『鳴潮(めいちょう/Wuthering Waves、通称「WuWa」)』は、中国のKuro Games(库洛游戏)が開発するオープンワールドアクションRPGです。原神やゼンレスゾーンゼロと同じ基本プレイ無料のジャンルですが、PC選びで大きく異なる注意点があります。それは、120fpsを解放できるかどうかが、CPU・GPUそれぞれの「公式対応リスト」に載っているかどうかで機械的に決まること。いくら性能が高いCPUでも、リストに載っていなければ120fps設定自体が選べません。この記事は、実測fpsとあわせてPC選びのポイントを整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

120fpsを狙うなら、CPUはRyzen 7以上かCore i5(第12世代以降)、GPUはRTX 30シリーズ以上を選ぶのが絶対条件です。

遊び方CPUGPU備考
フルHD・60fps(入門)Core i5-12400以降 / Ryzen 5 7600RTX 5060Ryzen5でも60fpsまでは問題なし
フルHD・120fps解放(本命)Core i7-14700 / Ryzen 7 9700XRTX 5060 Ti 16GB以上CPU・GPUとも対応リストを満たす構成
WQHD・120fps快適(上位)Ryzen 7 9800X3DRTX 5070以上DLSS併用で余裕を持たせる構成

ポイントは、60fpsまでならRyzen 5でも問題なく遊べること。120fpsを狙う場合だけ、CPU選びに特別な注意が必要になります。

120fps解放は「性能」ではなく「対応リスト」で決まる

本作の最大の注意点がこれです。120fps設定を有効にするには、使用しているCPUとGPUの両方が、公式に公開された対応モデルリストに載っている必要があります。片方でもリスト外だと、フレームレートは60fpsに制限されてしまいます。

AMD:Ryzen 7/9/Threadripperのみ対応
Ryzen 5シリーズは、たとえ型番が新しくても世代を問わず対応リストに含まれていません。Ryzen 5を選んだ場合、GPU側がどれだけ強くても120fps設定自体が選択できません。
Intel:Core i5は第12世代以降が対応
第11世代以前のCore i5は対応リスト外です。Core i7・i9であれば世代を問わず対応します。
GPU:RTX 30/40/50シリーズ、RX 6000/7000シリーズ
NVIDIAはRTX 3060以上、AMDはRX 6000シリーズ以上が対応リストに含まれています。

「Ryzen 5+強力なGPU」という組み合わせは、本作では120fpsを狙う上で意味がありません。 120fpsを目指すなら、CPUをRyzen 7以上(またはCore i5の第12世代以降〜Core i7)に切り替える必要があります。60fps止まりで十分なら、Ryzen 5でも特に問題はありません。

対応リストの正体は「高fps域でのCPU負荷」

前述の120fps対応リストは、単なる恣意的な制限ではありません。実際の検証では、高いフレームレートを狙う場面でCPU使用率が97〜100%に張り付く一方、GPU使用率は54〜58%程度にとどまるという報告があり、本作が高fps域では明確にCPU負荷の高いタイトルであることが分かります。「8コア級の処理能力が120fpsには必要」という開発元の説明とも一致しており、Ryzen 5が対象外なのは、この高fps域でのCPU負荷に耐えられないと判断されているためと考えられます。

一方、60fps程度までの標準的なプレイでは、GPU側の描画負荷(オープンワールドの物量)がより支配的になります。「60fpsまではGPU、120fpsを狙うとCPUがものを言う」——この切り替わりを理解しておくと、予算配分の判断がしやすくなります。

グラボ別の実測fps(フルHD・高設定)

フルHD・高設定・ネイティブ(Ryzen 7 9800X3D使用)でのグラボ別平均fpsの目安です。

鳴潮 フルHD・高設定の平均fps(Ryzen 7 9800X3D使用)

複数ベンチマークソースの実測値をもとにした目安。DLSSなしのネイティブ条件

RTX 5070 Ti122fps
RTX 4090118fps
RTX 5070110fps
RTX 4080 SUPER103fps
RTX 5060 Ti 16GB86fps
RTX 4060 8GB63fps
RTX 3060 12GB54fps

RTX 5060 Ti 16GBあたりが、120fps解放の恩恵をしっかり活かせる本命ラインです。RTX 4060クラスでは60fps台にとどまるため、120fpsを狙うならワンランク上を検討しましょう。

VRAMとメモリの注意点

VRAMは8GBが実質的な最低ライン
フルHD・最高設定でも4〜6GB程度を消費します。WQHDを視野に入れるなら12GB以上が安心です。
メモリリーク報告あり。32GB推奨
プレイ時間が長くなるほどメモリ使用量が増え続け、ゲームを終了してもすぐには解放されないという報告があります(PC自体の再起動が必要になるケースも)。公式推奨は16GBですが、快適さを求めるなら32GBを目安にしましょう。

DLSS 4.5・FSR 3.2・XeSS 2に全対応

DLSS 4.5+マルチフレーム生成(RTX 50シリーズ)
2倍〜4倍のフレーム生成に対応し、ネイティブ60fps程度の場面でも表示上120〜240fps相当まで伸ばせます。RTX 50シリーズへの投資対効果が特に高いタイトルです。
フレーム生成(RTX 40シリーズ)
1フレーム追加のフレーム生成に対応しています。
FSR 3.2・XeSS 2
AMD・Intel環境でも同様にアップスケーリング・フレーム生成の恩恵を受けられます。

予算別の構成例(パーツ実例)

120fps解放の対応リストを踏まえた構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

フルHD・60fps(入門)/約18〜22万円
Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 + 16GB + 550W電源。60fpsまでなら十分な構成。
フルHD・120fps解放(本命)/約24〜29万円
Core i7-14700(または Ryzen 7 9700X)+ RTX 5060 Ti 16GB + 32GB + 650W電源。CPU・GPUとも公式対応リストを満たし、120fpsをしっかり活かせる構成。
WQHD・120fps快適(上位)/約30〜37万円
Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 + 32GB + 750W電源。DLSS併用でWQHD・120fpsにも余裕を持たせる構成。

ストレージは60GB以上のNVMe SSDが目安です。BTOで買うなら、CPUの世代・シリーズが対応リストに入っているか、注文前に必ず確認しましょう。

よくある失敗

Ryzen 5+強力なGPUで120fpsを狙う
GPUがどれだけ強くても、Ryzen 5では120fps設定自体が表示されません。120fps狙いならCPUをRyzen 7以上に。
古い世代のCore i5を選ぶ
第11世代以前のCore i5は120fps対応リスト外です。第12世代以降を選びましょう。
60fps止まりの認識でCPUを妥協する
標準的なプレイはGPU負荷が中心ですが、120fpsを狙う場面ではCPU使用率が100%近くに張り付くことがあります。120fps狙いなら対応リストを満たす上位CPUを選びましょう。
メモリ16GBのまま長時間プレイする
メモリリークの報告があり、長時間プレイでは32GBあると安心です。

よくある質問

Q.鳴潮はどんなゲームですか?

A.中国のKuro Gamesが開発する基本プレイ無料のオープンワールドアクションRPGです。原神やゼンレスゾーンゼロと同じジャンルですが、120fps解放の仕組みがCPU/GPUの公式対応リスト方式になっている点が大きな特徴です。

Q.Ryzen 5でも遊べますか?

A.60fpsまでなら問題なく遊べます。ただし120fps設定は、世代を問わずRyzen 5では選択できません。120fpsを狙うならRyzen 7以上が必要です。

Q.Core i5でも120fpsを狙えますか?

A.第12世代以降のCore i5であれば対応リストに含まれています。第11世代以前は対応外です。

Q.GPUとCPU、どちらを優先すべきですか?

A.60fps程度の標準的なプレイではGPU負荷が中心ですが、120fpsを狙う高fps域ではCPU使用率が100%近くに張り付くという報告があります。120fpsを目指すなら、対応リストを満たした上でCPUにも余裕を持たせるのがおすすめです。

Q.DLSSやFSRには対応していますか?

A.対応しています。RTX50シリーズはDLSS4.5のマルチフレーム生成(2〜4倍)、RTX40シリーズはフレーム生成(1フレーム追加)、AMD・Intel環境もFSR3.2・XeSS2でフレーム生成の恩恵を受けられます。

Q.VRAMは何GB必要ですか?

A.フルHD・最高設定でも4〜6GB程度を消費するため、8GBが実質的な最低ラインです。WQHDを視野に入れるなら12GB以上が安心です。

まとめ・次に読みたい記事

鳴潮は、120fps解放がCPU・GPUの公式対応リストで機械的に決まるという、他のオープンワールドタイトルにはない独特な仕組みを持つゲームです。とくにRyzen 5は世代を問わず対象外という点は見落としやすいので要注意。60fpsで妥協するならRyzen 5でも問題ありませんが、120fpsを狙うならCPU選びの段階で対応リストを確認しておきましょう。GPUはRTX 5060 Ti 16GBクラスから本格的に恩恵を感じられます。