arkhive(アークハイブ)は、秋葉原のPCパーツ店「パソコンショップアーク」が手がけるBTOブランドです。ドスパラやマウスに比べると知名度は低く、評判を調べても出てくるのは数年前の情報か、提供表記つきのレビュー記事が中心です。「中身にこだわる店らしいけれど、実際のところ高いのか、安いのか」が見えにくいショップだと思います。

結論から書くと、型番の公開範囲は当サイトで扱ってきたBTOの中でいちばん広く、マザーボード・電源・ケース・CPUクーラーまでメーカー名と製品名が商品ページに並びます。そしてドスパラと構成を揃えて比べると、帯によってはarkhiveのほうが安くなりました。一方で納期は標準7〜10日と遅めで、BTO本体の返品は原則できません。

この記事は、arkhive公式の商品ページ・保証規約・特定商取引法の表記を2026年10月4日に直接読み、同じCPUとGPUを積んだドスパラの機種とメモリ・SSD・送料まで揃えて差額を計算しました。ネット上の口コミの寄せ集めではなく、規約と構成表から判断できることだけを書いています。

先に結論

構成を自分の目で確かめてから買いたい人に向いています
標準構成の段階でマザーボードや電源の製品名まで分かるので、購入前に拡張性や電源容量の余裕を調べられます
価格は「本体価格だけ」で判断しないでください
arkhiveは送料無料で、メモリが最初から2枚挿しの構成が多いです。他社の最安構成と比べると高く見えても、条件を揃えると逆転する帯があります
急いでいる人には向きません
標準の納期は注文確定から出荷まで7〜10日です。即納シリーズもありますが、選べる構成は限られます
返品できないことは前提にしてください
受注生産のBTOは原則返品不可です。初期不良の申告期限(納品書の発行日から12営業日以内)は短めなので、届いたらすぐ動作確認をしてください

arkhiveとパソコンショップアークの基本

運営はパソコン工房と同じグループです
店名の正式表記は「パソコンSHOPアーク」です。運営する株式会社アークは1999年5月設立で、資本金1,000万円の99.5%を株式会社ユニットコムが出資しています。ユニットコムはパソコン工房を運営する会社で、同社の事業紹介ページにもアークがグループのブランドとして並んでいますアーク会社概要
arkhiveは2020年11月に始まったブランドです
それ以前からアークはBTOパソコンを販売していましたが、2020年11月5日に「arkhive」としてブランド化しました。ゲーミング向けのほか、クリエイター向け・ビジネス向け・ワークステーションも同じブランドで扱っています
4つのシリーズに分かれています
自由にカスタマイズできる「Custom」、構成を絞った即納の「Alternate」、ASUS・MSI・Corsairなどとのコラボやゲーム推奨モデルの「Alliance」、数量限定の「Limited」です。2026年10月4日時点で、ゲーミングデスクトップの一覧には276件が並んでいました
組み立ては秋葉原の自社ビルです
会社概要によると、BTO事業部(製造部)は秋葉原の店舗と同じ通運会館の地下1階と4階にあります。公式サイトは「MADE IN AKIHABARA」をうたっています
支払い方法は20通り以上です
クレジットカード、Amazon Pay、PayPayなどのほか、ドスパラが対応していないペイディ(後払い)や、ビットコイン払いにも対応しています。三井住友カードのショッピングクレジットは36回まで手数料無料です。ブランドページや商品ページの支払い欄には「最大48回」という記載が残っていますが、2026年9月7日のお知らせと特設ページの金利表では0%は36回までで、48回は手数料がかかります

運営母体がパソコン工房と同じという点は、評判記事ではあまり触れられていません。とはいえ価格や保証の仕組みはそれぞれ独立していて、パソコン工房の全国約80店舗で修理を受け付けてもらえるといった連携は確認できませんでした。パソコン工房側の条件はパソコン工房(LEVEL∞)の評判で整理しています。

型番はどこまで公開されているか

arkhiveの看板は「パーツ型番明記」です。公式のブランドページでは、多くのBTOメーカーがCPU以外を主要スペックの表記にとどめているのに対し、標準構成からカスタマイズパーツまで可能な限り型番を書いている、と説明しています。

実際に、RTX 5070を積んだ最安クラスのモデル「arkhive Gaming Custom GC-A7G57M AG-AR8B55MGB7-TS1」(税込29万9,800円)の商品ページを開くと、標準構成はこう書かれていました。

CPU
AMD Ryzen 7 5700X
CPUクーラー
PC COOLER CPS RZ400V2-BK(サイドフロー型の空冷)
マザーボード
ASUS PRIME B550M-A WIFI II(Micro-ATX、無線LAN対応)
メモリ
32GB(16GB×2)DDR4-3200。アークの自社ブランド「Ark Selection Memory」で、チップはNANYA製と記載
グラフィックボード
GeForce RTX 5070 12GB。カードはASUS DUAL OC
SSD
1TB NVMe Gen4。Kingston NV3シリーズ
ケース
Thermaltake S100 Tempered Glass(Micro-ATX)
電源
650W 80PLUS BRONZE。COUGAR ATLAS 650

8項目すべてにメーカー名が付いています。当サイトの検証では、ツクモ(G-GEAR)はマザーボードの型番を公開している点が強みでした。パソコンショップSEVENはSSDの型番を標準構成で明記し、電源はカスタマイズ画面で銘柄から選べる、という開示の仕方でした。arkhiveは標準構成の時点でグラフィックボードのメーカーやケースまで分かる点で、さらに一歩進んでいます。

比較として、同じ日にドスパラのGALLERIAの商品ページを見ると、標準のSSDは「1TB SSD(M.2 NVMe Gen4 DRAMキャッシュ TLC)」という書き方でした。WD SN850Xのように銘柄が書かれたSSDは、追加料金を払って選ぶオプションの側に並んでいます。

arkhive GC-A7G57M(RTX 5070)の商品ページ

型番が分かると何を判断できるか

SSDの性格が分かります
RTX 5070 Ti搭載の「GC-I7G57M AG-IA24C2TZ89MGB7I-AC2」は、容量2TBのKingston NV3を積んでいます。TechPowerUpが2024年に検証した2TB版のNV3は、DRAMキャッシュを持たずにメインメモリの一部を借りる方式(HMB)で、NANDはQLCでした。容量の大きさだけでなく、書き込みの多い使い方に向くかどうかまで購入前に調べられますTechPowerUpのKingston NV3レビュー(英語)
将来のGPU交換で電源が足りるか調べられます
電源の銘柄と容量が分かれば、メーカーの仕様ページで12V出力や補助電源コネクタの本数を確認できます。容量の考え方は電源ユニットの選び方にまとめました
増設の余地を購入前に確認できます
マザーボードの型番が分かれば、M.2スロットの本数や対応する規格をメーカーのページで確認できます。たとえばASUS PRIME B550M-A WIFI IIは、PCIe 4.0×4接続とPCIe 3.0×2接続のM.2スロットを1本ずつ備えていると商品ページに書かれています

型番が出ないケースもあります

一部のシリーズは型番を表記しません
公式のブランドページとFAQの両方に、一部のラインアップ・モデルは型番表記を行っていないと注記があります
品薄のパーツは指定できないことがあります
グラフィックボードやメモリが品薄のときは、メーカーや型番の指定ができない場合があると明記されています。2026年はメモリとGDDR7の供給が厳しいので、注文時に確認しておくと安心です
メモリは自社ブランドの場合があります
上の例のように「Ark Selection Memory」というアークのブランド品が使われることがあります。チップのメーカー(NANYA)は書かれていますが、CrucialやKLEVVのような市販ブランド品とは扱いが違う点は知っておいてください

価格はドスパラと構成を揃えて比べました

arkhiveの商品一覧を価格順に並べると、同じGPUでもドスパラより高く見える機種が目立ちます。ただ、arkhiveは送料無料で、メモリは2枚挿し、SSDは1TB以上という構成が多いのに対し、ドスパラの最安構成はメモリ1枚挿し・SSD 500GBで、送料が全国一律3,300円かかります。そこで、CPUとGPUが同じ機種どうしで、ドスパラ側をarkhiveの構成に寄せて総額を出しました。価格はいずれも2026年10月4日時点の目安です。

RTX 5060 Ti 8GB帯はarkhiveが約1.9万円安い
arkhive GC-A7G56M(Ryzen 7 5700X/16GB=8GB×2/1TB)は17万9,800円で送料無料。ドスパラのTHIRDWAVE AD-R7X56B-09B(34周年記念モデル、Ryzen 7 5700X)は本体17万1,080円ですが、メモリが16GB×1枚の1枚挿しです。8GB×2へ変更(+5,000円)、SSDを1TBへ変更(+19,000円)、送料3,300円を足すと19万8,380円になり、差は1万8,580円でした。なおこの本体価格は2026年10月30日10時59分までの「ドスパラ周年祭」の34周年記念モデルの価格で、通常モデル(LEDファン標準搭載モデル、本体18万1,080円)で計算すると20万8,380円、差は2万8,580円に広がります
RTX 5070帯はドスパラが約1.1万円安い
arkhive GC-A7G57M(Ryzen 7 5700X/32GB/1TB)は29万9,800円。ドスパラのGALLERIA XGR7M-R57-GD(LEDファン標準搭載モデル、Ryzen 7 5700X)は本体24万1,080円に、32GB(16GB×2)への変更2万4,950円、1TBへの変更1万9,000円、送料3,300円を足して28万8,330円。差は1万1,470円でドスパラが安くなりました。ただしこの32GBの価格は周年祭のカスタマイズ半額が適用された金額で、半額でない場合(4万9,900円)はドスパラが31万3,280円となり、arkhiveが約1.3万円安くなります
RTX 5070 Ti帯はarkhiveが約5.3万円安い
arkhive GC-I7G57M(Core Ultra 7 270K Plus/32GB DDR5/2TB/360mm水冷/850W GOLD)は42万9,800円。同じCPUとGPUのGALLERIA XDC7A-R57T-GD(32GB DDR5/1TB/240mm水冷/750W GOLD)は47万9,980円に送料3,300円で48万3,280円です。arkhiveのほうが5万3,480円安く、SSD容量・水冷・電源もひと回り上でした。SSDの方式(DRAMの有無)は前述のとおりドスパラ側が有利です

CPUとGPUが同じ機種を、メモリ・SSD・送料まで揃えた総額

2026年10月4日時点。ドスパラはarkhiveの構成に合わせてカスタマイズした金額+送料3,300円。arkhiveは送料無料

RTX 5060 Ti 8GB — arkhive17.98万円
RTX 5060 Ti 8GB — ドスパラ19.84万円
RTX 5070 — arkhive29.98万円
RTX 5070 — ドスパラ28.83万円
RTX 5070 Ti — arkhive42.98万円
RTX 5070 Ti — ドスパラ48.33万円

つまり「arkhiveは高い」とも「安い」とも言い切れません。各帯の最安機種を本体価格だけで並べると3帯ともドスパラが安く見えます(RTX 5070 Ti帯ならドスパラはRyzen 7 5700X搭載機が34万9,980円)。しかしCPUとメモリ・SSD・送料を揃えると、2帯でarkhiveが逆転します。メモリの1枚挿しと2枚挿しの差はメモリの選び方で説明していますが、ゲームではデュアルチャネル(2枚挿し)が基本なので、揃える意味のある差です。ドスパラ側の条件はドスパラ(GALLERIA)の評判で詳しく扱っています。

もうひとつ注意があります。今回の比較のうち、RTX 5060 TiとRTX 5070の機種はThermaltakeのS100というミニタワーケースのモデルでした。同じRTX 5070でもピラーレスケースやコラボモデルを選ぶと40万円台まで上がります。なおRTX 5070 Ti機はピラーレスのAntec Constellation C2Mを積んだうえでこの価格です。

arkhive GC-I7G57M(RTX 5070 Ti)の商品ページ

納期は7〜10日。急ぐなら即納シリーズ

標準は注文確定から出荷まで7〜10日
商品ページには「即納パーツ構成のみでご注文の場合『7~10日』」と書かれています。取り寄せパーツを含む構成だと「18~28日」ですアークの納期・製造工程の案内
時間がかかる理由は検証工程です
公式の工程説明によると、組み立て後に1台ずつ合計24時間以上、12項目の動作検証を行っています。
即納のAlternateシリーズは1〜5日
構成を絞った「Alternate」は、即納パーツのみなら1〜5日で出荷です。ただし2026年10月4日時点ではCore Ultra 7とRTX 5060 Ti 16GBの組み合わせで37万9,800円からと上位構成中心で、安く早くという選び方には向きません
他社との差は大きいです
ドスパラは在庫モデルなら翌日出荷、パソコンショップSEVENは平均1〜2営業日、ツクモは1週間前後です。arkhiveは「待てる人の店」と考えてください

保証とサポート

標準保証は1年、修理はセンドバック方式
通販で購入したBTOパソコンの無償修理期間は「購入日より1年間と2日間」です。修理品は自分で送り、無償修理期間中の送料は往復を片道ずつ負担し合う形ですアーク保証規約
初期不良の申告期限は12営業日
納品書の発行日から12営業日以内に申告し、16営業日以内に送ると、不良が確認できれば新品と交換になります。このとき往復の送料はアーク負担です。期限を過ぎると通常の修理扱いになるので、届いたらすぐに新品PCの初期不良チェックをしてください
症状が再現しないと費用がかかります
検証の結果、正常と判定された場合は最大3,240円の検証料と往復送料がかかると規約にあります。送る前にサポートへ症状を伝えて相談するのが先です
延長保証は最大3年
2年保証は本体価格(税別)の6%、3年保証は10%です。本体価格が10万円(税別)未満ならそれぞれ6,600円・11,000円。自然故障なら修理金額の上限も回数の制限もありません。落下・水没・落雷などは対象外ですアークのBTO延長保証
冷却ファンは消耗品扱いです
BTOのFAQによると、本体に付属する各冷却ファンは消耗品として初期不良交換のみの対応で、初期不良期間を過ぎると1年の保証期間内でも故障は有償修理になります。当サイトで確認した他社の規約には見当たらない注意点です
電話は24時間受け付けています
11時〜18時は通常窓口、18時〜翌11時は夜間窓口の番号に電話がつながる体制です。メールフォームも24時間受付です。秋葉原の店舗でもサポートを受け付けますが、事前連絡なしの持ち込みは時間がかかると規約に書かれていますアーク24時間365日サポート
自分で増設したときの扱い
保証規約は、改造やお客様による部品の交換など人為的な操作に起因する故障を保証対象外としています。延長保証の規約には、保証期間内に増設・交換した場合は出荷時の状態に戻して送るよう書かれています。増設そのもので保証が消えるとは書かれていませんが、作業が原因の故障は自己責任です
パーツの箱と保証書は捨てないでください
FAQには、保証を受ける際にアークの納品書とあわせてメーカー保証書が必要になる場合があり、マザーボードは外箱に保証書が付いていると書かれています。箱は保管しておきましょう

各社の修理条件の違いはBTOパソコンが故障したときの修理ガイドにまとめていますので、あわせて確認してください。

返品とキャンセル

BTO本体は原則返品不可です
BTOパソコンの商品ページは「商品取扱い区分-[A]」で、特定商取引法の表記ではお客様都合の返品・交換は原則受け付けない区分です。例外は配送ミスや配送事故などに限られ、クーリングオフも使えませんアーク特定商取引法に基づく表示
構成の変更は注文確定の連絡前まで
FAQによると、注文後に構成を変えたい場合は、注文確定の連絡が来る前にメールか電話で伝えれば対応してもらえます
返品できる3社とは違う側です
当サイトの調査では、お客様都合の返品に対応するのはマウスコンピューター・ツクモ・Dellの3社でした。arkhiveはドスパラやSEVENと同じく返品不可の側です。詳しくはBTO9社の返品ポリシー比較をご覧ください

秋葉原の店舗でできること、できないこと

実店舗があることはarkhiveの強みですが、何でも頼めるわけではありません。公式のFAQと店舗案内で確認できた範囲で整理します。

できること — 店頭でBTOを注文する
サイトに載っている構成は店頭でも注文でき、スタッフに相談しながらカスタマイズパーツを選べます。店頭でもショッピングローンの0%金利を実施しています
できること — 実機と周辺機器を触る
店内にはゲーミングPCのデモ機や、マウス・キーボードなどのゲーミングデバイスのコーナーがあります。自作パーツ店なので、メモリやマザーボードの品ぞろえも厚いです
できること — 出張設置・設定を頼む
PCの設置・接続・初期設定・データ移行を代行する出張サービスがオプションで用意されています
できないこと — 手持ちのパーツやOSを組み込んでもらう
持ち込みパーツを使った組み立て代行、持ち込みOSのインストールはいずれも原則行っていません。カスタマイズメニューにないパーツでの注文もできません
できないこと — 電話で注文する
BTOの注文はオンラインストアか秋葉原の店頭のみです。電話は相談まで受け付けています
営業時間
東京都千代田区外神田3-16-18 通運会館1F。平日11時30分〜20時、土日祝11時〜19時30分です。JR秋葉原駅から徒歩約7分です

口コミ・評判を読むときの注意

arkhiveの評判を調べると、まず目に入るのはメディアのレビュー記事です。ただし公式サイトが紹介しているレビューには、提供元がアークであると明記された記事が含まれます。たとえば2021年3月のASCII.jpの記事は「提供:パソコンショップ アーク」、2025年6月のマイナビニュースの記事は「[PR]提供:アーク」という表記でした。内容が誤りというわけではありませんが、第三者の評価としては割り引いて読むのが妥当です。

一方で、購入者の口コミは主要BTOに比べてかなり少ないのが実情です。アークの商品ページにはレビュー欄がありますが、今回価格を確認したRTX 5070搭載機ではレビューが1件だけでした。口コミの多さで安心したい人には、判断材料が足りないと感じるかもしれません。

口コミの代わりに読めるものがあります
構成表と規約が細かく公開されているので、「どんなパーツが入っているか」「壊れたら誰が送料を払うか」は口コミに頼らず自分で確かめられます。arkhiveはこの確認作業を苦にしない人向けの店です
古い評判は今の条件と違うことがあります
数年前の記事には、現在と異なる分割回数や納期が書かれていることがあります。公式のブランドページや商品ページの支払い欄でも古い記載が残っている例(ショッピングクレジットの「最大48回」)があったので、最終的には注文画面の表示で確認してください

神鷹凛デザインのコラボPCについて

2026年9月、GIGABYTEがarkhiveとのコラボレーションによる「GIGABYTE x arkhive コラボ神鷹凛デスクトップPC」を発表し、東京ゲームショウ2026のAORUSブースで実機が展示されました。神鷹凛(かみたか・りん)はGIGABYTEの日本向けイメージキャラクターで、キャラクターデザインのマザーボード「B850 AORUS ELITE-P ICE」やグラフィックボード、ピラーレスケース「C500 PANORAMIC STEALTH ICE PC」をベースにしたオリジナルケースを組み合わせた構成です。

発表時点の予定では10月上旬発売で、価格は公表されていません。また、製品版ではCPUとCPUクーラーが変更される可能性があると注記されています。2026年10月4日時点では、アークのオンラインストアで「神鷹凛」を検索してもマザーボード3製品しか表示されず、PC本体の商品ページはまだ確認できませんでした。

GIGABYTEの発表(エルミタージュ秋葉原)

他のBTOと比べて、向いている人・向いていない人

向いている人 — パーツの銘柄まで確認して買いたい
マザーボード・電源・ケースまで標準構成で分かるBTOは、当サイトでレビューしてきたメーカーにはありませんでした。マザーボードだけならツクモ、SSDと電源の選択肢ならSEVENも候補ですが、開示範囲はarkhiveがいちばん広いです
向いている人 — 上位帯を構成込みで比べる
RTX 5070 Ti帯では、同じCPU・GPUのGALLERIAより約5.3万円安く、SSD・水冷・電源も上でした。高い買い物ほど、構成を揃えた比較で差が出ます
向いている人 — 秋葉原に通える
店頭で相談しながら構成を決められ、サポートも店舗で受け付けています
向いていない人 — すぐに欲しい
標準7〜10日です。急ぐなら在庫モデルを翌日出荷するドスパラのほうが確実です
向いていない人 — 長い標準保証がほしい
標準は1年で、冷却ファンは消耗品扱いです。標準3年保証で修理方法も選べるマウスコンピューター(G-Tune)とは考え方が違います
向いていない人 — 合わなければ返品したい
返品は原則不可です。返品の余地を残したいなら、ツクモ・マウス・Dellが候補になります

主要メーカー同士の比較はBTOゲーミングPCメーカー比較にまとめています。arkhiveは、その比較で「パーツの透明性」の軸にいたツクモやSEVENと同じ系統で、価格は帯によって上下する店と捉えるのが実態に近いと思います。

arkhive公式ブランドサイト

よくある質問

Q.arkhive(アークハイブ)の評判はどうですか?

A.パーツ構成の透明性は確かです。標準構成の時点でマザーボード、電源、ケース、CPUクーラー、SSDまでメーカー名と製品名が商品ページに書かれています。一方で購入者の口コミは主要BTOより少なく、公式サイトが紹介するメディアレビューには提供表記つきの記事も含まれます。口コミより、公開されている構成表と保証規約で判断するのが現実的です。

Q.パソコンショップアークはどこの会社ですか?

A.株式会社アークという1999年5月設立の会社で、秋葉原の外神田に店舗があります。資本金の99.5%を株式会社ユニットコムが出資しており、パソコン工房と同じグループです。ただし保証や修理の窓口はそれぞれ別です。

Q.arkhiveは高いですか?

A.本体価格だけを見ると、ドスパラの最安構成より高く見えることが多いです。ただしドスパラの最安構成はメモリ1枚挿し・SSD 500GBで送料3,300円がかかります。2026年10月4日時点で構成と送料を揃えると、RTX 5060 Ti 8GB帯ではarkhiveが約1.9万円安く、RTX 5070 Ti帯では約5.3万円安くなりました。RTX 5070帯はドスパラの周年祭キャンペーン適用時に限りドスパラが約1.1万円安い結果で、キャンペーンがなければarkhiveが約1.3万円安くなります。

Q.納期はどのくらいですか?

A.即納パーツだけの構成なら注文確定から出荷まで7〜10日、取り寄せパーツを含むと18〜28日です。構成を絞った即納シリーズ「Alternate」は1〜5日ですが、上位構成が中心です。

Q.保証は何年ですか?

A.標準は1年(通販購入は購入日から1年と2日)で、修理品は自分で送るセンドバック方式です。延長保証は2年が本体価格(税別)の6%、3年が10%で、自然故障なら上限金額も回数制限もありません。なお冷却ファンは消耗品扱いで、初期不良交換のみの対応です。

Q.返品やキャンセルはできますか?

A.BTOパソコンはお客様都合の返品を原則受け付けていません。構成の変更は、注文確定の連絡が来る前にメールか電話で伝えれば対応してもらえます。初期不良は納品書の発行日から12営業日以内に申告する必要があります。

Q.手持ちのパーツを組み込んでもらえますか?

A.原則できません。持ち込みパーツの組み込み、持ち込みOSのインストールはいずれも行っていないとFAQに明記されています。カスタマイズメニューにないパーツでの注文もできません。

まとめ・次に読みたい記事

arkhiveの看板である「パーツ型番明記」は、看板どおりでした。標準構成の段階でマザーボードからケース、電源まで製品名が分かるBTOは、今回比べた中ではほかにありません。型番が分かると、SSDがDRAMを持たない方式かどうか、電源に将来のGPU交換の余裕があるかまで、買う前に自分で調べられます。

価格は一言で片づけられません。本体価格だけならドスパラが安く見えますが、メモリの枚数とSSD容量と送料を揃えると、RTX 5070 Ti帯ではarkhiveのほうが5万円以上安くなりました。逆にRTX 5070帯ではドスパラが1万円ほど安く、ここはキャンペーンの有無で入れ替わる僅差です。

引き換えになるのは時間と柔軟性です。納期は標準7〜10日、BTO本体は原則返品不可、冷却ファンは初期不良を過ぎると有償修理。急がず、構成表と規約を自分で読んで納得してから買う人にとっては、価格と透明性の両方で検討する価値のある店です。