予算40万円台は、WQHDを最高画質・高フレームレートで、さらに4Kも本格的に狙えるハイクラスです。

ただし2026年8月時点で価格を追い直したところ、この帯の答えが変わりました。RTX 5080の標準構成が37万4,980円で買えるためです。40万円台の予算があるなら、RTX 5070 Tiを選ぶより、RTX 5080をベースに組むほうが素直な選択になりました。この記事では、その判断の根拠を実売価格で整理します。

40万円台で狙える構成の目安

パーツ目安ひとことポイント
GPURTX 50804Kの本命。37万4,980円まで下がりました
CPURyzen 7 7700〜7800X3D4K狙いならCPUより先にGPUへ予算を回します
メモリ32GBこの帯なら32GBが標準
ストレージ1TB〜2TB SSD(NVMe)大作を多数入れるなら2TB
電源850W・80PLUS GOLD以上RTX 5080の推奨。余裕を持って

2026年8月14日時点で、ドスパラの公式ページに掲載されていたこの帯の実売価格を並べると、こうなっていました。

309,980円 — RTX 5070 Ti(標準構成)
GALLERIA XPR7M-R57T-GD(Ryzen 7 7700/16GB DDR5/500GB SSD)
374,980円 — RTX 5080(標準構成)
GALLERIA XPR7M-R58-WL(Ryzen 7 7700/16GB DDR5/500GB SSD)。40万円台の起点にすべき1台です
439,980円 — RTX 5070 Ti+Ryzen 7 9800X3D
GALLERIA XDR7A-R57T-GD(32GB DDR5/1TB SSD)。CPUとメモリ・SSDを最上位に振った構成です
529,980円 — RTX 5080+Ryzen 7 9800X3D
GALLERIA XDR7A-R58-GD(32GB DDR5/1TB SSD)。50万円台の本命です

ここで判断が分かれるのが、真ん中の2つです。RTX 5080の標準構成(37万4,980円)と、RTX 5070 Ti+9800X3Dの上位構成(43万9,980円)。どちらも40万円台に収まりますが、性格がまったく違います。

ゲーム用途に限れば、答えははっきりしていて、GPUを優先すべきです。Ryzen 7 7700と9800X3Dの差が効くのは主に競技系タイトルのフルHD高fps域で、4KやWQHDの高画質域ではGPUが先に頭打ちになります。つまり4Kを見据えてこの予算を出すなら、37万4,980円のRTX 5080を起点にして、浮いた予算をメモリ32GB・SSD 1TBへの増設に充てるのが合理的です。増設費用はショップと時期で変わるため、見積もり画面で実際の金額を確認してください。

逆に、Apex LegendsやVALORANTを240Hz以上のモニターで詰めたいという遊び方なら、9800X3D構成に価値があります。この場合はGPUよりCPUが効くためです。詳しくは高fps構成の作り方でも解説しています。

最新の実売価格と在庫は、必ず下記の各社ライブページで確認してください。

RTX 5070 Tiは実際に何fps出る?

RTX 5070 Tiは、WQHDを最高設定で快適に回し、4Kも視野に入るハイクラスGPUです。WQHD最高設定で多くのタイトルが120fps前後、重量級でも60fps以上。代表的なタイトルの平均fpsは次のとおりです(最高設定・DLSS/FSRなしの実測ベース)。

ゲーム(最高設定・DLSSなし)フルHDWQHD4K
サイバーパンク2077188 fps125 fps60 fps
ゴースト・オブ・ツシマ158 fps120 fps68 fps
スターフィールド123 fps102 fps67 fps
モンスターハンターワイルズ79 fps66 fps43 fps
黒神話:悟空72 fps54 fps33 fps

なお、Apex・フォートナイト・VALORANTなどの競技系はCPU律速で、いずれもWQHDで144fps以上に達します(GPU差が出にくいため、上表はGPU性能がはっきり出る重量級タイトルに絞っています)。

注目は4Kの欄。最高設定のネイティブでも、多くのタイトルが60fps前後で動きます(重量級はやや下がります)。ここでDLSS 4のマルチフレーム生成を併用すれば、4Kでも100fps超まで一気に底上げ可能です(※フレーム生成は表示fpsが上がる一方で入力遅延がやや増えるため、対戦より一人用の高画質4K向き)。つまりRTX 5070 Tiは、WQHDを最高画質・高fpsで遊びつつ、4Kも本格的にこなせるのが強みです。

なお、本命に繰り上がったRTX 5080はこれをさらに上回ります。4Kのサイバーパンク2077で71fps(5070 Tiは60fps)、黒神話:悟空で38fps(同33fps)というように、4Kで2割前後の上積みがあります。数字の詳細は50万円台の記事にまとめています。

遊びたいタイトルが決まっているなら、人気ゲーム別おすすめゲーミングPC一覧も参考にしてください。

RTX 5070 Ti・5080の選び分け

40万円台でRTX 5080が本命になる理由は、上下と並べるとはっきりします。

GPU得意な解像度VRAM目安のPC価格向いている人
RTX 5070WQHD本命〜4K(DLSS)12GB28〜38万円WQHD中心で4KもDLSSで
RTX 5070 TiWQHD最高〜4K本格16GB31〜44万円4Kも本格的に・VRAM重視
RTX 50804Kハイエンド16GB37〜53万円40万円台の本命。4Kを妥協なく

WQHD中心なら30万円台のRTX 5070で十分です。4Kも本格的に遊びたいなら、以前はRTX 5070 Tiがこの帯の落としどころでしたが、RTX 5080が37万4,980円まで下がったいまは、40万円台の予算でそのまま5080に届きます。5070 Tiは30万円台の選択肢と考えるほうが実勢に合っています。

CPUと GPU、どちらに予算を回すか

ここで迷いやすいのがCPUです。結論は、4Kや高画質を狙うならCPUよりGPUを優先してください。WQHD・4KはGPU律速になりやすいため、同じ40万円台でも「RTX 5070 Ti+9800X3D(43万9,980円)」より「RTX 5080+Ryzen 7 7700(37万4,980円)を盛る」ほうがゲームは速くなります。浮いた予算でメモリ32GB・SSD 1TBに上げても、まだ40万円台の前半に収まります。9800X3Dが真価を発揮するのは、GPUも上げた50万円台(RTX 5080+9800X3D)か、競技系の高fps狙いです。

構成のチェックポイント

GPU:RTX 5080(VRAM 16GB)
標準構成が37万4,980円で、40万円台の本命になりました。4Kの高精細テクスチャやレイトレにも余裕があります。
CPU:Ryzen 7 7700〜7800X3D
4K・WQHDの高画質域ではGPUが先に頭打ちになるため、この帯ではCPUを最上位にする必然性は高くありません。競技系で高fpsを狙うならX3Dが効きます。
メモリ:32GB
この価格帯なら32GBが標準。配信・動画編集・3D制作の同時作業も安心です。
ストレージ:1TB〜2TB SSD(NVMe)
大作はすぐ容量を使います。長く使うなら2TBがおすすめです。
電源:850W・80PLUS GOLD以上
RTX 5080の安定動作と将来の拡張に、余裕のある電源を選びましょう。

具体的なモデル例とBTOの狙い方

40万円台は、各社のハイクラスモデルが揃う帯です。型番と価格は変動や在庫切れがあるため、必ず下記の製品一覧で最新を確認してください(以下は構成の目安)。

構成のねらいCPUGPUメモリSSD価格の目安
4Kの本命(起点)Ryzen 7 7700RTX 508016GB500GB37万4,980円
4Kの本命を盛る(推奨)Ryzen 7 7700RTX 508032GB1TB37万4,980円+増設分
競技系で高fpsを狙うRyzen 7 9800X3DRTX 5070 Ti32GB1TB43万9,980円
セール狙い:フロンティア
金曜セールや季節セールが強力。RTX 5070 Ti搭載モデルがタイミング次第で大きく下がります。電源など細部のパーツ品質が高いのも特徴です。
定番ブランド:ドスパラ(GALLERIA)
サポートや実績で安心の定番。簡易水冷や手厚い保証のハイクラスモデルが揃います。
パーツ品質・透明性:ツクモ(G-GEAR)
採用パーツの型番開示など透明性が高く、長く使うハイクラス機を堅実に選びたい人に向きます。

最新の在庫・価格・スペックは、各社の製品一覧で確認できます:パソコン工房 RTX 5070 Ti一覧フロンティアドスパラ RTX 5070 Ti一覧

各社の違いはBTOゲーミングPCメーカー比較で詳しく解説しています。レビューはドスパラフロンティアツクモ(G-GEAR)パソコン工房(LEVEL∞)も参考に。

メモリ高騰と「買い時」

2026年はAI向け需要を発端としたメモリとVRAMの高騰で、相場全体が動き続けています。詳しい数字はゲーミングPCはいくら値上がりしたのかにまとめました。この帯ではセールの効果がとくに大きく、上位構成が一段下の価格で出ることがあります。

急ぎでなければセールを待つ
フロンティアの金曜セールなど、タイミングで数万円動くこともあります。高額帯ほど値引き額も大きくなりがちです。
メモリ・SSDは妥協しない
この帯なら32GB・1TB以上が当然。せっかくのGPUを活かすため、ここは削らないようにしましょう。
CPUよりGPUに回す
9800X3Dにこだわると同じ予算でGPUが1ランク下がります。4K・高画質が主目的なら、CPUは抑えてRTX 5080を選び、浮いた予算をメモリやSSDに回すほうが満足度が高くなります。

よくある失敗

GPUより先にCPUを盛る
ゲームはGPU優先です。RTX 5070 Ti+9800X3D(43万9,980円)より、RTX 5080+Ryzen 7 7700(37万4,980円)を盛るほうが、同じ予算でも4Kは速くなります。
電源を小さくする
RTX 5080には余裕のある電源が必要です。850W・80PLUS GOLD以上を目安に、容量をケチらないようにしましょう。
4Kネイティブに過度な期待
4K最高設定のネイティブは、重量級だと60fpsを切る場面もあります。4KはDLSS 4併用が前提と考えると満足度が高くなります。

よくある質問

Q.40万円台のゲーミングPCで何ができますか?

A.2026年8月時点ではRTX 5080が37万4,980円まで下がったため、この帯で4Kを本格的に遊べます。WQHDは最高設定で余裕があり、4KもDLSS 4併用なら高フレームレートに届きます。配信・動画編集・3D制作などの重い作業も問題なくこなせます。

Q.RTX 5070 Tiで4Kは快適に遊べますか?

A.はい。4K最高設定のネイティブでも多くのタイトルが60fps前後で動き、DLSS 4のマルチフレーム生成を併用すれば100fps超も狙えます。VRAMが16GBあるため、4Kの高精細テクスチャやレイトレでも余裕があります。

Q.RTX 5070とRTX 5070 Ti、どちらを選ぶべき?

A.WQHD中心で4KはたまにならRTX 5070(30万円台)で十分です。4Kも本格的に高画質・高fpsで遊びたい、VRAMに余裕(16GB)が欲しいなら、RTX 5070 Ti(40万円台)が候補になります。性能差は2割ほどです。

Q.CPUは7800X3Dと9800X3D、どちらがいい?

A.4Kや高画質が目的なら、CPUを最上位にするより先にGPUへ予算を回してください。同じ40万円台でも「RTX 5070 Ti+9800X3D(43万9,980円)」より「RTX 5080+Ryzen 7 7700(37万4,980円)を盛る」ほうがゲームは速くなります。9800X3Dが効くのは競技系の高fps域か、GPUも上げた50万円台の構成です。

Q.40万円台と50万円台、どちらを選ぶべき?

A.GPUはどちらもRTX 5080になるため、差はCPUとメモリ・SSDです。40万円台はRTX 5080+Ryzen 7 7700を32GB・1TBに盛る構成、50万円台はRTX 5080+Ryzen 7 9800X3D+32GB+1TB(52万9,980円)が標準です。4K中心なら40万円台で十分で、競技系の高fpsも両立したいなら50万円台が候補になります。

まとめ・次に読みたい記事

40万円台は、2026年8月時点で本命がRTX 5070 TiからRTX 5080に入れ替わった帯です。RTX 5080の標準構成が37万4,980円で買えるため、これを起点にメモリ32GB・SSD 1TBへ増設するのがいちばん素直な組み立てになります。CPUを9800X3Dにするとその予算でGPUが1ランク下がるので、4K狙いならGPU優先が正解です。価格は日単位で動くので、最新は各社のライブページで確認しましょう。