『ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ・ゼンレス/ZZZ)』は、miHoYo(グローバル展開はHoYoverse)が手がける都市ファンタジーアクションRPGです。原神・崩壊スターレイルと同じ会社の作品ですが、PC選びの視点で見ると大きな違いがあります。HoYoverseのタイトルで唯一、fpsの上限がないのです。原神が公式60fps上限なのに対し、ゼンゼロは144Hz・240Hzモニターの性能をフルに引き出せます。2026年6月にはSteam版も追加されたばかりです。この記事は、実測fpsをもとにPC選びのポイントを整理します。

先に結論(編集部のおすすめ)

高フレームレートを狙えるのがゼンゼロの魅力です。フルHDで高fpsを狙うなら、RTX 5070クラスが満足度の高い本命ラインです。

遊び方GPU目安fpsメモリ
フルHD・高fps(入門)RTX 5060 Ti 16GB約125fps16GB
フルHD・高fps(本命)RTX 5070約157fps16〜32GB
WQHD〜4K・快適(上位)RTX 5070 TiWQHD約151fps/4K約89fps32GB

ポイントは、fps上限がないぶん、GPUを強化しただけ素直にfpsが伸びること。144Hz・240Hzモニターを持っているなら、その性能を活かしやすいタイトルです。

HoYoverseで唯一「fps上限なし」の理由

原神は公式に60fps上限、崩壊スターレイルも同様の制限がありますが、ゼンゼロだけはPC版でfpsの上限が撤廃されています。ゲーム内設定でフレームレート上限を120fps以上、あるいは無制限に設定でき、モニターのリフレッシュレートに応じて144fps・240fpsといった滑らかな表示が可能です。

同じ会社の看板タイトルでありながら、この一点だけでPCの選び方が大きく変わります。原神なら60fpsで頭打ちなのでGPUを盛る意味が薄いのに対し、ゼンゼロはGPUを強化するほど素直に恩恵があるタイトルです。

2026年6月にSteam版が追加されたばかり

ゼンゼロ自体は2024年7月4日にPC(独自ランチャー・Epic Games Store)・PS5・スマートフォン向けに世界同時配信されましたが、Steam版が追加されたのは2026年6月17日、Ver.3.0のアップデートに合わせてのことです。既存プラットフォームとのクロスセーブに対応しており、他プラットフォームで進めていたデータもそのまま引き継げます。Steamでまとめてゲームを管理したい人には朗報です。

公式動作環境

階層CPUGPUメモリストレージ
最小Core i5(第7世代)GTX 9708GB75GB(SSD推奨)
推奨Core i7(第10世代)GTX 16608GB75GB(SSD推奨)

数値上の要求はかなり控えめです。ただしこれは「動作する」ラインの話で、高フレームレートを狙うなら別——ここからは実測データで見ていきます。

グラボ別の実測fps(戦闘シーン)

戦闘シーン(サクリファイスブリンガー戦、Ryzen 7 9800X3D使用、レンダリング精度1.0)でのグラボ別平均fpsです。

ゼンレスゾーンゼロ 戦闘シーンの平均fps(Ryzen 7 9800X3D使用)

フルHD・最高設定の実測目安。fps上限がないため、GPUを強化した分だけ素直に伸びる

RTX 4080173fps
RTX 5070 Ti159fps
RTX 4070 Ti158fps
RTX 5070157fps
RTX 5060 Ti125fps
RTX 5060120fps
GPUフルHDWQHD4K
RTX 4080173fps88fps
RTX 5070 Ti159fps151fps89fps
RTX 4070 Ti158fps134fps75fps
RTX 5070157fps133fps68fps
RTX 5060 Ti125fps92fps47fps

フルHDならRTX 5060クラスでも120fps前後と十分実用的ですが、144Hz・240Hzモニターの性能をしっかり活かしたいならRTX 5070クラス以上が目安です。WQHD・4Kまで狙うなら、RTX 5070 Tiクラスが快適ラインになります。CPUはRyzen X3D系がIntel系(Core i7・i9)よりおおむね10fps程度高い傾向が確認されています。

メモリは軽いが、GPU・CPU使用率100%は入力遅延の元

ゲーム内メモリ消費は約2.6GB
実測ではシステム全体でも16GBを超えないケースが多く、メモリ自体は軽量です。配信やマルチタスクを考えるなら16GB以上を目安にしましょう。
GPU・CPU使用率が100%近いと操作が重く感じる
GPU使用率が常に100%に張り付くと、入力処理まで待たされて操作の重さにつながることがあります。設定を少し下げてフレームレートに余裕を持たせるのが快適さの近道です。
重いと感じたら影・GI・反射・エフェクトの順に下げる
敵やキャラクターが増える戦闘中は、影やグローバルイルミネーションの計算負荷が上がります。この順番で下げると効率よくfpsを回復できます。

レイトレーシング・DLSS・FSR・FSR4に対応

2026年6月のVer.3.0で、Steam版の追加と同時に反射・アンビエントオクルージョン・グローバルイルミネーションのレイトレーシングが導入されました。あわせてNVIDIA DLSS(超解像・フレーム生成)にも対応し、続くVer.3.1ではRadeon向けのレイトレーシングとFSR3/4対応も追加されています。

レイトレーシング(反射・AO・GI)
Ver.3.0で追加された比較的新しい機能です。有効にすると見た目は向上しますが、負荷も上がるため、fpsに余裕があるGPUで試すのがおすすめです。
DLSS(NVIDIA RTX 20シリーズ以上)
超解像(Super Resolution)に対応。メニューのオプション「画面」タブから有効化できます。
FSR 3(幅広いGPUで利用可)
NVIDIA・AMD問わず利用できる超解像技術です。
FSR 4(Radeon RX 7000/9000シリーズ限定)
AMDの最新世代アップスケーリングにも対応済みですが、対応GPUは新しめのRadeonに限られます。
フレーム生成(DLSS FG・2倍)
メニューのオプション「画面」タブから有効化可能。高fpsをさらに底上げしたいときに使えます。

予算別の構成例(パーツ実例)

fps上限がないタイトルなので、モニターのリフレッシュレートに合わせてGPUを選ぶのが基本です。価格はBTO完成品の目安で、メモリ高騰により変動するため、最新は各メーカーで確認してください。

フルHD・高fps(入門)/約20〜24万円
Core i5-14400(または Ryzen 5 7600)+ RTX 5060 Ti 16GB + 16GB + 550W電源。120fps級で144Hzモニターを快適に活かせる構成。
フルHD・高fps(本命)/約27〜33万円
Ryzen 7 7700(または Core i7-14700)+ RTX 5070 + 16〜32GB + 650W電源。約157fpsで240Hzモニターも視野に入る構成。
WQHD〜4K・快適(上位)/約36〜45万円
Ryzen 7 7800X3D + RTX 5070 Ti + 32GB + 750W電源。WQHDで約151fps、4Kでも約89fpsを狙える構成。

ストレージは1TB SSDが目安です。基本プレイ無料のタイトルなので、BTOで買うならミドルクラスでも十分戦えます。

よくある失敗

原神と同じ感覚でGPUを妥協する
原神は60fps上限でGPUを盛る意味が薄いですが、ゼンゼロはfps上限がないためGPUの差がそのままフレームレートの差になります。
高HzモニターなのにエントリーGPUで組む
144Hz・240Hzモニターを活かすには、RTX 5070クラス以上が現実的な目安です。
GPU使用率100%のまま我慢して遊ぶ
使用率が張り付くと入力遅延の原因になります。設定を少し下げてフレームレートに余裕を持たせましょう。
Steam版と旧ランチャー版を混同する
本編自体は2024年配信、Steam版は2026年6月追加の新しい選択肢です。クロスセーブ対応なので、まとめて管理したいならSteam版が便利です。

よくある質問

Q.ゼンレスゾーンゼロはどんなゲームですか?

A.miHoYo(グローバル展開はHoYoverse)が手がける都市ファンタジーアクションRPGです。「プロキシ」としてホロウと呼ばれる異次元を探索し、爽快感のあるアクション戦闘が特徴で、2024年7月4日にPC・PS5・スマートフォン向けに世界同時配信されました。

Q.原神との違いは何ですか?

A.同じ会社の作品ですが、原神はPC版で公式60fps上限があるのに対し、ゼンゼロはHoYoverseのタイトルで唯一fps上限がありません。GPUを強化した分だけ素直にフレームレートが伸びるため、高リフレッシュレートモニターを活かしやすいタイトルです。

Q.Steam版はいつから遊べますか?

A.2026年6月17日にVer.3.0のアップデートに合わせて追加されました。本編自体は2024年からありますが、Steamでの配信は比較的新しい選択肢です。既存プラットフォームとのクロスセーブに対応しています。

Q.推奨スペック(GTX 1660)で快適に遊べますか?

A.動作自体は可能ですが、高フレームレートを狙うなら力不足です。144Hzモニターを活かしたいならRTX 5070クラス、フルHDで十分ならRTX 5060 Tiクラスが現実的な目安です。

Q.AMD Radeonでも遊べますか?

A.遊べます。FSR 3は幅広いGPUで利用でき、最新のFSR 4もRadeon RX 7000/9000シリーズで対応しています。ただしFSR4対応は新しめのモデルに限られる点は注意してください。

Q.メモリは何GB必要ですか?

A.ゲーム自体の消費は約2.6GBと軽量で、システム全体でも16GBに収まることが多いです。配信やマルチタスクも考えるなら16GB以上を目安にすると安心です。

まとめ・次に読みたい記事

ゼンレスゾーンゼロは、HoYoverseのタイトルで唯一fps上限がないという点が選び方の核心です。原神と同じ感覚でGPUを妥協すると高fpsの恩恵を活かせません。フルHDで高fpsならRTX 5070クラス、WQHD〜4Kまで狙うならRTX 5070 Tiクラスが目安。2026年6月に追加されたばかりのSteam版で、これから始める人にも選びやすいタイミングです。