『レッド・デッド・リデンプション2(RDR2)』は、Rockstar Gamesが手がけたオープンワールドの傑作です。2019年11月5日にPC版が発売(Steam版は同年12月5日)されてから6年近く経ちますが、今なお新型GPUのレビューで比較対象に使われ続ける、息の長いベンチマークタイトルです。理由は単純で、今のグラボでも簡単には振り切れないほど重く、しかもCPU律速が非常に強いから。この記事は、最新の実測fpsをもとにPC選びのポイントを整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

CPU律速が強いタイトルなので、GPUだけでなくCPUにも予算を配分するのが正解です。WQHD・Ultra設定で60fps超えを狙うなら、Ryzen 7クラス+RTX 5070が現実的な本命ラインです。

遊び方CPUGPU目安fps(Ultra・ネイティブ)
フルHD・60fps(入門)Core i5-14400 / Ryzen 5 7600RTX 5060 Ti 16GB約84fps
WQHD・60fps(本命)Ryzen 7 7700以上RTX 5070約91fps
4K・60fps(上位)Ryzen 7 9800X3DRTX 5070 Ti以上約69fps

ポイントは、GPUだけ強くしてもCPUが非力だと頭打ちになること。とくにフルHD付近の高fps狙いでは、CPUのグレードがそのまま伸びしろに直結します。

発売6年後の今もCPU律速が強い理由

RDR2は、NPCの生活シミュレーションや動物の生態、天候変化など、CPUが処理する物量が非常に多いタイトルです。この特性は発売から6年経った今もほぼ変わっていません。

実際の検証では、ミドルクラスのCore i5-13400を基準にした場合、最上位のRTX 5090でも1080pでCPUが46%のボトルネックになるという報告があります。同じ検証では、解像度が上がるほどCPUのボトルネック率は下がる傾向(1080pで46%→1440pで39%→4Kで21%)も示されており、低い解像度で高fpsを狙うほど、GPUよりCPUの実力がものを言うことが分かります。

1080p付近はとくにCPU律速が強い
解像度が低いほどCPUの処理が先に上限を迎えやすく、GPUを盛ってもfpsが伸びにくくなります。
解像度を上げるとGPU律速に近づく
4KになるとGPU側の負荷が支配的になり、CPUのボトルネック率は下がる傾向があります。ただし絶対的な要求水準は高いままです。
CPUは公式基準よりかなり上を
推奨スペックのCore i7-4770Kは2019年基準のままです。快適さを求めるなら、現行のCore i7・Ryzen 7クラス以上を用意しましょう。

公式スペックは実態とかけ離れている

階層CPUGPUメモリストレージ
最小Core i5-2500K / FX-6300GTX 770 2GB / R9 280 3GB8GB150GB
推奨Core i7-4770K / Ryzen 5 1500XGTX 1060 6GB / RX 480 4GB12GB150GB

この数値は2019年発売時のままで、動く・動かないの最低ラインでしかありません。快適に遊べるかどうかは、後述の実測fpsを参考にしてください。

グラボ別の実測fps(Ultra設定・ネイティブ)

Ultra設定・ネイティブレンダリング(DLSS等のアップスケーリングなし、Core i5-13400使用)でのグラボ別平均fpsです。

RDR2 フルHD・Ultra設定の平均fps(Core i5-13400使用)

ネイティブレンダリングの実測目安。ミドルCPUでの計測のため、上位CPUに変えるとさらに伸びる(本文参照)

RTX 5090166fps
RTX 5080145fps
RTX 5070 Ti126fps
RTX 5070111fps
RTX 5060 Ti84fps
RTX 506068fps
GPUフルHDWQHD4K
RTX 5090166fps146fps113fps
RTX 5080145fps125fps89fps
RTX 5070 Ti126fps106fps69fps
RTX 5070111fps91fps54fps
RTX 5060 Ti84fps65fps38fps
RTX 506068fps54fps30fps

フルHDならRTX 5060クラスでも60fpsを超えますが、WQHD・60fps安定にはRTX 5070クラス以上が目安。4Kまで狙うなら、RTX 5070 Ti以上が現実的なラインです。前述のとおり、この数値はミドルCPU基準のため、上位CPUに変えるとフルHD〜WQHD帯はさらに伸びる余地があります。

DLSS・FSR・Reflex(発売後に対応)

RDR2は発売時(2019年)、DLSSにもFSRにも対応していませんでした。その後のアップデートで段階的に対応が進み、現在は主要な技術がひととおり揃っています。

DLSS(2021年に対応、現在はDLSS 4)
発売から約1年半後のアップデートで追加されました。現在はDLSS 4のトランスフォーマーモデルにも対応し、画質が向上しています。
FSR 2.2(NVIDIA・AMD問わず利用可)
DLSSに続いて追加されたAMDの超解像技術です。バージョンアップを重ねて現在はFSR 2.2に対応しています。
NVIDIA Reflex
入力遅延を減らす機能にも対応しており、アクション性の高い戦闘やガンファイトで恩恵があります。

設定は非常に細かい。上げすぎ注意

RDR2は、影・草木の描画距離・水面の反射・被写界深度など、数十項目にわたる非常に細かいグラフィック設定を持つことで知られています。項目が多いぶん、闇雲にすべて最高にすると簡単に重くなります。

「詳細設定」の項目から見直す
基本設定より詳細設定側に重い項目が多く含まれています。見た目への影響が小さい項目から下げるのが効率的です。
描画距離・水面の質は特に負荷が大きい
広大なオープンワールドを表現するための項目のため、下げた際の負荷軽減効果も大きめです。
VRAM使用量も確認しながら調整
ゲーム内にVRAM使用量の目安表示があります。搭載VRAMを超えないよう、テクスチャ品質などを調整しましょう。

予算別の構成例(パーツ実例)

CPU律速が強いタイトルのため、GPUだけでなくCPUのグレードを意識した構成にしています。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

フルHD・60fps(入門)/約20〜24万円
Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 16GB + 650W電源。フルHDで60fps超えを狙える構成。
WQHD・60fps(本命)/約27〜33万円
Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 32GB + 750W電源。CPU律速も意識し、WQHDで60fps超えを安定させる構成。
4K・60fps(上位)/約36〜45万円
Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 Ti以上 + 32GB + 850W電源。強力なCPUでボトルネックを抑えつつ、4Kでも快適に。

ストレージは150GBを要求するため、1TB以上のSSDが目安です。BTOで買うなら、各社のミドル〜高性能帯が狙い目です。

よくある失敗

公式推奨スペックを鵜呑みにする
推奨スペック(GTX1060クラス)は2019年基準のままです。快適に遊ぶにはこれよりかなり上のGPUが必要です。
GPUだけ強くしてCPUをケチる
RDR2は今も強いCPU律速が残るタイトルです。最強のGPUを積んでも、CPUが非力だと本来の性能を引き出せません。
詳細設定をすべて最高にする
数十項目ある詳細設定を闇雲に上げると、見た目の差が小さいわりに重くなる項目があります。優先順位をつけて調整しましょう。
DLSS/FSRが使えないと思い込む
発売時は非対応でしたが、現在はアップデートでDLSS 4・FSR 2.2ともに使えます。古い情報のまま損をしないようにしましょう。

よくある質問

Q.RDR2は今でも重いゲームですか?

A.はい。発売から6年近く経った今も、新型GPUのレビューで比較対象に使われ続けるほど重量級です。とくにCPU律速が強く残っている点が特徴です。

Q.推奨スペック(GTX1060)で快適に遊べますか?

A.動作は可能ですが、快適さの基準ではありません。この推奨スペックは2019年発売時のままで、実際に60fps以上を狙うにはRTX5060 Tiクラス以上が現実的な目安です。

Q.GPUとCPU、どちらを優先すべきですか?

A.両方大事ですが、RDR2はとくにCPU律速が強いタイトルです。ミドルクラスのCPUでは、最上位のRTX5090でも本来の性能を引き出せないという報告があり、GPUだけに予算を集中させるのは非効率です。

Q.DLSSやFSRには対応していますか?

A.発売時(2019年)は非対応でしたが、その後のアップデートで両方に対応しました。現在はDLSS 4のトランスフォーマーモデル、FSR 2.2、NVIDIA Reflexが使えます。

Q.4Kで快適に遊ぶには?

A.ネイティブレンダリングで4K・60fps以上を安定させるには、RTX5070 Tiクラス以上が目安です。DLSS/FSRを併用すればもう一段下のGPUでも視野に入ります。

Q.グラフィック設定はどこから調整すればいいですか?

A.RDR2は詳細設定に重い項目が集中しています。描画距離や水面の質など、見た目への影響が小さいわりに負荷が大きい項目から下げるのが効率的です。

まとめ・次に読みたい記事

RDR2は、発売から6年経った今も強いCPU律速が残るという、息の長さゆえの特徴を持つタイトルです。公式の推奨スペックは参考にならず、実際に快適に遊ぶにはフルHDでもRTX5060 Tiクラス、WQHDならRTX5070クラス以上が目安。GPUだけでなくCPUにもしっかり予算を配分するのが、RDR2を快適に遊ぶコツです。