Razerが、親指を置くくぼみとサイドの多ボタンが特徴の右手用マウス「Basilisk」シリーズの新型、Basilisk V4 Proを2026年10月8日に発表しました。日本では11月発売で、市場想定売価は27,980円です。前モデルのBasilisk V3 Pro 35Kは2024年10月に国内発売された機種で、約2年ぶりの後継になります。同時に下位モデルのBasilisk V4 HyperSpeed(18,980円)と、充電ドックのMouse Dock V2 Pro(11,980円)も発表されています。V3 Pro 35Kで足りるのか、V4 Proまで出すべきか、9,000円安いHyperSpeedで十分なのか、迷いどころが3つ重なっています。

先に結論を書きます。V3 Pro 35Kを持っているなら、買い替える必要はほとんどありません。これから買う人がV3 Pro 35Kを選ぶ理由も少なく、Razer公式ストアの価格はV3 Pro 35Kが26,980円で、V4 Proとの差は1,000円しかありません。本当に迷うのはV4 ProとV4 HyperSpeedのどちらにするかで、ここは公式ストアのドック付きセットで答えが変わります。ワイヤレス充電も使いたいなら、V4 HyperSpeedとドックのセット(25,800円)がV4 Pro単体より安く、8,000Hzにも対応します。V4 Proは、上位センサー、48段階のホイール、M1エッジボタン、200時間のバッテリーに価値を感じる人向けです。一方で、FPSだけを遊ぶ人にとって100gのV4 Proは重く、同じ予算なら別の形のマウスを選ぶべきです。

この記事では、V4 ProとV3 Pro 35K、V4 HyperSpeedの3機種を、Razer日本サイトの仕様欄で1項目ずつ照らし合わせました。発表記事では見落とされがちな、8,000Hzに必要な追加機器、ワイヤレス充電に別売りのドックとパーツが必要な点、寸法の公表値が資料によって食い違っている点も確認し、価格は公式ストアのドック付きセットまで含めて比べ直しています。発売前の記事なので、実売価格と国内のレビューは発売後に追記します。

結論 V3 Pro 35Kからは見送り、新しく買うなら充電の要否で選ぶ

判断の分かれ目は、いまBasiliskを持っているかどうかと、主に何のゲームを遊ぶかの2点です。

V3 Pro 35Kを持っている人
見送ってかまいません。形の基本は同じで、海外のMMO系メディアMMORPG.comのレビューも、変更点はうれしいものの、最近のBasiliskを持っているなら劇的な変化には感じないと書いています。サイドボタンがもう1つ欲しい、もっと軽くしたい、8,000Hzを追加費用なしで使いたい、のどれかに強く当てはまる場合だけ検討してください。
新しく買い、ワイヤレス充電も使いたい人
Razer公式ストアのV4 HyperSpeed+Mouse Dock V2 Proのセット(25,800円)が最も安く済みます。ドックが8,000Hzのトランシーバーを兼ねるので、8,000Hzも使えます。V4 Proでそろえる場合はセットで34,900円です。
新しく買い、充電ドックは要らない人
1,000Hzで不満がなければV4 HyperSpeed(18,980円)で十分です。上位センサー、48段階のプレシジョンタクタイルを持つGen-2ホイール、M1エッジボタン、1,000Hzで200時間のバッテリー、追加機器なしの8,000Hzに価値を感じるならV4 Pro(27,980円)です。V3 Pro 35KはV4 Proとの差が1,000円で、選ぶ理由はライティングのゾーン数(13→7)くらいしか残りません。
FPSだけを遊ぶ人
Basiliskシリーズ自体が合いません。V4 Proは100g、HyperSpeedでも94gあり、軽いマウスが主流の競技FPSでは重い部類です。56gのDeathAdder V4 Proや59gのPRO X3 SUPERSTRIKEのように、ボタン数を絞った軽量マウスのほうが扱いやすくなります。

Basilisk V4 Proの仕様と発売日

Basilisk V4 Pro ブラックを左前方から見た製品画像。親指側に3つのサイドボタンとマルチファンクショントリガーが並ぶ
Basilisk V4 Pro(ブラック)。親指側に3つのサイドボタン、その下にマルチファンクショントリガーがあり、左クリックの外側には新しいM1エッジボタンが付きました。(画像: Razer プレスリリースより)© Razer Inc.

Basilisk V4 Proは2026年10月8日(現地時間)に発表されました。仕様はRazer日本サイトの製品ページとグローバルのプレスリリースで確認しています。

価格・発売日
市場想定売価27,980円(税込)、日本では11月発売予定。Razer公式ストアの価格も27,980円です。Amazon.co.jpでは27,981円で予約を受け付けていて、商品ページの発売予定日は11月6日でした(10月12日時点、販売元・出荷元ともAmazon.co.jp)
形状・重量
右手専用のエルゴノミック形状で、親指を乗せるくぼみがあります。重量はブラック100g、ホワイト101g(ケーブルとドングルを除く)
センサー
Focus Pro 50K オプティカルセンサー Gen-3(最大50,000DPI、930IPS、90G)。持ち上げたときと置いたときの感知距離を別々に26段階で設定できる非対称カットオフに対応
ボタン
カスタマイズできる操作は14個(仕様欄の「プログラム可能なボタン」は12)。サイドボタン3つ、マルチファンクショントリガー、M1エッジボタンを含みます。メインスイッチは第4世代オプティカルマウススイッチ(1億回)
スクロールホイール
HyperScroll チルトホイール Gen-2。4方向チルトに、タクタイル(24段階)、プレシジョンタクタイル(48段階)、フリースピンの各モードと、速度で自動的に切り替えるスマートリールを備えます
接続・ポーリングレート
HyperSpeed Wireless Gen-2、Bluetooth 6.2(最大3台)、有線の3方式。無線・有線とも最大8,000Hzで、同梱品は「HyperSpeed Wireless Gen-2 Mini Dongle」とUSBドングル用アダプター、USB Type-A to Cケーブルです
バッテリー
HyperSpeed Wireless(1,000Hz)で最大200時間、8,000Hzで最大54時間、Bluetoothで最大275時間
色・保証
ブラックとホワイト。Razer日本サイトの保証は最長2年で、Amazonの商品情報も保証2年です

寸法には注意が必要です。Razer日本サイトと米国サイトの仕様欄は長さ127.5×幅75.8×高さ42.7mmですが、国内の発表記事や一部の海外レビューは130.0×75.1×42.5mmと書いています。後者はV3 Pro 35Kの仕様欄と同じ数字なので、前モデルの値が混ざった可能性があります。この記事では製品ページの127.5mmを採りますが、手の大きさがぎりぎりの人は発売後の実測を待ってください。

V3 Pro 35Kから変わったのは8点

V3 Pro 35KとV4 Proの仕様欄を並べると、変わったのは次の8点です。

重量
112g→100g(ブラック)。ボタンを増やしながら12g軽くなりました
ボタン
3つ目のサイドボタンと、左クリックの外側に置くM1エッジボタンが加わり、マルチファンクショントリガーは指が自然に届く位置に移されました。公式が数える「カスタマイズ可能なコントロール」は13個→14個です(数え方の内訳は公開されていません)
8,000Hz
V3 Pro 35Kは標準のドングルで1,000Hzまでで、8,000Hzには別売りのHyperPolling Wireless Dongleなどが必要でした。V4 Proは同梱のドングルで、無線・有線とも8,000Hzに対応します
センサー
Focus Pro 35K Gen-2(35,000DPI、750IPS、70G)→Focus Pro 50K Gen-3(50,000DPI、930IPS、90G)。数値は上がりましたが、多くの人が使う800〜1,600DPIの範囲で違いを感じる場面はほとんどありません
スクロールホイール
ノッチとフリースピンの2モード→Gen-2で、ノッチの細かいプレシジョンタクタイル(48段階)が加わりました。スキルやアイテムをホイールで選ぶゲームでは細かく刻めるぶん選びやすくなります
バッテリー
1,000Hzで最大140時間→200時間、Bluetoothで210時間→275時間。8,000Hzでは、別売り機器を使ったV3 Pro 35Kの最大28時間に対し、V4 Proは最大54時間です
スイッチ
第3世代オプティカルマウススイッチ(9,000万回)→第4世代(1億回)。Razerは作動に必要な力が12%軽くなったとしています
ライティング
13ゾーン→7ゾーン。ここだけは減っていて、海外レビューの短所にも挙がっています

形については、ドイツのbasic-tutorials.comが、手のひらを乗せる部分がわずかに平らになり、親指側のパネルが作り直されて、数字以上にコンパクトに感じると書いています。一方でMMORPG.comのレビュアーは、12g軽くなったことについて「好きかどうか確信が持てない」と書き、重さはV3 Pro、スイッチと反応の良さはV4が好みだとしています。Basiliskを選ぶ人には重さによる安定感を好む人も多いので、軽量化は全員にとって改善とは限りません。

バッテリー駆動時間(公称値)

いずれもRazer日本サイトの仕様欄。V3 Pro 35Kの8,000Hzは別売りのHyperPolling Wireless Dongleなどを使った場合

V4 Pro 1,000Hz200時間
V4 HyperSpeed 1,000Hz140時間
V3 Pro 35K 1,000Hz140時間
V4 Pro 8,000Hz54時間
V3 Pro 35K 8,000Hz(別売り機器を使用)28時間

V3 Pro 35Kとの差は1,000円、ドック付きセットは別々より安い

新モデルが出ると旧モデルが値下がりして狙い目になる、というのはよくある流れです。ただ、10月12日時点ではV3 Pro 35Kにその状況がありません。

Razer公式ストア(日本)の価格(2026年10月12日時点)

価格はいずれもRazer日本サイトの表示(税込)。ドックはMouse Dock V2 Pro(単品11,980円)。セットは購入画面でドックを追加した場合の価格(ブラックで確認)。V4 Pro・V4 HyperSpeed・ドックは11月発売予定

Basilisk V4 Pro27980円
Basilisk V3 Pro 35K26980円
Basilisk V4 HyperSpeed18980円
V4 HyperSpeed+ドック(別々に購入)30960円
V4 HyperSpeed+ドック(公式セット)25800円
V4 Pro+ドック(公式セット)34900円

公式ストアの購入画面では、マウスにMouse Dock V2 Proを追加するとドックの価格がV4 HyperSpeedで6,820円、V4 Proで6,920円になります。単品の11,980円より5,000円ほど安く、V4 Pro+ドックは別々に買う39,960円より5,060円安い34,900円です。また、V4 Proの製品ページには、発売初週の注文に4,000円分のRazer Storeクレジットを付けるという告知が出ています。購入画面の説明では、引き換えの案内は製品到着後14営業日以内にメールで届く形で、注文時の値引きではありません。ホワイトにも付くかは注文画面で確認してください。

Amazon.co.jpでは、10月12日時点でV3 Pro 35Kの日本正規代理店保証品(ブラック)に新品の出品がありませんでした。新品で安いのはAmazon Global Storeが販売する海外直送品(23,565円)ですが、日本正規代理店保証品の表記がありません。トラブル時の問い合わせ先が変わるので、保証期間をそろえて比べるなら候補から外れます。中古品は24,800円からありますが、メーカー保証がないためおすすめしません。

つまり、正規の保証付きの新品で比べると、V3 Pro 35KとV4 Proはほぼ同じ値段です。V3 Pro 35Kで8,000Hzを使うには別売りのドングルかドックが必要になることも考えると、これから買う人がV3 Pro 35Kを選ぶ理由はライティングのゾーン数くらいしか残りません。

10月13日からはAmazonのプライム感謝祭が始まり、旧モデルに値引きが付く可能性はあります。セール価格の見方はプライム感謝祭2026でPCパーツは買いかにまとめました。なお、10月12日時点では、さらに1世代前のBasilisk V3 Pro(Focus Pro 30Kセンサー、112g)がAmazonのタイムセールで12,892円(参考価格21,980円、販売元・出荷元Amazon.co.jp)でした。サイドボタンは2つで、8,000Hzには別売り機器が必要ですが、Basiliskの形を安く試したい人には一つの選択肢です。

V4 HyperSpeedとの9,000円差で何が変わるか

Basilisk V4 HyperSpeed ブラックを右後方から見た製品画像
Basilisk V4 HyperSpeed(ブラック)。形と寸法はV4 Proと同じで、サイドボタンも3つあります。(画像: Razer プレスリリースより)© Razer Inc.

V4 HyperSpeedは、V4 Proと同じ形の下位モデルです。Razer日本サイトの仕様欄では寸法がまったく同じで、3つのサイドボタン、マルチファンクショントリガー、第4世代オプティカルスイッチも共通です。違うのは次の点です。

ポーリングレート
V4 HyperSpeedは同梱のドングルで1,000Hz。8,000HzにはMouse Dock V2 ProかHyperPolling Wireless Dongle(いずれも別売り)が必要です。Amazonの商品名には「最大8000Hz」とありますが、これは別売り機器を足した場合の数字です
センサー
Focus X 33K Gen-3(33,000DPI、540IPS、50G)。一部の発表記事は500IPSとしていますが、製品ページの仕様欄は540IPSです。普段の感度で使う限り、V4 Proとの差は体感しにくい部分です
スクロールホイール
4方向チルトのHyperScrollですが、Gen-2ではなく、タクタイルとフリースピンの2モードです。48段階のプレシジョンタクタイルとスマートリールはありません
ボタン
カスタマイズできる操作は12個で、V4 Proより2つ少なくなります。製品ページにはM1エッジボタンの記載がありません
バッテリー
1,000Hzで最大140時間、Bluetoothで最大225時間(V4 Proは200時間と275時間)
ライティング・重量
アンダーグローは1ゾーン(V4 Proは7ゾーン)。重量はブラック94g、ホワイト95gで、V4 Proより6g軽くなります

単体どうしの9,000円差で一番大きいのは、8,000Hzが追加費用なしで使えるかどうかです。ただし、公式ストアのセットを使うと話が変わります。V4 HyperSpeedとMouse Dock V2 Proのセットは25,800円で、V4 Pro単体より2,180円安いうえに、ドックの内蔵トランシーバーで8,000Hzが使え、ワイヤレス充電も付きます。8,000Hzや充電が目当てなら、これが最も安い組み合わせです。

それでもV4 Proを選ぶ理由になるのは、Focus Pro 50Kセンサー、48段階のプレシジョンタクタイルとスマートリールを持つGen-2ホイール、M1エッジボタンを含む14個の操作、1,000Hzで200時間のバッテリー、7ゾーンのライティングです。ホイールでスキルを細かく選ぶMMORPGや、ボタンを使い切りたい人にはこの差が効きます。どれにもこだわらず、8,000Hzも充電も要らないなら、V4 HyperSpeed単体で十分です。

8,000Hzは本当に必要か

ポーリングレートは、マウスが1秒間に位置をPCへ報告する回数です。1,000Hzなら1msごと、8,000Hzなら0.125msごとに報告するので、理屈のうえでは最大で1msに満たない遅れが縮みます。Razerは、V4 ProのHyperSpeed Wireless Gen-2で前世代よりレイテンシーを23%減らしたとしています。

ただ、この差はゲームの入力遅延全体から見るとごく小さく、8,000HzはPC側のCPU負荷も増やします。V4 Proでもバッテリーは200時間から54時間に縮みます。遅延のどこを削ると効くのかはゲームの入力遅延(ラグ)は何が効くのかで区間ごとに計算しているので、8,000Hzを目当てに上位機を選ぶ前に一度確認してください。まず1,000Hzで使い、問題がなければ上げてみる、という順番が無難です。

ワイヤレス充電には別売りのドックが要る

Mouse Dock V2 Proに載せて充電中のBasilisk V4 Pro
Mouse Dock V2 Pro(11,980円)。8,000Hz対応のトランシーバーを内蔵していて、マウスを置くとマグネットで固定されて充電されます。(画像: Razer プレスリリースより)© Razer Inc.

V4 ProもV4 HyperSpeedも、本体だけではワイヤレス充電ができません。同時発表のMouse Dock V2 Pro(11,980円、11月発売予定)を買い、マウスの底面のカバーパックを、ドックに同梱のWireless Charging Puck V2に付け替えて使います。Razerの公式FAQの説明もこの手順です。マウスパッド型の充電システムHyperFlux V2にも対応しています。

買うなら公式ストアのセットが安く、V4 Pro+ドックは34,900円(別々に買うと39,960円)、V4 HyperSpeed+ドックは25,800円(同30,960円)です。

V3 Pro 35Kからの買い替えを考えている人は、次の点も知っておいてください。

旧Mouse Dock Proは対応表にない
V4 Proの仕様欄にある対応アクセサリーは、HyperFlux V2、Mouse Dock V2 Pro、Wireless Charging Puckの3つです。V3 Pro 35Kで使っていたMouse Dock Proは載っていません
旧Puckは新ドックに使えない
Mouse Dock V2 Proは同梱のPuck V2専用で、初代のWireless Charging Puckは使えないと公式FAQに書かれています
新ドックはV3 Pro 35Kにも使える
Mouse Dock V2 ProはV3 Pro 35Kにも対応しますが、無線の性能は旧世代(Gen-1)の水準になります
ドックの保証は1年
マウス本体が最長2年なのに対し、Mouse Dock V2 Proは最長1年です

FPS向けの軽量マウスとは用途が違う

重量の比較(公称値、ブラック)

各メーカーの製品ページの公称値(ケーブル・ドングルを除く)

Basilisk V3 Pro 35K112g
Basilisk V4 Pro100g
Basilisk V4 HyperSpeed94g
ロジクール PRO X3 SUPERSTRIKE59g
Razer DeathAdder V4 Pro56g

同じ3万円前後のマウスでも、Basilisk V4 ProとFPS向けの軽量マウスでは、作りの方向がまったく違います。DeathAdder V4 Proは同じRazerの右手用エルゴノミック形状ですが、56gでBluetoothもチルトホイールもなく、カスタマイズできる操作は8個です(公式表記は「プログラム可能な8個のコントロール」)。ロジクールのPRO X3 SUPERSTRIKEは左右対称に近い59gの5ボタンで、クリックの深さを調整できるラピッドトリガーが売りです。詳しくはPRO X3 SUPERSTRIKEは買いかで比べました。

Basilisk V4 Proが向く
スキルやアイテムをサイドボタンに割り当てるMMORPGやMOBA、ボタンにショートカットを割り当てて作業にも使う人。マルチファンクショントリガーを押している間だけ全ボタンの機能を切り替えるHypershiftを使えば、14個の操作に2組の機能を持たせられます。MMORPG.comのレビュアーはAION2などで試し、スキルバーをサイドボタンに割り当てて遊び、ボタンの多いNaga V3 Proがなくても困らなかったと書いています
軽量マウスが向く
VALORANTやCS2、Apex Legendsのように、素早く振り向いて狙う時間が長いFPS。100gのマウスでも遊べますが、重さは振り向きの速さと疲れに直結します
Naga系が向く
スキルを10個以上マウスで直接押したいMMORPG。親指側に最大12個のボタンを並べられるNagaシリーズのほうが、Basiliskより多くのスキルをそのまま置けます

マウスの重さと形の選び方はゲーミングマウスの選び方で、手の大きさと持ち方から整理しています。FPS向けで価格を抑えるなら、G304 X SUPERLIGHTのような1万円台の軽量マウスでも十分です。

買う前に知っておきたい弱点

AIボタンの誤操作
3つのサイドボタンの初期設定は、前から順にAIプロンプトマスター、マウスボタン5、マウスボタン4です。GamingTrendのレビュアーは、AIを呼び出すこのボタンを意図せず6回ほど押してしまい、リロードに割り当て直したと書いています。Windows Centralもレビューの見出しで、AI機能は載っていてほしくなかったと書いています。Synapseで割り当てを変えれば解決しますが、買ってすぐ確認したい点です。なお、公式サイトのボタン図にはパーフェクト180の表記もあり、初期設定は発売後に実機で確認します
M1エッジボタンの位置
左クリックの外側にある新しいボタンは、初期設定ではプロファイルの切り替えです。Insider Gamingは誤って押しやすいと指摘する一方、basic-tutorials.comは通常のクリックでは誤操作しない位置と評価していて、評価が割れています。手の大きさで変わる部分なので、使わないなら無効にしておくと安心です
右手専用で100g
左利きの人は使えません。100gは多ボタン機としては軽めですが、軽量マウスに慣れた人には重く感じます
ライティングは減った
13ゾーンから7ゾーンになりました。光り方の細かさを重視するならV3 Pro 35Kのほうが上です
パーフェクト180の扱い
ボタン1つで真後ろを向ける機能で、Insider Gamingのレビューでは「チート同然」という声があることにも触れています。競技大会で使えるかどうかは、大会ごとのルールで確認してください
Amazonの商品情報
10月12日時点、Amazonの商品情報では最大感度が40,000DPI、V4 HyperSpeedには「最大8000Hz」の記載や乾電池の同梱表記があり、Razerの製品ページと食い違う部分がありました。仕様は公式ページで確認してください

メインスイッチはオプティカル式で、金属の接点がないので、接点の摩耗によるチャタリングは原理的に起こりません。クリックが2回になる症状の原因はマウスのチャタリング(ダブルクリック病)の原因と直し方で説明しています。また、100gクラスのマウスは軽量マウスより滑り出しが重く感じやすいので、滑りやすいマウスパッドと組み合わせると扱いやすくなります。選び方はマウスパッドの選び方にまとめました。

Amazonで買うなら

価格・在庫は変わりやすいので、リンク先で最新の表示を確認してください。以下はいずれも販売元・出荷元がAmazon.co.jpで、10月12日時点で予約を受け付けていました。

Razer Basilisk V4 Pro(ブラック)

100g/14操作/8,000Hzドングル同梱/11月発売予定

これからBasiliskを買う人向けです。Amazonの予約価格は27,981円でした。ホワイト(101g)はこちらで、同じ価格です。

Razer Basilisk V4 HyperSpeed(ホワイト)

95g/12操作/1,000Hz(8,000Hzは別売り機器)/11月発売予定

1,000Hzで十分で、充電ドックも要らない人向けです。ドックも使うなら、Razer公式ストアのセット(25,800円)のほうが安く済みます。Amazonの予約価格は18,981円でした。10月12日時点では、Amazon.co.jpが販売するブラックの商品ページは見つかりませんでした。

V3 Pro 35KはAmazonに日本正規代理店保証品の新品がなかったため、リンクを張っていません。Mouse Dock V2 Proも、10月12日時点ではAmazon.co.jpに商品ページが見当たりませんでした。FPS向けに軽いマウスを探しているなら、DeathAdder V4 Proのホワイト(57g)がAmazonのタイムセールで19,980円(10月12日時点、参考価格28,980円、販売元・出荷元Amazon.co.jp)でした。

Razer Basilisk V4 Pro(ブラック)

RECOMMENDED

Razer Basilisk V4 Pro(ブラック)

11月発売予定。8,000Hz対応ドングル同梱。ワイヤレス充電には別売りのMouse Dock V2 Proが必要です

※価格・在庫は変動します。リンク先で最新情報をご確認ください。

発売後に変わりうる点

この記事は発売前の10月12日時点の情報で書いています。次の点は発売後に確認して追記します。

発売日と実売価格
Razerの発表は「11月発売予定」で、日付はAmazonの商品ページの表示(11月6日)しか確認できていません。Amazonの価格は予約価格で、V3 Pro 35Kも含めて発売後に値動きする可能性があります
寸法と実測重量
寸法は製品ページ(127.5×75.8×42.7mm)と発表記事(130.0×75.1×42.5mm)で割れています。実測重量とバッテリーの実測も、10月12日時点で確認できたレビューにはありませんでした
国内のレビュー
現時点のレビューは海外のものです。国内での使用感、特にサイドボタンとM1エッジボタンの押しやすさは、手の大きさで評価が変わるため、発売後の国内レビューも確認してください
公式ストアのセット価格
ドック付きセットの価格(25,800円、34,900円)は10月12日時点の購入画面の表示です。発売後に変わる可能性があります

総評

4.0

良い点

  • +V3 Pro 35Kより12g軽く、サイドボタンとM1エッジボタンが増えて操作は14個に
  • +同梱のドングルで8,000Hzに対応し、1,000Hzなら最大200時間のバッテリー
  • +公式ストア価格でV3 Pro 35Kとの差は1,000円。ドック付きセットなら別々に買うより5,060円安い

気になる点

  • −ワイヤレス充電には別売りのドックが必要で、旧ドックは対応表にない。8,000Hzと充電が目当てならHyperSpeedとドックのセットのほうが安い
  • −初期設定のAIボタンは誤操作の報告があり、M1エッジボタンは押しやすさの評価が割れている
  • −100gの右手専用機で、FPS専用には重い。ライティングは13ゾーンから7ゾーンに減った

よくある質問

Q.Basilisk V4 ProとV3 Pro 35Kの違いは何ですか?

A.重量が112gから100gになり、3つ目のサイドボタンとM1エッジボタンが加わって操作が13個から14個に増えました。同梱のドングルで8,000Hzが使えるようになり、センサーはFocus Pro 50K Gen-3、ホイールは48段階のモードを持つGen-2、バッテリーは1,000Hzで140時間から200時間に延びています。ライティングは13ゾーンから7ゾーンに減りました。

Q.V3 Pro 35KからV4 Proに買い替える価値はありますか?

A.多くの人には不要です。形の基本は同じで、MMORPG.comのレビューでも、最近のBasiliskを持っているなら劇的な変化ではないとされています。サイドボタンを増やしたい、軽くしたい、8,000Hzを追加費用なしで使いたいという場合に検討してください。

Q.Basilisk V4 ProとV4 HyperSpeedはどちらを選べばいいですか?

A.1,000Hzで十分で充電ドックも要らないなら、V4 HyperSpeed(18,980円)で足ります。形と寸法、サイドボタン3つは同じです。8,000Hzやワイヤレス充電を使いたい場合も、Razer公式ストアのV4 HyperSpeedとMouse Dock V2 Proのセット(25,800円)がV4 Pro単体(27,980円)より安く済みます。V4 Proを選ぶ理由は、Focus Pro 50Kセンサー、48段階モードのあるGen-2ホイール、M1エッジボタンを含む14個の操作、1,000Hzで200時間のバッテリーです。

Q.Basilisk V4 Proはワイヤレス充電できますか?

A.本体だけではできません。別売りのMouse Dock V2 Pro(11,980円)を買い、底面のカバーをドック同梱のPuck V2に付け替えると使えます。マウスパッド型のHyperFlux V2にも対応しています。Razer公式ストアではV4 Proとドックのセットが34,900円で、別々に買うより5,060円安くなります。

Q.Basilisk V4 ProはFPSに向いていますか?

A.遊べますが、FPS専用なら最適ではありません。100gあり、56〜59gの軽量マウスより振り向きで重さを感じます。サイドボタンを多く使うMMORPGやMOBA、作業と兼用する人に向いたマウスです。

Q.Basilisk V4 Proの発売日はいつですか?

A.Razerの発表では日本は11月発売予定です。10月12日時点でAmazonの商品ページには発売予定日11月6日と表示されていますが、Razerから日付の正式な発表は確認できていません。

まとめ・次に読みたい記事

Basilisk V4 Proは、V3 Pro 35Kの形を引き継ぎながら、軽さとボタン数、8,000Hzへの対応をまとめて底上げした後継機です。V3 Pro 35Kを持っているなら急いで買い替える必要はありません。これから買うなら、V3 Pro 35Kより1,000円高いだけのV4 Proか、V4 HyperSpeedかの選択になります。ワイヤレス充電も使うならHyperSpeedとドックの公式セット(25,800円)が最も安く、V4 Proはセンサーとホイール、ボタン数、バッテリーに価値を感じる人向けです。ただし、どれも多ボタンの右手用マウスで、FPSだけを遊ぶなら軽量マウスのほうが満足度は高くなります。