ドスパラのGALLERIA(ガレリア)と、マウスコンピューターのG-Tune(ジーチューン)。BTOを調べるとほぼ必ず並ぶ2社です。
よく見かける説明は「速さと価格のドスパラ、サポートと安心のG-Tune」というものです。当サイトも以前はそう書いていました。2026年9月11日の実売価格で確かめたところ、本体価格はRTX 5070帯・RTX 5060帯のどちらもドスパラが優勢です。ただしRTX 5070帯は、3年保証を揃えた総額で比べるとG-Tuneのほうがわずかに安くなります。
RTX 5070帯は、保証の条件を揃えるとG-Tuneのほうが安くなる逆転現象が以前から指摘されていました。2026年8月22日のドスパラの値下げでこの逆転はいったん解消しましたが、その後ドスパラが27万4,980円まで値上がりしたことで、2026年9月11日時点では再びG-Tuneが総額でわずかに有利です。実際の数字で見ていきます。
先に結論
- 急いでいるならドスパラです
- 在庫モデルの当日から翌日出荷は、G-Tuneの標準3営業日と比べて明確な差です。ここは価格や保証では埋まりません
- 長く使うつもりならG-Tuneです
- 標準3年保証と修理方式の多さ(4方式)は、3年目以降に効いてきます。近くに店舗がなくても困りにくい設計です。しかもRTX 5070帯は、標準3年保証込みの価格で比べてもG-Tuneのほうがいまはわずかに安くなっています
- エントリー帯を安くならドスパラです
- GALLERIAではなくTHIRDWAVEまで含めて探すと、この帯はドスパラが有利になります
- 落として壊す心配があるならドスパラです
- 月額980円のセーフティサービスは物損に対応します。G-Tuneの3年保証は自然故障が対象です
価格はGPUの帯で入れ替わります
まず実売価格です。同じGPU・同じメモリ容量で比べられる構成を拾いました(ドスパラは2026年9月11日に再確認)。
RTX 5070帯
| G-Tune | ドスパラ GALLERIA | |
|---|---|---|
| 本体価格(税込) | 299,800円 | 274,980円 |
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Ryzen 7 7700 |
| メモリ/SSD | 16GB/500GB | 16GB/500GB |
| 標準保証 | 3年 | 1年 |
| 3年保証込みの総額 | 299,800円 | 302,478円 |
本体価格の段階ではG-Tuneが2万4,820円高いままです。ただしドスパラの延長保証(購入金額の10%=2万7,498円)を足すと総額は30万2,478円になり、G-Tuneの標準3年保証込み29万9,800円のほうが2,678円安くなります。2026年8月22日の一時的な値下げでこの逆転はいったん解消しましたが、その後ドスパラが27万4,980円まで値上がりしたことで、2026年9月11日時点では再びG-Tuneが総額でわずかに有利です。
しかもG-Tuneにはもっと安い構成もあります。CPUがCore i5-14400Fになりますが、RTX 5070搭載機が25万9,800円から。こちらも3年保証込みです。
RTX 5060帯
こちらは結果が逆になります。
| マウス NEXTGEAR JG-A5G60 | ドスパラ THIRDWAVE AD-R7X56A-01W | |
|---|---|---|
| 本体価格(税込) | 199,800円 | 174,980円 |
| CPU | Ryzen 5 4500 | Ryzen 7 5700X |
| メモリ/SSD | 16GB DDR4/1TB | 16GB DDR4/500GB |
| 標準保証 | 3年 | 1年 |
価格差は2万4,820円です。ドスパラを3年保証にすると1万7,498円が加わり19万2,478円、SSDを1TBに上げるとさらに1万円前後上乗せされるため、条件をすべて揃えると20万円台前半まで上がり、マウスの19万9,800円とほぼ同水準か、わずかに上回る計算になります。
そのうえでCPUを見ると、ドスパラがRyzen 7 5700X、マウスがRyzen 5 4500です。条件を揃えると価格の優位はほぼ消えますが、世代もコア数も上のCPUが載っている分、ドスパラのほうが中身の面で有利という結論になります。
なお、ここでドスパラ側に出てくるのはGALLERIAではなくTHIRDWAVEというブランドです。同じドスパラでもゲーミング向けの名前で絞り込むと4万円高くなるので、探すときは注意してください。詳しくはドスパラ(GALLERIA)の評判にまとめました。
壊れたときにどうなるかが、いちばん大きな差です
価格より重要かもしれない部分です。両社の保証は、期間だけでなく修理の受け方が違います。
- G-Tuneは4つの方式から選べます
- 郵送(センドバック)、自宅への引き取り(ピックアップ)、直営店への持込(キャリーイン)、技術者の訪問(オンサイト)です。3年保証の期間中は送料もかかりません
- ドスパラの通常保証は持込修理のみです
- 標準1年で、修理は店舗への持ち込みが前提になります。近くに店舗がない場合、これは実質的な負担です
- ドスパラは延長保証に入ると引き取りに変わります
- 3年で購入金額の10%、5年で18%。加入すると指定業者による引き取りになり、往復の送料は同社負担です。延長保証の価値は期間よりここにあります
- ドスパラは預かり修理中の代替機がありません
- 修理に出している間、PCが使えない期間が発生します
- 修理期間の目安はG-Tuneが平均72時間以内
- ただし状況により超えることもあると明記されています。配送日数を含めると、手元を離れるのは1週間前後を見ておくのが現実的です
各社の保証を横断的に比べた内容はBTOパソコンが故障したときの修理ガイドにまとめています。
物損への備えはドスパラだけにあります
一方で、ドスパラにしかない仕組みもあります。
- セーフティサービスは月額980円です
- 落下・水濡れ・飲み物をこぼしたといった、通常保証では対象外の過失事故に対応します
- パソコン本体は最長5年です
- 12か月ごとに2回まで利用でき、パーツと周辺機器は最長3年で12か月ごとに3回までです
- 免責は1年目から3年目がありません
- 4年目と5年目のパソコンは一律5,000円、2年目から3年目のパーツは購入金額の10%です
- 5年払うと58,800円になります
- 30万円のPCなら本体価格の約2割です。持ち運ぶ機会があるか、小さなお子さんやペットがいるかで判断が分かれます
G-Tuneの3年保証は自然故障が対象なので、こぼした・落としたという事故には対応しません。「壊す心配」ならドスパラ、「壊れる心配」ならG-Tuneという住み分けになります。
納期はドスパラが明確に速いです
ここは覆りません。
- ドスパラは在庫モデルで最短当日から翌日出荷
- 受注生産が基本のBTOのなかでは、はっきり速い部類です。急いでいるなら第一候補になります
- G-Tuneの標準は3営業日からです
- 製品ごとに出荷予定日が異なるので、購入前に確認してください
- G-Tuneには翌営業日出荷サービスがあります
- 13時までの注文なら翌営業日に工場から発送されます。ただし部品の状況によっては利用できないことがあります
- ドスパラは人気モデルが品切れすることがあります
- 速さは在庫があってこそなので、狙ったモデルが売り切れていれば意味がありません
支払い方法と返品の可否
見落とされやすい実務的な違いです。
- 分割の手数料無料はドスパラが48回、G-Tuneが36回
- 月々の負担を最小にしたいならドスパラです。20万円台のPCなら48回で月5,000円弱になります
- ペイディ(Paidy)はドスパラが非対応です
- 後払いを使いたい場合、この時点でドスパラは外れます
- 返品できるのはマウスコンピューターだけです
- 手数料20%が必要ですが、BTO9社を調べたなかで返品に対応しているのはマウス・ツクモ・Dellの3社だけでした。ドスパラは原則受け付けていません
- どちらもふるさと納税の返礼品になっています
- ドスパラは神奈川県綾瀬市、マウスコンピューターは長野県飯山市です。ただし寄付額は高額なので、誰にでも得な制度ではありません
分割の詳しい比較はゲーミングPCの分割払い、ふるさと納税の現実的なラインはふるさと納税でゲーミングPCはもらえるかで扱っています。
サポート窓口と店舗
- 電話サポートはどちらも24時間365日です
- ここで差はつきません。ただしG-Tuneは購入前の相談窓口が別にあり、そちらは受付時間が限られます
- 店舗数はドスパラが多いです
- 全国に実店舗があり、相談も持ち込みもできます。G-Tuneの直営店は全国8か所です
- どちらも国内生産です
- ドスパラは神奈川県綾瀬市、マウスコンピューターは長野県飯山市の自社工場で製造・検査しています
- ドスパラはAIチャットとLINEにも対応しています
- 電話がつながりにくい時間帯の代替手段になります
早見表
| 項目 | ドスパラ(GALLERIA) | マウス(G-Tune) |
|---|---|---|
| RTX 5070帯(3年保証込み) | 302,478円 | 299,800円 |
| RTX 5060帯 | 174,980円(THIRDWAVE) | 199,800円(NEXTGEAR) |
| 標準保証 | 1年・持込修理のみ | 3年・4方式から選択 |
| 納期 | 在庫モデルは当日〜翌日 | 標準3営業日〜 |
| 物損対応 | 月額980円で最長5年 | なし |
| 分割の無料回数 | 48回(ペイディ非対応) | 36回 |
| 返品 | 原則不可 | 手数料20%で可 |
こんな人はこっち
- ドスパラが向く人
- 今すぐ欲しい人、価格を最優先したい人、月々の支払いを最小にしたい人、落下や水濡れに備えたい人、近くに店舗があって持ち込みたい人
- G-Tuneが向く人
- 近くに店舗がなく引き取りや訪問修理がありがたい人、修理方式の豊富さ(4方式)を重視する人、返品という逃げ道を残しておきたい人
- どちらでもない選択肢
- セールの瞬間最安ならフロンティア、自分で増設する前提なら保証規約が寛容なパソコン工房、パーツの型番まで指定したいならパソコンショップSEVENです
よくある質問
Q.ガレリアとG-Tuneはどっちがいいですか?
A.本体価格だけならドスパラが優勢です。ただしRTX 5070帯は、保証を3年で揃えるとG-Tuneのほうが2,678円安くなります(ドスパラ27万4,980円+延長保証2万7,498円=30万2,478円、G-Tune29万9,800円)。RTX 5060帯はドスパラのTHIRDWAVEが17万4,980円で、本体価格ではマウスより2万4,820円安いものの、3年保証とSSD容量まで条件を揃えるとほぼ並ぶか、わずかに上回ります。それでもCPUがRyzen 7 5700Xとマウスより上のため、ドスパラのほうが中身の面で有利という判断です。RTX 5070帯を長く使うならG-Tune、それ以外や本体価格だけを優先するならドスパラという分け方が実態に近いです。
Q.どちらが安いですか?
A.2026年9月11日時点では、本体価格はRTX 5070帯・RTX 5060帯のどちらもドスパラのほうが安いです。ただしRTX 5070帯は、延長保証(購入金額の10%)を足した3年保証込みの総額で比べると、G-Tuneのほうが2,678円安くなります。エントリー帯はドスパラのTHIRDWAVEブランドが本体価格では安いままですが、3年保証とSSD容量を揃えた総額ではマウスとほぼ並びます。GPUを決めてから、保証の条件を揃えて比べてください。
Q.保証はどう違いますか?
A.G-Tuneはパソコン本体とモニターが標準3年で、修理は郵送・引き取り・直営店持込・訪問の4方式から選べます。ドスパラは標準1年かつ持込修理のみで、延長保証(3年で購入金額の10%)に加入すると引き取りに変わります。ドスパラは預かり修理中の代替機の貸し出しもありません。近くに店舗がないならG-Tuneが有利です。
Q.納期はどちらが速いですか?
A.ドスパラです。在庫モデルなら最短当日から翌日出荷で、G-Tuneの標準3営業日と比べて明確に速くなります。ただしG-Tuneにも翌営業日出荷サービスというオプションがあり、13時までの注文なら翌営業日に発送されます。またドスパラの速さは在庫があることが前提なので、人気モデルが品切れなら意味がありません。
Q.落として壊した場合はどうなりますか?
A.ドスパラのセーフティサービス(月額980円)なら対応します。落下・水濡れ・こぼしといった過失事故が対象で、パソコン本体は最長5年、免責は1年目から3年目がありません。G-Tuneの3年保証は自然故障が対象なので、こうした事故には対応しません。
Q.初心者にはどちらが向いていますか?
A.どちらも向いていますが、判断の軸が違います。届いてすぐ使い始めたい、近くに店舗があって相談したいならドスパラ。長く使う前提で、トラブル時に自宅まで引き取りに来てほしいならG-Tuneです。電話サポートはどちらも24時間365日なので、そこでは差がつきません。
Q.分割払いはどちらが有利ですか?
A.手数料無料の回数はドスパラが最大48回、G-Tuneが36回です。月々の負担を最小にしたいならドスパラで、20万円台のPCなら月5,000円弱になります。ただしドスパラはペイディ(Paidy)に非対応なので、後払いを使いたい場合は選べません。
Q.返品はできますか?
A.マウスコンピューター(G-Tune)は手数料20%で対応しています。ドスパラは受注生産のため原則受け付けていません。BTO9社を調べたなかで返品に対応しているのはマウス・ツクモ・Dellの3社だけなので、これはG-Tune側の明確な利点です。
まとめ・次に読みたい記事
「速さと価格のドスパラ、サポートのG-Tune」という覚え方は、価格の面では帯とタイミングによって成り立ったり成り立たなかったりします。
本体価格はRTX 5070帯・RTX 5060帯のどちらもドスパラが安いままです。ただしRTX 5070帯は、3年保証込みの総額で比べるとG-Tuneのほうがわずかに安くなります。2026年8月22日のドスパラの値下げでこの逆転はいったん解消しましたが、その後ドスパラが27万4,980円まで値上がりしたことで、2026年9月11日時点では再びG-Tuneが総額で有利です。
一方で保証は、期間より受け方の差が大きい部分でした。G-Tuneは郵送・引き取り・持込・訪問の4方式から選べますが、ドスパラの通常保証は持込修理のみで代替機もありません。近くに店舗があるかどうかで、この差の重みはまったく変わります。
そのほかドスパラにしかないのが、月額980円で物損に備えられるセーフティサービスと、当日から翌日という出荷の速さ、そして48回の分割です。
まとめると、判断はこうなります。価格と納期を優先するならドスパラ、修理の受け方の柔軟さ(引き取り・訪問対応)を優先するならG-Tune。GPUの帯だけで選ぶのではなく、この2つの軸で決めれば大きく外すことはないはずです。



