---|---|
| RTX 5070 Ti | — | 約150fps |
| RTX 5070 | — | 約114fps |
| RTX 5060 Ti | 約109fps | — |
| RTX 5060 | 約95fps | — |
| RTX 5050 | 約67fps | — |
WQHDはRTX 5060クラスでも約95fpsと快適です。4KでDLAA(ネイティブ解像度でのAIアンチエイリアス)まで求めるなら、フレーム生成の併用を前提にRTX 5070クラス以上が目安になります。
DLSS 4は完全対応、FSRは非対応
本作はNVIDIA DLSS 4・マルチフレーム生成にGeForce限定で完全対応しており、NVIDIA自身が「ローンチ時からのDLSS 4/マルチフレーム生成ショーケースタイトル」と位置づけています。RTX 50シリーズ・4K・全設定最大化でも、平均で約3倍のフレームレート向上が報告されています。
- DLSS(超解像):4K DLAAで15〜20%程度のコスト
- ネイティブ解像度でAI処理するDLAAモードは高画質ですが、通常のDLSSアップスケーリングより負荷が上がります。
- フレーム生成(FG):約1.6倍の効果
- フレーム生成を導入すると、素の状態から約1.6倍までfpsを伸ばせます。4Kで快適さを求めるなら積極的に使いたい機能です。
- AMD FSRは非対応
- エンドフィールドはFSR4がVulkan/DirectX 11に非対応という技術的な理由から、Radeon環境向けのFSR実装が見送られています。Radeonユーザーはアップスケーリングなしでの動作が前提になります。
つまり、アップスケーリングやフレーム生成の恩恵を受けたいなら、事実上NVIDIA一択のタイトルです。Radeon環境でも動作はしますが、重い場面でのfps底上げ手段が限られる点は理解しておきましょう。
フレームレート上限は120fps(フレーム生成で突破可能)
本作のネイティブなフレームレート上限は120fpsです。ただし、フレーム生成を併用すると表示上は上限を超えて伸ばせ、RTX 50シリーズのマルチフレーム生成を使うと最大480fps相当まで到達したという報告もあります。高リフレッシュレートモニターを持て余さない数少ないタイトルです。
メモリはゲーム自体は軽め
- ゲーム本体のメモリ使用量は4〜5GB程度
- 公式推奨は16GBですが、ゲーム単体の消費はそれほど大きくありません。配信やブラウザ併用も考えるなら32GBが安心です。
- ストレージは60GB+展開用に一時的に45GB
- インストール時に一時的な空き容量が必要です。SSDへのインストールが推奨されています。
予算別の構成例(パーツ実例)
CPU負荷が効くタイトルのため、GPUだけでなくCPUのグレードを意識した構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- フルHD・快適(入門)/約18〜22万円
- Core i5-13400(または Ryzen 5 7500F)+ RTX 5060 + 16GB + 550W電源。フルHDで143fps級、CPU負荷エリアもある程度余裕を持てる構成。
- WQHD・快適(本命)/約24〜29万円
- Ryzen 7 9700X(または Core i7-14700)+ RTX 5060 Ti + 32GB + 650W電源。WQHDで約109fps、CPU負荷エリアでも安定しやすい構成。
- 4K・DLAA快適(上位)/約36〜45万円
- Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 Ti + 32GB + 750W電源。X3DでCPU負荷エリアも底上げしつつ、4K DLAA+フレーム生成で快適に。
ストレージは500GB〜1TBのSSDが目安です。BTOで買うなら、ミドルクラスでも十分戦えるので各社のコスパ帯が狙い目です。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
よくある失敗
- GPUだけ強くしてCPUをケチる
- 拠点や市街地が密集するエリアはCPU律速です。GPUをRTX 5090にしても、CPUが非力だと武陵城のような激戦エリアで頭打ちになります。
- Radeonでアップスケーリングを期待する
- 本作はFSRに非対応です。Radeon環境はネイティブ解像度での動作が前提になります。
- フレームレート上限に気づかず高Hzモニターを持て余す
- ネイティブ上限は120fpsです。それ以上を狙うならフレーム生成の活用が前提になります。
- メモリ16GBで配信・マルチタスクも欲張る
- ゲーム本体は軽めですが、配信ソフトやブラウザを併用するなら32GBが安心です。
よくある質問
Q.アークナイツ:エンドフィールドはどんなゲームですか?
A.『アークナイツ』の開発元Hypergryphが手がける、拠点建設(工場自動化)とリアルタイム戦略RPGを融合させた基本プレイ無料のタイトルです。施設を配置して生産ラインを自動化する「集成工業」システムと、オペレーターを率いる戦闘が特徴で、2026年1月22日にPC・PS5・スマートフォン向けに配信開始されました。
Q.推奨スペック(RTX 2060)で快適に遊べますか?
A.動作自体は可能ですが、NPCや建造物が密集するエリアではCPU負荷が高くなるため、快適さを求めるならRTX 5060クラス以上、CPUはCore i7-10700K相当を上回るものを用意すると安心です。
Q.GPUとCPU、どちらを優先すべきですか?
A.本作はGPU要求が比較的軽く、拠点や市街地が密集するエリアではCPUが先にボトルネックになります。フルHDでもRTX 5090と5060クラスの差が小さいのはCPU側で頭打ちになっているためで、GPUよりCPUのグレードを優先するのが効果的です。
Q.解像度を下げればCPU負荷は軽くなりますか?
A.軽くなりません。武陵城のような激戦エリアのCPU負荷は解像度に関わらずほぼ一定です。fpsを上げたいならCPUのグレードを上げるのが最も効果的です。
Q.AMD Radeonでも快適に遊べますか?
A.動作はしますが、本作はFSRに非対応(Vulkan/DirectX 11に非対応のため実装見送り)です。アップスケーリングやフレーム生成の恩恵を受けたいなら、事実上NVIDIA一択のタイトルです。
Q.フレームレートの上限はありますか?
A.ネイティブでは120fpsが上限です。ただし、GeForce RTX 50シリーズのマルチフレーム生成を使うと、表示上は最大480fps相当まで伸ばせたという報告があります。
まとめ・次に読みたい記事
アークナイツ:エンドフィールドは、工場自動化×RTS戦闘という独自ジャンルで、解像度を上げても解消しないCPU律速エリアがあるのが選び方の核心です。フルHDならRTX 5060クラスで十分、CPUはX3D系を選ぶと激戦エリアでも安定します。DLSS 4には完全対応する一方でFSRには非対応のため、アップスケーリングの恩恵を求めるならNVIDIA環境が有利です。


