当サイトでは「メモリは16GBが基準」とお伝えしてきました。多くのタイトルはこれで足ります。

ただし例外があります。タイトル別記事を横断したところ、16GBでは足りない、あるいは足りなくなるタイトルが8本ありました。

なお、ここで扱うのはPCのメインメモリです。グラフィックボードのVRAMとは別物なので、混同しないようご注意ください。VRAMのほうはVRAM 8GBで足りないゲーム一覧にまとめています。

公式推奨が32GB以上のタイトル

まず、動作環境の時点で32GB以上を求めるものです。

Escape from Tarkov — 64GB
公式推奨が64GBという異例の要求です。後述しますが、理由が他のタイトルと違います
パルワールド — 32GB
正式版v1.0で推奨スペックが引き上げられました。快適ラインはRTX 5060 Ti 16GBクラスとメモリ32GBの組み合わせです
ボーダーランズ4 — 32GB
推奨スペックのメモリが32GBに設定されており、近年のタイトルとしてもかなり高めの水準です
エースコンバット8 — 32GB
推奨からメモリ32GB・SSD 125GBを要求します。BTOの最安構成では届きません
NTE: Neverness to Everness — 32GB
基本プレイ無料のタイトルでありながら、推奨スペックの時点で32GBを求めます

NTEのケースが分かりやすい例です。基本プレイ無料だから軽い、という思い込みは通用しません。価格と要求スペックは無関係です。

Tarkovの64GBは「重いから」ではありません

Escape from Tarkovの64GBという数字は突出していますが、理由を知ると納得できます。

このタイトルには、長年報告され続けているメモリリークがあります。レイドを終えてメニューに戻ってもメモリが完全には解放されず、連戦するほど使用量が積み上がっていくという症状です。

性能要求ではなく不具合への備え
グラフィックが特別重いわけではありません。使い続けると増え続けるぶんを、容量で吸収するという発想です
連戦するほど効いてきます
1回だけ遊ぶなら問題にならなくても、長時間プレイでは差が出ます
16GBでも起動はします
ただし連戦時に不安定になりやすくなります

つまり64GBという数字を「そのゲームの重さ」と読むと判断を誤ります。公式値の読み方については公式推奨スペックが当てにならない理由にもまとめました。

公式は16GBでも、実用上32GBが欲しいタイトル

公式の要件は満たしていても、実際の遊び方によっては足りなくなるケースです。

モンスターハンターワイルズ
公式の要件はメモリ16GB以上ですが、実用上は32GBが欲しいタイトルです
Marvel Rivals
公式は16GBです。ただし混戦の場面や、配信を並行する使い方を考えると32GBが安心です

配信や録画を並行する場合は、タイトルを問わず32GBを前提にしたほうが安全です。この点は配信・ゲーム実況用ゲーミングPCの選び方で詳しく扱っています。

逆に、盛りすぎるとカクつくケース

ここは意外に思われるかもしれません。メモリは多ければ多いほど良い、という話ではありません。

マインクラフト(Java版)
Java版はRAMの割り当て量を自分で設定しますが、最適値は8〜10GBです。盛りすぎるとかえってカクつきます

Java版は割り当てたメモリを管理する処理そのものに負荷がかかるため、大きくすればするほど良いわけではありません。32GB積んでいても、割り当てを8〜10GBに抑えるのが正解です。

なお影MODやシェーダーを使う場合は本体の搭載量として16〜32GBが目安になりますが、割り当て量とは別の話です。詳しくはマインクラフト向けおすすめゲーミングPCをご覧ください。

16GBのまま対処する方法

いますぐ増設できない場合の応急策です。

仮想メモリを増やす
物理メモリが16GB以下でカクつきや強制終了が起きる場合、Windowsの仮想メモリ(ページファイル)を物理メモリの1.5〜2倍程度に設定すると改善することがあります
裏で動いているものを止める
ブラウザのタブ、配信ソフト、チャットアプリ。特にブラウザは想像以上に消費します
遊ぶタイトルを選ぶ
一覧に載っていないタイトルなら16GBで足ります。全部が32GBを要求するわけではありません

ただし仮想メモリはストレージを使う仕組みなので、物理メモリの代わりにはなりません。根本的には増設が必要です。

32GBにすべきかの判断

この8本を遊ぶなら32GB
特にパルワールド、ボーダーランズ4、エースコンバット8、NTEは公式推奨の時点で32GBです
配信や録画をするなら32GB
ゲーム単体では足りていても、並行して動かすと不足します
Tarkovをやり込むなら64GBも検討
連戦するプレイスタイルなら、公式推奨に従う意味があります
それ以外なら16GBで十分
多くのタイトルは16GBで足ります。浮いた予算はGPUやSSDに回してください

注文時に上げるべきか、あとから増設すべきかはBTOのカスタマイズは何を足すべきかにまとめました。2026年はメモリの市販価格が上がっているため、注文時のカスタマイズのほうが安くなることがあります。メモリ選びの基本はメモリの選び方をご覧ください。

よくある質問

Q.ゲーミングPCのメモリは16GBで足りますか?

A.多くのタイトルは足ります。ただしパルワールド、ボーダーランズ4、エースコンバット8、NTE: Neverness to Everness は公式推奨が32GB、Escape from Tarkovは64GBです。遊ぶタイトルによって判断してください。

Q.Escape from Tarkovの推奨64GBは本当に必要ですか?

A.連戦するなら意味があります。この数字は性能要求ではなく、長年報告されているメモリリークへの備えです。レイド後もメモリが完全に解放されず積み上がっていくため、容量で吸収するという発想になっています。

Q.メモリは多ければ多いほどいいですか?

A.そうとは限りません。マインクラフトのJava版は、RAMの割り当てが8〜10GBを超えると管理の負荷が増えてかえってカクつきます。搭載量を増やすことと、ゲームに割り当てる量を増やすことは別の話です。

Q.16GBのままで対処する方法はありますか?

A.Windowsの仮想メモリ(ページファイル)を物理メモリの1.5〜2倍程度に設定すると改善することがあります。加えてブラウザのタブや配信ソフトなど、裏で動いているものを止めてください。ただし根本的には増設が必要です。

Q.配信もするなら32GBですか?

A.そのほうが安全です。ゲーム単体では16GBで足りていても、配信ソフトやブラウザを並行して動かすと不足します。タイトルを問わず32GBを前提にしてください。

Q.VRAMとメインメモリは同じものですか?

A.別物です。VRAMはグラフィックボードに載っているメモリで、テクスチャなどの描画データを扱います。この記事で扱っているのはPC本体のメインメモリです。VRAMのほうは別記事にまとめています。

まとめ・次に読みたい記事

メモリは16GBが基準、という原則は変わりません。ただし例外が8本あります。

公式推奨が32GB以上なのは、Escape from Tarkov(64GB)、パルワールド、ボーダーランズ4、エースコンバット8、NTEの5本。加えてモンスターハンターワイルズとMarvel Rivalsは、公式は16GBでも実用上32GBが欲しいタイトルです。

Tarkovの64GBは性能要求ではなく、メモリリークへの備えという点が特殊です。数字だけを見て「そんなに重いのか」と判断すると読み違えます。

そして逆の例もあります。マインクラフトのJava版は、割り当てを8〜10GBより増やすとかえってカクつきます。多ければ良いという話ではありません。

遊ぶタイトルが一覧に入っていないなら、16GBのままで構いません。浮いた予算はGPUやSSDに回すほうが効果的です。