ボクセルで作られた世界を探索し、地形ごと削って拠点を建てるサバイバルアクションRPG『Enshrouded霧の王国』が、2026年10月15日に早期アクセスを終えて正式版1.0になります。開発・販売はドイツのKeen Games。同じ日にPS5版も発売され、Xbox Series X|S版は2027年春に延期されました。2024年1月の早期アクセス開始から、プレイヤー数は2026年1月に500万人を超えています。
このゲームのPC選びが少しややこしいのは、遊び方によって重くなる場所が変わるからです。1人で遊ぶ人や友だちのワールドに参加する人は、描画を受け持つグラフィックボードで快適さが決まります。一方、最大16人のワールドを自分のPCで開く人には、ワールドの進行を処理する負荷が上乗せされます。開発元は専用サーバーの推奨スペックとして、16人なら8コア16スレッドのCPUと、1人あたり上り2Mbpsの回線を挙げています。
この記事では、Steam公式APIとKeen Gamesのサポートサイトで動作環境の原文を確認し、ソロ・参加側・ホスト兼プレイ・専用サーバーの4パターンに分けて必要なスペックを整理します。2024年のベンチマークを今の判断にそのまま使えない理由や、2年分のパッチノートから読み取れる「何が増えると重くなるか」も載せました。BTOの価格は2026年10月11日にドスパラ公式の製品ページで確認したものです。
先に結論(遊び方別のおすすめ)
以下は2026年10月11日にドスパラ公式で確認した、THIRDWAVEブランドの構成です。いずれもメモリ16GB(16GB×1枚)、SSD 500GBです。ドスパラは10月8日の価格改定以降、同じ型番でも白(01W)が黒(01B)より5,000円安いため、白の価格を載せています。
- ソロ・参加側/17万8,880円
- Ryzen 7 5700X + RTX 5060(AD-R7X56A-01W)。GPUは推奨のRTX 2070 Superを上回り、CPUは推奨のRyzen 7 2700Xと同じ8コア16スレッドです。同じRTX 5060でRyzen 5 7500F版(18万9,980円)より1万1,100円安く、コア数は多い構成です
- 本命/20万8,880円
- Ryzen 7 5700X + RTX 5060 Ti 16GB(AD-R7X56C-01W)。GPUに一段余裕を持たせ、VRAMも16GBになります。8コアなので、少人数で自分のワールドを開く遊び方にも対応できます
- 大人数のホスト兼プレイ/22万8,880円
- Ryzen 7 7700 + RTX 5060 Ti 16GB(AD-R7A56C-01W)。8コア16スレッドのままCPUの世代を上げ、ワールドの処理とゲームの描画を1台でこなす余裕を作ります。メモリは後述のとおり、使い方を見て増設を考えます
- 24時間ワールドを開けておきたい
- ゲーム用PCを買い替えるより、専用サーバーを別に立てるか、レンタルサーバーを借りるほうが向いています。公式の要件と、ホスト兼プレイとの違いは後半で説明します
公式の動作環境
Steam公式APIで2026年10月11日に取得した内容です。Keen GamesのサポートサイトにあるSystem Requirementsも同じ内容で(本文は2024年1月の公開時から編集されていません)、Intel Arcの記載だけがSteam側にしかありません。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
| CPU | Core i5-6400 / Ryzen 5 1500X(4コア) | Core i7-8700(6コア) / Ryzen 7 2700X(8コア) |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | GTX 1060 / RX 580 / Arc A380(VRAM 6GB以上) | RTX 2070 Super / RX 6700 XT / Arc A770(VRAM 6GB以上) |
| ネットワーク | ブロードバンド接続 | ブロードバンド接続 |
| ストレージ | 60GB | 60GB(SSD推奨) |
メモリは最低・推奨とも16GBで、8GBのPCは最低要件の時点で外れます。ゲーム本体も、メモリが16GB未満だと起動時に警告を出します。VRAMはどちらも「6GB以上」と書かれているので、現行の8GBのグラフィックボードで要件は満たします。Steam版はWindowsのみで、Mac・Linux版はありません。描画APIはVulkanで、開発元のパッチノートにもVulkanレイヤーに関する記述があります。エンジンはKeen Gamesの自社製「Holistic」で、UE5のゲームとは事情が異なります。
Steamストアページで確認する1.0で動作環境は変わるのか
10月11日時点では、まだ変わっていません。サポートサイトの動作環境ページは「早期アクセス期間を通じて、性能の低いPCでも遊べるように最適化を続けています。以下は現時点の動作環境です」という前置きのまま、2024年1月の公開以来、本文は編集されていません。1.0向けの改訂版は発表されていません。
手がかりになるのは、開発元が8月28日のSteamのお知らせで書いた次の一文です。
We really wanted to get the game to perform much better including on lower and middle-range systems
「ローエンドやミドルレンジのPCも含めて、ゲームの動作をずっと良くしたかった」という意味です。1.0では性能の改善が大きなテーマの1つで、少なくとも開発元の説明は要件を引き上げる方向ではありません。発売後に動作環境の表記が変わったら、この記事も更新します。
推奨GPUは現行のRTX 5060で上回れます
公式要件のGPUを、当サイトのGPU性能比較で使っている目安スコアで並べました。
公式要件のGPUと現行GPUの性能の目安
当サイトのGPU性能比較の目安スコア(概算・大きいほど高性能)。カッコ内はVRAM
RTX 5060は推奨のRTX 2070 Superより3割近く上にいます。GPUだけなら、現行のエントリークラスで推奨ラインを越えられるということです。ただし公式は、推奨スペックが何fpsを想定しているのか、どの解像度の話なのかを書いていません。推奨ちょうどの構成は「快適」の保証ではない、という点は公式スペックの罠で詳しく説明しています。
RTX 5060 Ti 16GBを本命に置いたのは、VRAMのためです。このゲームの公式要件は6GBなので本作だけなら8GBで足ります。ただ、これからの新作には8GBで足りなくなるタイトルが増えています(VRAM 8GBで足りないゲーム一覧)。他のゲームも遊ぶなら、16GB版を選ぶ理由になります。
「重い」と言われる理由と、2024年のベンチマークの読み方
ドイツのNotebookcheckは、早期アクセス開始直後の2024年1月に本作を検証し、グラフィック面では「パルワールドよりかなり要求が高い」と評価しました(Notebookcheckの検証)。最高画質(Max. Quality)で、デスクトップ版RTX 4080がフルHD 112.8fps・WQHD 89.9fps、ノート向けRTX 4060はフルHDで43fpsという結果です(DLSS・FSRはオフ)。
ただ、この数字を今の買い物の基準にするのはおすすめしません。2024年以降、パッチで描画の中身が大きく変わっているからです。
- 重くなる方向の変更
- 2025年5月のアップデートで霧と雲の描画(ボリュメトリック)が書き直され、木などの大きな物体も動的な大域照明に加わりました。2026年4月には序盤のSpringlands周辺が、植生の密度を上げる方向で作り直されています
- 軽くなる方向の変更
- 2026年4月のアップデートで、動的な大域照明の処理が軽くなり、ゲームのメモリ使用量が「大幅に」削減されたと公式のパッチノートに書かれています。水の流れのシミュレーションも何度か軽量化されています
- 1.0でさらに変わる
- 前述のとおり、開発元は1.0で性能の改善を進めると説明しています。発売後の実測が出るまで、2024年の数字は「当時はこうだった」という参考にとどめるのが安全です
つまり、ネットで見かける「RTX ◯◯で何fps」という数字は、いつのバージョンで測ったかによって上にも下にもずれます。当サイトで本作のグラボ別fpsを載せていないのはこのためで、1.0の実測データが出たら追記します。
DLSS・FSR・XeSSには対応、フレーム生成は未確認
公式のパッチノートと発表から確認できた対応状況です。
- DLSS(RTXシリーズ)
- 早期アクセス開始時から対応しています。NVIDIAは2024年1月の発表で、4K・最高設定で平均93%フレームレートが上がるとしていました
- FSR 3(AMDほか)
- 2024年7月のアップデートでFSR 2から置き換えられました
- XeSS(Intel Arc)
- 2025年5月のアップデートで、Intel製グラフィックボード向けに対応しました
- フレーム生成
- 2026年10月11日時点で、公式のパッチノートにフレーム生成を追加したという記述は見つかりませんでした。MODで導入する例はありますが非公式で、動作は自己責任になります。1.0で追加されるかは未発表です
アップスケーラーはどのメーカーのGPUでも使えるので、GPUのメーカーで大きな差は付きにくいタイトルです。各技術の違いと対応GPUはDLSS・FSR・XeSSはどのGPUで何が使えるかにまとめています。
遊び方で必要なスペックが変わる理由
本作のマルチプレイは、誰か1人のPC(または専用サーバー)がワールドを持ち、ほかのプレイヤーがそこへ参加する仕組みです。開発元のサーバーFAQによると、ワールドの進行はワールドを持つ側に保存され、キャラクターの進行は参加する各プレイヤーのPCに保存されます。
ワールドを持つ側は、自分の画面を描くだけでなく、敵の動き、拠点で働く住人、水の流れ、参加者全員の位置といったワールド全体の処理も引き受けます。参加する側は、その結果を受け取って自分の画面を描くのが主な仕事です。同じゲームでも、どちらの立場で遊ぶかでPCにかかる負荷の中身が変わります。
- ソロ
- 自分のPCがワールドを持ちますが、プレイヤーは1人だけです。快適さはおもにGPUで決まり、CPUは推奨の6〜8コアクラスで足ります
- 参加側
- ワールドの処理はホストか専用サーバーが受け持ちます。必要なのは自分の画面を描く力なので、ソロと同じ考え方でGPUを選びます。ホスト側の処理や回線が追いつかないときの引っかかりは、参加側のPCを強くしても解消しません
- ホスト兼プレイ
- ゲームを遊びながら、参加者全員分のワールド処理も1台で受け持ちます。人数が増えるほどCPUと回線の上り速度が効いてきます。ホストがゲームを終えるとワールドも閉じます
- 専用サーバー
- ワールドを持つだけの役割を、別のPCかレンタルサーバーに任せます。サーバー側は画面を描かないのでGPUは要りません。ホストが遊んでいなくても、仲間はいつでもワールドに入れます
開発元が挙げる専用サーバーの推奨スペック
Keen Gamesのサポートサイトには、専用サーバーの推奨スペックが人数別に載っています(Recommended Server Specifications、本文は2024年1月時点のもの)。必要なスペックは「サーバーで実際に遊んでいるプレイヤーの数に大きく左右される」と前置きしたうえで、次のように書かれています。
- 4〜6人
- Intel Core i7 3.2GHz相当またはAMDの同等品、6コア12スレッド。メモリ16GB。SSDに30GB以上の空き。上り回線は1人あたり2Mbps
- 16人
- Intel Core i7 3.7GHz相当またはAMDの同等品、8コア16スレッド。メモリ16GB。ストレージと回線の考え方は4〜6人と同じです
- サーバーのメモリ使用量
- サーバーFAQによると、何もしていない状態で約4.4GB、プレイヤー1人ごとに最大100MB増え、合計で6GBを超えないはずとされています
- ストレージ
- サーバーのファイルは展開後で約13GB。ワールドのセーブデータは1MB〜100MBで、大きな拠点が多いワールドほど大きくなります
- 対応OS
- 専用サーバーは現在Windowsのみです。Linux対応は「後日予定」とされています。Steamで本作を持っていれば、ライブラリの「ツール」から無料で入手できます
設定ファイルの説明には、プレイヤーの枠(最大16)を1つ増やすごとにサーバーの負荷が上がり、CPUやメモリが足りないときは枠を減らすと負担を軽くできる、とも書かれています。人数がそのまま負荷になる、ということです。
上り回線は「1人あたり2Mbps、下りも同程度」が目安なので、人数をかけると次のようになります。
専用サーバーに必要な上り回線の目安
開発元の推奨「1人あたり上り2Mbps」に人数をかけた計算値。実効速度で比べてください
数字だけ見ると小さく感じますが、これは「契約の最大速度」ではなく「実際に出ている上りの速度」と比べる必要があります。夜の混雑時間帯に上りが落ちる回線では、16人を迎えると参加者側で引っかかりが出ます。自宅の回線の実効速度と、Wi-Fiを有線に替える効果はpingが高いときの原因と対策で確認できます。
ホスト兼プレイは8コアを基準にします
自分のPCでワールドを開きながら遊ぶ場合の要件は、公式には書かれていません。ただ、ホスト兼プレイのPCは「ゲームの描画」と「専用サーバーと同じワールド処理」を同時に受け持つので、専用サーバーの推奨は最低限の目安として使えます。16人なら8コア16スレッドが基準です。
この考え方で見ると、BTOのCPU選びに1つ注意点があります。
- Ryzen 7 5700X
- 8コア16スレッド。16人の専用サーバーの推奨と同じコア数・スレッド数です。今回の構成では最も安く8コアを確保できます
- Ryzen 7 7700
- 8コア16スレッドで、5700Xより世代が1つ新しく、最大クロックも5.3GHzと高めです。大人数のホスト兼プレイで余裕を持たせたいならこちらです
- Ryzen 5 7500F
- 6コア12スレッド。世代は新しく1コアあたりの速さは5700Xを上回りますが、コア数は4〜6人向けの推奨と同じ水準です。ソロや参加側中心なら十分ですが、ドスパラでは同じGPUの5700X版より1万1,100円高いので、本作のために選ぶ理由は薄いです
- Ryzen 5 4500
- 6コア12スレッドで、推奨のi7-8700とコア数は同じですが、L3キャッシュは8MBと少なめです。ソロなら動く範囲ですが、ホスト役を長く続けるなら避けたいCPUです
開発元はホストの負荷を軽くする改善を続けています。2025年5月のアップデートでは「マルチプレイのホストと専用サーバーのCPU性能を大幅に最適化した」、2025年11月のパッチでは「プレイヤーがホストするセッションと専用サーバーの両方に向けた、複数予定している性能改善の最初のもの」で、効果は大きな水域の周辺で特に出る、と書かれています。1コアあたりの速さとコア数のどちらがどれだけ効くのかを比べた検証は見つけられなかったため、ここでは公式の推奨どおりコア数を基準にしました。CPUの序列全体はCPU性能比較をご覧ください。
2年分のパッチノートから分かる「重くなる場面」
早期アクセス中のパッチノートを読み返すと、開発元が性能の改善対象として繰り返し挙げている場面があります。どれもワールドを持つ側の処理が増える場面です。
- 住人や動物が多い拠点
- 2024年11月と12月のパッチで、住人が多く行動範囲が広い拠点や、動物と住人が多いワールドの性能改善が続けて入っています
- 大量の水が流れる場所
- 水のシミュレーションは2025年11月の追加以降、何度も軽量化されています。2026年5月には、大きな湖の近くに建てた拠点で極端な引き戻し(ラバーバンディング)や性能低下が起きる不具合が修正されました
- 参加人数
- 前述のとおり、サーバーのプレイヤー枠を1つ増やすごとに負荷が上がると、開発元自身が書いています
拠点を大きくしてから重くなったと感じたら、まず住人の数や、拠点の近くを流れる水を疑ってみてください。画質設定を下げてもfpsが変わらないなら、GPUではなくCPU側が上限になっています。同じ症状が出るゲームと見分け方はGPUを上げても速くならないゲーム一覧にまとめています。
メモリ16GBで足りるか
公式の推奨は16GBです。ソロや参加側なら、16GBで始めて問題ありません。
迷うのはホスト兼プレイです。開発元の数字は「専用サーバーのプロセス単体で4.4〜6GB」というもので、ゲームを遊びながらワールドを開いたときに何GB使うかは公表されていません。2026年4月にゲームのメモリ使用量が大幅に減ったという改善も入っており、早期アクセス時代の体験談もそのまま当てはまりません。
ドスパラで32GB(16GB×2)に変えると、5700X機で+4万9,900円、7700機で+5万6,100円かかります(2026年10月11日時点)。最初から盛るには高い金額です。2026年はメモリの市販価格も上がっているので、増設するときは市販品の実売価格と比べてから決めてください。今回挙げた構成は16GB×1枚なので、空いているスロットに後から同じ規格のメモリを足せます。大人数で遊んでいるときにタスクマネージャーでメモリ使用率が9割前後に張り付くようなら増設する、という順番が無駄がありません。
なお、1枚挿しのままより2枚組(デュアルチャネル)のほうがCPUの処理が速くなりやすいことは覚えておいてください。同じ16GBのまま8GB×2に変えると、5700X機は+5,000円、7700機は+1万5,000円です。メモリを32GBにすべきゲームの傾向はメモリ32GBが必要なゲーム一覧、パルワールドのように拠点規模でメモリが増える例はパルワールド向けゲーミングPCで解説しています。
予算別の構成例
すべて2026年10月11日にドスパラ公式の製品ページで確認した価格です(白の01W)。GPUやメモリの価格は変動が激しいため、購入前に最新の価格を確認してください。
- 17万8,880円 — ソロ・参加側の入り口
- Ryzen 7 5700X + RTX 5060 + 16GB DDR4(16GB×1) + 500GB SSD(AD-R7X56A-01W)。GPUは推奨を上回り、CPUは8コアです。4人前後で自分のワールドを開く程度なら、この構成でも対応できます
- 20万8,880円 — 本命
- Ryzen 7 5700X + RTX 5060 Ti 16GB + 16GB DDR4(16GB×1) + 500GB SSD(AD-R7X56C-01W)。GPUに一段余裕があり、VRAM 16GBで他の新作にも備えられます。ソロから少人数のホストまで、迷ったらこれです
- 22万8,880円 — 大人数のホスト兼プレイ
- Ryzen 7 7700 + RTX 5060 Ti 16GB + 16GB DDR5(16GB×1) + 500GB SSD(AD-R7A56C-01W)。本命から2万円上乗せしてCPUの世代を上げ、メモリもDDR5になります。8人を超える人数で自分のワールドを開くなら、余裕を見てこちらを選ぶのが当サイトのおすすめです
価格帯ごとの選び方は15万円前後のおすすめゲーミングPCと20万円台のおすすめゲーミングPCでも整理しています。
16人を毎日のように迎えるなら、ゲーム用PCを強くするより専用サーバーを分けるほうが筋がよい選択です。専用サーバーはGPUが要らず、公式推奨でもメモリは16GBです。ホストが遊んでいない時間も仲間がワールドに入れるので、人数が多いグループほど便利になります。開発元のFAQによると、ゲーム内からG-PORTALのサーバーを直接レンタルすることもでき、ほかのレンタル業者も使えます。
中古のゲーミングPCはおすすめしません。ホスト中にカクつきや切断が起きたとき、原因がゲームの負荷なのか、回線なのか、前の持ち主の使い方で傷んだパーツなのかを自分で切り分けられないからです。詳しくは中古ゲーミングPCを勧めない理由をご覧ください。
Steam Deckは「非対応」、Steam Machineは「確認済み」
SteamのSteam Deck互換性情報で、本作は「非対応」です。理由はグラフィック性能で、Valveのテストで性能が足りないと判定されています。一方、開発元のサポートサイトには(2024年1月の記述ですが)「推奨の既定設定でSteam Deckでも動作する」とあり、初回起動時はシェーダーの準備のため1〜2分黒い画面が続くことがある、と既知の問題が書かれています。動きはするけれど、Valveの基準では快適とは言えない、という食い違いです。
同じSteamの互換性情報で、Steam Machineでは「確認済み」になっています。既定の設定で快適に動くという判定です。テレビにつないで遊ぶ選択肢として気になる人は、Steam MachineとゲーミングPCの比較も参考にしてください。携帯機全般の選び方は携帯ゲーミングPCの選び方にまとめています。
開発元のFAQでは、NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW」でも遊べるとしています。PCの性能を気にせず試せる方法ですが、料金プランごとの利用時間や操作の遅延といった制約があります。比較はクラウドゲームとゲーミングPCの比較をご覧ください。
そのほか押さえておきたいこと
- 価格
- Steam版は4,840円です(2026年10月11日時点)。開発元は早期アクセスの終了後に値上げすると以前から告知しており、1.0を前にした9月8日に欧州価格を29.99ユーロから39.99ユーロへ引き上げました
- 日本語
- Steamの対応言語に日本語が入っています
- マルチプレイ
- 最大16人の協力プレイに対応しています。開発元のFAQでは、オフラインで1人でも遊べるとしています
- PS5版とのクロスプレイ
- ドイツのEurogamer.deによると、1.0の時点ではPCとPS5のクロスプレイは間に合わず、後のパッチで対応する予定です。作った拠点を共有する「アドベンチャー共有」機能は、発売時からPCとPS5の間で使えるとされています
- 1.0で増える要素
- 開発元の発表では、最終ボスであるドラゴン(Fell Dragon Youngling)戦の作り直し、レバーや感圧板で扉や罠を動かせる論理回路システム「Sparkworks」、魔法9種の追加などが予告されています。すべての変更点は発売時の更新履歴で公開される予定です
- ストレージ
- 必要な空き容量は60GBで、推奨環境ではSSD推奨です。今回の構成はどれも500GBのSSDなので収まりますが、同じPCで専用サーバーも動かすなら、さらに30GBほどの空きを見てください。容量の決め方はストレージの選び方で解説しています
よくある質問
Q.Enshrouded(霧の王国)の推奨スペックは?
A.Windows 10(64bit)、Core i7-8700またはRyzen 7 2700X、メモリ16GB、GeForce RTX 2070 Super・Radeon RX 6700 XT・Intel Arc A770のいずれか(VRAM 6GB以上)、空き容量60GB(SSD推奨)です。2026年10月11日にSteam公式APIで確認した内容で、早期アクセス中の表記のままです。
Q.最低スペックはどれくらいですか?
A.Windows 10(64bit)、Core i5-6400またはRyzen 5 1500X、メモリ16GB、GeForce GTX 1060・Radeon RX 580・Intel Arc A380のいずれか(VRAM 6GB以上)、空き容量60GBです。メモリ8GBのPCは最低要件を満たしません。
Q.1.0で推奨スペックは上がりますか?
A.2026年10月11日時点で、1.0向けの改訂は発表されていません。開発元は8月のお知らせで、ローエンドやミドルレンジのPCも含めて動作を大きく改善したいと説明しており、要件を引き上げる方向の発言はしていません。
Q.RTX 5060で遊べますか?
A.遊べます。RTX 5060は推奨GPUのRTX 2070 Superを上回る性能で、VRAM 8GBも公式要件の6GB以上を満たします。他の新作も遊ぶなら、VRAM 16GBのRTX 5060 Ti 16GBを選ぶと長く使えます。
Q.16人で遊ぶにはどんなPCが必要ですか?
A.自分のPCでワールドを開くなら、開発元が専用サーバーの16人向けに推奨している8コア16スレッドのCPUを基準にしてください。回線は1人あたり上り2Mbpsが推奨で、16人なら32Mbpsです。頻繁に大人数で遊ぶなら、専用サーバーを別に立てるかレンタルするほうが安定します。
Q.専用サーバーの推奨スペックは?
A.開発元によると、4〜6人なら6コア12スレッドのCPU(Core i7 3.2GHz相当)、16人なら8コア16スレッドのCPU(Core i7 3.7GHz相当)、どちらもメモリ16GB、SSDに30GB以上の空き、上り回線は1人あたり2Mbpsです。サーバー自体のメモリ使用量は4.4〜6GBとされています。現在はWindowsのみの対応です。
Q.Steam Deckで遊べますか?
A.SteamのSteam Deck互換性情報では、グラフィック性能を理由に「非対応」です。開発元は既定の設定なら動作するとしていますが、快適さは期待しないほうが安全です。Steam Machineでは「確認済み」になっています。
Q.フレーム生成は使えますか?
A.2026年10月11日時点で、公式のパッチノートにフレーム生成を追加したという記述は見つかりませんでした。DLSS・FSR 3・XeSSのアップスケーリングには対応しています。MODで導入する方法はありますが非公式です。
Q.PS5の友だちと一緒に遊べますか?
A.Eurogamer.deの報道によると、1.0の時点ではPCとPS5のクロスプレイには対応せず、後のパッチで対応する予定です。拠点を共有するアドベンチャー共有機能は、発売時からPCとPS5の間で使えるとされています。
まとめ・次に読みたい記事
『Enshrouded霧の王国』の推奨スペックは、RTX 2070 Super・Core i7-8700 / Ryzen 7 2700X・メモリ16GB・容量60GBです。GPUは現行のRTX 5060で上回れるので、ソロや参加側ならRyzen 7 5700X+RTX 5060の17万8,880円から、迷ったらRTX 5060 Ti 16GBの20万8,880円が本命です。
自分のPCで大人数を迎えるなら、選び方の軸はGPUからCPUのコア数と上り回線に移ります。16人のホストは8コア16スレッドと上り32Mbpsが公式ベースの目安で、毎日のように大人数で遊ぶなら専用サーバーを分けるほうが合理的です(価格はいずれも2026年10月11日時点のドスパラ価格)。1.0の発売後に動作環境や実測データが出たら、この記事を更新します。ほかのゲームの目安は人気ゲーム別おすすめゲーミングPC一覧にまとめています。



