「ゲーミングPC 後悔」と調べる人は、買う前に失敗例を知っておきたい人と、買ったあとで「これでよかったのか」と迷っている人のどちらかだと思います。ところが検索結果に並ぶ失敗談は、メモリが足りなかった、ストレージが小さかった、というスペックの話が中心です。

実際に後悔している人の相談を数えてみると、順番が違いました。Yahoo!知恵袋で、自分が買ったゲーミングPCについて後悔・置物化・売るかどうかの迷いを書いた相談16件のうち、14件は性能の不満ではなく「使わなくなった」という話でした。性能不足を理由に挙げたのは、PS5より性能が低くなった古いPCの1件だけでした。次に多いのが置き場所で、電気代や音はその後に続きます。

この記事では、相談の中身を理由ごとに数え、購入者アンケート2件の結果と突き合わせました。そのうえで後悔ごとに、買う前に何を確かめれば避けられるかを、当サイトで計算してきた電気代・買取価格・本体価格の数字で示します。スペック構成の落とし穴は別の記事で扱っているので、ここでは買ったあとの生活で起きる後悔に絞ります。なお「後悔しても損が小さいように中古で」という考え方は勧めていません。理由は後半で説明します。

後悔の声を16件集めて、理由ごとに数えました

2026年10月12日に、Yahoo!知恵袋を「ゲーミングPC 後悔」「ゲーミングPC 置物」「ゲーミングPC 売るか迷って」「ゲーミングノート 買って後悔」など26通りの語句で検索し、出てきた質問を読みました。

数えたのは、質問者本人が自分の買ったゲーミングPC(ノートを含む)について、後悔している、置物になっている、手放すか迷っている、と書いた質問だけです。買う前の相談、回答欄に書かれた体験談、ゲーミングPCではないパソコンの話は外しました。残ったのが16件で、投稿時期は2021年3月から2026年8月までです。1件に複数の理由が書かれていれば、それぞれを1つとして数えています。

後悔の理由(知恵袋の相談16件・複数カウント)

2026年10月12日に当サイトが集計。質問者本人が購入後の後悔・置物化・売却の迷いを書いた質問のみ。相談に来るのは困っている人なので、購入者全体の割合ではありません

使わなくなった・置物になった14件
置き場所・大きさ・重さ4件
電気代2件
性能が高すぎた2件
音がうるさい1件
自分で手入れできない1件

知恵袋に相談するのは困っている人なので、満足している人はこの数に入りません。「購入者の88%が使わなくなる」という意味ではない点に注意してください。言えるのは、後悔して相談するまでに至った人の多くが、性能ではなく使う頻度でつまずいている、ということです。なお電気代の2件のうち1件は、実際の請求額ではなく「高そうだ」という心配でした。

使わなくなった14件の中身は、さらに分かれます。1件に複数の理由が書かれているものは、それぞれに数えています(合計は14件を超えます)。

ゲーム機で足りた(5件)
PS5を買ったらPCを使わなくなった、Switchのスプラトゥーン3にはまってPCゲームをしなくなった、という流れです。PCにしかないゲームを遊ぶときだけ電源を入れる、という相談もありました
進学・就職で時間がなくなった(3件)
中学3年で買って高校で部活と勉強が忙しくなった、社会人になって頻度が激減した、社会人になって休日は外出かPS5になった、という相談です
ゲームに飽きた・興味がなくなった(3件)
高いCPUとグラボを積んだのに飽きてしまった、コラボモデルを買ったが今はゲームに興味がない、という内容でした
人に勧められた・目的がはっきりしなかった(3件)
兄や恋人に勧められて構成まで決めてもらった、就職前に「PCに慣れるため」に約32万円の機種を買った、というケースです。自分で用途を説明できないまま買っています
遊びたいゲームが合わなかった(1件)
FPSがやりたくて買ったものの、VALORANTもApexも合わず置物になった、という相談です。いろいろ試した結果、エースコンバット7にはまったと後日書かれていました
理由の記載なし(3件)
置物になっている、最近使わなくなってきた、半年ほどゲームをしていない、とだけ書いて、売り先や売値を聞いている相談です。最後の1件は、引っ越しを売るきっかけにしようとしていました

16件のうち9件は、売るかどうか迷っていました。後悔の行き着く先が「売る」なので、売り方の後悔も後半で扱います。

購入者アンケートでは、スペックの後悔が上位です

アンケート調査も2件見つかりました。

ランク王「購入者325人に聞いた」
325人中313人(約96%)が何らかの後悔点を挙げ、多かったのはCPUとGPU、メモリ・ストレージ、サイズ、冷却性能の順でした。一方で73.5%は買ってよかったと答えています。ただし商品PRを目的とした記事で、冒頭では362人、本文では325人と人数が食い違っており、調査時期と方法も書かれていませんランク王の記事
マイナビニュース(マウスコンピューター提供のPR記事)
2023年5月9〜12日、ゲーミングPCの購入経験者204人に聞いた調査です。初めての購入で後悔や失敗があった人は80.4%で、多かった声として本体のサイズ・重さと、スペックが低すぎた・高すぎたの両方が紹介されていますマイナビニュースの記事

知恵袋の相談とアンケートで上位が違うのは、聞いている相手が違うからです。アンケートは購入者に「どこを後悔したか」を振り返ってもらったもので、使い続けている人の答えが中心になります。知恵袋は、使わなくなって困った人が自分から書き込む場所です。

そう考えると、後悔は2種類に分けられます。スペックの後悔は、使い続けているからこそ出てくる「買い方」の後悔です。こちらはVRAM・CPU・メモリ・ストレージ・電源の5点に原因がほぼ集中していて、買ってはいけないゲーミングPCの特徴で詳しく扱いました。もう1つが、使わなくなった、置き場所がない、電気代が気になるといった、買ったこと自体の後悔です。この記事が扱うのはこちらです。

両方に共通して出てくるのが、サイズの後悔でした。アンケートでも相談でも名前が挙がるので、使い続ける人にも手放す人にも起きる後悔だと言えます。

後悔1 遊ばなくなった(16件中14件)

買った時点では、多くの人に目的がありました。大会に誘われた、FPSをやってみたかった、作曲や3DCGをやりたかった、という具合です。一方で、恋人に半ば強引に勧められた、PCに慣れるためだった、という目的のはっきりしない購入も3件ありました。時期が分かる相談では、早い人は1か月、長い人でも2年ほどで電源を入れなくなっています。相談に出てくる購入額は、20万円前後から40万円弱でした。

1時間あたりで考えると、遊ぶ時間がすべてです

遊ぶ時間が減ると、どれくらい割高になるのかを計算しました。当サイトがPS5との比較で現実的な下限としている、THIRDWAVE AD-R7X56A-01W(Ryzen 7 5700X・RTX 5060、ホワイト)の17万8,880円を、5年間使い続けて売らなかった場合です。

本体代を遊んだ時間で割ると(17万8,880円・5年使用)

THIRDWAVE AD-R7X56A-01W(ドスパラ公式、2026年10月12日時点)を5年使い、売却しない場合の本体代÷総プレイ時間。電気代は含みません

週1時間688円/時間
週3時間229円/時間
週7時間(1日1時間)98円/時間
週14時間(1日2時間)49円/時間

RTX 5060クラスの電気代は、1時間あたり9〜12円ほどです(後述の電気代の試算から計算)。週に1時間しか遊ばない人にとって、いちばん高くつくのは電気代ではなく、使われずに置かれている本体代です。

比較のために、PS5の日本語専用モデル(5万5,000円)を同じく5年で割ってみます。遊ぶ時間が同じなら、1時間あたりの本体代はPCがPS5の約3.3倍です(週3時間ならPC 229円、PS5 71円)。遊びたいゲームがPS5にもあるなら、その差を払う理由があるかを考えてください。

買う前に確かめること

PCでしか遊べないタイトルを書き出す
遊びたいゲームを3本書き出して、PS5やSwitch 2でも出ているかを調べます。全部ゲーム機で遊べるなら、PS5の日本語専用モデルは5万5,000円で、PCの下限17万8,880円の3分の1以下です。比較の詳細はPS5とゲーミングPCはどっちを買うべきかとNintendo Switch 2とゲーミングPCはどっちを買うべきかにまとめました
1年以内に生活が変わる予定がないか
相談のうち3件は、進学・就職のあとに遊ばなくなっています。受験や就職を控えているなら、落ち着いてから買っても遅くありません。一人暮らしを始める予定があるなら、新しい部屋に置き場所があるかを先に考えます
クラウドで1か月遊んでみる
GeForce NOWはPerformanceプランが月1,790円で、無料プランもあります。手持ちのSteamなどのゲームを遊ぶ仕組みなので、試しに買ったゲームはPCを買ったあとも使えます。対応タイトルでないと試せない点と、回線の条件はクラウドゲーミングでPCは不要かで確認してください
用途を自分の言葉で言えるか
勧めた人が詳しくても、遊ぶのは自分です。「何を、週にどれくらい遊ぶか」を自分で言えないなら、まだ買う段階ではありません。表計算や文書作成に慣れたいだけなら、ゲーミングPCである必要もありません
Windowsの操作に慣れているか
ゲーム機と違い、ドライバの更新や設定は自分で行います。届いたあとの作業はゲーミングPCを買ったらやることで確認できます
やりたいジャンルを1つに決めつけない
FPSが合わずに置物になった相談者は、ほかのゲームを試してフライトシューティングにはまっていました。対戦ゲームは相性がはっきり出るジャンルです。無料で遊べるタイトルや体験版で、合うかを先に確かめておくと外れにくくなります

後悔2 置き場所・大きさ・重さ

サイズの後悔は、知恵袋の相談でもアンケートでも挙がっていました。部屋が狭くて邪魔、実家を出て賃貸に移ったらミニタワーでも邪魔になった、重くて売りに行けない、という内容です。重さについては、PCが重く、車もないので取りに来てもらって売りたい、という相談がありました(質問者は返信で、1人では持ち上げられないと書いています)。

大きさを数字で見ると理由が分かります。ドスパラのGALLERIAには「ミニタワー」と呼ばれるケースがありますが、寸法は幅220×奥行き442×高さ443mm、容積は約43リットルです。PS5 デジタル・エディション(358×80×216mm)の約6.2リットルと比べると、およそ7倍あります。一般的なミドルタワーも高さ・奥行きとも45cm前後で、「ミニ」と書かれていても机の上に気軽に置ける大きさではありません。

置く場所にも条件があります。床から30cm以下はハウスダストが濃い高さで、直置きするとファンがホコリを吸い込みます。5〜10cm浮かせ、壁からは最低5cm、できれば10cm以上離すのが目安です。詳しくはゲーミングPCの置き場所で解説しました。

配線の後悔もあります。有線LANのケーブルを家族に邪魔だと言われて無線に切り替えたら、今度は途中で接続が切れるようになった、という流れの相談が、2025年5月と2026年1月に知恵袋へ投稿されていました。ケーブルを通せない部屋なら、無線をどう組むかを買う前に決めておくと揉めません。方法はゲーミングPCにWi-Fiを後付けする方法にまとめています。

白いGALLERIA Eシリーズのケース
GALLERIA Eシリーズは公称約18リットル(幅173×奥行き382×高さ290mm、重量約9.2kg)。2026年9月に発表された小型シリーズです(画像: サードウェーブ GALLERIA Eシリーズ発表資料より)© THIRDWAVE CORP.

置き場所がどうしても足りないなら、小型ケースの機種もあります。ただ、小さくするほど価格や冷却で何かを妥協することになるので、その中身は小型ゲーミングPCのおすすめモデルで確認してから選んでください。

買う前には、本体の幅・奥行き・高さに、壁との隙間10cmと床からの5〜10cmを足して、置く予定の場所を実際に測ります。引っ越しの予定があるなら、運ぶときの重さも考えに入れておきます。

後悔3 電気代

2025年4月の相談に、45万円ほどのゲーミングPCを買ったら、月2,000円ほどだった電気代が1万3,000円ほどになった、というものがあります。質問文には「毎月8時間」とありますが、回答者が「毎日8時間の間違いでは?」と確認しているとおり、月8時間では金額が合いません。ここではPCにいちばん不利な読み方として、1日8時間で計算してみます。

1日8時間遊んだ場合の月の電気代と、相談者の増加額

システム全体の消費電力の目安(RTX 5060クラス約260W、RTX 5070クラス約390W、RTX 5090クラス約745W)に、東京電力の第2段階単価36.40円/kWhをかけた当サイトの試算(1日8時間・30日、冷房なし)。相談者の増加額は質問文の数字から

RTX 5060クラス2271円
RTX 5070クラス3407円
RTX 5090クラス6508円
相談者の増加額11000円

増えた1万1,000円を単価36.40〜40.49円で割ると、270〜300kWhほどです。これを1日8時間・30日で割ると、ゲーム中ずっと1,100W以上を使い続けている計算になります。いちばん電気を食うRTX 5090クラスの目安745Wでも届きません。

つまり、増えた分のすべてをゲーム中のPCで説明するのは無理があります。疑うべきは、使っていない時間のつけっぱなし(アイドル50Wで1日16時間なら月約874円)、複数のモニター、同じ時期に使い始めた暖房などです。コンセントとPCの間に挟んで使う電力計(ワットチェッカー)があれば、PCが実際に何Wを使っているかはすぐに分かります。

電気代の目安そのものは、RTX 5060クラスを1日4時間使って月1,136円、夏の冷房負荷を含めても1,435円ほどです。電気代で本当に後悔しやすいのは、RTX 5080以上のクラスを長時間使う人です。計算の前提と、よくある試算が実際より安く出る理由はゲーミングPCの電気代は月いくら?で説明しました。

後悔4 音と熱、ノートにするかデスクトップにするか

ゲーミングPCが使った電力は、最終的にすべて部屋の中で熱になります。ゲーム中に400Wを使うPCは、400Wの電気ヒーターをつけているのと同じだけ部屋を暖めます。知恵袋の、ゲーミングPCを使っていると部屋が暑くなるという相談には1万2,000回以上の閲覧があり、回答の多くは、水冷にしても熱は結局部屋に出るので冷房を使うしかない、という趣旨でした。夏は冷房がこの熱を外に出すぶん、電気代が約26%上乗せされます。

音については、ファンの音と「ジー」という高い音を分けて考えます。後者はコイル鳴きで、掃除をしても直りません。どの音がどこから出ているかの見分け方はゲーミングPCがうるさい原因にまとめました。

ノートで後悔する人、デスクトップで後悔する人

ノートを選んで後悔した相談もありました。大学で使うために買ったゲーミングノートが、ブラウザとWordを開いただけでファンが大きく回り、授業中に恥ずかしい、もっと静かなPCにすればよかった、という内容です。冷却に余裕のないノートは、軽い作業でもファンが回りやすくなります。

逆に、デスクトップを買って「ノートパソコンを買っとけばよかった」と書いた相談もあります。もともとイラスト用にノートを考えていたこと、今はほとんどゲームをしていないこと、電気代が高そうなことが理由でした。

どちらを選んでも後悔の種はあるので、どちらの後悔なら許せるかで選ぶのが現実的です。数字で比べると、2026年10月9日の実売では周辺機器まで含めた総額はノートが安いかほぼ同額で、電気代もノートのほうが年1万2,000円ほど安くなります。その代わり、ノートのRTX 5070はVRAMが多くの機種で8GBと、デスクトップの同じ名前のGPUとは中身が違います。詳しくはゲーミングノートとデスクトップはどっち?で比較しています。

後悔5 売ったあとで、売り方で後悔する

後悔の相談の過半数は「売るかどうか」に行き着いていました。ここでの後悔は2つあります。売り方を間違えて安く手放す後悔と、売ったあとでまた欲しくなる後悔です。

売り方では、メーカーの下取りがいちばん損をしやすい選択です。マウスコンピューターの下取りは通常1,100円の値引きで、キャンペーン中でも7,700円でした。一方、2026年8月18日時点の買取実績では、RTX 4070搭載の完成品が7万〜11万5,000円で買い取られています。メルカリなら手取りが増える可能性があります(グラボ単体の試算で約1万円)。ただし本体ごとだと梱包が160サイズに収まらないことがあり、梱包・発送・取引のやり取りも自分で引き受けることになります。GPU別の相場はゲーミングPCの買取価格はいくら?で確認できます。

売ったあとの後悔について、知恵袋の回答で繰り返し出てくるのは、無くなるとまた欲しくなる、同じ性能を買い直すと高い、という趣旨の指摘です。後者は2026年には現実の話で、ドスパラは10月8日に告知なしで値上げしました。THIRDWAVEのRTX 5070機(AD-R7X57A-01B、ブラック)は22万4,980円から23万8,880円に、RTX 5060機の白(AD-R7X56A-01W)は16万8,880円から17万8,880円になっています。RTX 4070搭載機を7万〜11万5,000円で売り、あとでこのRTX 5070機(23万8,880円)を買い直すと、差額は12万円以上になります。

迷ったときは、次の2つで判断すると決めやすくなります。

売ってよい
半年以上電源を入れていない。そのうえで、PCでしか遊べないタイトルが1本もない。この2つがそろうなら、使わずに置いておく理由がありません。次の世代のGPUが出ると相場は下がりやすいので、決めたら早めに売ります
まだ売らない
PCでしか遊べないタイトルが1本でもある、または1年以内に時間ができる見込みがある。買い直す費用のほうが、持ち続けて下がる値段より大きくなりやすいです

分割払いの途中なら、完済するまで売れないのが原則です。ショッピングクレジットは完済まで所有権が信販会社や販売店に残る契約が一般的なので、先に残りを一括で返済します。仕組みはゲーミングPCの分割払いで説明しています。

買ったあとに増える出費

本体の値段だけで予算を決めると、届いてから「これも要るのか」と後悔します。本体が20万円台なら、モニター・キーボード・マウス・ヘッドセットまで含めた総額は24万〜28万円程度が現実的です。削ってよい周辺機器の順番はゲーミングPCの初期費用はいくら?にまとめました。

周辺機器そのものの後悔もあります。知恵袋には、2万円のモニターを買ったら、スマホやMacBookと比べて画質が粗く感じる、という相談がありました。同じ解像度でも画面が大きいほど粗く見えるので、仕方のない面があります。ウルトラワイドモニターも後悔の声が出やすい買い物で、VALORANTのように左右に黒帯が出るタイトルでは広い画面が活きません。向いている人と向いていない人はウルトラワイドモニターは買いかで整理しています。

合わなかったから返品、はほぼできません

買ってから合わないと分かっても、取り消せる場面はほとんどありません。ドスパラ・フロンティア・パソコン工房・OZgaming・SEVEN・サイコムの6社は、お客様都合の返品を原則として受け付けていません。マウスコンピューター・ツクモ・Dellの3社は手数料付きで応じていますが、未開封が条件になっていることが多く、動作を確かめるために開けた時点で対象外になることがあります。各社の条件はBTOパソコンは返品できる?で比較しました。後悔は、買ったあとではなく買う前にしか減らせません。

ここで「それなら後悔しても損が小さいように、中古で安く買えばいい」と考える人もいますが、当サイトは中古を勧めていません。とくに初めてPCを買う人には勧めません。

理由は値段ではなく、動かなかったときに原因を切り分けられるかどうかです。中古のPCが不安定なとき、原因はグラボの故障かもしれないし、電源の容量不足、ケーブルの挿し場所、ドライバ、前の持ち主の設定かもしれません。新品なら一通り試して直らなければ店に持ち込めますが、個人売買の中古にはその逃げ道がありません。後悔を減らすつもりの選択が、別の後悔の種になります。中古が合理的な場面と見分け方は中古ゲーミングPCは買っても大丈夫?で扱っています。

後悔しやすい人、しにくい人

ここまでの内容を、買う前のチェックリストにまとめます。

後悔しやすい人

遊びたいタイトルを言えない
または、挙げたタイトルが全部PS5やSwitch 2にもある。使わなくなった相談で最も多いパターンです
1年以内に受験・就職・引っ越しがある
相談16件のうち3件は、進学・就職で生活が変わったあとに遊ばなくなっています
置き場所を測っていない
ミドルタワーは高さ・奥行きとも45cm前後で、壁との隙間も要ります
人に勧められた構成をそのまま買おうとしている
勧めた人が詳しくても、自分の用途を説明できないうちは保留します
週に何時間遊ぶか分からない
週1時間なら、17万8,880円のPCは5年使っても1時間あたり688円です

後悔しにくい人

PCでしか遊べないタイトルがある
Steam専売のゲームやMODを使いたいゲームなど、ゲーム機では代わりがきかない理由があります
ゲームを遊ぶ習慣がすでにある
ゲーム機やスマホで、週に数時間以上遊んでいる人は、PCに替えても遊ぶ時間が急に減りにくいです
置き場所と配線が決まっている
本体に壁との隙間10cmを足して測り、LANケーブルを通すか無線にするかまで決めてあります
ゲーム以外の用途が具体的にある
配信、動画編集、イラスト、3DCGなど、ゲームに飽きても使い道が残ります
1日の使用時間から電気代を見積もってある
RTX 5060クラスなら1日4時間で月1,000円台前半です。金額を知っていれば、請求書を見て慌てることはありません

よくある質問

Q.ゲーミングPCを買って後悔する人は多いですか?

A.購入者アンケートでは、何らかの後悔点がある人が8割以上いました(マイナビニュース80.4%、ランク王約96%。どちらも商品PRを含む記事です)。ただし多くは「もっと上の構成にすればよかった」「逆に高すぎた」といった構成の後悔で、ランク王の調査では73.5%が買ってよかったと答えています。買ったこと自体を後悔する人は、性能より「使わなくなった」ことが理由になっている場合がほとんどです。

Q.ゲーミングPCを売ったら後悔しますか?

A.PCでしか遊べないタイトルが1本でもあるなら、後悔する可能性が高いです。2026年は値上げが続いていて、ドスパラのRTX 5070機は10月8日に1万3,900円上がりました。売った金額で同じクラスを買い直すことはまずできません。半年以上電源を入れておらず、PC専用のタイトルもないなら、売ってしまってかまいません。次の世代のGPUが出ると相場は下がりやすいので、決めたら早めに動くのが無難です。

Q.ゲーミングPCを買ってから電気代が高くなりました。PCのせいですか?

A.増えた額によります。RTX 5060クラスなら1日8時間遊んでも月2,000円台、RTX 5090クラスでも6,000円台が目安です(冷房の負荷を除く)。月1万円以上増えているなら、PCのつけっぱなし、モニター、同じ時期に使い始めた暖房などもあわせて疑ってください。ワットチェッカーで実際の消費電力を測るのが確実です。

Q.ゲーミングノートとデスクトップ、後悔しにくいのはどちらですか?

A.後悔の種類が違います。ノートは軽い作業でもファンが回りやすいことと、同じ型番のGPUでも性能が下がることで後悔しやすく、デスクトップは置き場所と持ち運べないことで後悔しやすいです。持ち運ぶ予定がないならデスクトップ、部屋に置き場所がないならノート、という分け方がいちばん後悔しにくくなります。

Q.ウルトラワイドモニターを買って後悔することはありますか?

A.対戦ゲームが中心だと後悔しやすいです。VALORANTは16:9に固定されていて左右に黒帯が出ますし、Apex Legendsも見える範囲は広がりません。一方でFF14のように公式に対応しているタイトルや、作業と兼用する使い方なら満足しやすい買い物です。

Q.買ってすぐ合わないと分かったら返品できますか?

A.主要BTOメーカー9社のうち6社は、お客様都合の返品を原則受け付けていません。手数料付きで応じる3社も、未開封が条件になっていることが多いです。買ってから取り消すのは難しいので、遊ぶタイトル・置き場所・使う時間を買う前に確かめておくのが確実です。

まとめ・次に読みたい記事

ゲーミングPCの後悔は、スペックの選び方よりも、買ったあとに遊ぶ時間と置き場所を確保できるかで決まることが多いです。知恵袋の相談16件のうち14件が「使わなくなった」話で、売るかどうかで迷っている人が9件いました。

裏を返せば、PCでしか遊べないタイトルがあり、週に数時間は遊ぶ見込みがあり、置き場所を測ってある人は、後悔する理由がほとんど残りません。電気代はRTX 5060クラスなら月1,000円台で、思われているほど大きな負担ではありません。迷っている間は、遊びたいゲームを3本書き出すところから始めてください。