Steam DeckやSteam Frameを検討していて、「自分がよく遊ぶオンラインゲームは動くのか」で足踏みしている方は多いはずです。実際に調べてみると、VALORANTやフォートナイトのように名前の挙がる大型タイトルほど「SteamOSでは遊べない」という情報にぶつかります。しかも2026年9月10日には、For HonorがLinux・Steam Deckのサポートを打ち切るという発表まで飛び込んできました。

結論から言うと、遊べるかどうかを分けているのは性能でもゲームの人気度でもなく、アンチチートの設計思想です。Windowsのカーネル(OSの中核部分)に深く入り込むタイプは、Linuxベースのシステムでは技術的に道具立てが用意できず、開発元が対応したくてもできません。一方でカーネルに入り込まない「ユーザーモード」のアンチチートは、開発元が対応を選べば動きます。動く・動かないの境界線は、この2つの方式のどちらを採用しているかと、開発元がLinux対応を有効化する判断をしたかどうかで決まります。

この記事では、単純な○×の一覧ではなく、なぜ動く・動かないのかを一次情報とGamingOnLinuxなどの専門データベースで裏付けながら整理します。あわせて、同じ携帯ゲーミングPCでもWindows 11搭載のROG Xbox Allyシリーズを選べばこの壁がまるごと存在しないという、購入判断に直結する部分まで踏み込みます。参照した情報は本文中にURLと確認日を明記しているので、状況が変わっていないか気になる場合はご自身でも確認してください。

先に結論

こういう人選ぶべき携帯機理由
VALORANT・フォートナイト・Apexなどを遊ぶROG Xbox Ally系(Windows 11)Vanguard・EACのオプトイン待ちタイトルとも、Windows機なら制約なく動きます
Destiny 2・Rainbow Six Siegeを本格的に遊ぶROG Xbox Ally系(Windows 11)どちらもSteamOSでは非対応。Windows機一択です
エルデンリングやBG3のようなシングル・協力中心Steam Deck(SteamOS)でも問題なしアンチチートを採用していないため、SteamOSでも普通に遊べます
CS2・ARC Raiders・Marvel Rivalsを遊ぶSteam Deck(SteamOS)でも問題なし開発元がLinux対応を有効化済みのタイトルです
遊びたいタイトルがまだ決まっていない先に対応状況を確認本文の一覧と、購入前に確認する手順を参考にしてください

なぜ動くゲームと動かないゲームがあるのか

同じSteamOSでも、タイトルによって結果が正反対になるのは偶然ではありません。アンチチートには大きく分けて2つの方式があり、この違いがそのままLinux対応の可否に直結します。

カーネルレベルのアンチチート
WindowsのOS中核部分(カーネル)に常駐ドライバとして入り込み、他のソフトの動きまで監視する方式です。Riot Vanguard・Activision RICOCHET・EA Javelinなどが該当します。Linuxにはこれと同じ権限でドライバを常駐させる仕組みが用意されておらず、開発元が対応したくても技術的な受け皿がありません。
ユーザーモードのアンチチート
OSの中核には入り込まず、一般的なアプリケーションと同じ権限で動く方式です。Easy Anti-Cheat(EAC)とBattlEyeが代表格で、両方とも2021年にLinux/Proton/Steam Deck向けの対応を発表しています。ただし対応を有効にするかどうかは、アンチチートの提供元ではなく各ゲームの開発元の判断に委ねられています。

つまり「SteamOSで遊べない」には、性質の異なる2種類があります。ひとつはVanguardのように技術的に道具立てがなく、開発元の意向にかかわらず動かせないもの。もうひとつはEACやBattlEyeのように仕組み自体はLinuxに対応しているのに、開発元がそのスイッチを入れていないだけのものです。後者は将来的に状況が変わる余地がありますが、前者は変わる見込みがほぼありません。

VALORANTが「今後も」動かない理由

携帯ゲーミングPCを検討する人が最初にぶつかる壁が、VALORANTです。VALORANTと同じRiot Games製のLeague of Legends、Teamfight Tacticsも同じ理由でSteamOS上では動作しません。

Vanguardはカーネルドライバとして常駐する
Windowsの深い部分を監視することで、チートツールをカーネルレベルで検出する設計です。この仕組みはWindows専用に作られており、Linuxには同等の権限で常駐できる仕組みがありません。
Riot自身が「直す予定のバグではない」と説明
2024年1月、Riotはコミュニティ向け動画でLeague of LegendsへのVanguard導入時期を発表しました。同時期、Riotのスタッフはユーザーからの質問に対しRedditで「WINE(Linux上でWindowsアプリを動かす仕組み)への対応はセキュリティ上大きな妥協になる」と回答しています。League of Legendsは2024年前半にかけて段階的にLinux/Steam Deckで動かなくなりました。
対応状況を追う専門データベースでも「非対応」で一致
260本のアンチチート採用タイトルを追跡している専門データベースでも、VALORANT・League of Legends・Teamfight Tacticsのすべてが「Broken(動作しない)」と評価されています。回避策を試みるとアカウント永久停止のリスクがある点もあわせて指摘されています。

Riotの発表を報じたGamingOnLinuxの取材(2026年9月確認)では、Riotのスタッフが「銀行の金庫をビルの屋上に置いて、犬用のドアを付けるようなものだ」とたとえた発言も紹介されています。また、アンチチートのLinux対応状況を専門に追跡しているGamingOnLinuxのVanguard対応状況ページ(2026年9月確認)でも、Vanguard採用タイトルはすべて「Broken」の評価で一致しています。

なお、RiotはVALORANT本体にコンソール版(PS5・Xbox Series X|S)を用意していますが、これは別のアンチチート実装によるものでSteamOSとは無関係です。「いつかLinuxにも対応するはず」と期待して待つのではなく、Vanguardを採用するタイトルは今後も方針として非対応、という前提で機種を選んだほうが安全です。

2026年9月10日、For Honorが Steam Deck/Linuxサポートを打ち切りました

この記事を書くきっかけになった直近のニュースです。UbisoftのFor Honorは、これまでEasy Anti-Cheat(EAC)をLinux/Steam Deck向けに有効化しており、SteamOS機でも問題なく遊べるタイトルの一つでした。ところが2026年9月10日、この対応が打ち切られています。

GamingOnLinuxの報道(2026年9月確認)によると、Ubisoftは公式に次のように説明しています。

“We are removing For Honor from the Linux platform to ensure a safer environment for our players as we cannot meaningfully deploy protection on this platform.”(このプラットフォームでは意味のある保護策を展開できないため、プレイヤーの安全な環境を確保する目的でFor HonorをLinuxから削除します)

打ち切りのタイミングは、ランクマッチの新モード(ランク・ドミニオン、ランク・デュエル)の実装日と重なっています。現行のEACをLinux上で無効化し、新しいアンチチートへ切り替える過程で、その新方式がLinux/SteamOSに対応していないという構図です。Ubisoftはこの発表の中で「将来的にLinuxとSteam Deckへのサポートを戻したい」とも述べていますが、時期のめどは示されていません。

このニュースが示しているのは、「今は動くから安心」とは言い切れないということです。For Honorはこれまで動作報告のあったタイトルでしたが、アンチチートの刷新という開発側の都合ひとつで、ある日を境に遊べなくなりました。SteamOS機を選ぶ場合、購入時点の対応状況だけでなく、将来的にアンチチートが変更される可能性も含めて考えておく必要があります。

SteamOS/Linuxで遊べない主要タイトル

ここまでの内容を踏まえて、2026年9月時点でSteamOS/Linuxで遊べない主要タイトルを、理由の種類ごとに整理します。

カーネルレベルのアンチチートで技術的に不可能なもの

VALORANT/League of Legends/Teamfight Tactics(Riot Vanguard)
前述のとおり恒久的に非対応です。開発元の判断が変わっても、Linux側に受け皿となる仕組みがない限り解消しません。
Call of Dutyシリーズ(Activision RICOCHET)
Black Ops 7・Warzoneのランクプレイなどが対象です。当サイトのCall of Duty: Modern Warfare 4向けゲーミングPCガイドでも、RICOCHETがLinuxに対応していないため遊べないと案内しています。
バトルフィールド6(EA Javelin)
カーネルレベルで動作し、Windows機でもSecure BootとTPM 2.0が必須という設計です。EAは2026年3月にLinux/Proton対応を検討していると求人情報で明かしましたが、実現時期は未定です。
Destiny 2(Bungie独自のカーネルレベル方式)
2023年8月まではBattlEyeを採用しSteam Deckでも動作していましたが、Season 22で自社製のカーネルレベルアンチチートに切り替えたことでLinux/Proton経由のプレイが不可能になりました。Bungieは回避策を試みたアカウントを停止すると明言しています。
Delta Force(Tencent製ACE)
カーネルレベルのAnti-Cheat Expertを採用しており、現時点でLinux/Steam Deckは非対応です。開発元は将来的な対応の検討に言及していますが、具体的な時期は示されていません。詳しくはデルタフォース向けゲーミングPCガイドで扱っています。

アンチチート自体はLinux対応済みだが、開発元が有効化していないもの

フォートナイト(Easy Anti-Cheat)
EACは2021年からLinux/Proton対応済みですが、Epic Games自身がFortniteでは有効化していません。Epic CEOのTim Sweeneyは2022年、「多様なカーネル構成の環境下ではチート対策の信頼性を確保できない」という趣旨の説明をしています。技術的な制約ではなく方針上の選択です。
Rainbow Six Siege(BattlEye)
BattlEyeは2021年にLinux対応を発表済みですが、Ubisoftはこのタイトルでオプトインしていません。起動するとアンチチートのエラーで弾かれる状態が続いています。
Escape from Tarkov(BattlEye)
同じくBattlEyeを採用していますが、開発元のBattlestate GamesがLinux向けのオプトインをしておらず、オンラインでの通常プレイはできません。
PUBG(BattlEye)
他の3本と違い部分的にオプトインされていますが、動作は不安定という報告が多く、快適にプレイできる保証はありません。
Apex Legends(Easy Anti-Cheat)
以前はEAがLinux/Steam Deck向けにEACを有効化していましたが、2024年末にサポートを打ち切りました。For Honorと同様、いったん動いていたタイトルが後から非対応になった例です。
For Honor(Easy Anti-Cheat → 新方式へ移行中)
2026年9月10日にLinux/Steam Deckサポートが打ち切られました。詳しくは前述のとおりです。

逆に問題なく遊べる主要タイトル

一方で、以下のようなタイトルはSteamOS/Linux上でも問題なく遊べます。対比として押さえておくと、判断の解像度が上がります。

Counter-Strike 2
開発元のValve自身がLinux版をネイティブにビルドしており、Protonすら経由しません。アンチチートはValve Anti-Cheat(VAC)です。詳しくはCS2向けゲーミングPCガイドをご覧ください。
エルデンリング
オンライン要素はあるものの、カーネルレベルのアンチチートを採用していません。ProtonDBの集計ではPlatinum評価で、Steam Deck Verifiedにも認定されています。詳しくはエルデンリング向けゲーミングPCガイドで扱っています。
Baldur's Gate 3
エルデンリングと同様にアンチチートを採用しておらず、ProtonDBの集計ではGold評価です。マルチプレイも協力プレイが中心のため、対戦特化のアンチチートが必要とされていません。
ARC Raiders
Easy Anti-Cheatを採用していますが、開発元がLinux向けに有効化しており、Steam Deck Verifiedです。詳しくはARC Raiders向けゲーミングPCガイドをご覧ください。
Marvel Rivals
同じくEACをLinux向けに有効化済みで、Steam Deck Playableの評価です。
Dead by Daylight
EACのLinux対応を有効化している数少ない対戦系タイトルの一つです。2026年9月からDenuvo Anti-Cheatを期間限定でテストしていますが、開発元はSteam Deck/Proton対応の継続を明言しています。詳しくはDead by Daylight向けゲーミングPCガイドにまとめています。

見てのとおり、動く側のタイトルはシングル・協力中心か、開発元が積極的にLinux対応へ投資しているかのどちらかです。競技性の高い対戦シューターほど、開発元がリスクを避けてオプトインを見送る傾向があります。エルデンリングはProtonDBの集計ページ(2026年9月確認)でPlatinum評価、Baldur’s Gate 3は同じくProtonDB(2026年9月確認)でGold評価となっています。

アンチチートの種類別、Linux対応率はどのくらいか

「結局どのくらいの割合が遊べるのか」という疑問に、民間のデータベースを使ったおおよその目安があります。Linux互換性を専門に集計しているcaniplayonlinux.comの集計記事(2026年5月26日時点・2026年9月確認)がまとめた数値です。

アンチチート方式別のLinux対応率(独自集計・2026年5月時点)

caniplayonlinux.comによる77件のアンチチート採用タイトルの集計。EACは56本、BattlEyeは11本、カーネルレベル(Vanguard等)は4本を対象。母数が小さく、あくまで目安の数値です

Easy Anti-Cheat(EAC)66%
BattlEye55%
カーネルレベル(Vanguard等)0%

数値そのものは民間の独自調査なので参考程度に見てほしいのですが、傾向ははっきりしています。ユーザーモードのEAC・BattlEyeは半数以上のタイトルが動く一方、カーネルレベルのアンチチートは調査対象の全数が非対応でした。この記事の分類とも整合しています。

ROG Xbox AllyならWindows 11なので全部遊べます

ここが、携帯ゲーミングPC選びで最も実務的な判断材料です。ROG Xbox Ally・ROG Xbox Ally X・ROG Xbox Ally X20は、SteamOSではなくWindows 11をそのまま搭載しています。つまりデスクトップのゲーミングPCと同じOSなので、この記事で挙げた非対応タイトルはすべて通常どおり遊べます。Legion Go Gen 2(Windows 11版)も同様です。海外ではSteamOS版も発売されていますが、2026年9月時点で国内発売の発表はありません。

VanguardもRICOCHETもJavelinも、Windows専用に作られている
これらのカーネルレベルアンチチートは、そもそもWindows上で動くことを前提に設計されています。Windows 11搭載の携帯機であれば、デスクトップPCと同じ条件で動作します。
オプトイン待ちのタイトルも関係ない
フォートナイトやRainbow Six Siegeが「Linux向けにオプトインしていない」という制約は、そもそもWindows機には当てはまりません。開発元の判断を待つ必要がありません。
ただし性能・価格は別問題
Windows機を選べばアンチチートの壁は消えますが、価格や性能の比較はまた別の話です。2026年の携帯ゲーミングPCは軒並み値上がりしており、Steam Deckの価格優位もすでに失われています。詳しくは携帯ゲーミングPCの選び方で機種ごとに比較しています。
ROG Xbox Ally X20は最新モデルですが性能面のアップグレードではない
2026年9月発売のROG Xbox Ally X20は、Ally Xと同じCPU・メモリ・ストレージに有機ELディスプレイと限定デザインを加えたモデルです。アンチチート対応そのものはAlly Xと変わりません。詳しくはROG Xbox Ally X20は買いかで検証しています。

逆に言えば、「携帯機でも遊びたいゲームは絶対に妥協したくない」という人にとって、SteamOS機とWindows機の選択は好みの問題ではなく、遊べるかどうかを左右する分岐点です。価格や本体サイズを比べる前に、まず自分の遊びたいタイトルがどちらの方式のアンチチートを使っているかを確認してください。

Steam FrameとSteam Machineも同じ壁を抱えています

Valveが展開するSteam Frame(VRヘッドセット)とSteam Machine(据え置き機)も、どちらもSteamOSを採用しているため、基本的な制約は共通です。

Steam Machine(据え置き型)
リビングでの利用を想定した据え置き機ですが、SteamOSである以上、この記事で挙げたVALORANTやフォートナイトなどは同じ理由で動きません。同価格帯のBTOゲーミングPCとの比較はSteam Machineは買いかで詳しく扱っています。
Steam Frame(VRヘッドセット)
主な用途はVRゲームで、この記事で挙げた対戦シューター系タイトルの多くはそもそもVR版が存在しません。ただし同じSteamOSを積んでいる以上、フラットスクリーンのゲームをデスクトップモードで遊ぼうとした場合は同じ制約を引き継ぎます。「SteamOSだから何でも動く」という思い込みは禁物です。価格や構成の詳細はSteam FrameはMeta Quest 3と比べて買いかにまとめました。

つまりValve製ハードを検討する場合、Steam Deck・Steam Frame・Steam Machineのどれを選んでも、SteamOSという土台が同じである以上この記事の内容がそのまま当てはまります。

買う前に確認する手順

1. 遊びたいタイトルの名前で検索する
「タイトル名 + Linux」または「タイトル名 + Steam Deck」で検索すると、GamingOnLinuxやProtonDBなど専門サイトの情報が見つかりやすいです。
2. アンチチートの名前を確認する
Vanguard・RICOCHET・EA Javelin・Bungie独自方式が使われていれば、その時点でSteamOS機は選択肢から外れます。
3. EACやBattlEyeが使われていても油断しない
仕組み自体はLinux対応でも、開発元がオプトインしていなければ遊べません。個別タイトルの動作報告を確認してください。
4. 「今動いている」を過信しない
For HonorやApex Legendsのように、後からサポートが打ち切られた例があります。競技系タイトルを本格的に遊ぶ予定なら、最初からWindows機を選ぶほうが安全です。
5. どうしても判断がつかないならWindows機を選ぶ
ROG Xbox Ally系やLegion Go Gen 2ならこの記事の制約自体が発生しません。携帯性とアンチチートの互換性を両立したいならこちらが確実です。

よくある失敗

「SteamOSだから何でも動く」と思い込む
SteamOSはWindows向けゲームの多くをProton経由で動かせますが、アンチチートだけは別問題です。競技系マルチプレイの主要タイトルほど非対応の傾向があります。
EAC・BattlEye採用と聞いて安心する
アンチチートの仕組みがLinux対応済みでも、開発元がオプトインしていなければ遊べません。Rainbow Six SiegeやEscape from Tarkovがこのパターンです。
「いつか直る不具合」だと期待する
VALORANTのVanguardはRiot自身が方針として非対応を明言しており、直る見込みの薄い不具合ではなく設計上の決定です。
「今は動いているから大丈夫」と判断する
For HonorやApex Legendsのように、後からサポートが打ち切られた前例があります。競技系タイトルが本命なら、最初からWindows機を検討したほうが安全です。
Steam FrameをVR専用機だからと油断する
VRタイトル自体への影響は限定的ですが、土台のSteamOSは共通です。デスクトップモードでフラットスクリーンゲームを遊ぶ場合は同じ制約を受けます。

よくある質問

Q.VALORANTはSteam Deckで遊べますか?

A.遊べません。アンチチート「Vanguard」がカーネルレベルで動作する設計上、LinuxベースのSteamOSには対応の受け皿がなく、Riot自身も方針として非対応を明言しています。同じRiot製のLeague of LegendsやTeamfight Tacticsも同様です。

Q.For Honorはなぜ急にSteam Deckで遊べなくなったのですか?

A.2026年9月10日、Ubisoftが「このプラットフォームでは意味のある保護策を展開できない」としてLinux/Steam Deckサポートを打ち切りました。従来使っていたEasy Anti-Cheatを無効化し、新しいアンチチートに切り替える過程での措置で、将来的な復活の可能性には言及していますが時期は未定です。

Q.フォートナイトやApex LegendsもVALORANTと同じ理由で遊べないのですか?

A.理由は異なります。これらが使うEasy Anti-CheatはLinux/Proton対応が仕組みとして用意されていますが、開発元がその対応を有効化していません。Apex Legendsは以前は動いていましたが、2024年末にEAがサポートを打ち切りました。技術的に不可能なVanguardとは性質が違います。

Q.ROG Xbox Allyならこの記事のゲームは全部遊べますか?

A.遊べます。ROG Xbox Ally・Ally X・Ally X20はWindows 11をそのまま搭載しているため、デスクトップのゲーミングPCと同じ条件でアンチチートが動作します。SteamOS特有の制約自体が存在しません。

Q.Steam MachineやSteam Frameも同じ制約がありますか?

A.あります。どちらもSteamOSを採用しているため、この記事で挙げた非対応タイトルは同じ理由で動きません。Steam Frameは主にVR用途のためシューター系タイトルとの重なりは限定的ですが、土台のOSは共通です。

Q.将来的にVALORANTがSteamOSに対応する可能性はありますか?

A.現時点では極めて薄いと考えられます。Riotはカーネルレベルの検証をLinux上で行う手段がないことを理由に非対応の方針を明言しており、これは技術的な制約であって開発リソースの問題ではありません。

Q.動くかどうかを自分で確認する方法はありますか?

A.GamingOnLinuxのアンチチート対応データベースやProtonDBで、タイトル名を検索するのが確実です。特にオンライン対戦が主目的のタイトルは、購入前に必ず確認することをおすすめします。

まとめ・次に読みたい記事

SteamOS機で遊べるかどうかを分けているのは、アンチチートがカーネルレベルかユーザーモードか、そして開発元がLinux対応を有効化しているかどうかです。VALORANT・League of Legends・Call of Duty・バトルフィールド6・Destiny 2・Delta Forceはカーネルレベルの仕組みそのものが理由で技術的に非対応、フォートナイト・Rainbow Six Siege・Escape from Tarkov・Apex Legendsは仕組み上は対応可能なのに開発元が有効化していないという、性質の異なる「遊べない」です。そして2026年9月10日には、これまで動いていたFor Honorまでもがサポートを打ち切りました。

一方で、Windows 11を搭載するROG Xbox Ally・Ally X・Ally X20やLegion Go Gen 2(Windows 11版)であれば、この記事で挙げた制約はそもそも発生しません。携帯ゲーミングPC選びでは、価格や画面サイズを比べる前に、自分が本当に遊びたいタイトルがどちらの土俵にいるのかを確認することが何より重要です。