『League of Legends(LoL)』は、Riot Gamesが手がける世界最大級のプレイ人口を誇るMOBAです。2009年のサービス開始から10年以上経った今も現役の定番タイトルで、当サイトでは初めてのMOBAジャンル記事になります。PC選びで押さえておきたいのは、GPUがほとんど関係ないほど軽く、その代わりCPUのシングルスレッド性能が結果を左右すること。RTX 5090に載せ替えても、CPUが古いままではfpsはほとんど伸びません。この記事は、選び方のポイントを整理します。
先に結論(編集部のおすすめ)
LoLはGPUをほとんど選びません。CPUにしっかり投資し、GPUはミドルクラスで十分というのが本命の考え方です。
| 目標fps(モニター) | CPU | GPU | メモリ |
|---|---|---|---|
| 144fps(144Hz・入門) | Core i5-14400 / Ryzen 5 7500F | RTX 5060 | 16GB |
| 240〜360fps(240〜360Hz・本命) | Core i5-14600K以上 / Ryzen 5 7600以上 | RTX 5060 Ti | 16GB |
| 360fps超・上限狙い | Ryzen 7 7800X3D / Core i7-14700 | RTX 5060 Ti以上 | 16〜32GB |
ポイントは、GPUをRTX5090にしても、CPUが弱いとfpsはほとんど変わらないこと。予算をGPUに集中させるのはLoLでは非効率です。
公式スペックは2010年代基準。参考にしない
公式サイトの動作環境は、最小がGeForce 400シリーズ・Core i3-530クラス・RAM 2GB、推奨でもGeForce 560・Core i5-8250クラス・RAM 4GBと、いずれも10年以上前のパーツが基準のままです。「動く」ラインとしては参考になりますが、競技プレイで安定した高fpsを狙う基準としては全く役に立ちません。
- 実態に近いCPUの目安
- 144fps程度ならCore i5-14400クラス、240〜360fpsを安定させたいならCore i5-14600Kクラス以上が現実的な目安です。
- GPUはRTX5060クラスで十分
- 1080p・競技設定であれば、RTX5060クラスでも300〜500fps程度が狙えます。GPUを盛る優先度は低いタイトルです。
なぜGPUよりCPUなのか
LoLのゲームエンジンは、シングルスレッド(1コアの処理速度)に大きく依存する設計です。マルチコアを活かしにくい構造のため、コア数の多いCPUに変えても劇的には伸びず、代わりに1コアあたりの処理速度(クロック・IPC)が高いCPUが効きます。
GPU側をRTX5060からRTX5090まで強化しても、CPUが古い世代のままだと、fpsは300〜350fps程度で頭打ちになるという報告があります。これは「GPUが足りない」のではなく「CPUが追いついていない」状態です。高fpsを狙うなら、まずCPUの世代・グレードを疑いましょう。
- コア数より世代・クロックを優先
- LoLはコア数の多さより、1コアあたりの処理速度が効くゲームです。同じ価格帯なら、コア数よりも新しい世代のCPUを選びましょう。
- X3D系CPUの恩恵はやや限定的
- 大容量キャッシュが効くゲームは多いですが、LoLはそこまで極端な恩恵が出にくいとされています。無理にX3D系を狙う必要性は他タイトルほど高くありません。
- GPUに予算を寄せすぎない
- 浮いた予算はモニターのリフレッシュレートやCPUに回すほうが、LoLでは満足度に直結します。
Riot Vanguardは要確認。2026年6月には任意の新モードも登場
見落としやすいのが、Riot独自のアンチチート「Vanguard」です。2024年にLoLへ導入され、常駐型のドライバとしてゲーム外でも動作し続けるため、環境によっては起動トラブルの原因になることがあります。
2026年6月24日には、この常駐の負担を減らす「Vanguard On-Demand」という新モードが追加されました。これはあくまで任意のアップグレードで、対応PCではVanguardがLoLやVALORANTの起動時だけ読み込まれ、終了すると解放される方式に変わります。
- On-Demandモードの条件(任意)
- Windows 11(バージョン25H2以降)・Secure Boot・TPM 2.0・VBS(仮想化ベースのセキュリティ)・HVCI・IOMMUをすべて有効にしたPCが対象です。Riotによれば、現時点で条件を満たせるのは全体の3割程度とされています。
- 条件を満たさなくてもプレイは可能
- On-Demandの対象外でも、従来どおりの常駐型Vanguardでゲーム自体は問題なく動作します。必須の要件ではありません。
- 自作・BTOでも念のため確認を
- 古いマザーボードやBIOS設定次第では、これらの項目が無効になっていることがあります。原因不明の起動トラブルに遭遇したら、Secure BootやTPM2.0の有効・無効を確認してみましょう。
フレームレート上限は「モニターHz+数fps」が定石
LoLに明確なfps上限(キャップ)はありませんが、V-Syncをオフにしたまま無制限で動かすと、GPU使用率が無駄に上がったり、フレームの供給が不安定になることがあります。フレームレートの上限を「モニターのリフレッシュレート+3〜5fps程度」に設定するのが定石です。360Hzモニターなら、目安は365fps前後。モニターのHzより常に少し余裕を持たせておくことで、フレームペーシング(コマ送りの均一さ)が安定しやすくなります。
予算別の構成例(パーツ実例)
CPU優先の構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。
- 144fps(入門)/約16〜19万円
- Core i5-14400(または Ryzen 5 7500F)+ RTX 5060 + 16GB + 550W電源。144Hzモニターを快適に活かせる構成。
- 240〜360fps(本命)/約20〜24万円
- Core i5-14600K(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti + 16GB + 550W電源。GPUよりCPUのグレードを優先した、LoLらしい構成。
- 360fps超・上限狙い/約24〜28万円
- Ryzen 7 7800X3D(または Core i7-14700)+ RTX 5060 Ti + 32GB + 650W電源。CPUに余裕を持たせ、高リフレッシュレートモニターの性能を引き出す構成。
LoL単体ならエントリー〜ミドルクラスで十分ですが、他の重量級タイトルも遊ぶなら、そちらの記事も参考にGPUを選んでください。
- 迷ったら定番のドスパラ(GALLERIA)
- とにかく安く狙うならフロンティア
- サポート重視ならマウス(G-Tune)
よくある失敗
- GPUにお金をかけすぎる
- LoLはGPUをほとんど選びません。RTX5090にしても、CPUが古いままではfpsは伸びません。予算はCPUとモニターへ。
- 公式推奨スペックを参考にする
- 公式の推奨スペックは2010年代前半の基準のままで、競技プレイの実態に全く合っていません。
- 起動トラブルの原因をBIOSから見落とす
- Vanguardは常駐型のアンチチートで、環境によっては起動トラブルの一因になります。原因不明のエラーに遭遇したら、Secure Boot・TPM2.0の有効・無効も確認しましょう。
- フレームレートを無制限のまま放置する
- 上限を設定しないと、GPU使用率が無駄に上がったりフレームペーシングが乱れたりすることがあります。モニターHz+3〜5fps程度を目安に設定しましょう。
よくある質問
Q.LoLはGPU・CPUどちらを優先すべきですか?
A.CPUを優先してください。LoLはシングルスレッド性能に依存する設計で、GPUをRTX5090にしてもCPUが古いままではfpsがほとんど伸びません。予算はCPUと高リフレッシュレートモニターに回すのが効果的です。
Q.推奨スペック通りのPCで快適に遊べますか?
A.動作はしますが、競技プレイの基準にはなりません。公式の推奨スペックは2010年代前半のままで、実際に240〜360fpsを狙うにはCore i5-14600Kクラス以上のCPUが現実的な目安です。
Q.Vanguard On-Demandの条件を満たさないと遊べませんか?
A.遊べます。On-Demand(Secure Boot・TPM2.0・VBS・HVCI・IOMMUを同時有効化した対応PC向けのモード)はあくまで任意のアップグレードで、条件を満たさない場合も従来どおりの常駐型Vanguardでゲーム自体は問題なく動作します。
Q.フレームレートの上限はどう設定すればいいですか?
A.明確な上限はありませんが、モニターのリフレッシュレートに3〜5fps程度上乗せした値に設定するのが定石です。360Hzモニターなら365fps前後が目安で、常に少し余裕を持たせることでフレームペーシングが安定します。
Q.DLSSやFSRには対応していますか?
A.LoLはもともと非常に軽量なタイトルで、アップスケーリング技術に頼らなくても高fpsを狙えるため、DLSS・FSRは特に必要とされていません。
まとめ・次に読みたい記事
League of Legendsは、GPUよりCPUのシングルスレッド性能で結果が決まるという、他の重量級タイトルとは真逆の選び方をするゲームです。公式の推奨スペックは参考にならず、実際にはCore i5-14600Kクラス以上のCPU+RTX5060クラスのGPUが本命ライン。2026年6月に追加されたVanguard On-Demand(任意)の対応状況も、余裕があればBIOS設定から確認しておくと安心です。



