『Forza Horizon 6(通称「FH6」)』は、シリーズで初めて日本を舞台にしたオープンワールドレーシングゲームです。2026年5月19日にPC・Xbox Series X|S向けに発売され、550台以上の実車と、東京シティや富士山、首都高(C1ループ)を含む広大なマップを走り回れます。PC選びで押さえておきたいのは、公式が動作環境を4段階で明示していること、そしてVRAM 12GBが上位設定の実質的な分岐点になること。この記事は、当サイト初のレースゲーム記事として、公式スペックと実測fpsをもとに整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

公式のExtreme/Extreme RT階層をベースに、余裕を持たせた構成が本命です。WQHD高画質・レイトレ込みで快適に遊ぶなら、Ryzen 7クラス+RTX 5070 Ti(16GB)+32GBが現実的なラインです。

遊び方CPUGPUメモリ
WQHD・高画質(レイトレなし)Ryzen 7 7700 / Core i5-12400F以上RTX 507032GB
4K・Ultra(レイトレなし)Ryzen 7 7800X3DRTX 5070 Ti 16GB32GB
4K・Extreme RT(レイトレ込み・本命)Ryzen 7 9800X3DRTX 508032GB

ポイントは、公式のExtreme RT基準(RTX 5070 Ti)はあくまで最低ラインであること。DLSS 4のマルチフレーム生成を活用する前提なら十分快適ですが、余裕を持たせたいならワンランク上のRTX 5080まで見ておくと安心です。

公式動作環境は4段階(最小/推奨/Extreme/Extreme RT)

Forza Horizon 6は、公式が動作環境を4段階で明示しているのが特徴です。多くのタイトルが「最小・推奨」の2段階なのに対し、目標解像度・fpsまで踏み込んで示されています。

階層CPUGPUメモリ目標
最小Core i5-8400 / Ryzen 5 1600GTX 1650 / RX 6500 XT / Arc A38016GB1080p・低設定
推奨Core i5-12400F / Ryzen 5 5600XRTX 3060 Ti / RX 6700 XT / Arc A58016GB1440p・高設定
ExtremeCore i7-12700K / Ryzen 7 7700XRTX 4070 Ti / RX 7900 XT24GB4K・Ultra(レイトレなし)
Extreme RTCore i7-12700K / Ryzen 7 7700XRTX 5070 Ti / RX 9070 XT32GB4K・アップスケーリング込み60fps以上(レイトレ込み)

ストレージは全階層共通で167GB(SSD必須)と、オープンワールドらしく大容量です。CPUはExtreme以降で一段上がる(Core i7-12700K/Ryzen 7 7700X)点も見落としがちなポイントです。

VRAM 12GBが上位設定の分岐点

本作でとくに注意したいのがVRAMです。Ultra・Extreme、そしてレイトレを含む「High+RT」以上のプリセットは、実質的にVRAM 12GB以上を要求します。8GBのGPUでも4Kでの動作自体は可能ですが、その場合はMedium相当までの画質に抑える必要があります。

VRAM 8GB
Medium程度までが現実的な上限。High以上やレイトレ込みの設定では不足しがちです。
VRAM 12GB以上が安心
Ultra・Extreme、レイトレを使う設定(High+RT以上)を視野に入れるなら12GB以上を確保しましょう。
設定を1段階落とすだけでも効果あり
Extreme+RTからRTのみ外す(Extremeへ)だけでも、VRAM使用量が1.8GBほど下がったという報告があります。

DLSS 4・FSR 4・XeSS 2.1に全対応

アップスケーリング・フレーム生成技術への対応が手厚いのも本作の特徴です。NVIDIA DLSS 4、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.1のすべてに対応しており、ベンダーを問わず恩恵を受けられます。

NVIDIA環境はDLSS 4
DLSS Quality(またはネイティブ相当のDLAA)が基本。TAA比で約37%のfps向上が報告されており、画質差はほぼ気になりません。
AMD環境はFSR 4
非NVIDIA環境ではFSR Qualityが基本的な選択肢です。
Intel環境はXeSS 2.1
Arc系GPUでも画質劣化を抑えつつ性能を確保できます。
マルチフレーム生成(MFG)の伸びが大きい
4K・DLSS Qualityで約90fpsの場面が、フレーム生成の追加で約160fps、MFG(3倍・4倍)まで使うと200fps超えまで伸びたという報告があります。

レイトレーシング(反射・グローバルイルミネーション)

本作はレイトレーシングによる反射(車体の映り込み)グローバルイルミネーション(GI)に対応しています。とくに反射は、車体の塗装に周囲の景色がリアルに映り込む、レースゲームらしい見せ場です。

走行中はスクリーンスペース反射でも十分
レイトレ反射は静止時(フォトモード等)では効果がはっきり分かりますが、時速130km前後で流れる実際のレース中は、負荷の軽いスクリーンスペース反射(Medium)でも見た目の差はほとんど気になりません。fpsを稼ぎたいならここから下げるのが効率的です。
レイトレGIは真っ先に切ってよい
画質への貢献度が高い一方、GPU負荷がとくに重い項目です。fpsを優先するなら最初に無効化を検討しましょう。
影・ボリューメトリック霧・シェーダー品質も重い
この3項目に加え車のLOD(描画細部)も負荷が大きめの項目です。見た目への影響を見ながら段階的に下げましょう。

内蔵ベンチマークツールで事前に確認できる

Forza Horizon 6は、グラフィック設定内に公式のベンチマークモードを内蔵しています。「Electric Town Circuit」を舞台に、雨天・複数台のAIカーという負荷の高い条件で2〜3分の固定シーケンスを再生し、fpsやVRAM/メモリ使用量を計測できます。

買う前・組む前の確認に便利
グラフィック設定の一番上から起動でき、追加ダウンロード不要。気になる設定でどれだけfpsが出るか事前に確認できます。
自動プリセット提案機能つき
実行すると、自分のPCに合ったプリセットを自動で提案してくれます。設定に迷ったらまずこれを実行するのがおすすめです。
9段階のプリセットから選べる
Very Low/Low/Medium/High/Ultra/Extreme/High+RT/Ultra+RT/Extreme+RTの9段階が用意されており、非常に細かく調整できます。

実測fpsの目安

複数のベンチマークソースから確認できている実測値です。テスト条件(CPU・設定)が異なるため、同一グラフでの厳密比較ではなく、構成ごとの目安として捉えてください。いずれもフレーム生成(MFG)を使わない素の数値です。

構成解像度・設定平均fps
RX 9060 XT 8GB1440p・高画質・レイトレなし約74fps
RX 9060 XT 16GB1440p・高画質・レイトレなし約105fps
RTX 5060 Ti 16GB1440p・高画質・レイトレなし約114fps
RTX 50701440p・高画質・レイトレなし約141fps
RTX 2080 Ti(旧世代)1080p・最高設定・レイトレなし約62fps
RTX 50904K・最高設定+レイトレ安定60fps

VRAM 8GBと16GBのRX 9060 XTを比べると、同じGPUでもVRAM容量だけで約3割fpsが変わっており、前述の「VRAM 12GBの壁」が実際の数値にも表れています。また、旧世代のRTX 2080 Tiでも1080p・最高設定(レイトレなし)で60fps台を維持できており、レイトレなしなら間口は広いタイトルであることも分かります。なお、RTX 5070 Ti・5080クラスの実測値は、確認できたソースの多くがマルチフレーム生成(MFG)を使った数値と素の数値が混在しており、公平な比較ができなかったため今回は掲載を見送りました。目安は前述の公式スペック表(Extreme/Extreme RT)を参考にしてください。

予算別の構成例(パーツ実例)

公式のExtreme/Extreme RT階層を土台に、余裕を持たせた構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

WQHD・高画質(レイトレなし)/約27〜33万円
Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 32GB DDR5 + 750W電源。公式Extreme相当を上回り、WQHDを快適に楽しめる構成。
4K・Ultra(レイトレなし)/約36〜45万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5070 Ti 16GB + 32GB DDR5-6000 + 750W電源。公式Extreme RT基準を満たし、4Kでも余裕を持てる構成。
4K・Extreme RT(レイトレ込み・本命)/約50〜60万円
Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080 + 32GB DDR5-6000 + 850W電源。DLSS 4のマルチフレーム生成を併用し、4K・レイトレ込みでも高fpsを狙える構成。

ストレージは、本体だけで167GBを要求するため、1TB以上のNVMe SSDが目安です。BTOで買うなら、各社の高性能帯が狙い目です。

設定でfpsを稼ぐ

fpsが足りないときは、効果の大きい順に見直しましょう。

レイトレGI→レイトレ反射→影・霧・シェーダー品質の順に下げる
レイトレGIは負荷が大きいわりに走行中は気づきにくいため最初の候補。反射も、実際のレース速度ではスクリーンスペース反射との差が小さく、次点で下げやすい項目です。
DLSS/FSR/XeSSをQualityで併用
画質をほぼ保ったままfpsを底上げできます。4K・レイトレ込みならフレーム生成の併用も検討を。
モーションブラーはオフ推奨
レースゲームでは、高速走行時の画面のブレを抑えて視認性を上げるため、オフにする人が多い項目です。
V-Syncオフ+フレームレート上限を調整
V-Syncは入力遅延の原因になります。モニターのリフレッシュレートに合わせて上限を設定するか、アンキャップにしましょう。

よくある失敗

VRAM 8GBでUltra・レイトレ込みを狙う
Ultra以上やレイトレ込みの設定は12GB以上が実質必須です。8GBはMedium程度までを想定しましょう。
公式Extreme RT基準ぴったりで組む
RTX 5070 Tiは公式の最低ラインです。快適さに余裕を持たせたいなら、ワンランク上のRTX 5080まで検討しましょう。
メモリ16GBのままExtreme以上を狙う
Extreme階層は公式に24GB、Extreme RT階層は32GBが指定されています。16GBのままでは本来の性能を発揮できません。
内蔵ベンチマークを使わずに設定を決める
グラフィック設定内の公式ベンチマークで、自分のPCに合ったプリセットを事前に確認できます。使わない手はありません。

よくある質問

Q.Forza Horizon 6はどんなゲームですか?

A.Playground Games開発・Xbox Game Studios発売のオープンワールドレーシングゲームで、シリーズ初めて日本を舞台にしています。東京シティや富士山、首都高(C1ループ)を含む広大なマップを、550台以上の実車で走り回れます。2026年5月19日にPC・Xbox Series X|S向けに発売されました。

Q.推奨スペック(RTX 3060 Ti)で快適に遊べますか?

A.公式の推奨スペックは1440p・高設定が目標です。レイトレを使わないなら十分ですが、Ultra以上やレイトレを楽しみたい場合は、公式のExtreme(RTX 4070 Ti級)以上を目安にしましょう。

Q.VRAMは何GB必要ですか?

A.Medium程度までなら8GBでも動きますが、Ultra・Extreme、レイトレを含む設定では実質12GB以上が必要です。長く快適に使うなら12GB以上のGPUをおすすめします。

Q.レイトレーシングは必要ですか?

A.必須ではありません。レイトレなしでも旧世代のRTX 2080 Tiで1080p・最高設定60fps台を維持できるほど間口は広いです。車体への映り込みなど見た目の恩恵は大きいので、GPUに余裕があれば試す価値はあります。

Q.fpsの上限はありますか?

A.本作に厳密なエンジン上限はなく、60/72/120/144fpsなど一般的なリフレッシュレートに合わせる設定のほか、アンキャップ(上限なし)も選べます。高性能なPCほど恩恵を受けやすいタイトルです。

Q.自分のPCで何fps出るか事前に知る方法は?

A.グラフィック設定内に公式のベンチマークモードが内蔵されています。雨天のレースシーンを2〜3分再生してfpsやVRAM使用量を計測でき、実行すると自分のPCに合ったプリセットも提案してくれます。

まとめ・次に読みたい記事

Forza Horizon 6は、公式が4段階でスペックを明示し、VRAM 12GBが上位設定の分岐点になるという、他ジャンルとは違った選び方の指針を持つタイトルです。WQHD高画質ならRTX 5070、4Kでレイトレまで楽しむなら公式基準のRTX 5070 Tiから、余裕を持たせるならRTX 5080が本命。DLSS 4・FSR 4・XeSS 2.1に全対応しているため、どのブランドのGPUでも恩恵を受けられます。